スピーカーケーブルこんなに種類があるけど、太ければいいのか?高かればいいのか?
金額もかなり幅があり、どれが一番いいのか。
そもそも変える意味があるのか?
賛否両論なスピーカーケーブルについて両論交えて解説していきたいと思います。
セットコンポや安価なスピーカーにはスピーカーケーブルが付属していることが多いです。
しかし、このケーブルは長さが1.5メートルの物が多いです。
コンポはアンプからスピーカーを離し、自分が音楽を聴く位置に向けるだけで臨場感が増し、聞こえる音は良くなったと言えます。
オーディオ専門店やネットでは切り売りも多数ありますので必要な長さで購入することが出来ます。
一般的(安価)なスピーカーケーブルや付属しているスピーカーケーブルは、銅が使われていることが多いです。そして、かなり細身ですね。
実はこれ、バランス的には良い組み合わせなんです。銅はどちらかというと低い音を得意とします。
そして、ケーブルが細いほど高い音になります。
ただし、お気づきの方もいると思いますが、音域(高音~低音の幅)は狭く、中間の音しか聞こえていないことになります。
そこで、同じく銅を素材とした太いスピーカーケーブルに替えると低音が目立った音質になります。
ドラムやベースが際立つバンドミュージックに向いています。
もともと低音がそれほど使われないボカロ系などには変化がない。と感じられるかもしれません。
次に銀を素材としたスピーカーケーブル。
こちらは高い音が得意なため、先ほどの銅とは反対の特徴を持っています。
銅に比べて高価ですが、単体では扱いにくくあまり一般的ではありません。
材料ごとに得意不得意がある物を複合して作られたスピーカーケーブルは、金額的には上がっていきますがバランスよく作られているので、初めてスピーカーケーブルを替えてみようという方にはオススメ出来ます。
他にも形状の違いで、ツイスト型や4芯型など種類があります。
信号を送るときに発生するノイズや音の劣化を防いでくれる効果がありますが、ここまでくるとかなり上級者向けの選択になりますので、今回は参考までに。
材料や形状によって様々な種類があるスピーカーケーブル。
なぜこんなにあるのか・・・。
それは買う人がいる、需要があるからです。
スピーカーケーブルは専門誌でない限り、宣伝、広告はほとんど見ません。ですので、ほとんどは口コミです。
実際に音が変わった。と感じる人が多くその情報が後を絶たないので、実際にスピーカーケーブルは需要があるわけです。
音質が変わらない。という意見が多ければスピーカーケーブルを替えるという文化はとっくになくなっているでしょう。
音質が変わらない。と主張されている方々の話では、「客観的根拠が無い」と書かれているのをよく見かけます。
確かに、調べていても数値などで具体的に音質が良くなっている。という記述はなく、レビューなどを見ても「音質が良くなった。」という感想と同数程度の「変わらなかった。」という感想もあります。
しかし、材料の種類によってケーブルを通過出来る量や速さは多少なりとも変わってくるので、それに伴い音質の劣化が音としてわかる程度になるかならないか。といった違いはあるのではないかと思います。
要するに、音質が良くなるわけではないが、劣化は防いでくれていると考えています。
有名な実験に、高級ケーブルと針金ハンガーで自作したケーブルを聴き比べる。
というものがあり、その結果では、音響にこだわりがある人が聴き比べても違いがわからなかった。という記載があります。
また、その実験結果も踏まえ、持論を述べている方も数多くいらっしゃいます。
筆者も某メーカーにて目隠しをして音の聴き比べをしたことがありますが、高価な機材、ケーブルの音を聞き間違えました。
言い訳をすると、普段聴かない音楽だった。というわけなのですが、音質が変わる、変わらないはその時の楽曲にもよると考えます。
普段聴かない音楽はどの音が正解なのかイメージできないまま聴き比べるのでいい音定義がわからないのです。
実際、好きな音楽に合わせてケーブルの特徴を重視して選んだケーブルでは音質が良くなった。と感じています。
まずはケーブルの長さを変えてスピーカーの位置を変えてみましょう。
先にもお伝えした通り、スピーカーの位置が変わるだけで臨場感が増すのでケーブルを変えた意味を十分発揮してくれます。
この際、選ぶケーブルは深く考えず、低価格でも今使用している物より少し太いケーブルにしてみるとか、複合型でも安いものがありますのでチャレンジしてみてください。
アンプやスピーカーのメーカーで出しているケーブルは、もちろん自社のアンプの性能を最大限発揮できるように作られているので、ほぼ間違いないでしょう。
ケーブル専門のメーカーは、ご自身の好みがわかったら、それに合わせてチョイスしていくことをオススメします。
多少、値が張るかもしれませんがツイスト型のケーブルには目を引く色合いや存在感が感じられる物が多くあります。
大半がアンプやスピーカーに隠れてしまったり、壁際に追いやられてしまうケーブルですが、ケーブルがなければ音は出ません。とても大事なパーツの一つですね。
それを意識させるかのように見た目を重視して選ぶ方も少なくありません。
要するに、自分が満足出来る環境で自分の好きな音楽を聴くことが大事なのです。
ここまで、スピーカーケーブルを変えることで音質が良くなる。変わらない。それぞれの主張をお話ししてきましたが、結論は、感じ方の問題だということです。
どちらの主張も納得できる内容ではあります。
ただ今回、筆者は音質が変わると考えているため内容として、変わらない。という主張を否定してしまっている部分はご了承ください。
キレイな音質、好きな音質、本物の音質、作られた音質。
どの音質も間違いではないですし、どの音質が好き、嫌いは人それぞれです。
スピーカーケーブルを替えたことによって何かしら効果があり、その音質を気に入っていただければ、
それがスピーカーケーブルを替える。という行為そのものが楽しめるものだと思っています。
どのスピーカーケーブルが一番・・・という疑問にはご自身の好みをよく理解し、好きな音質に近づけてくれるケーブルを探す必要があり、多少の時間がかかります。
替える必要があるかどうかを悩んでいる方は、1度安価なスピーカーケーブルでもいいのでぜひ試してみていただきたいです。
そこで音質が変わらないと感じれば替える必要はなかった。という結論に至りますし、変化が感じられた方は、もっと良くするにはどうしたらいいだろう!?という次のステップに進むわけです。
スピーカーケーブルを替えて音質が変わるのか。この水掛け論のような長年の課題について、みなさんの中でどのような答えが出たでしょうか
正しい回答がない今回の課題に対して筆者の持論を述べるとスピーカーケーブルを替えれば音質は変わる!ただし、グレードアップではなく
あくまでもともとの音源から劣化を防いでくれる
大事なパーツの一つである。という考えです。
低音が大事な楽曲には、ぜひとも太さにこだわったスピーカーケーブルを試していただきたいです!!
価格は問題ではありません。
高いものには高いなりのいいところはありますが
それが1番ではないのが、逆に面白いと感じます。
今回の記事が少しでも皆さまの参考になれば幸いです。