電子レンジに対応可能なボウル・不可なボウルを解説!見分け方は?

目次

電子レンジにどのボウルが対応可能なのか解説します

電子レンジの用途は、単なる温めなおしから調理の世界に変わっています。食品を入れる容器も耐熱性のある電子レンジに対応する弁当箱や耐熱ガラスの容器など多彩になってきています。
価格も100円ショップでも買えるものが出るくらいになっています。調理にボウルを使う際にも電子レンジ対応が可能なものの情報がほしいという方が増えてきています。ここでは、素材に重点をおいて電子レンジ対応可能かどうかのボウルについて整理してみましょう。

電子レンジはなぜ容器を選ぶのかという疑問が出るでしょうが、その答えは電子レンジの原理にあります。
電子レンジは、マイクロ波が食品に含まれる水の分子に作用して振動させ摩擦熱を発生させることで食品を温めるというものです。したがって、水分を含む容器は食品といっしょに温められてしまい、容器の変形や燃える事態が起こることになります。
このため容器には耐熱が要求されます。
また、マイクロ波は金属を反射する性質を有するので、金属容器の中の食品は温められません。金属容器が対応不可なのはこの理由によります。
以上のことを基本にして、種々の素材について考察してみましょう。

参照元:Wikipedia 電子レンジ/電磁界情報センターHP

余談になりますが、筆者は40年余前に電子レンジを使い始めました。
誘導加熱が家電に入ってくるとは思わなかった頃で、取扱説明書通りの使用をしている限り事故はありませんでしたが、日本酒や牛乳を温めるなどをトライしていました。
食器は自家で使用していたのがほとんど瀬戸物でしたので問題はなかったのですが、金メッキの縁取りをしていた磁器の食器で、パチッと音がしたのを覚えています。金メッキがものの見事に焼け焦げていました。金メッキは金属だったのです。
それ以来、電子レンジの原理を学習して、入れる食器には注意してきました。電子レンジの原理は変わっていませんが、使用される調理器具や食器の素材が種々開発され多岐にわたってきています。
原理に立ち戻って考えれば、新しい素材の容器でも使いこなしが上手くできると思います。

ステンレスのボウルは電子レンジ対応可能?

ステンレスは、鉄のクロムを含む合金鋼ですので金属です。

参照元:Wikipedia ステンレス鋼

金属はマイクロ波を反射して、食品を温めないばかりか、マイクロ波をマイクロ波を発生するマグネトロンという発振管に戻してしまいます。
反射を受けたマグネトロンは負荷を受け温度が上がり、故障したり火花が散ったりする恐れがあります。危険な状態になりうるわけです。ステンレスのボウルは電子レンジ対応不可です。
ただし、オーブン機能のついたオーブンレンジでは、レンジ機能でなく、オーブン機能のみを使う時に限ってステンレスのボウルは使用可です。
余談ですが、オーブン機能では、ラップは熱で溶けるので使えません。

ステンレスのボウル

アルミのボウルは電子レンジ対応可能?

アルミニウムは金属ですから、アルミのボウルの電子レンジ対応はステンレスのボウルと同じです。電子レンジ対応は不可です。ただし、オーブンレンジでは、レンジ機能でなく、オーブン機能のみを使う時に限ってアルミのボウルは使用可です。

アルミのボウルとは別にアルミホイルを調理ではよく使いますが、アルミホイルの電子レンジ対応はどうでしょうか?回答は、アルミのボウルと同じです。アルミホイルで包んだ食品は温まりません。電子レンジ対応は不可です。

また、アルミホイルの包み方で下手にとがった部分を作ってしまうと、そこで火花放電を起こす危険があります。アルミホイルを電子レンジで使えるようにするには、食品をアルミホイルできっちりと包んだものを瀬戸物容器に水をはってアルミホイルすなわち金属部が水から出ないようにすっぽりと水の中に入れることです。
ゆで卵はこの方法で出来ます。
アルミホイルは、オーブンレンジで、レンジ機能でなく、オーブン機能では使用可ですが、直火に触れるとホイルが燃えますので発火源から離して使用する注意が必要です。

参照元:電気かんり東京

プラスチックのボウルは電子レンジ対応可能?

