車のヒーターコアとは?詰まりの症状や洗浄方法,修理/交換費用も紹介

この記事を執筆するにあたって

自分自身中古で100000キロオーバーの車を購入し、一年ほど乗ってから冷却水が減っていたので、どこからの漏れかを確認する際にヒーターコアを疑うことがありました。結局ラジエター付近からの漏れでしたが、その際きちんと冷却水を交換しないとヒーターコアにも影響が出ることを知りました。

Written By Tanaka Ray

目次

ヒーターコアについて

ヒーター コア 洗浄

車に乗るうえで欠かせない存在となっているエアコン。夏場はエアコンガスを充填するなどしてメンテナンスをされる方が多いかと思いますが、冬場に暖房を使う際にもヒーターコアという大切な部品があります。
この記事では「冬場に暖房が効くか心配・・・。」「去年の冬は暖房が使えなかった。」「ヒーターコアって何?」という方や、車を長く大切に乗っていきたいという方に向けて、ヒーターコアの役割やヒーターコアの詰まりや水漏れによる症状と修理方法、交換や修理にかかる費用などについて解説していきます。車のメカニズムを知って快適なカーライフを送りましょう。

ヒーターコアとは

ヒーターコアは車内を温める際に使われる部品です。そもそも車の暖房はエンジンの熱を有効活用して車内を温める仕組みですが、エンジン内部では爆発が起こっているためとてつもない温度になり、そのままの熱を車内に送ってしまってはいくら寒い冬でも社内が灼熱地獄になってしまいます。そこで求められている温度に調節するために使われるのがヒーターコアなのです。ちなみに、冬場に暖房を使うと燃費が悪くなると思われている方もいるようですが、前述のとおり暖房はエンジンの熱を利用するため、夏場の冷房とは違い燃費には影響が出ません。寒い!と思ったら体を冷やさぬよう我慢せずにしっかりと暖房を使っていきましょう。

ヒーターコアの仕組み

暖房はエンジンの熱を利用しますが、正確にはエンジンを冷やす際に使われる冷却水の熱を利用しています。

そもそも冷却水ってなに?

冷却水とエンジンを冷やすために使われる液体で、クーラントとも言います。エンジンは常に爆発を繰り返していて、どんどん温度が上がっていきます。そのまま冷却されないでいると金属でできているエンジンは変形してしまい、正常に動かなくなってしまいます。そこで冷却水を循環させてエンジンを冷します。車が動くために重要な役割を担っているため、冷却水が漏れていないか、汚れていないかこまめにチェックすることも重要です。

冷却水はおよそ80℃から95℃くらいを保っています。そのままの熱を車内に送ると車内が灼熱地獄になってしまうため、ウォーターバルブという装置を使って量を調整したあと、ヒーターコア内を循環させ、そこにブロアモーターという電動ファンのようなもので風を送ることによって設定された温度に見合った温風を出す仕組みになっています。つまり、ヒーターコアは冷却水の熱を伝えるために冷却水の循環を行っているのです。

ヒーターコアの詰まりの症状

症状①温風が出ない

設定温度を上げているのに温風が出ない場合、まずA/Cスイッチがオンになっていないか確認しましょう。A/Cスイッチがオンになっていると車両側はコンプレッサーを使って冷風を送り出そうとするので温風は出ません。A/Cスイッチは冷房と窓ガラスの曇りを除去する際に使用します。暖房を入れる際はA/Cスイッチをオフにしましょう。もしオフにしても温風が出ない場合は詰まりによってヒーターコア内で冷却水がうまく循環していないことも考えられます。

症状② 効きが悪い

温風は出るけどなかなか設定温度までいかないという場合にもヒーターコアの詰まりが考えられます。ヒーターコアの詰まりにより冷却水がうまく循環せず、温風を生み出すために必要な冷却水が貯まらずブロアモーターで風を当てても温風が出にくくなります。

ヒーターコアの詰まりの原因

原因① フィンが潰れている

取り外して洗浄をする際にヒーターコア表面にある放熱用のフィンを潰してしまうと冷却水の熱がうまく放出されなくなることに加えて冷却水の循環に影響が出るためヒーターコアは慎重に扱いましょう。

原因② コアが錆びてしまった。

コアが詰まる原因としてもう一つ挙げられるのが錆による詰まりです。そしてその錆の原因として挙げられるのが、冷却水の劣化です。
長年冷却水を交換していないと汚れから本来冷却水が持っている錆を防止する性能が低下し冷却水が通る箇所に錆が発生してしまいます。ヒーターコア内を循環している冷却水の性能が低下しているとコア内の錆止め効果がなくなり、錆が発生して冷却水が上手く循環しなくなります。

原因③サブタンクに水道水をいれてしまった。

冷却水は正常な場合でも年々減少していきます。その際、補充が必要なのですが、補充用のクーラントではなく、水道水を入れてしまうと濃度が下がり、防腐性能が落ち、コア内に錆が発生してしまいます。緊急時を除いて、冷却水が減っている場合には水道水ではなくクーラント補充液を入れるようにしましょう。

