みなさんが何気なく使っているエアコン。ある日突然故障したら、どうしますか?
持ち家でも賃貸でも、まずは修理の依頼をするでしょうが、交換となった場合、賃貸の方はどう対応すればいいのでしょうか。今回は、最初に住んだ賃貸のエアコンが壊れて交換した筆者の経験も含めて、考えていこうと思います。
電化製品は、新しいものほど省エネ性能が高いため、買い換えて交換すると電気代が安くなることが多いです。古くなったエアコンの場合、室内機・室外機ともに内部の清掃状態が悪くなりがちです。長年溜まったホコリなどが性能低下を招き、より時間とパワーを必要とするため、電気代が高くなってしまうのです。
最近の新しいエアコンには、空気清浄機能が装備されているものもあります。大気中には、さまざまな雑菌が潜んでいます。エアコンが空気清浄機能を通じで風を運んでくれるのなら、新しいものに交換する方がいいですね。
メリット①でもお話したように、エアコンは長年使用しているとホコリなどが溜まっていくものです。これは、エアコンのフィルター掃除だけでは改善されません。電化製品は、ホコリが溜まることによって、発火する恐れがあるのです。
また、最近の家電は使用設計10年と書かれたものが多くなっていますが、これはメーカー各社が使用は10年と仮定して製造しているためです。つまり10年以上使うと発火の可能性は否定できないということなのです。なので、火災の危険性を低下するためにもあまりにも古いエアコンは賃貸であっても交換した方が良いでしょう。
エアコンの音は、生活する上で結構大切な要素です。特に夏場にエアコンをつけたまま就寝という方もいらっしゃるでしょうから、音は小さい方が理想的です。古い電化製品になってくると、稼働中の音が大きくなってきます。これをもとに交換の交渉を始めてみるのも有でしょう。
音といっても、程度があるでしょう。毎年整備されてきた製品なら、異音を発することは少ないかもしれません。そんな場合は電気代をベースに交換の交渉してみるのも有でしょう。エアコンを使わない時期と比べてどのくらい電気代が上がったのか、電気料金表とともに大家さんに見せて交渉するのです。
電気代といっても、毎年電気料金は変動していますから、大家さんが渋る場合もあるでしょう。その場合はエアコンから出てくる空気の臭いを訴えて交換をお願いするという方法もあります。エアコン内部の臭いは、長年積み重なったホコリや、内部にこびりついた煙草のヤニなどが原因にもなります。長期間使用しているのなら、毎年清掃していても、何か臭いが出てくるでしょうから、これをベースに交渉してみましょう。
エアコンは、室内機と室外機を設置し、壁にダクトを取り付けなければならない機械です。賃貸の場合、エアコンの所有者は大家さんになります。元々あった大家さん所有のエアコンと交換するわけですから、必ず事前に大家さんに確認を取らないといけません。その際に、退去時には元に戻すのか、自分で取り付けたエアコンを残すのか、その点も確認しないといけません。
交換したエアコンは、費用を負担した方が所有者になるのでしょうが、退去の際に自分で取り付けたエアコンを残す場合、大家さんの所有物に変わると思います。大家さんが買い取りをしてくれるならそのまま残していっていいでしょう。
しかし、大家さん次第では買い取りをしてくれない場合もあります。その際は、実費で工事業者を呼んで元のエアコンに戻していくか、大家さんへのプレゼントということになってしまいます。この点は、許可と合わせて話し合わないといけないことです。
ここまできたら、電気屋さんを通じてエアコンを購入して、業者さんにエアコンの取り付けや交換の措置をしてもらいましょう。ただ場合によっては新たに壁に穴あけが必要になったり、元のエアコンとは位置をずらして設置しないといけなくて、あった部分の壁の色が目立ったりします。
設置の当日は、以上の二点の可能性に関して許可を取っておくか、大家さんに立ち合いをお願いしておくことをオススメします。
自分が負担した賃貸のエアコンの所有者が誰になるのかは、一概に誰とは答えづらいです。自分が負担して、退去の際に元のエアコンに戻す場合は自分のものになりますし、大家さんが全面負担してくれる場合、買い取ってくれる場合、そのままプレゼントする場合は大家さんのものになります。
賃貸の場合、入居の際についてくるエアコンは、大家さんの所有物になります。そのため、自分で交換することで、所有者は誰かということが疑問視されるのです。
また、勝手に交換をして、壁の穴を増やしたり、位置がずれて前のエアコンがあった壁の色が目立ったりする場合、別の問題へと発展することにもなります。エアコンを交換する前には、必ず、大家さんと話し合うことが重要になります。
入居時に設置されているエアコンは大家さん所有のものになります。そのため、大家さんの物を勝手に交換するのは、あまり宜しいことではないでしょう。また、先述のように、別の問題へと発展してしまう恐れもあります。やはり、大家さんと話し合うことが、絶対に必要となってくるのです。
これらの話し合いや交渉を行うためにも、日頃から大家さんとの信頼関係を築くように努めましょう。日頃から信頼関係のある場合、大家さんがエアコンを交換してくれたり、自分で設置することを快諾してくれたりする場合もあれば、設置したエアコンを買い取ってくれる場合もあります。だからこそ、大家さんとの関係構築は大切なのです。
エアコンは、建物に設置する電化製品のため、賃貸で使用する際には交渉が必要になってきます。場合によって、交渉が難航する場合もあります。自己負担で交換するという手もありますが、所有者の問題や費用負担の問題が発生して、場合によっては建物への負担から別問題も発生します。
エアコンは、決して安い買い物ではありません。日頃から大家さんとの信頼関係を築いて、交渉していくことが一番です。
筆者は、初めて入居した賃貸物件で23年前のエアコンが設置されていましたが、電源を入れても動かず、大家さんに話した際に快く最新のエアコンを導入してもらいました。今考えれば、大家さんとは入居の際から多方面で話が弾んでいて、比較的信頼関係が築けていたことが、快く交換してくれた点からも、最新製品を導入してもらえた点からも読み取れるので、大きなポイントだったと思います。
みなさんも、賃貸に入居の際には、事前にエアコンもチェックして、大家さんとの信頼関係も築いていくことを心がけて下さいね。
また下記の記事では、エアコンから水漏れした場合は修理費は借主負担なのか、貸主負担なのかを解説しております!ぜひエアコンの交換と合わせてご覧ください。
記事:『賃貸マンションやアパートでエアコンが水漏れ!修理費用は誰が払う?』