冬場や夏場はエアコンが大活躍する、というご家庭は多いのではないでしょうか。
寒いときには部屋を温かくしてくれ、暑いときには涼しくしてくれるためすごく便利ですよね。
しかし、エアコンを使えば使うほど気になってくるのが電気代。
そこで今回の記事では「エアコンのワット数(消費電力)を解説!暖房や冷房は?広さで決める?」という内容でお届けしていきます。
エアコンのワット数と電気代はどのように関係しているのか、ワット数の見方、部屋の広さとエアコンの関係など、気になる方はぜひ一読してみてください。
エアコンのワット数とはエアコン使用時に消費にされる電力のことを指しています。
これはエアコンの製品紹介ページに消費電力(W)といった記載があることからも明白ですね。
つぎにエアコンのワット数の欄には~Wという記載の下に120~1,400といったような表記がされていますよね。
※~Wとは定格消費電力を指しています。
こちらはそれぞれ120が最少出力時の消費電力、1,400が最大出力でエアコンを稼働しているときの消費電力となります。
つまりワット数が小さい、大きいというのはこの最少消費電力と最大消費電力のことをそれぞれ指しているということです。
エアコンのワット数から電気代を正確に計算することは難しいです。
というのも、上記で紹介したように、エアコンを稼働させるときは定格消費電力、最少消費電力、最大消費電力というのがそれぞれあります。
これらは時と場合によりエアコンの消費電力が変化することを意味しています。
たとえば、夏の場合ではエアコンをつけて部屋を涼しくするまでが最大消費電力でエアコンは稼働しています。
しかし部屋が十分に涼しくなると(室内温度が設定温度になると)エアコンは最大消費電力で稼働させることはありません。
その消費電力はだんだんと下がってきます。
よって電気代も常に一定額がかかるのではなく、その使用状況により変動します。
下記では実際にエアコンの電気代を計算してみますが、これはあくまでも推定であるということを忘れ無いようにしましょう。
決してこのように計算すれば正確な電気代を導き出せるということを示しているわけではないということをご了承ください。
参考元:YAHOO!知恵袋
それでは次にエアコンのワット数から電気代を計算してみます。
あくまでも目安となる指標ですが、実際にエアコンをお持ちの方は一緒に計算してみてください。
それでは実際にエアコンの暖房のワット数から電気代を計算していくのですが、この計算する際のワット数はPanasonicのエアコンCS-WX408C2を参考にしていきます。
参考元:panasonic
ということで、エアコンの暖房の消費電力が910ワット、1kWhあたりの電気料金を27円との目安の元計算していきます。
ちなみに1kWhの単位の読み方はキロワットアワーで、使用した電力量のことを指します。
参考元:まずは第一歩!
1時間の電気代:0.91×27=24.57円
1日(16時間使用すると仮定)の電気代:24.57×16=393.12円
1ヶ月の電気代=393.12×27=10614.24円
となります。
実際の電気代は使い方によって上記の結果よりも高くも低くもなり得るという点には注意しましょう。
次にエアコンの冷房の電気代をワット数から計算していきます。
エアコンについては上記と同じくPanasonicのエアコンCS-WX408C2の消費電力を用いて計算していきます。
参考元:panasonic
よって冷房の際の消費電力は750W、1kWhあたりの電気料金を27円と仮定すると以下のようになります。
1時間の電気代:0.75×27=20.25円
1日(16時間使用すると仮定):20.25×16=324円
1ヶ月の電気代:324×30=9720円
となります。
冬の電気代が夏よりも高い、というのはよく言われますよね。
参考元:エネチェンジ
そもそも今回の電気代計算に使用したエアコンの定格消費電力が暖房の場合で910W、冷房の場合で750Wというようにエアコンは暖房の方が消費電力が高いためその他の条件が同じ場合、冬の電気代の方が高くなるのは当然のことなのです。
以上がエアコンの消費電力による電気代の目安になります。
参考にしていただければ幸いです。
エアコンのワット数は昔のエアコンと最新のエアコンとでは変わってきます。
具体的には約20年前のエアコンの消費電力は1630ワット(一例)でした。
参考元:希天烈ブログ
そして上記でも紹介したように電気代の計算を行うと、1.63×27=44.01円が1時間当たりの電気代として算出されます。
上記で紹介したエアコンの電気代は1時間あたり冷房で20.25円、暖房で24.57円だったことから昔のエアコンを使用している方の方が多く電気代を払っているということになってしまいます。
