ワインセラーの電気代は?家庭用は?冷蔵庫より電気代は高いかも解説

目次

ワインセラーの電気代について解説します

日本の夏は高温多湿。夏はワインを嗜む人にとってなんともアタマの痛い季節ではありますが、「ワインセラーを用意する」という解決策もあります。

家庭で手軽にワインを保管収納できるワインセラーがあれば、じめじめムシムシの季節に大事なワインをダメにするリスクもなくなる…と思ったりしませんか? この記事では家庭用ワインセラーにかかる電気代と電気代がお得なワインセラー製品、ワインセラーの種類について説明します。

ワインセラーの電気代を計算してみよう

コンプレッサー式

現在、市販されている家庭用ワインセラーの冷却方式は1. コンプレッサー式、2. アンモニア熱吸収式、3.ペルチェ式の3つに分類されます1. のコンプレッサー式の最大の利点は、冷却が速いこと。冷蔵庫と同じ原理で冷やすタイプですが、最近の製品は低振動・静音仕様なので、寝室ならともかくキッチンの冷蔵庫のとなりに設置する場合、作動音や振動はまったくと言ってよいほど気になることはないでしょう。

コンプレッサー式にかかる電気代は、実際にひと月計測した方の報告では7~12本収納タイプで約300~400円とのことです(定格消費電力をもとに計算するとズレが出てしまうため、出典元記事ではコンセント差し込み式チェッカー「節電エコチェッカー」を使用して計測した結果を公表しています)。

定格消費電力とはフルパワーで冷却しつづけた状態のことで、メーカー公称値が50Wの場合の1時間当たり消費電力は0.05kWh。1kWh当たり電気代を27円として計算すると1日当たり電気代は約32円、1か月(31日)当たりだと約1,004円になります

そしてこのタイプはフロンガスを使用した製品になります(最近では、R600aなどのノンフロン系冷媒を採用するコンプレッサー式ワインセラーもあります)。

節電 エコチェッカー ET30D

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参考サイト:神の雫ワインリスト

アンモニア熱吸収式

アンモニア熱吸収式(アブソープションシステム)は冷媒にアンモニアを使用してその気化熱で庫内の温度を下げるタイプのワインセラー。コンプレッサー式との違いは冷却にかかる時間が長いことで、その分、電気代がかさむのが難点。

ただしコンプレッサー式のような駆動部がないため完全無振動・完全静音であり、静音性能という点ではむしろこちらのほうが上ですし、駆動部がないということはそれだけ長寿命でもあり、またフロンガス不使用製品でもあります。アンモニア熱吸収式は、長期熟成タイプのワインの保管に最適な製品と言えます

1日当たり電気代は定格消費電力100Wの場合が約65円、1か月当たりだと約2,020円になります。

ペルチェ式

家庭用では主流と言われるペルチェ式(電子式)は、ペルチェ素子という半導体素子に電流を流すと温度差が発生する「ペルチェ効果」を利用して吸熱するタイプ。

ワインセラー3種類のなかではもっとも冷却性能が弱く、電気代も高めですが、製品価格じたいは2~4万円台と比較的廉価なのでエントリー向けワインセラーとして広く出回っているのがこの方式。こちらもフロンガス不使用製品になります。

収納本数ごとの電気代の差について

コンプレッサー式とペルチェ式のワインセラーは、収納本数によって電気代に差が出ます。一般的には収納本数が多い、つまり大型化するほど電気代は高くなります。以下、収納本数ごとに一か月当たりの電気代をまとめてみました。一般的にペルチェ式ワインセラーはコンプレッサー式製品より電気代が一、二割増になります。

収納本数10本まで:約1,160円

同 11~50本まで:約1,640円

同 51~100本まで:約4,080円

ワインセラーの電気代を節約する方法は?

高温多湿から大切なワインを守るのに必須のワインセラーですが、少しでも電気代を節約したいのが人情。そこでワインセラーの節電術を参考サイトとあわせてご紹介しておきます。

方法① ワインを必要以上に詰めすぎない! 

