燻製用のおすすめ温度計の紹介!使い方や100均の温度計も解説!

目次

燻製で使う温度計について解説します

燻製をこれから始めようと思う人がネットで調べても「燻製には温度計が必需品」とは書かれていても実際にどんな温度計をどの様に使ったらいいかまで事細かに書かれているサイトは少ないでしょう。アウトドアが趣味の人であれば自然に目や耳に入ってくる情報かもしれませんが、初めての人がゼロから情報を集めるのはなかなか難しいと思います。

そこで今回は燻製を作る際「どんな温度計を使ったらよいのか?」「どのように使えばよいのか?」オススメの燻製用温度計の紹介と燻製を作るときのコツなども交えながら解説してみたいと思います。

燻製 温度 計

燻製に温度計はなぜ必要?

燻製は『一定時間一定の温度を保ったままけむりで燻すだけ』という調理法なので失敗しにくく、焼き肉やバーベキュー並みに単純な調理方法の一つと言えるでしょう。(※ただし単純=楽ではない)

ですが逆に言うと一定時間温度を適切に保つことができないと失敗する…ということでもありますので、3つに分かれる燻製方法、食材に適した温度を維持するために温度計が欠かせない調理法となっています。

理由① 燻製の方法『熱燻』『温燻』『冷燻』で必要な温度が異なるから

燻製作りには3つの方法があります。
- 80~120度と高めの温度で10分~4時間かけていぶす『熱燻法』
- 50~80度の温度で20分~6時間いぶす『温燻法』
- 10~30度と低い気温の環境下で2週間から数ヶ月の長い時間をかけていぶす『冷燻法』

方法によって必要な温度帯が分かれていて、それぞれの燻製方法に準じた温度を維持する必要があります。その調整の目安として温度計が必要になるのです。

厳密には温度以外にも『燻すだけ』『味付または水抜きのため塩をすりこむ』『ソミュール液(味付けと保存のための液体)に一定時間つけこむ』といった下ごしらえでも違いがあるのですが、温度計とは関係ないので今回それらの説明は割愛します。

理由② 作ろうとする燻製の『食材』によって向いている温度が違うから

生の肉や魚などを調理するときは燻製に限らず中心までしっかり加熱し、生の部分が残らないようにする必要があります。食材が小さければ温燻でも充分加熱できますが、食材が大きいと中心まで加熱するには長い時間がかかるため、あまり現実的ではありません。

ですので生の食材を使って短時間で燻製を作る場合、高い温度で食材の中心まで加熱しやすい80~120度の熱燻でおこなうことが多いでしょう。

『市販の調理済みソーセージ』『チーズ』『サーモン』などで燻製を作る場合、50~80度の温燻でやるのが一般的です。調理済みソーセージは完全に火を通した状態で販売されているので、中心まで加熱させる必要がなく、チーズは高い温度だと溶けやすいという理由からです。サーモンは熱燻だと短時間で身が固くなってしまうため香りを付けるためにある程度の時間がかけられる温燻でおこなう人が多いです。

本来のスモークサーモンは『冷燻』で作るものなのですが、日本では気温の低い冬場でないと作るのが難しく、時間もかかり難易度も高いため家庭で作る場合妥協して温燻で作るのが一般的となっています。ちなみに市販のスモークサーモンのように半生感はありませんが、味や香りは温燻で作った物でも充分楽しめます。

参考元:kunsei-meijin.com

燻製時の温度計の使い方

家庭で燻製を作りたいという需要がそこそこあったのか、最近は『けむらん亭』や以下のような室内で燻製を作れる家電も販売されています。(Panasonicは相変わらずニッチ市場を攻めてきますねぇ)

パナソニック ロティサリーグリル&スモーク ブラック NB-RDX100-K
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こういった専用家電で燻製を作る際はセンサーとマイコンで適切に温度を維持してくれますが、普通の方法で燻製を作る場合はそれらを自分でやらねばなりません。

といってもただ温度を計るだけですので、特別難しいことはありません。

手順① 屋外で作る場合は基本さしっぱなし

屋外で使うような燻製器なら本格的なものはもちろん、簡易式のものでも大抵温度計を挿しっぱなしにしておける穴がついています。手作りの一斗缶やダンボール燻製器なら天辺に穴を開けて温度計をブスッとさしておけばいいでしょう。

あとは適宜温度を確認し熱が足りないようであればスモークチップやスモークウッドを足して熱量を上げ、上がりすぎたら少し蓋を開けて温度を下げるだけです。

手順② 屋内で燻製を作る場合は使う燻製器によってやり方が異なる

屋内で燻製を作る場合、専用の燻製鍋あるいは土鍋や中華鍋で作る人が多いようです。
燻製専用鍋でも温度計を挿しっぱなしにできる穴が付いているものと、それが付いてない(蒸気抜き用の穴しかない)ものがあります

