炊飯器って、本当に色々あります。
家電量販店の炊飯器売り場に行くと、目が回りそうなぐらいたくさん置いてあります。
その中から、自分に合った炊飯器を選ぶのは大変です。
しかし、条件さえ具体化できれば、炊飯器選びはそんなに大変ではありません。
今回は一人暮らしの人にはどんな炊飯器が良いのか、おすすめポイントや条件を具体化する方法などを紹介します。
また、安さやおしゃれなど、テーマごとにおすすめの炊飯器も紹介します。
一人暮らし用の炊飯器選びの参考になれば、幸いです。
すぐにおすすめの一人暮らしの炊飯器を見たいという方はこちらをクリックして移動してみてくださいね。
何と言っても、お財布に優しいです。
そして、一人暮らしの場合、仕事や結婚などで生活環境が短期間で変わることがあります。
そうした状況になった時、高価な炊飯器だともったいなくて、思い切って処分しずらいです。
ということでやはり一人暮らしの方には安い炊飯器がおすすめです。
一人暮らしの人が自炊する主な理由としては、家計やカロリーがあげられます。
仕事で疲れているけど、頑張って自炊している、という人も決して少なくないはずです。
となると、炊飯器の手入れはなるべく簡単な方が良いでしょう。
一人暮らしの方には構造のシンプルな炊飯器がおすすめです。
無洗米はお米とお水を入れるだけで炊けるので、楽です。
ただし、無洗米は表面にデンプンが残っていることがあります。
このため、普通に白米コースで炊飯すると、硬く炊けたり、焦げ付いたり、上手く炊けないことがあります。
無洗米コースは、白米コースよりも加熱温度の上昇が緩やかに設定されており、前述の問題を回避できるようになっています。
白米コースでも炊けますが、水加減を調整する必要があり、面倒です。
おかゆは普通にご飯を炊くよりも、少ないお米の量で炊けます。
少しでもお米を節約したい時に、おかゆが炊けると便利です。
また一人暮らしの際に体調を崩すとなかなか辛いですよね。そのような時に簡単におかゆを炊けるのは便利です。
炊飯器は、1回の稼働時間が1時間未満と短いです。
それだけに、あまり大きいと邪魔です。
一人暮らしでスペースにゆとりがない場合は、なおさらでしょう。
なるべく小さいに越したことはありません。
炊飯器は、電子レンジに次いで電気消費量が多い調理家電です。
「エコモード」がある炊飯器を使えば、若干消費電力を抑えられます。
ただ、内釜の温度を高温にできればできるほど、ご飯がおいしく炊けるため、エコモードで炊くと味は落ちます。
味と電気代の取捨選択が迫られるところです。
第一に、お財布に優しくないものはそもそも買えません。
第二に、自炊する気力を失ってしまい、炊飯器が台所の置物と化すこともあり得ます。
第三に、一人暮らしは短期間で生活環境が変わりやすく、処分する時に躊躇してしまいます。
このような理由からおすすめしません。
しかし、目的によっては全く関係ありませんので、一概には言えません。
自炊が好きなら、多少手入れが面倒でもおいしいご飯が炊ければ、苦にならない人もいるでしょう。
しかし、どちらかと言うと、家事は楽にこなしたい人の方が多いと思います。
特に一人暮らしの場合は、家事に時間をかけられない人もいると思います。
ということで、手入れが面倒そうな炊飯器はご飯がおいしく炊けても、あまりおすすめしません。
普通の白米コースでも、無洗米は炊けます。
しかし、吸水や余熱の時間が白米とは微妙に異なるため、なるべくなら無洗米は専用の炊飯コースで炊いた方が良いでしょう。
とはいえ、そこまでこだわりがないのなら、無洗米コースがない炊飯器で炊いても良いと思います。
確かに消費電力が多い炊飯器は内釜を高温にできるので、ご飯をおいしく炊けます。
しかし、電気代が高くて悩んでいる方など味ばかりを優先していられない人もいると思いますので、あまり消費電力の多い炊飯器はおすすめしません。
今回、私が決めた条件は以下のとおりです。
といっても、検索に使った条件は「価格が1万円以下」と「容量3合以下」だけです。
それ以外の条件は、検索結果の一覧を見てチェックしました。
内釜の厚さや消費電力、売上ランキングやレビューの数などを見て、5・6点ピックアップしていきます。
ピックアップしたモデルを、メーカーの製品紹介ページで特徴や仕様を一人暮らしという観点からチェックします。
説明書のPDFデータが閲覧できるようなら、部品の構成や手入れ方法、炊飯時間、消耗品の有無などをチェックします。
価格.comやAmazonなどで、レビューを見てみます。