ちなみに1日、1ヶ月使用した場合の電気代は以下になります。
1日(16時間使用した場合)の電気代:44.01(1時間あたりの電気代)×16(時間)=704.16円
1ヶ月の電気代:704.16(1日の電気代)×30(1ヶ月)=21124.8円
この月あたりの電気代は上記で紹介した月あたりの電気代よりも1万円近く高いです。
昔のエアコンと今(2018年)のエアコンとでは消費電力が違うということでここまで金額に差が出てきてしまいます。
購入費は高いため中々新しいエアコンには手が出ないかもしれませんが、使用頻度によりますが2年もすれば実際のところ元は取れる、のかもしれません。
それでは次にエアコンのワット数を抑えるエアコンの使い方について紹介していきます。
できるだけ電気代を抑えたいという方はぜひとも参考にしてみてください。
エアコンのワット数を抑えるエアコンの使い方の一つ目は「自動運転機能を使用する」というものです。
というのも、自動運転機能を用いれば、エアコンは設定温度まで電気代が最も抑えられる方法で運転を行ってくれるのです。
具体的には設定温度になるまで、強風運転で完了後は微風運転といった具合です。
これによりエアコンのワット数及び電気代を抑えることができます。
参考元:エネチェンジ
エアコンのワット数を抑えるエアコンの使い方の二つ目は「スイッチは適度に切らない」という使い方になります。
適度にエアコンを切ったほうがいいんじゃないの?と思われる方もいるかもしれませんがエアコンで一番ワット数(消費電力)が増えるのは設定温度まで室内温度を変化させることです。
エアコンのスイッチを適度に切ると、エアコンのワット数が増えるタイミングを何度も繰り返してしまうため、つけっぱなしよりもワット数が増えて電気代がかかってしまいます。
そのため、エアコンのスイッチは適度に切らない方がいいのです。
参考元:エネチェンジ
次はエアコンを選ぶときにどのようなワット数のものを選べばいいのかについて紹介していきます。
エアコンを選ぶ時のワット数(消費電力)は「部屋の広さ」で決めましょう。
Panasonicや日立などの家電メーカーではエアコンの紹介ページにて畳数が表記されていますよね。
エアコンを選ぶときはこの畳数が自分の現在住んでいる家の広さと一致するのか否かで判断しましょう。
ちなみに畳数について15~23畳のように表記されている場合、実はどんな家でも15~23畳の広さがあればいいというわけではありません。
というのも15~23畳という数値が意味しているのは木造住宅の場合は15畳程度の広さが、鉄筋住宅の場合は23畳の広さが必要ですよ、ということを意味しているのです。
このことについて勘違いしたまま、エアコンを購入してしまうと最悪最大出力でエアコンを稼働させているのに涼しくない、温かくないというような事態も起こり得るので十分に注意しましょう。
もし、少しでも不安になる部分がある場合は店員さんに聞いて、きちんと不安を解消してから購入するかどうかを決めてください。
この記事ではエアコンのワット数についてすべてを解説できたわけではありません。
例えばエアコンのワット数での選び方です。
家の設計によっては単純に家の広さだけでは、エアコンを選ぶことはできません。
というのもリビングとキッチンがつながっているリビングキッチンには換気扇があることが予想されますのでエアコンを単純に部屋の広さやワット数で決めてしまうと、上手く温かくならない、涼しくならないといったように失敗する可能性もあります。
こういった場合では設置場所の広さよりも大きめのサイズ、大きめのワット数のエアコンを選ぶ必要があるのでぜひとも注意してください。
エアコンは決して安い買い物ではないため、失敗はできる限りしたくないですよね。
こういった失敗を防ぐという意味でもエアコン購入時に疑問点を残さないようきちんと店員さんに聞くなどの対処をしましょう。
ここまでエアコンのワット数、消費電力により電気代の計算方法やエアコンのワット数の見方や選ぶ基準についてお伝えしてきました。
エアコンの定格消費電力から電気代を計算することは上記で紹介した通り可能です。
ですがあくまでも推定であり正確さには欠けるということを覚えておきましょう。
次にエアコンのワット数を選ぶ基準ですが、こちらは使用する部屋の広さで大体決めることができます。
ただ換気扇のある部屋にエアコンをつける際は大きめでないと十分に暖房や冷房の効果が得られないということもありますのでその点には気をつけましょう。
日常生活においてエアコンがないと困る、という方もいるでしょう。
ですがそれに伴い電気代は高くなるため、少しでも電気代を抑えたいという方はここでも紹介したエアコンの使い方を参考にしてみてください。
また、こちらの記事では、ドライヤーのワット数について紹介しております。ぜひ、合わせてご覧ください!