燻製 温度 計
(画像は筆者が持っている燻製鍋の穴、この穴を使って温度を計ることができますが蒸気穴ですので挿しっぱなしは推奨されていません)

温度計専用の穴であれば温度計は挿したままでOKですが、蒸気抜き用の穴の場合挿しっぱなしにすると蒸気の逃げ道がふさがれてしまうため鍋内に酸っぱくなった水気が充満し、それが食材の表面に垂れたりすると酸っぱい燻製になってしまうことがあります。

温度計専用の穴が無い燻製鍋や土鍋の場合は蒸気を逃がすため穴は空けておき、たまに温度計をさしてチェックする程度にとどめておきましょう。

中華鍋と適当な鍋(をフタにして)燻製を作る場合、温度計を挿す場所がないため温度を計るためには蓋をずらさなくてはなりません。蓋をずらしたままだとせっかくの煙が逃げてしまいますので、温度を計るときだけ蓋をずらすようにしましょう。中華鍋で作る場合蒸気を逃がす穴が無いので、温度を計るとき適度に蒸気が逃げる分には問題ありません。

ちなみに鉄製の鍋ならフタの裏側に磁石でキッチンペーパーを1枚貼り付けておくと、蓋にくっついた蒸気が水滴になって食材に垂れることを防いでくれるので、幾分か酸っぱくなりにくくなります。

燻製 温度 計

燻製で使う温度計を選ぶ時のポイント

ポイント デジタル式スティックタイプは長時間熱い場所に挿しておくと壊れることがある △

タニタ スティック温度計 オレンジ TT-533-OR
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タニタ スティック温度計 オレンジ TT-533-OR についての説明を引用

※本品の説明書には「揚げ油の温度は測れない」旨の記載がございますが、100度以上で5分以上連続使用しますとセンサー部分から熱が伝わり、表示分の樹脂が溶けてしまう場合があり、このような記載がございます。揚げ油の温度計測にもご使用いただけますが、揚げ物などの高油温の測定を行う際は、本体を鍋につけたまま放置しないでください。

と温度計の説明にも書かれているとおり、こういったスティックタイプは熱に弱いので、熱燻など100度以上の高温に長時間(20分~4時間)触れる可能性がある燻製用としてつかうのには向いていません。

引用元:Amazon

ポイント オーブンでも利用可能なデジタル式温度計なら燻製にも使えるが少しオーバースペック ○

Habor クッキング温度計 LCD大画面 オーブン温度計 2本プローブ タイマー アラーム機能 バーベキュー/グリル/オーブン/燻製作りなどの温度管理 マグネット付き
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こういった計測針と表示部分が離れておりオーブン、天ぷら鍋など熱源近くでも挿しっぱなしにできるような本格的な料理用温度計であれば燻製にもバッチリ使えるのですが、普通の燻製用温度計に比べて値段が高く、せっかく買ったのであれば燻製以外にも使わないともったいないですし、万能で多機能ゆえ簡便さに欠けます。

ポイント 『スモーク(スモーカー)用』と書かれたアナログ式温度計なら間違いなし ◎

というわけで燻製を作るのに向いていて、最も使いやすいのは燻製専用のシンプルなアナログ式温度計です。オーソドックスな作りで、天ぷら鍋などに使われる同様の形状の物なら見たことある人もいるでしょう

燻製専用といっても高いものではありません。ほとんどのものは1000円以下で買えるので、デジタル式のものより安価です。

燻製 温度 計

また燻製用温度計なら『熱燻』『温燻』としっかり書かれているので「あれ温燻って何度から何度までだっけ?」と迷うこともありませんし、温度を計ったときに範囲内の温度なのかどうかが写真のように一目で分かります。

燻製用のおすすめ温度計を紹介

というわけで燻製を作るのに一番適した温度計はアナログ式の燻製用温度計ということになります。餅は餅屋…ということですね。

SOTO(ソト) スモーカー用 温度計 ST-140 (参考価格842円)

ソト(SOTO) スモーカー用 温度計 ST-140
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これから燻製を始めようと思っている方でどのメーカーかで迷っているのでしたら、一式SOTOで揃えるのはいかがでしょうか?温度計、燻製器はもちろん、スモークチップ、スモークウッド、それらがセットになったスターターキットもあります。