ワインセラーを購入したら、メーカー推奨の標準収納本数は厳守しましょう。これは冷蔵庫の節電にも当てはまりますが、湿度を保ったまま一定温度を維持するための道具ですので「詰めすぎ」は厳禁。最悪の場合、故障の原因にもなってしまいますよ。

方法② ドアの開閉時間は短く! 

これも冷蔵庫とおなじ鉄則です。開閉時間を短くするには「すぐ飲むワインは中段に、そうでないものは上段または下段に」入れるなど、ドアを開けたらすぐにお目当てのボトルを取り出せるよう法則性を持たせるとよいでしょう。

方法③ 直射日光禁止! 

ワインじたい直射日光厳禁ですが、ワインセラーもおなじと考えてください。機械もの、とくに冷蔵庫やワインセラーなど品物 / 食料品を冷やすのが仕事の家電はこの点も注意して設置場所を選ぶ必要があります。

方法④ 室温に注意!

ワインセラーの消費電力を減らすには、必要以上に設置場所の室温を高くしないことです。ちょっと寒いくらいがワインやワインセラーにとっては適温です。

参考サイト:タイナビSwitch

ワインセラーと冷蔵庫の電気代はどっちがお得?

ワインセラーと冷蔵庫ではどちらが電気代がお得なのか? 例として「FURNIEL」シリーズの製造元サイト掲載データをもとに1日当たりの電気代を最新型冷蔵庫(Panasonic NR-E413PV)と比較してみます。冷蔵庫は家電製品の電気使用量の14.2%を占めていると言われます。

FURNIEL SAB-50G(12本収納タイプ、室温約25度の場合):約5.9円

Panasonic NR-E413PV(定格内容積401~450L)平均電気代:約15円

出典元:さくら製作所

エネチェンジ

たしかに電気代も大切ですが、手持ちのワインが何本あり、どのくらいのペースで消費しているかによって冷蔵庫で代用するか、ワインセラーを別途用意するかを決めたほうがよいような気がします

たとえば赤ワインを日常的に楽しむといった場合、高温多湿の真夏以外はさほど冷やす必要はありませんし、飲む前に軽く冷やしたいときは冷蔵庫でもじゅうぶん代用できるからです。

家庭用にワインセラーを購入するのは電気代の観点からみてあり?

筆者は安ワイン専科。数千円クラスの「グラーヴ」の白などは結婚式かなにかの手土産でいただく以外に縁のない人間で、買ったワインは食料品といっしょに冷蔵庫で保管しています。

これはあくまで個人の意見だとお断りしておきますが、まずは冷静に、どんなワインを飲んでいるのか、そこから検討したほうがよいと思います。ワインと言ってもピンキリ。楽しみ方もそれこそ100人いれば100通りあります。

もし1. 1,000円前後の安ワイン専門 で、2. 毎週のように嗜んでいる という場合、ワインセラーを別途用意する必要はないと考えます。冷蔵庫でじゅうぶんです。1,000円クラスのワインはコルクではなく金属スクリューキャップのボトルが主流のため、以前ほどコルクの乾燥はさほど問題にはなりません。

ただし、ヴィンテージものなどひじょうに高価な特級酒のような場合はワインセラーを1台用意したほうが安心です。10年、20年単位での長期保管を必要とするようなお高いワインをお持ちでしたら、多少高価でも「アンモニア熱吸収式」のワインセラーを検討すべきでしょう。

それほどケアの必要ないワインの場合は、電気代のあまりかからない小型ワインセラーがベストだと思います。

電気代がお得なワインセラー

ここでは電気代のお得な最新ワインセラー3製品をご紹介します。

① ハイアール ワインセラー ホワイト Haier Joy Series raccolta JL-FP1C12A-W

ハイアール JL-FP1C12A-Wはタテに4本収納するコンパクトデザインのワインセラーで、部屋置きに最適。
この製品はコンプレッサー式と比べて電気代がかかると言われるペルチェ式ですが、そもそもペルチェ式は小型軽量ワインセラーに多く採用されているもの。一般的にワインセラーは収納本数が多いほど、つまり本体が大きくなればそれに比例して電気代もかかります(冷蔵庫とはここがちがうところかも。意外に思われるかもしれませんが、冷蔵庫は定格内容積が小さいもののほうが電気代が高くついたりします。たとえばPanasonic製品の場合、定格内容積406Lタイプの年間消費電力量はメーカー公称289kWh/年、315Lタイプの年間消費電力量は同350kWh/になります)。本体重量は9.26kg。

