筆者は、家電量販店勤務です。音質にこだわるあまり、イヤホンを使いすぎて突発性難聴になった経緯もあります。今回は自身の体験を踏まえて執筆していきます。
Written By ブレンディ 0120
皆さんはイヤホンをどのような体勢で使っていますか?
私もよくやるのですが、寝ている体勢でイヤホンをつけて音楽を聴いていると、使用するイヤホンや顔の向きによっては、耳の中が痛くなったり、耳の中でよく分からない「パチパチ」とした奇怪な音がなる事があるんです。(時期による)
皆さんも、そういった経験をしたことはないですか?
今回は、そういったイヤホンにおける、耳の中が痛くなる原因やパチパチと鳴る音の原因、そしてその対処法などを解説していきます。
イヤホンは様々な種類のものが発売されていますが、最も人気で購入者の多い「カナル式イヤホン」は、耳へのフィットがしやすく、高音質の音が聞けるイヤホンです。
しかし、カナル式イヤホンは本体の構造上、「ハウジング」というパーツが耳から少し横に出るものが多く、横向きの姿勢や長時間使用の際に、耳への負担が大きく痛みが生じる原因にもなりやすいのが特徴です。これが長い時間続くと「痛み」を伴います。
耳は、人間の感覚器官である「聴覚を司る非常に重要な器官」です。
その為、耳には血がめぐり易く、恥ずかしい時に耳が赤くなってしまう方がいるのもその為です。
そんな重要な器官に、長時間の異物をつけたまま長い時間放置していると、耳が疲れ「痛い、、」となる事も頷けますよね。
次に「イヤホン自体の音源による痛み」です。
こちらは耳の内部の負担によるもので、基本的には大音量で音楽を聴いている時間が長く、耳に負担がかかりすぎると痛みを引き起こす原因となり得ます。
イヤホンで音楽を聞き終えた後に、イヤホンを外して周りの音が聞こえ辛く、耳鳴りなどがしたら、相当な負担を耳に与えているという事になります。
イヤホンを使う方は、音楽にこだわっている方も多いことでしょう。
ですので、好きな曲を良い音質で大きい曲で聞きたい、リズムにのりたい、などで大音量にする気持ちもわかりますが、耳が痛いなどの症状が出てしまったり、さらには聴力が落ちてしまっては本末転倒ですので、使用時間と音量には十分注意して利用することを心掛けましょう。
これは、耳の中の「有毛細胞」という細胞が音によるダメージで傷付き、聴力の低下、酷いと聴力そのものを失います。
実は、難聴になった場合の根本的な治療は非常に難しく、相当な年月をかけても元の聴力まで持ち直すのは、非常に難しいと言われています。
理由の一つとして、「有毛細胞は元通り戻らない」という事です。皮膚が傷付けば、瘡蓋ができて、時間が経てば治りますが、耳はそうはいきません。
また、「突発性難聴」を引き起こす原因にもなります。
実は、筆者は以前にこの突発性難聴と医師より診断され、一時期イヤホンの使用をストップされていた経歴があります。
この症状は、相当悪くなっている状況でないと気付きづらく、気付いた頃には末期・・・なんて事もよくあります。
幸い、筆者は携帯電話の相手の声が左右で全く異なる人の声に聞こえ、違和感を覚えた時点でお医者様に診てもらった為、ギリギリの所で聴力を失うリスクを回避できました。
お医者様曰く、最近の若者に特に多いそうで、年々同じような症状で病院に来る若年層が多くなってきているそうです。
自身で体験しないと、どれ位怖いものか分かりませんよね。私も他人事でしたし、そうなって初めて血の気が引くほど怖ろしいと思わないと、今も変わっていなかったと思います。
こちらは上記の突発性難聴と診断される辺りに同時に併発していたもので、酷い頭痛がイヤホンで音楽を聴いてから、しばらくして起こるというものです。
「緊張性頭痛(きんちょうせいずつう)」というものが要因です。
これは、外部(イヤホンの音源)から発せられる刺激によって、頭の表面の筋肉(頭板筋)の緊張が起こり、血流低下に繋がります。これが原因で、頭が痛くなるといった内容です。
例えるならば、二日酔いの朝。片頭痛の最初の辺り・・・。に近い感覚です。
同時にめまいや吐き気をも催す人もいるので、結構危ない状況です。
これが、全てイヤホンが原因で起きている。そう思うと怖くないですか?