各種燻製器『いぶし処』シリーズ、ダンボール製の簡易燻製器『燻家』など様々な種類があるので作りたいシチュエーション、燻製の種類に応じた道具を揃えることができます。キャンプシーズンであればお近くのホームセンターなどでもこの温度計やSOTOの燻製用品を見つけることができるでしょう。

BUNDOK(バンドック) スモーカー 用 温度計 BD-438 スモーク対応 (参考価格526円)

BUNDOK(バンドック) スモーカー 用 温度計 BD-438 スモーク対応
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株式会社カワサキのアウトドアブランドBUNDOKが出している燻製用温度計です。SOTOの温度計同様『温燻』『熱燻』と書かれており、一目で範囲内の温度かどうか分かるため大変使いやすいです。Amazonの写真だとSOTOのST-140と比べるとやや安っぽく見えますが、実物はそれほど悪くはありません。

筆者は燻製作りがそのまま趣味になるか、鍋と温度計が死蔵品になるか分からなかったので一番安いこの温度計を選びました。Amazonなら600円でおつりがきて、燻製シーズンではない冬でも購入できるのがよい点です。


ただしこれらアナログ温度計には注意点が一つあり、『水洗厳禁』となっています。(天ぷら鍋などに使われる同型状の物も水洗い厳禁です)

内部に水が入ってしまうとさび付いて温度が正確に計れなくなったり、中の水が加熱で気化したときに圧力が高まりすぎて最悪の場合文字盤側のガラスが割れてしまう可能性があるからです。

もし水が入ってしまったのなら、日なたに干したりドライヤーなどで内部まで完全に乾かしてから使うようにしましょう。

参考元:mannen


屋外で燻製を作るのならこういったタイプ

SOTO(ソト) いぶし処 スモークスターターキット ST-124S (参考価格3,980円)
ソト(SOTO) いぶし処 スモークスターターキット ST-124SK
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屋内で作るのであれば、このような出る煙が少ないタイプ

SOTO(ソト) スモークポットIH【温度計付き】 ST-128S(参考価格6,185円)
ソト(SOTO) スモークポットIH【温度計付き】 ST-128S
画像をクリックするとAmazonに移動します

上記の様に温度計とセットになった燻製器もありますので、これから燻製を始めようというのであれば最初からセットになったものならバラバラに買うより手間が省けますし、いくらか安く買えるのでおすすめです。

【コラム】100均の温度計は燻製に使える?

100均には200度まで計測可能な料理用温度計はもちろん、店によっては500円(税抜)ぐらいでスティック式のデジタル温度計が売っている場合もありますが、100均の製品(特に電化製品、工具、テープ、文具など)はご存じの通り耐久性がありません。

数回使うぐらいなら問題ないかもしれませんが、燻製に使う場合は耐久性も問われますので100均で買うのはやめておいた方がいいでしょう。そもそもアナログ式なら上で紹介したように600円以下で耐久性のある燻製用温度計を買えるのです。

既に購入済みで、燻製用温度計が届くまでの代用としてならアリかもしれませんが、これから買おうと思っているのでしたら100均では買わずに、最初から専門メーカーのものを購入する方が『安物買いの銭失い』にならずにすみます。

まとめ「燻製用温度計はシンプルイズベスト!」

家電に関するサイトで『家電じゃない温度計』を買うことを勧める内容になってしまいましたが、向かないものをオススメする気はないのでその辺はご容赦願います。

もちろんオーブンでも使えるようなキッチン温度計を既に持っていて、それを使って適切に温度を測るのであれば燻製目的で使っても何の問題もありませんが、これから燻製作りを始めるのであれば、アナログ式で目盛りに温燻、熱燻と分かりやすく書かれた燻製専用温度計を選んだ方が間違いなく良いでしょう。

シンプルで使いやすく、熱で壊れる心配もありませんし、電池も不要でランニングコストも掛からないのですから。

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HN: トゥルーデは俺の嫁
製品紹介はなるべく間違った情報を伝えないよう製品の説明書などで下調べをし、レビューはキッチリ使い込んだり比較してから書き始める派なので基本遅筆です。疲れたときの癒やしは飼い猫達をなでることです。
家電やガジェット好きの趣味が高じて、文章書き(パソコン関連ソフト&ハード、白黒家電、ガジェットなどの紹介記事、購入製品のレビュー etc...)をやっています。 広く浅くがモットーなので、それほど深い知識はありません。 なるべく正しい日本語で書けるようにIMEにATOKを使い、長い文章は少しでも誤字脱字が減るようにVOICEROIDに音読させて確認してから公開するようにしています。 違う目的の為に買ったVOICEROIDが思わぬ役に立っているので、もう一人買い足そうかと目論んでいます。 やっぱり弦巻マキの相棒といったら結月ゆかりですよね?

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