7月、8月になると、昔では考えられないほどうだるような暑さとなり、逆に12月~2月は特に寒冷地になれば、震えるような寒さになる日本。まさに四季があることを体感できる感じですが、こんな異常気象とも言える時代だからこそ、少しでも部屋は快適にしてQOLを下げずにいたいもの。そのためには、やはりエアコンは必須です。
もし、酷暑の日にエアコンが寿命を迎えて動かない…なんてことを考えたら想像しただけでゾッとする人も多いのではないでしょうか?
そうならないためにも、エアコンの買い替え時期はどれくらいなのか?耐用年数はどれくらいあるのか?などエアコンの寿命についてまとめていこうと思います。
ずばりエアコンの寿命や耐用年数は平均でどれくらいなのでしょうか?
スマホのように人によって利用環境が大幅に変わるようなものでもないし、冷蔵庫のように常に稼働しているようなものでもないので、比較的寿命は長く、家庭ごとのばらつきなども少なそうですが果たしてどうでしょうか?
エアコンの寿命や耐用年数は、設計上の標準使用期間を10年とされています。つまりメーカー側が推奨する耐用年数は10年ということになります。
ただ、壊れてもいないのに、うちでは10年以上使っていると言うご家庭も多いのではないでしょうか?実際のところ、エアコンの平均使用年数は13.6年となっています。
13年強ってオリンピックやサッカーワールドカップが3回は開催されているわけですから、コストパフォーマンスとしては他の家電と比べても結構高いのではないでしょうか?
使用期間となると前述したとおり13.6年が平均になりますが、引っ越しなどで一緒に持って行かず、そのまま破棄するような人も多く、保管期間となると5~9年のようです。これには、省エネ性能を見て、電気代節約のために買い替えるなんて人も多いからでしょう。
ここ10年で、エアコンの性能そのものも上がっていますが、効率的に稼働できるよう内部のフィルターが自動洗浄できるモデルや、スマホで遠隔操作で着るモデルなども増えてきており、トータルで考えると10,000円以上電気代が違う場合もあるようなので、長い期間使われている方は消費電力などをチェックして、電気代も考えてみると良いかもしれません。
引用元:エネチェンジ
賃貸物件の場合、エアコン付きの部屋というのも増えてきましたよね。しかし、エアコンは見た目だけでは古いモデルとか分からないもの。知らずに使っていたら電気代がバカ高かったり、寿命をすぐに迎えてしまい結局、自分で取り外し工事代を負担することになってしまっては元も子もありません。
賃貸用のエアコンの場合、どのように寿命や耐用年数を確認すればよいでしょうか?メーカー・モデルはすぐにエアコン本体を見れば分かりますが、実際使用年数がどれくらいかは分かりません。また、管理会社や大家さんが設置したものなのか、前の住居人が付いてそのまま置いて行ったものなのか分かりません。
それはさすがに調べる方法はないので、契約の際にしっかり管理会社に問い合わせましょう。その際に、例えば、前の住居人が付けたものなど寿命が不明の場合は、しっかり契約で、取り外し工事は管理会社(大家さん)負担など条項を決めておかないと後で手痛い出費となりますので気を付けましょう。
寿命が近いエアコンの場合、大家さん負担でエアコンを交換してもらう場合もあります。全額とはいかずとも一部を負担なんてこともあるので、やはりしっかり管理会社、大家さんに相談が大事です。日本人の場合、変な美学があって、初対面の人にお金や契約の話はちょっとなんて人も多いですが、後々、それで揉めるより初対面でもしっかり話すべきことは話すことが大事になります。
家庭用のエアコンの寿命は平均13.6年でしたが、オフィスなどに設置されているような業務用エアコンは寿命は異なるのでしょうか?
