Logo家電BOAT
現役DJから見たambieレビュー記事

目次

ambieの軽い解説

「 耳を塞がず音を楽しむ。新感覚「ながら」イヤホン。」というキャッチフレーズを持つこのイヤホンは、耳を「塞がない」という全く新しい形のコンセプトを持つ。耳にイヤカフのようにambieを挟んでそこから耳に音を送り込むような構造になっている。
車の接近や駅のアナウンス、店員や友人の呼びかけなどに気がつかないということを、スマホで音楽を聞いている現代人であれば誰しもが一度は体験したことがあるのではないだろうか?
ambieであれば耳を塞ぐことがなくなるので周りの音を聞き逃すことはなく、世界にBGMを与えてくれるような感覚で自然に調和しながら音楽を楽しむことができる。

塞がないことで音漏れを危惧するリスナーも多いかもしれないが、独自の音道感設計により開放感と音漏れのバランスを最適化しており、一般的なイヤホンと同等レベルまで音漏れを軽減している。
一見イヤホンには見えないデザインでもあり、これはもう「新しいイヤホン」というよりは「新しいイヤカフ」という表現の方がしっくりくるようなイメージだ。カラーバリエーションも6種類展開しているので自分の好みに合わせたambieを選ぶことができる。日々の生活に新しいスタイルを提案してくれる今注目の新感覚オーディオデバイスだ。

ambie

実際に使用して見た感想

普段イヤホンは安くてコスパがいいものを選んで雑に使うことが多い。持ち運んでカバンの中に雑にしまったり、運が悪い時はうっかり洗濯してしまったりするような消耗品なのですぐ壊れるものと割り切って安いものを利用している。

しかし元DJということもあり普段の音楽を最大限に楽しむためにも音質のコスパのいいものを選んで使用するようにしている。現在はONKYOのbluetoothタイプのE200BTBを利用しており、bluetoothの利便性とONKYOの丁寧なサウンドを楽しむ。
そんな私がambieを使った感想を言うと、落第点を付けざるを得ないというのが率直な感想だ。

確かに「塞がない」と言うコンセプトは新しく、これを付けながら街を歩くと普段では感じられないような感覚を得ることができるであろうと思う。それでも私であれば使わないと言う理由は3つある。それは「低音」、「利便性」、そして最後の一つは自分特有の問題であるのかもしれないが、「耳に合わない」と言うことだ。

まず私が気になった最初のポイントは「低音」だ。
元クラブDJとしてイヤホンを選ぶポイントはもちろん音質なのだが、その中でも「低音」と言うのは多くのDJが選ぶポイントなのではないだろうか。

そしてこのambieの「低音」はと言うと、音漏れ対策あるいは耳に直接音を通す構造のせいかかなりカットされているようである。
これではまずイヤホンとしての最低限の私の要望をみなしていないと感じてしまった。特にR&B系の音楽を好んで聞くタイプの人はあまりにも物足りないと感じてしまうのではないだろうか。
昨今話題のEDMも試してみたが、特有の体を揺らすような音楽の良さが半減してしまっているような感覚を感じた。また、音を大きくしても細かい音があまり聞き取れないという印象がして、曲の深さをあまり楽しめなかったという印象もある。
塞がない体験を追い求めた結果、大事なものを切り捨ててしまったと言う印象だ。

続いての理由としては「利便性」なのだが、普段bluetoothのタイプのイヤホンしか利用していない自分からするとコードのタイプのイヤホンはどうしても利便性にかけてしまう。
AppleのAirpodsなど完全コードレスな商品が多く発売されている現代で、コードタイプのイヤホンを新感覚として売り出していくのは疑問点が残ってしまう。
コードタイプであることで、せっかく押し出している「ながら」イヤホンとしては弱いものになってしまっている感覚だ。このような普段の生活に溶け込むことをコンセプトにしているイヤホンであればコードレスまたはbluetooth型であって欲しかったと言うのが正直な感想だ。

ambie

そして最後に、このイヤホンは私の右耳に合わなかった。
左耳は自然とつけることができたのだが、右耳は耳の形からかスムーズに装着することができなかった上につけていると痛みに近い違和感を感じてしまう。
今現在もambieを着用しながらこの記事を書いているが、もう右耳は痛みに耐えられなくて左耳のみで聞いている。
公式サイト には「大量の耳の寸法データをもとに設計され、多様な耳形状に対応する。」と書いてあるので大多数の人(特にターゲットは女性なのかもしれない)には特に問題がないと思うのだが、残念ながら私にはあまりにも合わないイヤホンになってしまった。

以上の理由から残念ながら私はこのイヤホンをみなさんにはオススメすることができない。それでも「周りの音を聞きながら音楽を聴きたい!」と言う人にはオープン型イヤホンをオススメする。ambieを利用しなくても、それなりに外の音と聴きたい音楽を楽しむことができるだろう。

音楽を聴くと言う点ではあまりオススメできないのだが、podcastやオーディブルを聴くのには最適であった。身の回りの音と共存させながら人の声を聞くのはまるですぐ隣に話してがいるのではないかと錯覚してしまう。もしかしたら音楽を聴く場合もこのイヤホンに適しているようなジャンルがあるのかもしれない。

ambie

他の普通のイヤホン、ヘッドホンとの使用感の比較

他のイヤホンやヘッドホンと比較するとどうしても音質に関しては劣っていると感じてしまうが、BGMを日々の生活に加えてくれるという意味では新感覚で面白い製品だ。
しかし音楽にこだわりのある元DJとしては音楽を楽しむにはちょっと物足りなかった。この時代にbluetoothではない割には音質も劣っているし、アクティブを求める割には防水性能が備わっていないなどバランスがあまりよくない印象を受ける。しかしそこまで音質を気にせず、街に繰り出しながら少し音楽を楽しみたい人にはピッタリなのでないだろうか。スタイリッシュなデザインとともに普段の生活に音楽をなじませて新しい生活スタイルを提案してくれるだろう。

前へ
1 / 1
次へ

【編集部より】あなたの感想を教えてください

こちらの記事はいかがでしたか?もし同じ疑問を持っている知り合いがいた場合、あなたがこの記事を友人や家族に薦めたりシェアしたりする可能性は、どのくらいありますか? より良い記事を作るための参考とさせていただきますのでぜひご感想をお聞かせください。
薦めない薦める

この記事を書いた人

Small afcbd5bd ec1f 4d07 b8ef f54614d6e0f7
Written By
Masanobu Mizutani
元DJ
1991年生まれ。音楽好きの両親の影響でディスコミュージックやR&Bを聴きながら幼少期を過ごす。10代の頃からm-floをきっかけにダンスミュージックを持つ。単純な音楽好きが転じて18歳にして渋谷でDJデビュー。 当時HipHopが全盛期のイベントにおいて、R&B中心という新しいスタイルで独自のファンを持つ。2015年には都内屈指の集客を持つ渋谷VISIONの「GIRLS FESTIVAL」のレギュラーとして毎月出演。 最先端とクラシック、そして時にはJPOPも入れ込む新しいスタイルでスタイルを確立したが、2016年に本業に集中するために惜しまれながらも現場を引退。

このカテゴリのおすすめ記事

スポンサー

この記事に似ている記事

    スポンサー