炊飯器のことをジャーという別称で呼ぶこともありますよね。
それではなぜジャーと呼ばれるようになったのでしょうか。
よって今回の記事ではそんな疑問を解決するべく「【豆知識】炊飯器の"ジャー"とはどんな意味?解説します」という内容でお届けしていきます。
炊飯器と炊飯ジャーの違いについても紹介していきますので雑学的な知識を身に着けたいという方、興味のある方はぜひ読んでみてください。
昔につくられた炊飯器には保温機能がありませんでした。
よってお米を炊く機械ということで炊飯器となったわけです。
そして炊飯器の“ジャー”という別称については元々ご飯専用のジャー(魔法瓶)があったことが始まりだそうです。
参考元:教えて!goo
昔はそういったご飯を保温するための器があり、それがジャーという名称で浸透していました。
このことにより、保温機能が付いている炊飯器のことをジャーと呼ぶようになったそうです。
ただ、今の炊飯器には保温機能が付いているのが一般的となっていますので、炊飯器とジャーは同義であるといえるみたいですね。
ちなみにジャーというのは元々英語で、その意味は「広口の瓶」や「つぼ」です。
※ジャー(jar)
参考元:weblio
そして日本語のジャーには魔法瓶という意味合いが含まれていますが、英語のjarには魔法瓶などという意味はありません。
よってjarが大口の瓶などを表すことから、イメージでご飯専用の保温器がジャーという名称がつけられたのだと思います。
それでは次に炊飯器と炊飯ジャーの違いについて説明していきます。
炊飯ジャーを製造しているメーカーでは炊飯器が保温機能のないもの、炊飯ジャーが保温機能があるものといった具合に分けられている所もあるそうです。
参考元:YAHOO!知恵袋
ちなみにどのように使い分けられているのかというと、IHジャー炊飯器、電子ジャー炊飯器が炊飯と保温が可能な商品、電気炊飯器が炊飯のみ可能な商品、電子ジャーが保温のみの商品といった具合になります。
ただ、実際にPanasonicなどの炊飯ジャーメーカーの商品を確認してみたところ、「炊飯器」として紹介されている商品は確認した限りではありませんでした。
大体の商品が「ジャー炊飯器」として紹介されていました。
これはおそらく「ジャー炊飯器」が家庭用品品質表示法の適用対象となっているからだと思われます。
※家庭用品品質表示法についてはこちらを参照
保温のみである「電子ジャー」は確認できましたが、炊飯器、という炊飯器能のみの商品は確認した限りでは無かったため、ほとんど生産されていないのかもしれませんね。
上記でお伝えしたようにほとんどの炊飯器では炊飯器能プラス保温機能が合わさっています。
よって炊飯器=炊飯ジャーという認識で特に間違いはありません。
1980年より前は炊飯器=炊飯のみ、炊飯ジャー=炊飯+保温機能アリだったのですが1980年代以降変わってきました。
というのも1980年以降に電気式炊飯器には保温機能が搭載されているものが標準となってきたからです。
この保温機能を備えた炊飯器の普及により、それぞれの機能で呼び分けられることはなくなってきました。
それはもちろん現在でも続いており、世間ではどちらも同じものだと考えられるようになってきたのです。
「炊飯のみ」の商品がほしいという方でも、炊飯器で保温を選択しなければいいだけですから確かに呼び分ける必要もありませんよね。
どちらも同じ意味なのでどちらでもお好きな方を使用いただければと思います。
炊飯器にはジャー以外にもそれぞれ専門用語があります。
そういった用語についてお伝えしていきます。
マイコン式炊飯器とは電熱ヒーターで内釜を加熱するタイプの炊飯器になります。
このマイコン式炊飯器が登場する前にマイコン無しの電気炊飯器もありましたが、そちらでは温度の制御が上手くいかず、美味しくお米を炊くことができませんでした。
そういう経緯があり炊飯器内部の温度を制御するべく、マイコンを備え付けたところ温度の制御ができるようになり、ムラの無い美味しいお米が炊けるようになりました。
以上によりマイコン式炊飯器は誕生したのです。
ちなみにマイコン式炊飯器は1万円以下のお手頃価格の商品が多いため、一番使用率が高い炊飯器ということができます。
IHと聞くとIHクッキングヒーターを思い浮かべるかもしれませんが、炊飯器にもIH式のものがあります。
電気屋さんなどでIH式炊飯器を見たことがあるのではないでしょうか。
そんなIH式炊飯器もIHクッキングヒーターと同じく、電磁誘導熱を使用し炊飯や保温を行います。
マイコン式炊飯器の場合は釜底にあるヒーター部分から徐々にその熱を内釜全体へと伝えていくというものです。
そのため、内釜全体を十分な温度で温めるまでに少々時間がかかってしまい、それは味の劣化につながってしまいます。
しかしIH式炊飯器ではIH式を使用するに最適な金属が内釜の横や上部にも備えつけられています。
これにより、強い火力を内釜全体に一気に伝えることができるため、マイコン式炊飯器よりもおいしく炊けるということが魅力の炊飯器になります。
それだけ値は張ってしまいますが、毎日の食卓を楽しむためと思えば決して高い買い物ではないのかもしれませんね。
炊飯器の中にはガス炊飯器というものもあります。
こちらはその名の通り、ガス栓につないで使用する炊飯器になります。
ガスを使用する故なのか、高火力で炊き上げられるというのがこのガス炊飯器の魅力です。
ただ、こういった商品は電気屋さんでも取り扱っていない所がありますのでほしいという方は注意しましょう。
また、オール電化の家などではもちろん使用不可なので、その点にもお気を付けください。
以上が炊飯器の専門用語であるマイコン式やIH式、ガス式の説明になります。
参考元:現代家電の基礎用語
参考元:enepi
ここまで炊飯器のジャーの意味や炊飯器と炊飯ジャーの違いについてお伝えしてきました。
結論としては炊飯器と炊飯ジャーの意味に違いはありません。
1980年以前では炊飯器はお米を炊く機械、炊飯ジャーはお米を炊くプラス保温する機会というように呼び分けをされていましたが、1980年以降に炊飯器に保温機能が標準化したことから呼び分けには意味がなくなってきたのです。
よって炊飯器のことをどういう風に呼ぶのかは自由にしていただいて構わないので、ジャー、炊飯ジャーなど好きに呼びましょう。
この記事が炊飯器と炊飯ジャーの違いという疑問の解決になれば幸いです。