電動自転車の寿命はどのくらいなのでしょうか。
普通の自転車よりも高価なので、長持ちしてほしいですよね。
ランニングコストの面から、各パーツの耐用年数も気になります。
そこで、今回は電動自転車の寿命について取り上げます。
寿命を縮めずに長く乗る方法や、注意点について紹介します。
実践すれば寿命が延びるだけでなく、走りも快適になってお得です。
また、電動自転車を新調するのにちょうどいい買い替え時期や、寿命を迎えた電動自転車の処分方法についても触れます。
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10年以上、と言われています。
電動自転車の車体は、ドライブユニットやバッテリーを搭載している分だけ、普通の自転車よりも重いです。
また、アシスト力で加速するため、車体に高負荷がかかります。
さらに、重い物を積む機会が少なくありません。
このため、普通の自転車に比べて車体は頑丈です。
ただ、ドライブユニットの寿命と、補修部品の保有期間が約7~8年なので、全体の寿命はその程度と考えるべきでしょう。
乗り方にもよりますが、通常は2~3年です。
しかし、電動自転車は車体重量が重く、アシスト機能で加速するため、ブレーキ周りの消耗は普通の自転車よりも激しいと言われています。
特に坂道を走る機会が多いと消耗しやすく、早いと1年程度で交換することもあります。
通常は1年です。
もちろん、乗り方で変わります。
買い替えるまで交換しないで済む人もいます。
しかし、電動自転車の場合は車体重量と加速などの理由から、普通の自転車のブレーキワイヤーよりも消耗が激しくなることもあります。
3~5年程度です。
電動自転車はペダルを漕ぐ力に加えて、モーターによる力がチェーンに加わるために、普通の自転車よりもチェーンに負担がかかり、寿命が短くなることがあります。
ただし、ブリジストンの電動自転車はチェーンではなく、ベルトですので、チェーンよりも寿命が長く10年は持つと言われています。
2~3年程度です。
タイヤの消耗に合わせて、一緒に消耗していきます。
タイヤチューブが消耗すると、パンクしやすくなります。
2~5年程度です。
ただ、保証期間を3年としているメーカーが大半ですので、普通に乗る分には3年は確実に持つと見て良いでしょう。
一般には購入時の半分程度の出力になったら、交換することが推奨されています。
メーカーとしては、特に寿命は設定していないようです。
充電器の寿命年数としてはありません。
しかし、通販サイトのAmazonで充電器のレビューを見ると、2~3年程度で故障したという記述もありました。
一概には言えませんが、壊れにくい、という認識はしない方が良いのかもしれません。
バッテリーの減りが早くなったり、充電回数が増えたりしたら、それはバッテリーが消耗している合図です。
1回目なら交換しても良いでしょう。
しかし2回目以降は、バッテリー以外の補修部品の保有期間が終了していることもあります。
すると、どこかが故障しても交換する部品がなく、修理できなくなるので、寿命を迎えることになります。
ギア類などの駆動系部品や、ドライブユニットの故障の予兆で、このような症状が起こることがあります。
アシスト力低下の度合いは状況によって様々です。
しかし、タイヤの空気を入れ忘れているだけ、ということもあります。
自転車を使う上では基本的なことですが、電動自転車の場合はアシスト力があるために意外に忘れがちです。
電源スイッチやバッテリーの不具合が考えられます。
梅雨時などで雨水がスイッチ内に入り込んで、ショートを起こして壊れることもあります。
乗るたびに操作するところなので、意外に消耗する部分です。
モーターの故障の前兆として、異音がすることがあります。
モーター本体に異常がなくても、その周辺の駆動系部品の不具合からモーターに負担がかかり、ドライブユニットが故障するケースもあります。
電動自転車はアシスト機能があるので、多少タイヤの空気が抜けていても走れてしまいます。
このため、ついタイヤの空気を入れるのを忘れてしまいがちです。
ですが、電動自転車は自重が重いうえに、加速力があるため、タイヤにかかる負担が大きいのです。
子供や重い荷物を乗せることもあれば、その負担はかなりなものです。
当たり前ですが、タイヤの空気が不足すると、パンクしやすくなります。
しかも、電動自転車のパンクは、車体にかかる負担の大きさから、普通の自転車よりも重症になりやすいです。
また、バッテリーの消耗も早まります。
さらに、余分にアシスト力を使うということは、ギアやドライブユニットに負担がかかるため、これらの寿命を縮めてしまいます。
基本的なことなのですが、寿命を延ばすには大事なことです。
適切な空気圧で走ると、タイヤの転がりが良くなり、快適に走れますよ。
人間に例えるなら、ドライブユニットは心臓で、駆動系部品は血管、油は血液です。
心臓が元気に動くには血液が必須なように、自転車には油が必須です。
最悪、ドライブユニットと駆動系部品の総交換なんてことになると、5万円以上かかることもあります。
電動自転車はアシスト機能があるので、重いギアのままでも楽に発進できます。
しかし、いつも重いギアを使っていると、チェーンやギアといった駆動系の部品に負担がかかりすぎてしまうのです。
バッテリーの寿命も縮まります。
できれば、発進する時は軽いギアで、ある程度速度が出たところで重いギアにすると良いでしょう。
要するに、前項の逆です。
タイヤの空気が足りないと、パンクしやすくなります。
しかも、ドライブユニットをはじめとする駆動系の部品にも負担がかかり、故障の原因となります。
タイヤに適切に空気が入っていれば、少ない力でペダルを漕げます。
バッテリーの消耗も少なくなり、結果的に寿命が延びます。
電動自転車のチェーンはギコギコと音がしないのと、アシスト力で漕ぎ出しが重くならないおかげで、不調に気づきにくいところがあります。
つい手入れを忘れてしまいがちです。