ヒーターコアの詰まった時の対策

対策① ヒーターコアの洗浄

ヒーターコアの汚れを落とすために水道水を使うという方法があります。冷却水をすべて抜いた後、ヒーターコアとラジエターを結ぶホースを抜き取り、そこに水道水のホースをつないで水圧で汚れをおとします。もうひとつ、ヒーターコアを取り外して洗浄する方法もありますが、ヒーターコアを取り外すためにダッシュボード含め内装パーツを取り外さなくてはならないため、無理はせず、ディーラーやショップにお願いしましょう。

対策② 交換

洗浄をしても暖房が効かない場合には交換をお勧めします。
こちらも交換の際に内装を取り外さなくてはならないので、無理はせず、ディーラーやショップにお願いしましょう。

ヒーターコアの水漏れの原因

原因① ヒーターコア腐食して穴が開く

冷却水を決められたサイクルで交換しなかったり、普段車に乗る頻度が少なかったりすると、汚れや濃度の低下からヒーターコアに錆が発生し、そこから腐食が進んで穴が開くことがあります。ヒータをつけると甘いにおいがするという場合には、ヒーターコアから冷却水が漏れている可能性があるので注意しましょう。

原因②ヒーターコアの経年劣化

ヒーターコアに限らず冷却水を循環させるラジエターにもいえることですが、経年劣化により冷却水が漏れる場合があります。こちらも漏れた後に車内に流れ込む場合があるので注意しましょう。

原因③取り外し時に穴が開いてしまった。

交換や洗浄などで取り外した際に落としてしまったり、ぶつけてしまったりすると、フィンが潰れ、穴が開き、そこから漏れてしまうことがあります。傷つきやすい部品でもあるので取り扱う場合は細心の注意を払いましょう。

ヒーターコアの交換費用はどのくらい? 

ヒーターコアの修理費用は、交換する際に内装部品を外すことがあり、その難易度が車種によって異なるので交換費用も異なります。部品代はおよそ16000円とそこまで高価ではないのですが、高級車や大型車などは内装部品が複雑に作られていることが多くその分作業点数も多くなり、工賃が高くなります。ディーラーにお願いした場合、小型車などで20000円、大型車で50000円近くすることが多いです。車種ごとに大幅に変わってくるため、ディーラやショップに問い合わせてみるとよいでしょう。

ヒーターコアの修理費用はどのくらい?

ヒーターコアの修理費用ですが、万が一壊れてしまって暖房が効かなくなってしまった場合修理することはなく、ほとんどの場合洗浄するか本体ごと交換となります。上記のとおり、洗浄や交換にかかる詳細な費用はディーラーやショップに問い合わせましょう。

まとめ

いかがでしたでしょうか?ここまでヒーターコアの役割、詰まりの症状、原因、水漏れや交換、修理にかかる費用を解説してきました。経年劣化による故障も原因の一つですが、一番の原因は冷却水の劣化によるものが多いです。冷却水はヒーターコアだけでなくラジエター、そしてエンジンにも循環している重要なものなので、冷却水が減っていないか、漏れていないか、そして汚れていないかを日ごろから確認するようにしましょう。もし減っていたら水道水を補充するのではなく、補充用のクーラントを使用し、交換サイクルが来たらきちんと交換するようにしましょう。メーカーなどで指定されている交換サイクルは通常の冷却水で2年または20000キロ走行時、また近年よく使われているロングライフクーラントは10年または100000キロ走行時となっています。
もし詰まりや水漏れが発覚し、洗浄するか交換する場合には、内装部品の取り外しが伴うので、無理をせずディーラーやショップにお願いしましょう。
ほんのわずかでも日ごろから車の状態をチェックするだけで車のコンディションは変わってきます。しっかりとメンテナンスを行い、素敵なカーライフを送りましょう。

【編集部より】あなたの感想を教えてください

こちらの記事はいかがでしたか?もし同じ疑問を持っている知り合いがいた場合、あなたがこの記事を友人や家族に薦めたりシェアしたりする可能性は、どのくらいありますか? より良い記事を作るための参考とさせていただきますのでぜひご感想をお聞かせください。
薦めない薦める

この記事を書いた人

Small 1396d833 44e0 4ee9 8882 5665df337bbd
Written By
Tanaka Ray
「伝わる記事」をモットーに記事を執筆していきます。
駆け出しのライターです。自分の言葉と知識と経験を使って少しでも誰かのお役に立てればと思い記事を書き始めました。趣味は映画・アニメ鑑賞とドライブで、時間を見つけてはどこかに探検しに行っています。まだまだ未熟者ですが日々精進してまいりますのでよろしくお願いします。

このカテゴリのおすすめ記事

スポンサー

この記事に似ている記事

スポンサー