電子レンジでは、水が沸騰するくらいの温度まで上がりますので、通常のプラスチックは溶けて変形したり燃えたりします。耐熱のプラスチックでなければなりません。
耐熱プラスチックの耐熱温度は、140℃です。耐熱が110℃のポリプロピレンや、耐熱温度が120℃のプラスチックはどうかといいますと、100℃以上ですから危険性は少ないですが、長時間での使用では溶解変形を起こすと心配しておくべきでしょう。
140℃の耐熱プラスチックでも内容物の温度が140℃以上になれば溶解変形を起こしますので、油ものやどろどろしたものなど食品の内容にも気を付ける必要があります。
プラスチックのボウルの電子レンジ対応可否の結論は、耐熱プラスチックであれば可能です、ということになります。ただし、耐熱プラスチックといえども、オーブンレンジのオーブン機能には使えません。

参照元:日本プラスチック食品容器工業会/耐熱温度による可塑性プラスチック分類

ガラスのボウルは電子レンジ対応可能?

ガラスは通常のものでは割れます。その理由は外側と内側のガラスの熱膨張の違いです。食品が当たる内側は高温になり、商品が当たらない外側は常温のままであるので、熱膨張に差が出ますので割れます。
これを防ぐには、熱膨張を抑えた耐熱ガラスを使うことです。ガラス自身では300℃や400℃の温度でも溶けることはありませんが、ガラスは熱伝導が悪く、厚み方向で熱膨張の差が生じるために割れるのです。耐熱ガラスはこの点を改良しています。
通常のガラスのボウルは電子レンジ対応不可です。耐熱ガラスのボウルならば電子レンジ対応可です。このことは、オーブンレンジのオーブン機能のみ利用に場合にもいえます。
耐熱ガラスの性能表示には、耐熱温度でなく、耐熱温度差という表示があります。耐熱温度差とは高温にしたガラスを水中に投入して急冷させた時、破損に耐えることができる温度差をいいます。耐熱温度差120℃というのは、最大120℃の高温から0℃の水に投入しても割れないことを意味します。

参照元:iwaki HP

耐熱ガラスの容器

シリコンのボウルは電子レンジ対応可能?

シリコンのボウルはシリコン樹脂から作られています。シリコン樹脂は耐熱性に優れています。200℃以上の耐熱性を示します。したがって、電子レンジ対応は可能です。ただし、オーブンレンジのオーブン機能の利用はプラスチックのボウルと同様に不可です。余談ですが、シリコンは半導体で、シリコン樹脂はシリコーンと表示すると間違いがありません。ここでは慣用的にプラスチックもシリコンと呼びます。

参照元:(本)高分子新素材便覧-高分子学会

ホーローのボウルは電子レンジ対応可能?

ホーローとは、鉄、アルミニウムなどの金属材料の表面にシリカを主成分とするガラス質の釉薬を高温で焼き付けたものをいいます。

引用元:Wikipedia 琺瑯

電子レンジから見れば、ホーローは金属です。したがって、ホーローのボウルは、ステンレスのボウルやアルミのボウルと同様に扱われます。すなわち、ホーローのボウルは、電子レンジ対応は不可です。ただし、オーブンレンジでオーブン機能のみを働かせるときは使用可能です。

ホーローのボウル

また、こちらの記事ではホーローの容器に焦点をあててより詳細に電子レンジとの関係を解説しております。ぜひ合わせてご覧ください。

ダイソーのボウルは電子レンジ対応可能?

ダイソーは100円ショップの店です。100円ショップのボウルはプラスチックですが、電子レンジ対応の表示がないのが多いようです。電子レンジ対応の表示がなければ耐熱プラスチック製品ではないと断定できませんが、耐熱プラスチックであるという保証もありません。耐熱プラスチックではないという対応をしてよいでしょう。すなわち、ダイソーのボウルは電子レンジ対応不可です。オーブンレンジのオーブンのみの使用も不可です。

ダイソーには耐熱ガラス容器が100円で売っています。これは耐熱性ですので、電子レンジ対応可です。いわゆるボウルという円い形でなく、四角い容器の形状ですが、ボウルとして使うことができます。

参照元:LOCARI

電子レンジ対応可能のボウルの見分け方

電子レンジ対応が可能かどうかはどうすれば見分けられるでしょうか?

