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SSDとHDDの併用でデスクトップPCを爆速!取り付けや設定方法

目次

SSDとHDDの併用について解説します

昔から『CPUの載せ替え』『ビデオカード追加』『メモリの増設』『USBメモリでReadyboost』など遅いと感じるパソコンをいかに改善させるか、様々な対処法がありましたが最近だと『OSやアプリケーションを入れるストレージをHDDからSSDに変える』ことだと言われています。
実はHDDからSSDに変更する方法は上記のどれよりも費用対効果が高く、適切な設定と併用すればその違いを確実に体感できるレベルなのです。
それ故現在ではゲーム機でも内蔵HDDをSSDに変更した方が良いとまで言われるぐらいです。
 

ですがHDDと同程度2TBの容量を持つSSDは現在の平均価格では数万円~10万円を超えるなど、一般人が使うパソコンに導入するにはあまり現実的ではありません。そこで行き着くのがSSDとHDDを併用する運用形態です。
 

SSDにOSとアプリケーションを入れることで起動時間や読み込み速度が向上し(特にゲーム)、HDDには今まで通り多くのデータを保存できるので、パフォーマンスを向上させつつ低コストで効果が見込める現状の最適解と言えるでしょう。

そんなSSDとHDDの併用について今回は解説してみたいと思います。

併用の前に!そもそもSSDとHDDって?

SSDとは?

SSDは『Solid State Drive(ソリッド・ステート・ドライブ)』の略語でデータを記録する媒体として『NAND型フラッシュメモリ』を採用しています。
既存のストレージであるHDDより読み書きが高速におこなえ(2~3倍以上)、SSDは物理的な駆動部分がなくHDDよりシンプルな作りなので(現在発売されている有名メーカーのSSDなら)故障率は低めです。
 

物理的に駆動する部分がないため衝撃などに強く、落雷のサージ(異常高電圧)などを受けない限り物理的に故障することはまずありません。

しかしHDDと比べると容量あたりの価格が高めで、現在の主流は256GB~512GB、値段は16,000~30,000円程度となっています。種類はSATA用の2.5インチサイズの物と、M.2という最新規格のスロットに装着する二つのSSDが存在します。
 

SSDはUSBメモリと同様『寿命(書き換え可能な上限)』がありますが、USBメモリと比べると容量が大きい分寿命も長く、内部のコントローラーチップによって長持ちするように調節されており、256GBのSSDでも毎日10GB程度書き込んでも数年~十年以上持つだのけ余裕があるので、一般人が使うのであれば気にしなくてよいレベルです。
 

現在SSDに採用されているフラッシュメモリは『MLC』か『TLC』と呼ばれるものがほとんどで、MLCの方が読み書き速度が速く、書き換え可能な上限回数が多いので理論上はTLCより寿命が上です。
現在のMLCとTLCの速度に関してはキャッシュを積むなど各社工夫を凝らしているので、体感できるほどの違いはありません。
同じ容量のSSDの場合MLCとTLCならTLCを採用しているSSDの方が安いのですが、ただ値段だけを見ずに購入候補のSSDがMLCなのかTLCなのかチェックし、納得した上で買ったほうがガッカリせずにすむでしょう。
 

どちらも空き容量が多い状態を常に保った方がその仕様上寿命が長くなるので、十分な容量を持ったSSDを購入することが長く使い続けられる秘訣でもあるでしょう。

HDDとは?

HDDは『Hard Disk Drive(ハード・ディスク・ドライブ)』の略語でデータを記録する媒体として『プラッタ』と呼ばれる円盤状の物体が用いられ、それに磁気データで記録する方式の記憶媒体です。容量単価はSSDよりかなり安く、大量のデータを保存するのに向いています。デスクトップ内蔵用HDDとしては3.5インチのサイズで容量は2~4TB(2000~4000GB)、値段は6,000円~10,000円程度のものが現在の主流です。
 

HDDにデータを読み書きしている(内部の円盤を回転させている)最中にパソコンをテーブルなどから落としたりすると故障する可能性があります。動かすのに内部のモーターを回す必要があるためSSDより消費電力は高めです。製造技術は充分にこなれているのですが、SSDに比べると構造が複雑なのでそれなりに故障率は高いです。
 

フラッシュメモリとは異なりプラッタに書き換え回数の上限はなく、記憶素子の経年劣化もほとんどないので、プラッタ自体には理論上の寿命はないと言われています。(モーターや記録を読み取るヘッダなどが力尽きるなど物理的な故障で寿命を迎えることはあります)
 