まず一つの目安となるのが経理上での減価償却年数です。この期間まで使い切れば経理上はしっかり元を取ったことになります。会社により業務用エアコンの減価償却年数は異なりますが、13年か15年となりますので、それくらいを一つの寿命と考えましょう。
ただ、家庭用エアコンと同様、省エネ性能を意識して買い替えなどは、家庭用以上に営業マンが来て提案されることもあって早いようで、**平均で7~10年程度で買い替える会社が多いようですね。
エアコンのクリーニング不足などで、エアコン内部やホースにホコリなどが溜まってしまうと、水滴が垂れてきてしまいます。ただホース内の汚れであれば、しっかりホース内を洗浄すれば水滴がおさまる場合も多いですが、それでも直らない場合は、新しく買い替えるより高額な修理代になるほど大きな修理になることも多いです。
エアコンから「ガラガラガラ」ヤ「ゴォー」といった今まで聞いたことがないような異音がしてきた場合も寿命のサインです。異音がしている箇所が悲鳴を上げている証拠で、何らかの故障が考えられます。
長い間使い続けているエアコンの場合、ショートや漏電を起こしてしまう可能性もあります。ショートや漏電を起こすと安全機能が感知して、ブレーカーが落ちますので、エアコンをオンにしたらブレーカーが落ちたといきなり契約アンペアを変更などしていないのになった場合は、故障(寿命)を迎えている可能性大です。ただちに修理に出すか買い替えましょう。
外気の影響などではなく、今までより冷房が効かず冷えない、暖房が効かず温まらないなんて症状が出たときは、エアコンの性能を維持する装置の何かが故障している可能性が疑われます。分かりやすいのが冷房をかけても常温並みの空気しか流れないなどですね。
エアコンの寿命が縮む最大の理由が、やはりクリーニング、掃除不足ですね。エアコンの蓋を開けると、目を覆いたくなるようなホコリが付いていますよね。やはり空気を外気から取り入れ、それを電気の力で冷やす(温める)して部屋の空調を調整するものですから、チリやホコリが使えば使うほど付くのは当然です。
エアコンの内部は掃除機で吸うだけでも1週間に1度は行うのがベターです。また、忘れがちなのが室外機の掃除。室外機にもフィルターはありますし、室内機以上に悪環境にさらされているわけですから汚れます。毎週とは言わずとも小まめのクリーニングを心掛けましょう。
また、年に1度、冷房を最大限に使い始める直前の6月くらいとか、毎年、日を決めて、プロの手によるエアコンクリーニングを依頼するのが最良です。やはり素人では手が出せないような細部にわかる掃除が でき、新品時のようなパワーを取り戻す可能性もあるくらいです。
他の家電でも同様ですが、負荷を多くかければかけるほど寿命は短くなるもの。温度設定の変更はその都度、パワーを要しますので負荷が大変かかります。
例えば酷暑、一気に冷やしたいからと言って、いきなり18℃設定にしたり、いまいち温まらないからと言って、30度設定にしてみたりするのは避けましょう。最近のエアコンはほとんど自動運転機能がついており、電気代に優しいだけでなく本体の負荷にも優しいので上手に使うようにしましょう。
上記の温度設定同様、オンオフを繰り返すのも極力避けましょう。やはりエアコンが最大にパワーを使うのがオンした直後です。それを繰り返すことによって耐用年数が削られていってしまいます。
室内機はある程度、置き場所が決められているので仕方ないとして気を付けたいのが室外機。直射日光を浴び続けることで、室外機も精密機器ですから、内部の消耗が激しくなってしまいます。
寿命を長持ちされる最大の方法は、やはり小まめにクリーニングすることです。最大にして、一番すぐにできるものだと思います。チリも積もれば山となると言いますが、まさに文字通り、塵も積もれば状態になり、内部のコードなどの破損の主因になりかねません。前述通り、室内機だけでなく室外機が、それらをつなぐホース部なども忘れずにクリーニングを行いましょう。
利用環境というのは二つの意味があります。まずは、設定温度を細かく変えたり、オンオフを小まめに繰り返すなどの利用状況。
もう一つが設置場所などの初めに決まる利用状況です。設置場所で、例えば室外機がどうしても直射日光に当たってしまう場所しかない場合は、周囲の物をどけるなどして極力風通しを良くして、室外機が温まりすぎないようにするなど工夫しましょう。
エアコンを使わなくても内部にチリやホコリが溜まりますので、小まめにクリーニングするとともに、1か月に1度は試運転である「慣らし運転」を行いましょう。
また春や秋の時期など、エアコンを全く使わない季節はただエアコンの電源をオフにしておくだけでなく、コンセントから抜いてしまう、リモコンの電池も外してしまうまで行うと寿命が長く使えるでしょう。
寿命と感じた場合、修理に出すべきか買い替えた方がよいか悩みますよね。その場合、まずは室内機、室外機ともにしっかりクリーニングしてみましょう。多くの寿命だと思われる要因が、単にホコリが溜まっていてクリーニングをすれば解決する場合もあります。
それでもダメな場合、果たして修理と買い替えどちらがよいでしょうか?