金属かどうか

金属はすべて電子レンジ対応不可です。

耐熱であるかどうか

プラスチックとガラスは、耐熱性を有するものが電子レンジ対応可です。それ以外は不可です。耐熱性を有しているかどうかを見た目で判断することは難しく、製品の表示によることになります。
シリコンのボウルは耐熱プラスチックの類ですから電子レンジ対応可です。

電子レンジ対応可能の記述があるかどうか

プラスチックやガラスのボウルには、電子レンジ対応可の表示が入っているものがあります。それらは耐熱処理が施されていますから、対応可です。表示のないプラスチックやガラスのボウルは、対応不可と考えるのが安全でしょう。
シリコンのボウルは、シリコンの表示または耐熱の表示がされているものは対応可と分かりますが、表示のないものでも、素材がはっきりとシリコンと分かっているものは対応可です。

瀬戸物はどうか

ボウルの製品は少ないですが、いわゆる瀬戸物である陶磁器は、食器によく使われていて、電子レンジに対応可能です。

ただし、厳密にいうと、磁器は問題ありませんが、陶器には注意をすべきです。磁器と陶器に違いは、材料と焼成の温度で、磁器は石を砕いたものを結着剤を使って成形し高温で焼くために密度が高くなります、陶器の材料は土で磁器よりも100℃低い温度で焼きます。表面が粗いので釉薬で保護しますが吸湿性があります。
空気の孔に水分がこもっていると、電子レンジで高温になったとき割れる恐れがあります。電子レンジの利用は控えてくださいという表示がある瀬戸物は陶器で、控えるようにしてください。

参照元:Wikipedia 陶磁器

電子レンジ対応可のおすすめボウル

電子レンジ対応可のボウルをいくつか紹介します。直径20cmくらいのボウルを選んでみました。

商品名① エムテートリマツ ポリカーボネート クックボール

ポリカーボネート素材で、耐衝撃性が大きいです。耐熱温度は140℃です。
エムテートリマツ ポリカーボネート クックボール 21cm 0824321
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商品名② CBジャパン 耐熱レンジボウル 23cmアトミコ

ポリプロピレン素材で、機械的強度大きく、耐薬品性が高い。耐熱温度は140℃です。
CBジャパン 耐熱 レンジ ボウル 23cm アトミコ リーフグリーン
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商品名③ ViV シリコンコランダー ラウンド 59786

シリコン樹脂で、耐熱温度は270℃ です。
ViV シリコンコランダー ラウンド 59786
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商品名④ iwaki ベーシックシリーズ ボウル 1.5L 21.3cm

耐熱ガラスの製品です。
iwaki ベーシックシリーズ ボウル 1.5L 外径21.3cm KBC323
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商品名⑤ ティファール クイックボウル レッド キッチンツール

一人用で、1個で調理用/食器用/保存用の3役になります。ポリプロピレン素材で、耐熱温度は140℃です。
ティファール 電子レンジ専用 鍋 ボール クイックボウル レッド キッチンツール K20301
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まとめ

電子レンジの利用の仕方が多彩になってきて、ニーズに応じる商品が出てきています。自分の使いみちに応じて調理容器や食器の商品を選ぶわけでしょうが、素材の性質の基本を理解して選択することが重要です。電子レンジ対応の素材は、耐熱プラスチック、シリコン樹脂、耐熱ガラス、磁器であることを知っておくことです。購入の際には、電子レンジ対応可という文字があるかどうかを確認しておくと間違いありません。

また、関連記事としてこちらでは、ペットボトルは電子レンジで温められるのか解説しております。ぜひ、合わせてご覧ください。

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この記事を書いた人

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Written By
花透 PEACE43
家電情報を提供するライターです
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