YouTubeにレビュー動画を見たり、Twitterで検索することもあります。
特に一人暮らしをしている人の意見は実感がこもっているので、参考になります。
これらのレビューで、故障報告があまりに多いようなら、除外することも考えます。
条件に近い2・3点に絞り込んでいきます。
できれば、実物を店頭で確認します。
説明書などではわからない、部品の構造や取り外し方法を中心に見ていきます。
都心にある大型家電量販店では、炊いたご飯の試食ができることもあるので、おすすめです。
これで納得できれば、購入します。
炊きたてミニ JAI-R551(タイガー)(画像をクリックすると、Amazonに移動します)
価格.comとAmazonの両方で、売り上げランキングの上位に入っているモデルです。
特にAmazonでは、3合炊き炊飯器の1位です。
ネット通販の最安値は、6,000円弱程度。
ほどほどの値ごろ感が、人気の秘密でしょうか。
レビューを見ると、一人暮らしを始めるのに買う人も多いようです。
良い点としては、まず手入れが簡単なこと。
内ぶたに蒸気の通気口がついているため、水洗いする部品は実質内ぶただけです。
そして、価格のわりに炊飯コースが色々あります。
悪い点は、内釜の厚さが1㎜しかないのと、熱源が底面にしかないこと。
内釜を均一に加熱できませんので、ご飯の味はあまり期待できません。
とはいえ機能のわりに価格が安く、人気があるのもうなずけます。
極め炊き NL-BA05(象印)(画像をクリックすると、Amazonに移動します)
価格.comとAmazonの売り上げランキングは、50位程度。
ネット通販の最安値は、約7,000円です。
良い点は、内ぶたなどの部品に凹凸が少なく、洗うのがそれほど面倒ではなさそうなこと。
一通り、炊飯コースも付いています。
また、炊き上がりの通知音を消すことが可能です。
一人暮らしで、夜遅くにご飯を炊きたい人におすすめです。
悪い点としては、蒸気口に取り付ける「蒸気キャップ」を洗うのが面倒そうなところでしょう。
最大消費電力が495Wと、今回紹介した中では多めです。
銘柄炊き RC-MA30(アイリスオーヤマ)(画像をクリックすると、Amazonに移動します)
ネット通販での最安値は、約5,500円。
売り上げランキングは、価格.comとAmazon共に10位台に入っています。
良い点は何といっても、6,000円以下という安さです。
さらに驚異的なのは、この値段で銘柄炊きの機能を搭載していることでしょう。
これまでこの機能は、パナソニックの高級炊飯器に搭載されているだけでした。
また、3.1㎜の厚い内釜でお米を均一に加熱できるため、ご飯がおいしく炊けます。
蒸し器としても使えるようになっており、蒸し料理が作れます。
この機能で蒸し鶏をまとめて作っておくと、色々な用途に使えて便利です。
コンビニのサラダチキンを買うより安上がりで、一人暮らしの節約におすすめです。
悪い点は、内ぶたに露がつきやすいこと。
保温機能も今一つ優れていません。
さらに、マイコン式のわりに、部品がIH炊飯器並みに細かいです。
洗うのに歯ブラシが必須かもしれません。
ですが、この価格で銘柄炊き機能が使える、という点ではとても魅力的です。
KS-C5K(シャープ)(画像をクリックすると、Amazonに移動します)
通販での最安値は、約7,500円。
価格.comとAmazonの売り上げランキングでは、50~60位台に入っています。
良い点は、まず内釜が3㎜と厚みがあることでしょう。
蓄熱能力に優れており、ご飯がおいしく炊けます。
基本的な炊飯コースも搭載しており、おかゆや無洗米も炊けます。
内釜でお米がとげますので、ボールを用意する手間が省けます。
炊き上がりの通知音が消すことが可能で、一人暮らしで夜遅くにご飯を炊いても安心です。
また、最大消費電力が350Wと、他と比べて少なめで節電が期待できそうです。
悪い点は、蒸気キャップが付いており、洗うのが面倒そうです。
とはいえ、全体的なバランスは良く、安定感があります。
突出した機能はありませんが、無難に使えるという点ではおすすめです。
電子レンジ専用炊飯器 備長炭入り ちびくろちゃん 2合炊き(カクセー)(画像をクリックすると、Amazonに移動します)
電子レンジで加熱するタイプの炊飯器です。
Amazonの電子レンジ調理器具の売り上げランキングで、常に上位にランクインする人気商品。
良い点は、何と言っても価格でしょう。
なんと1,000円以下!
