お出かけにはBluetoothイヤホン、自宅では有線ヘッドホン。使いやすさを行動に合わせて切り替えています。
Written By キイ @
最近、街ではコードないヘッドホンをしている人をよく見かけるようになりました。短い有線ケーブルではオーディオ機器をカバンに入れられないし、長いケーブルはあちらこちらに引っかかったりします。そう思うとやっぱり無線、コードレスってやっぱり魅力的です。
この記事は「ヘッドホンの有線・無線の違いを知りたい!」という方に、それぞれの特徴と使い分けのポイントをご紹介したいと思います。
最近話題のBluetoothワイヤレスヘッドホンなどが代表する無線のヘッドホン、なんとなく「コードがないのでスッキリしていていいなぁ~」と思っている方も多いと思います。
ここでは、有線/無線それぞれのヘッドホンの音質の特徴をみてみましょう。
昔ながらにコードが付いており、ヘッドホンジャックに挿すだけで音が鳴ります。
難しい設定なども不要で世界で共通の接続仕様は、いまだ末永く使用されています。
また、信号の伝達経路が優先でありアナログ信号であるため、ハイレゾオーディオへの対応が比較的容易です(有線の銅ケーブルは20kHz以上のハイレゾな高音域を伝達することが容易です)。
一般に無線のヘッドホンには、信号伝達にBluetoothが使用されいます。
しかしBluetoothはデジタル信号を伝達するための規格であり、音声や音楽を伝送するためには、そのアナログ信号をデジタル0/1で表現するための”コーデック”が必要です。この”コーデック”によって音質が異なります。
ひとことで言ってしまえば、同じコスト(価格)であれば、ヘッドホンを構成する部品点数やその部品の性能を考慮すると、明からに有線のヘッドホンのほうが高音質に設計することが可能です。
無線のヘッドホンは「無線化する」ための部品が増え、その部品の性能で音質が大きく左右されてしまうからです。
しかし、無線のヘッドホンにはその音質面のデメリットを考慮しても使いたくなるだけの取り扱いやすさがありますので、音質の違いは購入者が求めるところ、目的に合わせて考えるべきものです。
ヘッドホンジャックに挿すだけで、どんな機器にも接続し音を鳴らすことができる。
特別な設定が不要で接続する相手を選ばないこの接続の容易性こそが、有線のヘッドホンの最大のメリットです。急いで使用したい場合などはわずか数秒で、どんなヘッドホンも接続できます。
また有線ですので周囲の電波の影響を受けることなく、無線のヘッドホンのように突然接続が切れたりすることがない安定性も魅力です。
比較的低価格であってもハイレゾ対応が出来、またアナログ信号を無圧縮で伝送できるなど、音質に拘るのであれば有線での接続が明らかに有利です。
接続経路は銅ケーブルのみですので、ハイレゾ対応ヘッドホン本体の性能をも十分に発揮させることができます。高級ヘッドホンでは、そのケーブルを交換して好みの音質に近づけるような使い方も可能です。
また、ノイズ耐性も有線接続が圧倒的に有利、バランス接続のように更なるノイズ低減方式も存在します。
有線で接続しますので、ヘッドホン本体を駆動するための電力もケーブルを通じて供給します。そのため、ヘッドホンに電源(電池)を内蔵する必要がありません。電池切れを心配することなく思う存分使用できます。
音楽再生機器と無線で接続されますので、ケーブルの取り回しが容易、もしくは不要になります。ポータブルオーディオ機器の場合には、本体をカバンの中やポケットなどの自由な場所に保管することができ、ケーブルが絡むなどの煩わしさがありません。
「タッチノイズ」とは、ヘッドホンのケーブルが着ている服や、髪の毛などの体の一部と接触して発生する“ガサゴゾ”というノイズ音です。ヘッドホンのノイズの原因として最もポピュラーと言っていいと思います。気になり始めるととにかく気になるものですが、無線のヘッドホンになるとこのタッチノイズの発生が軽減されます。現在ブームになってきています左右独立の完全無線のヘッドホンではタッチノイズが皆無になります。
無線になることで、カバンやポケットから延びるケーブルがなくなり、胸元周りがスッキリします。特にファッションに気遣っておられる方には、せっかくの服やカバンのデザインを台無しにしません。
音質とタッチノイズはトレードオフです。どちらにメリットを見出すことが出来るかで選びましょう
同じ音質のものであれば、あきらかに無線のヘッドホンのほうが高価になります。理由は簡単で、バッテリー/送受信回路など、無線化するために必要な部品が増えるからであり、高音質化するためには使用する部品の性能も上げる必要性があります(上位のオーディオコーデック対応など)。
ケーブルが不要になる無線タイプは、そのヘッドホン本体やコントローラー部に関してのデザインの自由度が高くなりますので、さまざまなアイデアで新たな製品が発売されています。その究極が、完全コードレスの左右独立タイプの無線のヘッドホンです。
いくつかのメーカーは、有線と無線の両方に対応したヘッドホンを発売しています。これらが便利であるポイントとは、有線接続時は電池不要で音楽の再生が可能になりますので、電池切れの心配がありません。
また。飛行機機内へ持ち込む場合は、離発着時のBluetoothの使用が禁じられている場合が多く、一方で有線接続の場合には離発着時の使用が許可されることがあり、有線と無線が共用できるということは非常にメリットがあります。
そして何よりも、無線接続の取り回しの良さと、有線接続の高音質を、どちらも楽しむことができるといういいとこどりな製品です。
業界最高クラスのノイズキャンセリング機能を備えるQuietComfort 35。ノイズキャンセリングレベルを3段階で調整できるアクションボタンを搭載し、マルチファンクションボタンからは、Siri/Google Asistantなどにアクセスできます。1回の充電で最大20時間のワイヤレス使用が可能で、東京―ニューヨークのフライトにも対応できます。
元々、BOSEはノイズキャンセルに定評がありますので、飛行機の離発着時に無線機器が使えない機内でも、有線でノイズキャンセリングヘッドホンとして使用することができます。
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ハイレゾ対応機器で LDAC対応機器との接続なら、ハイレゾコンテンツを従来のBluetooth(R) Audioの最大約3倍の情報量で伝送でき、ハイレゾコンテンツも劣化することなく存分にいい音で楽しめます。
また、ハイレゾ非対応機器でもDSEE HX機能搭載なので、ハイレゾ音源やハイレゾ対応の端末を持っていなくても、CD音源やMP3などの圧縮音源の高音域を補完するので、ハイレゾ相当の音楽を楽しむことができます。
無線だけでなく有線でもハイレゾ音源の再生に使えますので、外出先では無線、家に帰れば有線でさらに高音質、そんな使い方をすることが可能になります。
この記事では、「ヘッドホンの有線・無線の違いを知りたい!」という人のために、ヘッドホンの有線/無線の違いを解説しました。
主に音質面の違いと使いやすさの違いの2つの側面があり、どちらかがいいというわけではなく、購入したい人が日々どのように使うのかによって、どちらを選ぶべきか、人それぞれです。
すこし高価にはなりますが、有線/無線両対応のヘッドホンも発売されていますので、両方ほしいというちょっと欲張りな方にはおすすめです。
ヘッドホンは、日常生活の中で身に付けて使うものだけに、お気に入りのヘッドホンを探し出しましょう。