電子レンジに金属のボウルや容器をいれてはいけない理由を徹底解説!

目次

電子レンジに金属の容器やボウルをいれてはいけない理由を解説します

こんにちは、えどうです。色んな料理の調理に便利な電子レンジですが、金属の容器やボウルを入れてはいけないということをご存じでしょうか?

なぜ電子レンジに金属を入れてはいけないのか、ということを
電子レンジの仕組みも含めてご紹介できれば、と思います。

金属をいれていはいけない理由の理解のために電子レンジの仕組みを知ろう

そもそも電子レンジはどのように動作しているのか、ご紹介します。

電子レンジは水分子を振動させる装置

電子レンジの中では、
2.45GHzというマイクロ波が放射されています
これは、物質の内部の水分子を振動させる周波数です。
水分子が激しく振動することによって、熱を生み出しているんです。

オーブンのように電子レンジそのもののどこかが熱くなることによって物体を温めるのではなく、マイクロ波を照射することによって、物体そのものが発熱しているのです。

あれ?じゃぁ、電子レンジの外までマイクロ波が出てしまわないの?と思われる方も居るかもしれません。

電子レンジ 金属

電子レンジの扉のところに小さな金網があるのをご存じですか?
実はこの金網、マイクロ波をレンジの外に出さないための金網なんです。
この金網があるおかげで、マイクロ波は電子レンジの外に出ないのです。

厳密に説明すると(読み飛ばして構いません)
電子レンジのマイクロ波2.45GHzの波長は12cmでその半分の
6cm位の金網があれば、金網を通過するマイクロ波を減らすことができます。ただ、その金網の間隔が狭ければ狭いほど、よりマイクロ波の通過量を減らすことができるため、概ね数mm程度の金網となっています。
参考:http://www.aetjapan.com/software/pdf/938.pdf

電子レンジに金属がダメな理由① 電子レンジの部品にダメージ

上の項目で、「電子レンジは水の分子を振動させている」と解説しました。

電子レンジの電子管(マイクロ波を出すところ)から放射されたマイクロ波のエネルギーは水分子を振動させることに使用されるのですが、

金属は水分子を含んでいません。金属はマイクロ波が当たると、そのエネルギーを蓄積していきますが、消費することはありません。すると、このエネルギーは消費されることがないため、
金属から再度放射されてしまいます。

電子管は2.45GHzのマイクロ波を放出すると共に、
2.45GHzのマイクロ波を吸収しやすい構造である
為、
自分自身以外が放射したエネルギーを吸収してしまいます。
すると、電子管自体が痛んでしまいます。
これは、最終的に電子レンジそのものの故障にも繋がる恐れがあります。

参考元:http://kaden.pcinformation.info/microwaveoven-metal.htm

電子レンジに金属がダメな理由② 火花による火災の危険性

電子レンジに金属

上の項目で「電子レンジの電子管から金属に放出されたエネルギーは金属に蓄積される」と書きました。
金属に高周波のエネルギーを与えると、金属表面のみに流れるようになります。
すると、金属のとがった部分に電子が集中すると、その部分から放電します。
(とがった部分でなくても、電子レンジの内部の金属に対して放電することもあります。)

その放電のエネルギーによって発熱が起こり、発火してしまうことがあります。

困ったことに、電子レンジ本体は内部で発火したかどうかが判断できません。このため、
そのまま放置すると、電子レンジによって更に発火の可能性がある状態で、金属周囲の可燃物を延焼してしまいます。

更に、電子レンジの周囲に可燃物があると、電子レンジ内部での延焼によって発生した炎や熱によって、電子レンジ周囲に引火してしまい、そのまま火事に発展する可能性があります。

なお、ラップと同様に用いられるアルミホイルですが、
アルミホイルも電子レンジでの使用はNGですので、気をつけて下さい。

金属のボウルや容器にはいった食材を電子レンジで温めたい時はどうすれば?

方法① 電子レンジ使用可能な容器に移す

電子レンジの中に金属

一番確実な方法は、電子レンジでの温めが可能な容器(例えばタッパーなど)に移すことです。
金属製の容器の場合、発火してしまうと、内容物を痛めてしまう可能性も、容器そのものを壊してしまう可能性も、電子レンジを壊してしまう可能性もあります。このため、電子レンジ使用可能な容器に移すのが最も安全です。

こちらの記事ではどんな容器が電子レンジに対応可能なのか解説しておりますので、ぜひご覧ください。

方法② オーブントースターや湯煎など、温め方法を変える

金属のボウルに入れたバターを溶かしたい場合などは、オーブントースターや湯煎など、別の方法を使うことによって、中身を温めることができます。
どうしても金属製の容器に入ったものを温めたいという時はオーブントースターや湯煎を利用しましょう。

家庭用の電子レンジの場合、電子レンジとオーブンレンジの機能を兼ねている場合がありますので、電子レンジの周りの可燃物を無くした上で、オーブンレンジを使用する、というのは有効な一手です。

ただ、容器そのものも熱くなりますので、容器が傷んでしまう場合がありますので、注意して下さいね。
温める際も、なるべく少しずつ様子を見ながら温めるようにしましょう。

この記事では金属と電子レンジの関係を全て網羅できた訳ではない

金属と電子レンジの関係はとても複雑なので、この記事では全てを網羅できていません。
「試しにやってみたけど、うちの電子レンジは大丈夫だったよ」という方も居るかもしれませんが、
火花自体は散っていませんが、電子レンジの電子管を痛めている可能性もありますので、止めて下さい。

電子レンジに入れた金属の発火の仕組みはとても複雑ですが、
金属を電子レンジに入れることで、少なくとも電子レンジそのものにはダメージがあります。

電子レンジは、水分が少ない状態で使用すると、その構造上、
電子管にダメージを与えてしまう装置ですので、なるべく正しい使い方をしましょう。

まとめ

この記事では、金属と電子レンジの関係についてお話ししました。

  • 電子レンジそのものを壊す可能性や発火の可能性があるので、金属を電子レンジに入れない
  • 金属製の容器を使って温めたい場合は、オーブン機能や湯煎などを使う

この二つを覚えておくと良いと思います。

「電子レンジに金属はダメ、ぜったい!」です。

また、関連記事としてこちらではホーローの容器を電子レンジで温められない理由について解説しております。ぜひ、合わせてご覧ください。

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この記事を書いた人

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Written By
えどう タロー
ガジェット大好き技術屋さんです。
電気系の研究者として勤務している傍ら、フリーライターとして活動しています。 様々な電子機器に触れることが多い電気電子系の技術者としての観点を交えながら、 皆様にわかりやすい記事を提供できるように心がけております。

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