ただ、これは使用方法や使用時間を改善することで回避できることが多いため、イヤホン自体を使わなくする必要は一切ありません。
声を大にして言いたいのですが、まずイヤホンを外しましょう。話はそれからです。
そして、外したまま30分。もしくは1時間は普段の生活の音に慣れてリラックスしましょう。
何にでも言えますが、本来人間は電子機器の中で生活する前提で体は作られていません。
時間を置いても痛みが続くようであれば病院に行くことをオススメします。
既に体に症状が出ている段階は、ご自身が思う以上に耳への負担が大きい状態であることを理解して下さい。
熱っぽい、喉が痛い。それはもう風邪です。耳も同じです。早速病院へ行きましょう。
何でも、早期発見・早期治療が大事です。
これが最も有効な対処です。
先述した内容と被りますが、耳が痛い。頭痛がする。といった症状が出ている段階で、既に結構まずい状況です。しばらく、イヤホン生活はやめて普段の生活に戻りましょう。
1か月やそれ以上の期間、全く使用しないことを推奨致します。
どうしても使いたい場合は、使用する音量をこれまでの半分以下に抑える、使用時間を短くする。など対処を行い、なるべく耳への負担を減らす意識で使用して下さい。
まず、イヤホン自体の見直しを行いましょう。
音源が良いイヤホンは、本体自体が大きいものが多いです。その為、耳への負担も大きいことがあります。
可能であれば、自分の耳に負担にならないイヤホンへの買い替えをオススメします。
イヤホンを変えるだけで結構変わるものです。筆者もそうでした。
必ず、耳への負担を意識し、購入前にデモ機がある店の場合はお試しを行うと安心して購入出来るでしょう。
イヤホンを買ったままの状態で使用していませんか?
イヤホンは購入時、イヤーピースというゴム製のパーツがあったと思います。
それぞれ、小さいものから大きいものまである為、サイズを取り替えてつけてみましょう。
若干小さい位が丁度いいです。そして人は、左右の耳の大きさが違うという部分も意識し、自分の耳のサイズに合ったものを選びましょう。
元々、外国製品が多いイヤホン。イヤーピースのサイズも外国人向けのものが多いです。
日本人向けのサイズではないので、自分なりにカスタマイズしましょう。
冒頭でお話した、筆者も寝ながらイヤホンを聞きますが、通常の商品だとハウジング(耳から出ている部分)が大きい作りのものが多く、寝ながらの使用は痛くなりやすいです。
これが、カナル式イヤホンの特長である、寝ている時に耳を圧迫し痛みを生じさせる原因になります。
では、そもそもイヤホン自体が小さければいいのでは?そういう発想で生まれた商品が最近目立ってきました。
そういったイヤホンを使うことで、従来の製品と比べ痛くなりにくいです。
有線のイヤホンに起こりやすい現象です。
主に冬場などの乾燥している時期に起きるもので、大体そういった時には服装もニット生地の時期ですよね?
原因は、まさに「静電気」によるものです。
イヤホン自体の故障ではなく、衣服とイヤホンコードなどが擦れ合い、静電気を体に蓄積させます。
これが、イヤホンのコードを通じてハウジングへ、そして耳の中で「パチパチ」という音を鳴らす原因になっています。
パチパチという音がイヤホンから鳴ったら、普通は故障かな?と思いますが、原因は静電気という事です。
どうしても気になる方は、無線イヤホンに買い替えをオススメします。
擦れて静電気が耳の中に伝わる回数は減らす事ができると思います。
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こちらの商品は、筆者も利用しているイヤホンです。
ハウジング(耳から出ている部分)が非常に小さく、寝ながら使用してもイヤホンが出っ張ってないので、痛くなりづらいです。
また音質も結構良いので、メインイヤホンとしても使用できます。
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見た目でわかるこの薄さ!他の商品にはないハウジング極薄商品です。
寝ながらイヤホンの為だけに生まれてきた商品といっても過言ではありません。
耳が痛くなりにくく、小型ハウジングであるため、耳への負担も少ないです。
ただ、購入者のレビューを見る限りは、音質に関してあまりいい評価を得られていないようなので、音質にこだわる方は、SONYの方を選びましょう。
いかがでしたか?イヤホンを使うことで起こる耳の中の痛みや原因・対処法などをご紹介しました。
筆者の経験は本当に辛いものでした。聴力を失う怖さは、実際にその場面になった方でないと分からないのも十分理解していますが、この記事を読んでいる皆さんは、少なからず、耳の中が痛くなった。頭痛がする。など経験をお持ちだと思います。
早いうちに病院へ診断に行き、イヤホン自体の見直しをオススメします。
そして、イヤホンが原因による耳の痛みや負担を少しでも減らせる、きっかけになればと思い執筆致しました。最後まで読んでくれた方、ありがとうございました。