しかし、メンテナンスなしで走り続けると、チェーンがスムーズに回れないので、駆動系の部品が故障しやすくなります。
ドライブユニットが壊れると、2~3万円します。
周辺の部品も一緒に交換すると、5万円以上することもありえます。
お財布に優しくありません。
このような事態を回避するためにも、定期的にチェーンを掃除し、注油することです。
電動自転車は10万円以上しますが、だからといってメンテナンスしない済む訳ではありません。
価格に関係なく、メンテナンスした方が車体の寿命は延びます。
保証期間がある場合は、どこが壊れても修理した方が良いでしょう。
問題は保証期間外になった時です。
バッテリーの寿命が少なくて、高価な部品が故障した場合は、買い替えた方が良いでしょう。
例えば、高価な部品としてはドライブユニットがあり、これは2~3万円します。
それだけならまだ良いのですが、その周辺のギアやチェーンといった駆動系の部品も壊れている可能性があります。
そうすると最悪、ドライブユニットと駆動系の部品を総交換なんてことになり、5万円以上かかることもあります。
外観を見ただけでは判断できない故障で、分解する必要があったりすると、分解費用も発生します。
しかも、これで必ず解決するとは限りません。
無駄になる可能性もあります。
これでバッテリーも消耗している場合、その交換費用は2~3万円です。
そこに2~3万円足すと、もう新しい電動自転車が買える金額です。
この他、補修部品の保有期間を過ぎて、部品の在庫がない場合も買い替えた方が良いでしょう。
バッテリーの寿命は乗り方にもよりますが、約2~5年と言われています。
これに対して、補修部品の保有期間は約7~8年。
つまり、何か故障しても確実に修理できる期間は7~8年ということになります。
2回目以降のバッテリー交換が、この期間に近いようならば、買い替えた方が良いでしょう。
ドライブユニットが壊れてしまうと、それだけで2~3万円かかってしまいます。
しかも、ドライブユニットが壊れた場合、その周辺のギアやチェーンなど、駆動系の部品にも不具合が生じており、交換することもありえます。
もしバッテリーが消耗していて、交換時期が迫っているなら、その費用も2~3万円ですので、合計5万円以上必要です。
さらに補修部品の保有期間が残り少ない場合、ここで修理しても、その後またどこか故障した時に修理する部品がなくて直せないことが考えられます。
このような場合は、買い替えた方が安くつきます。
電動自転車に寿命がきた場合、処分しなければなりません。
基本的には各自治体の処分方法に従います。
その他の処分方法としては、自転車店に引き取ってもらう方法があります。
大手自転車チェーン店やホームセンターなどで、新しい自転車を買った時に無料で引き取ってくれるサービスがあります。
自治体やお店の引き取りサービスの場合は、防犯登録をお店の方で抹消してくれるので、手間がかからず楽です。
無料の不用品回収業者に依頼する方法もありますが、こちらは事前に防犯登録を抹消しておいた方が良いでしょう。
防犯登録を抹消しないまま、海外で販売されてしまうことがあります。
状態が良ければ、リサイクルショップで買い取ってもらったり、ネットオークションに出品してみるのも良いでしょう。
この場合も、防犯登録は抹消しておきましょう。
なお、バッテリーは各メーカーがリサイクルのために、回収を行っています。
自転車を購入したお店か、取扱店に持ち込むと、引き取ってもらえます。
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「タフモデル」と銘打っているだけあり、各所がタフ仕様です。
カゴ、リアキャリア、リムがステンレス製で高耐久。
スポークが極太になっており、スポークの折れや切れに強くなっています。
また、リム打ちパンクに強く、寿命が長い「足楽」タイヤを採用しています。
バッテリーは業界最大容量の20Ahです。
充電回数が少なくて済むので、長持ちします。
バッテリーが他社よりも安いこともあり、長く乗れる1台です。
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チェーンではなくベルトを使っており、サビに強くて外れにくいです。
ベルトの寿命は10年以上で、注油の頻度も少なくて済みます。
カゴ、リム、スポークがステンレス製で高耐久。
スポークは極太にもなっており、折れや切れに強いです。
フレームはアルミで、頑丈で軽量です。
ブレーキの抵抗で発電する「回復充電」機能を搭載しているため、充電回数が少なく、バッテリーが長持ちします。
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フレーム、ハンドル、リムがアルミ製で、サビに強く軽量です。
バッテリー容量は12Ahとやや少なめ。
しかし、車体が20㎏未満で軽量なため、最もアシスト力を使うパワーモードでも、50km走れます。
少ないバッテリー容量でも、たくさん走れます。
ギアがありませんので、駆動系の部品にかかる負担が少なく長持ちします。
電動自転車と言っても、ベースは自転車です。
メンテナンスの方法も、普通の自転車と変わりありません。
電動自転車は高価で丈夫に作られているから、メンテナンスしなくても大丈夫、と思うかもしれません。
しかし、定期的にメンテナンスをした方が寿命は延びます。
それに、電動自転車の修理費は普通の自転車よりも高くなることもあります。
余分な費用を発生させないためにも、メンテナンスした方が長い目で見ればお得です。
空気入れ、掃除、注油の3つをするだけでも寿命は延びますし、乗り心地も良くなります。
少しの手間で、お得で快適に走れるのです。
やっては損はありません。
他にも気になる家電製品の寿命について解説している記事がいくつもあるので、気になった方はぜひ読んで見てください。
更新日時 | 更新内容 |
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2018/08/03 | 関連記事の更新 |