ぶっちぎりに安いです。
これなら万一上手く炊けなくても、そんなに惜しくありません。
お手入れも簡単です。
構造もシンプルで、洗いやすいでしょう。
食洗器でも洗えます。
おかゆも炊けます。
無洗米も大丈夫です。
1合が10分で炊けますし、一人暮らしで家事に時間をかけたくない人にはとてもおすすめです。
悪い点は、電子レンジがないと使えないこと。
でも、一人暮らしなら電子レンジは持っていますよね。
食べきるタイプの炊飯器ですので、保温機能がありません。
また、上手に炊けるようになるには、多少慣れが必要です。
NRS-T30A(ネオーブ)(画像をクリックすると、Amazonに移動します)
Amazonの売り上げランキングでは、10位以内に入っています。
良い点は、まず価格です。
ネット通販での最安値は、約3,000円。
電気炊飯器としては激安で、一人暮らしのお財布に優しいです。
操作が極めてシンプルで、操作スイッチはたったの1つです。
ややこしい操作を覚えるのが面倒な人に、おすすめです。
悪い点は、単機能で普通のご飯しか炊けません。
ですが、無洗米は水加減を調整すれば炊けます。
また、予約タイマーがありません。
でも、1合が30分程度で炊けます。
とにかく安く簡単に使える炊飯器が良い人には、おすすめです。
ライスクッカーミニ KSC-1512(コイズミ)(画像をクリックすると、Amazonに移動します)
通販での最安値は、約6,000円。
売り上げランキングでも上位に入っています。
良い点は、前項で紹介したNRS-T30Aには及びませんが、それでも電気炊飯器としては安いことでしょう。
単機能で普通のご飯しか炊けない分、操作もシンプルで簡単です。
そして、炊けるのが早い。
1合が20分で炊けます。
通常の約半分のスピードです。
一人暮らしで朝に炊飯器をしかける時間がなくても、夜帰宅してから炊いても待たされません。
NRS-T30Aと異なり、予約タイマーがあります。
最大消費電力は210Wと、かなり少ないです。
しかも、コンパクト。
手のひらに乗ります。
悪い点としては、普通のご飯しか炊けないこと。
おかゆも炊けません。
保温時間は3時間までと、短めです。
炊きたてミニ JAI-R551(タイガー)(画像をクリックすると、Amazonに移動します)
定番のおすすめでも紹介しましたが、安さでもおすすめです。
ネット通販の最安値は、約6,000円。
これより安い炊飯器も確かにあります。
しかし、機能的に劣るものがほとんどです。
こちらなら一般的な炊飯器の機能が一通りそろっています。
初めて一人暮らしをするのに、どんな機能が必要なのかわからない人でも、こちらを買っておけば何とかなります。
万一、ご飯の味が気に入らなくても、煮込みにも使えます。
カレーやミートソースなどをまとめて作っておくと、節約にもなって便利です。
定番のところでも触れましたので、簡単に良い点と悪い点を書いておきます。
良い点は、安いこと。
手入れが簡単なこと。炊飯コースが充実していることの3点です。
悪い点は、ご飯の味はそこそこ。
炊き上がり通知音が消せないことの2点。
一般的な炊飯器をなるべく安く買いたい人には、おすすめです。
銘柄炊き RC-IB30(アイリスオーヤマ)(画像をクリックすると、Amazonに移動します)
ネット通販の最安値は、約8,500円。
1万円以下で買える数少ないIH炊飯器です。
良い点は、ズバリ銘柄炊きでしょう。
お米の銘柄にこだわりがあるのなら、おすすめです。
ふたにもヒーターがついているため、内釜の上面・側面・底面とまんべんなく加熱でき、ご飯がおいしく炊けます。
悪い点は、最大消費電力が725Wと高めなことです。
IHは内釜を一気に高温にするため、マイコンに比べて消費電力が多くなりがちです。
また、部品の凹凸が多めで、歯ブラシのような道具がないと洗いにくいかもしれません。
とはいえ、初期費用は安いです。
一人暮らしで自炊をするのに、お米の銘柄はコレと決めて炊きたい人にはおすすめです。
炊きたてミニ JKO-G550-T(タイガー)(画像をクリックすると、Amazonに移動します)