ハイアール ワインセラー (4本収納)【右開き】ホワイトHaier Joy Series raccolta JL-FP1C12A-W

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② FURNIEL/ファニエル 長期熟成型ワインセラー (24本収納/最大39本・ピュアブラック・2温度管理) SAB-90G-PB

FURNIEL SAB-90G-PBはスタイリッシュなフルフラットガラスドアを採用した縦長スリム設計、24本収納タイプのコンプレッサー型ワインセラー。加温ヒーター内蔵で冬場は「冷えすぎ」を防止し、また上下段を独立して温度管理するクラスターツイン冷却仕様となっています。操作もタッチ式操作パネルでとてもかんたん。本体重量は37kg。

Amazonの商品ページはこちらから。

③ Domestic サイレントカーブ D15

Domestic サイレントカーブ D15もコンプレッサー式のワインセラー。17本収納タイプで、前面扉はUVカット三重ガラス仕上げ、タッチセンサー式コントロールパネルに自動霜取り機能、庫内空気清浄のためのカーボンフィルターと至れり尽くせりな印象さえ受ける製品です。本体重量は29kg。

ドメティック サイレントカーブ コンプレッサー方式 収納本数 :17本 D15

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電気代が高いからといって悪いワインセラーとは限らない

一般的に家庭用ワインセラーは、方式としてはコンプレッサー式が、そして収納本数が少ない小型製品ほど電気代はかかりません。

ただしコンプレッサー式より割高と言われるペルチェ式は小型製品に多く採用されているので、トータルで見た場合大差なかった、ということもあり得ます。同様に、コンプレッサー式より冷却性能が劣ると言われるアンモニア熱吸収式タイプは構造上耐久性にすぐれ、長期の瓶熟成を必要とするヴィンテージものの保管に最適。繰り返しになりますが、ふだん飲んでいるのは安価なワイン、という場合は冷蔵庫の他にワインセラーやワインクーラーを用意するメリットはあまりないように個人的には感じています。ようは、ご自身が日常どのようにワインを楽しんでいるか、常時何本くらいのストックがあるか、まずはそこから検討するのが納得のいくワインセラーを買うための最短の道ではないでしょうか

ご参考までにワインセラーの電気代に関する情報をまとめたサイトと、赤・白・ロゼなど、各タイプ別ワインの最適な「提供温度(サービス温度)」の一覧サイトのリンクを挙げておきます。

参考サイト:
ワインセラー.net

参考サイト:各ワインのサービス温度一覧

まとめ

以下、筆者個人の経験から言える結論、ということをお断りしたうえでここで書いた内容をまとめてみます。

●1,000円クラスのワインを日常的に飲んでいる場合:冷蔵庫での代用が可能

●冷却方式より何本収納するか、長期熟成が必要かで製品を選ぶ

●冷却方式の違いによる電気代の差よりも、ドアの開閉時間を短くする、ワインを必要以上に詰めすぎない、直射日光を避ける、といった使い方の工夫で電気代の節約につながる

この3点を念頭に置いてワインセラーを選べば、大きな失敗はないと思います。ワインセラーは冷蔵庫とおなじく大型家電、廉価なタイプでも数万円台からという決して安くはない買い物。記事でも引用した他サイトなども参照して、ほんとうに必要なワインセラーをじっくり選んでみてください。

  

また、下記の記事では、ワインを美味しく飲めるワインセラーの温度と湿度について解説しております。ぜひ、合わせてご覧ください!

記事:『ワインセラーの設定温度と湿度を解説!美味しいワインを飲むために

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西の風
音楽・芸術・歴史など、なんでも浅く広くのディレッタントです。

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