例えば、本体の基盤の交換の場合、高くとも20,000円台くらいで済む場合が多いです。
他でも室内機、室外機ともに多くの修理は20,000円前後が相場なようです。修理に依頼する際、事前に見積もりをしっかりもらい、納得いく金額だったら修理するほうが安くは付くでしょう。
前述どおり、単に修理代金となると修理に出した方が安くなる可能性は高いですが、稼働している際の電気代というものがあります。
冒頭でも書いた通り、10年前のモデルに比べて大幅に性能はアップしていますし、機能も格段に向上しています。ただ修理代、本体代だけを見るのではなく、これら光熱費や設置、取り外し工事代などもトータルで費用を見ておきましょう。
例えば、冷蔵庫など他に業者さんに設置を依頼する家電を購入するタイミングだったら、合算で工事費を無料にしてもらうなどの交渉ができますので、1つの買い替えタイミングになります。
エアコンなどの家電類は、同じモデルでも時期によって価格が変動するものです。ビックカメラなら2月と8月、ヤマダ電機なら3月と9月と言った家電量販店の決算期は、少しでも売り上げを伸ばしたいので安売りをするチャンスです。
エアコンに限らず、家電類は日進月歩で進化を遂げています。新機能や省エネ性能も続々と向上していくもの。例えば、スマホで遠隔操作ができる機能が便利!フィルターを自動掃除してくれる機能が欲しい、センサーで人を感じてピンポイントに風を送ってくれるものが良いなど自分が欲しいと思った機能が登場した時は買い替え時と言えます。
冷蔵庫や洗濯機など業者による設置が必要な家電を買うタイミングは買い替え時期も一つです。設置には相場10,000円程かかるものです。それぞれで頼めば×2、×3必要なものも、合算できることで×1で済む場合もあり、節約できます。
エアコンは粗大ごみとしてそのまま出すのは違反となります。
リサイクル法が制定されたことで、必ずリサイクル料を支払って指定された処理業者に出す必要があります。一番手っ取り早い方法は、新たに設置するエアコンを買った業者に引き取ってもらう方法です。
リサイクル料はもちろんかかりますが、工事費込みにしてもらえ、別途郵便局に支払いに行く手間は省けます。取り外し工事代はおまけしてもらえる場合も多いです。また、何度も他人を家にあげることも避けられるのもメリットですね。他には、自分で郵便局でリサイクル料を払い、自分で指定業者を探す方法です。
ネット検索で、【地域名とエアコン処分】などと入力すればたくさん出てきますし、自治体のホームページなどにも載っている場合が多いです。ちなみにリサイクル料は、メーカーや適応サイズなどにより異なりますが、標準価格が1,404円です。
「おそうじエアコン」と銘打たれているだけあって、パナソニック独自のナノイーを放出して空気清浄できるだけでなく、内部フィルター自動洗浄機能、おでかけ時にエアコンのお手入れ、お部屋の脱臭まで可能な機能、進化した高性能フィルターなど、寿命となる最大の理由である掃除不足とならないよう自動で清潔にしてくれる機能満載です。
画像をクリックするとAmazonに移動します
引用元:パナソニック
三菱電機独自の人感センサー「ムーブアイ」にて、一人だけでなく複数人でも全ての人感を感知。人工知能(AI)にて常に最適な温度を自動で設定してくれるので省エネが抜群なだけでなく、負荷がかかりづらく寿命長く使うことができるでしょう。
画像をクリックするとAmazonに移動します
引用元:三菱電機
エアコンの寿命についてお届けしました。いかがでしたでしょうか?まだまだ使えると思っていても故障などの寿命は突然訪れるものです。動かなくなってから慌てふためくより事前に知識だけでもしっかり入れておきましょう。
他にも気になる家電製品の寿命について解説している記事がいくつもあるので、気になった方はぜひ読んで見てください。
更新日時 | 更新内容 |
---|---|
2018/08/03 | 関連記事の更新 |