ネット通販の最安値は、約13,000円です。
売り上げランキングは、価格.comでは40位台、Amazonでは20位台。
良い点は、「極うま」という炊飯コースが搭載されていることです。
普通のご飯の2倍の時間をかけて吸水させることで、お米の甘み・旨み・粘りを引き出し、ご飯がおいしく炊けます。
ただし、炊飯時間は通常よりも10~20分程度長くなります。
いつものお米をよりおいしく食べたいという、味重視の人にはおすすめです。
また、保温中のご飯を再加熱して、炊きたてに近い状態にできます。
これは象印だけの機能です。
悪い点は、内ぶたはフラットな形状で洗いやすいですが、スチームキャップは細かい箇所が多いこと。
さらに、熱源が側面と底面だけなので、均一に高温にならず、ご飯のおいしさがやや落ちます。
とにかくご飯のための機能に特化しており、一人暮らしで余計なことはしないという人にはおすすめです。
極め炊き NP-GH05(象印)(画像をクリックすると、Amazonに移動します)
ネット通販の最安値は、約13,000円。
売上ランキングは、価格.comは40位台、Amazonは80位台。
前項で紹介したタイガーのJKO-G550-Tと、価格はほぼ同じです。
良い点は、炊き上がりの通知音が消せます。
一人暮らしで帰宅が遅くても、安心です。
また、保温機能が2種類あります。
「うるつや保温」は、30時間まで保温できる長時間モード。
「高め保温」は、高めの温度で保温することで、ご飯のにおいを抑えてくれます。
そして、パンが作れます。
自宅にオーブンを設置するスペースがない人には、ちょうど良いかも。
悪い点は、炊いたご飯の種類ごとに、保温モードを使い分ける必要があること。
いちいちそんなことを気にして保温するのは面倒、と思う人には向かないかもしれません。
パン機能も、出来合いのパンで十分な人には不要です。
需要としては、微妙かも。
SR-KB055(パナソニック)(画像をクリックすると、Amazonに移動します)
ネット通販の最安値は、約15,000円。
売上ランキングは、価格.comは140位台、Amazonは60位台です。
良い点は、独自の技術を搭載していること。
まず、ダイヤモンドコーティングの内釜。
熱伝導率が良く、ご飯がおいしく炊けます。
それから、保温中のふたにつく露を除去する機能があったり、保温温度が変更できます。
また、炊き上がりの通知音が消せます。
一人暮らしで夜遅くにご飯を炊く人には、うれしい機能です。
悪い点は、価格が高いことです。
細かい機能やご飯の炊き具合を気にしないのなら、他社の方が安いです。
色が黒しかないので、ホコリが目立ってしまうかもしれません。
内釜の厚みが1.5mmしかなく、蓄熱能力に欠けているので、ご飯の味は期待できないかも。
さらに、本体、内ブタ、蒸気ふたに凹凸がたくさんあり、手入れに手間がかかります。
歯ブラシが必須です。
定期的に、本体底面の吸排気口を掃除する必要もあります。
tacook JAJ-A552(タイガー)(画像をクリックすると、Amazonに移動します)
ネット通販の最安値は、約7,000円。
売上ランキングは、価格.comでは50位台、Amazonでは10位台です。
良い点としては、まず外観があげられます。
四角いオーディオ機器のような外観は、炊飯器らしくありません。
色もパステルカラーで、かわいいです。
ご飯を炊きながら、おかずも作れます。
この機能でレトルトパックの温めもできますので、一人暮らしで仕事が忙しくておかずを作る余裕がなくても活用が可能です。
また、蒸気の出る量が、従来よりも約3割少なくなっています。
これまでは置けなかった場所にも置けるかもしれません。
悪い点は、おかずと同時に炊飯する場合は、1合しかご飯が炊けないことです。
おかずも一人分しか作れません。
とはいえ、全体的に一人暮らしに使い勝手が良い作りになっており、おすすめです。
おひつ御膳 RZ-WS2M(日立)(画像をクリックすると、Amazonに移動します)
ネット通販の最安値は、約22,000円。