最近のミドルクラス以上のデスクトップパソコンだと最初からOSドライブにSSDを搭載しているものも多く、HDDがオプションとして扱われる事も多くなりました。更にハイスペックなゲーミングパソコンだとSSDが必ず採用され、そのついでにHDDが付いてくるという併用形態になっているのが常識になりつつあります。
 

ちなみにSSDとHDDを組み合わせた『SSHD(ソリッド・ステート・ハイブリッド・ドライブ)』という「読み書き速度と容量を両立させた」と謳う記録媒体もあるのですが、HDD並みの容量こそあるものの値段に対しての費用対効果は見込めない中途半端な(本物のSSDと比べると早さで大きく劣る)記録媒体となっています。

SSDとHDDの読み書き速度比較

SSDは主に『ランダムリード、ランダムライト』と呼ばれる小さなファイルを読み書きする速度がHDDに比べて非常に優れています。
数値は大きいほど読み書きが速く、4K~と書かれている部分がランダム(小さなファイル群の読み書き)を示しています。

Transcend SSD 256GB MLC
ssd hdd 併用

Crucial SSD 512GB TLC
ssd hdd 併用

東芝 HDD 1TB
ssd hdd 併用

Seagate HDD 4TB
ssd hdd 併用

ELECOMのLaCieブランド(中身Seagate) 外付けHDD 2TB (USB3.0接続)
ssd hdd 併用

SSDとHDDを併用することのメリット

メリット① OSやアプリケーションの立ち上げ速度とデータの保存容量確保が両立できる

SSDを導入することで、アプリケーションやゲームなどの読み込み時間などを短縮することができますが、SSDだけで大容量を確保しようとすると最低でも数万単位の予算が必要になります。
ですがコスパの良いSSDと既に搭載されているHDDを併用することで高速な読み書きというメリットを得られつつ、データを保存する容量も充分に確保することができます。

メリット② ドライブをイメージ化させるバックアップと復元時の元の環境構築が楽になる。

SSDにOSを、HDDにはそれ以外のデータを保存し、HDDに初期構築に必要なソフトウェアパッケージを保存しておけばリカバリー(パソコンの初期化)が必要になった際、環境の再構築が楽になります。
リカバリーを行うとOSの入っているストレージ内部に保存したデータは一部の例外を除いて全て削除されますが、OSとデータ領域を分けておけばリカバリーでSSDの中身は全て消えても、HDD内のデータと初期構築用の諸々はそのまま維持されるので、より短時間で元の環境を構築することが可能になります。
 

これはHDDを2台併用しても同じ事ができるのですが、SSDの寿命を延ばすため極力意識してデータをHDDに保存するクセを付けることで、必然重要なファイルがHDDの方へ集まり、万が一SSDをリカバリーする必要ができたときでも大切なファイル群を改めてHDDに移動させるという手間が省けるという事に繋がります。
 

SSDの寿命を延ばすために常に二分の一から三分の一程度の空き容量を確保しておくというのが理想ですが、128~200GB程度の使用量であれば、ドライブごと行う『イメージバックアップ(※1)』を取るのに丁度良いサイズにもなって、外付けHDDなども併用すれば、OSを含んだ履歴バックアップを複数保存する事も容易になります。
 

※1...ファイル一つ一つではなく、ドライブやパーティションを1つのファイルに見立ててバックアップする方法で、Windowsに備わっている『復元ポイント』よりも『OSの状態も含めて確実に元の状態に戻せる事』が特徴です。

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HN: トゥルーデは俺の嫁
製品紹介はなるべく間違った情報を伝えないよう製品の説明書などで下調べをし、レビューはキッチリ使い込んだり比較してから書き始める派なので基本遅筆です。疲れたときの癒やしは飼い猫達をなでることです。
家電やガジェット好きの趣味が高じて、文章書き(パソコン関連ソフト&ハード、白黒家電、ガジェットなどの紹介記事、購入製品のレビュー etc...)をやっています。 広く浅くがモットーなので、それほど深い知識はありません。 なるべく正しい日本語で書けるようにIMEにATOKを使い、長い文章は少しでも誤字脱字が減るようにVOICEROIDに音読させて確認してから公開するようにしています。 違う目的の為に買ったVOICEROIDが思わぬ役に立っているので、もう一人買い足そうかと目論んでいます。 やっぱり弦巻マキの相棒といったら結月ゆかりですよね?

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