売り上げランキングは、価格.comでは80位台、Amazonでは170位台。
良い点としては、従来の炊飯器とは一線を画した、スッキリとしたデザイン。
サイズもオーブントースターよりも小さく、一人暮らしの住まいにも設置しやすいかも。
機能的にもユニークで、本体から分離しておひつのように持ち運べます。
国内の主要家電メーカーの2合炊きは、これだけです。
安定感を求めるのなら、おすすめです。
また、内釜は小さいので、軽くて洗いやすいです。
悪い点は、価格です。
2合炊きで2万円を超えています。
この価格なら、3合炊きの圧力IH炊飯器も買えます。
手入れは内ブタと蒸気口に凹凸が多く、洗うのがやや面倒そうです。
さらに、月一ペースで本体底部の吸気口と排気口についたホコリを、掃除機で吸い取る必要もあります。
URBAN CAFE SERIES JJ-XP2M31E(ハイアール)(画像をクリックすると、Amazonに移動します)
ネット通販での最安値は、約8,000円。
良い点は、メタリック調でスッキリとしたデザイン。
炊飯器でこうしたデザインのものはあまりないので、希少です。
さらに形が四角いので、設置場所に無駄なスペースが発生しません。
一人暮らしの人にうれしいのは、まとめて炊いて冷凍保存するための「冷凍用」という炊飯コースがあることでしょう。
電子レンジで解凍した時にご飯がやわらかくならないように、かために炊いてくれます。
悪い点は、蒸気口の凹凸が多く、洗うのが面倒そうなところ。
歯ブラシが必要かもしれません。
The Gohan K03A(バルミューダ)(画像をクリックすると、Amazonに移動します)
ネット通販での最安値は、約35,000円。
Amazonでの売り上げランキングは、150位台です。
良い点は、お釜のような外観に尽きます。
従来の炊飯器とは全く異なる、家電らしさがないデザインはおもしろいです。
機能的にも従来の炊飯器とは異なり、蒸気の力でご飯を炊きます。
IH炊飯器のように一気に高温にせず、徐々に温度が上昇するため、ご飯の粒感がしっかりとした炊き上がりになります。
このため、食感はかためです。
悪い点は、とにかく高いこと。
この価格で、圧力IH炊飯器が買えます。
一人暮らしの懐には、なかなか厳しいかもしれません。
そして、釜の耐久性がないこと。
釜の表面のコーティングが非常にデリケートで、しゃもじが当たっただけでもキズが付くこともあるようです。
炊けるご飯もかたいので、好みが分かれます。
それでも、これまでにない個性的な炊飯器を使ってみたい人にはおすすめです。
電子レンジ専用炊飯器 備長炭入り ちびくろちゃん 2合炊き(カクセー)(画像をクリックすると、Amazonに移動します)
他の項目でも紹介しましたが、ここでもおすすめします。
良い点は、なんといってもそのサイズでしょう。
幅・高さ・奥行きすべて15㎝以下です。
2合炊きの電気炊飯器はおおむね20㎝以内ですので、2まわりぐらい小さいです。
なんと1合が10分で炊けます。
普通のご飯以外に、おかゆも炊けます。
部品に凹凸が少なく、手入れも簡単で楽ちんです。
悪い点は、上手く炊くには多少慣れが必要なこと。
また、吹きこぼれた時に、電子レンジの庫内がおねばでドロドロになります。
掃除が大変かもしれません。
さらに、味は電気炊飯器の方が上です。
とはいえ、一人暮らしで簡単にご飯を炊きたい人には、大変おすすめです。
ミニライスクッカー ARC-T104(アルファックス・コイズミ)(画像をクリックすると、Amazonに移動します)
ネット通販の最安値は、約5,000円。
幅、高さ、奥行きは20㎝以下。
電気炊飯器としては、最小クラスです。
良い点は、普通のご飯を炊くだけの単機能タイプで、操作が簡単なこと。
持ち手がついていますので、持ち運びしやすいです。
0.5合から炊け、食べる分だけ炊けます。
最大消費電力は250Wと、少なめです。
旅先に携帯して、ホテルなどでも炊けます。
構造もシンプルで、手入れが簡単です。
悪い点は、普通のご飯しか炊けないこと。
おかゆや玄米の炊飯コースはありません。
内釜が薄い上に、熱源の火力もなく、ご飯の味はあまり期待できません。
しかし、一人暮らしで簡単にご飯を炊きたい人にはおすすめです。
おもてなし和食 OR-7108(和平フレイズ)(画像をクリックすると、Amazonに移動します)
土鍋の炊飯器です。
ネット通販での価格は、1,300円程度。
Amazonのご飯鍋カテゴリの売り上げランキング第1位です。
幅・高さ・奥行きがすべて21㎝以内です。
良い点は、何といっても安いこと。
万一、気に入らなくてもそれほど懐が痛みません。
電子レンジ専用の炊飯器はすでに紹介しましたが、こちらはガスでも炊けます。
1合は電子レンジで25分、ガスで28分で炊けます(蒸らし時間15分含む)。
ガスで炊けば電気代がかかりません。
シンプルな構造で、洗うのも簡単です。
悪い点としては、ガスで炊くにはある程度慣れが必要なことがあげられます。
火を使うので、完全に放置もできません。
また、ご飯を炊く間、ガスコンロが1か所占有されます。
陶器ですので、衝撃に弱く、重量もあります。
さらに、IHクッキングヒーターでは使えません。
一人暮らしで少しでも簡単にご飯を炊きたい人にはやや面倒な部分もありますが、それでもガスで炊いたご飯は抜群においしいです。
ごはんが炊ける弁当箱 JBS-360(サーモス)(画像をクリックすると、Amazonに移動します)
ネット通販の最安値は、約3,100円。
売り上げランキングは、価格.comでは5位(弁当箱)、Amazonでは約20~30位(保温ランチジャー)。
今回紹介した中では最小サイズ。
幅、高さ、奥行きはなんと12㎝以下です。
良い点は、2合炊きの電気炊飯器より安いことでしょう。
ご飯は電子レンジで8分加熱して、保温ケースに30分入れておくだけで炊けます。
手入れも簡単で、保温ケース以外の部品は食洗器で洗えます。
悪い点は、ご飯を炊いた後の電子レンジの庫内が蒸気とお米のニオイで充満してしまうこと。
炊いた後は、庫内を拭く必要があります。
また、納得のいく炊き上がりには、若干の慣れが必要です。
手軽さに重点をおいたものであり、味は炊飯専用機の方が上です。
とはいえ、自宅以外でも使える一人暮らし用の炊飯器はおそらくこれだけでしょう。
一人暮らしだと、どうしても外食やコンビニ弁当などで食事を済ませてしまう方が多いと思います。
ですが、そんな食生活を繰り返していては不経済だし、何より健康上よろしくありません。
では、ご自宅で食事をするとして何を食べるかのが良いかを考えると、やはり安価で腹持ちが良いお米が一番でしょう。
5kgで2000円のお米を購入したとします(実際にはもっと安く買えます)。
お米1合で約150g(炊飯前)なので、5kgで33合炊ける計算になり、1食1合食べても約60円と非常に安価に収まります。
お米を食べるには、炊飯してご飯にする必要があります。
土鍋や飯ごうなどで炊くことも可能ですが・・・手間がかかりすぎるのでそれは趣味の範疇だと思います。
ということで一人暮らしで自炊をしてご飯を食べるなら、炊飯器は必須と言えるでしょう。
炊飯器がいらない人として、まずあげられるのは、自炊する気力がない人。
一人暮らしで仕事が忙しいなどといった理由で、家事は必要最低限にしたい人もいると思います。
そういう人には炊飯器よりも、パックご飯などが良いでしょう。先ほど健康に悪いと解説したものの、外食やコンビニ弁当を止むを得ずという方も中に入ることと思います。
次に、圧力鍋や土鍋をすでにもっていて、そちらで炊くのに不便を感じていない人。
ガスコンロが1つ占有されるデメリットさえ問題でなければ、炊飯器は必要ないです。
また他にも炊飯器を置くスペースがない人。
炊飯器はコンパクトなものでも、15~20cm四方のスペースが必要です。
アパートで一人暮らしをしていると、その程度のスペースであっても惜しいという人もいるでしょう。
大体、炊飯器はスペースを取るわりに、稼働時間は1日1時間程度と短いです。
他の時間は、台所で静かにたたずんでいます。
そんなものにお金をかけるのはもったいない、と思う人もやはり不要でしょう。
そして最後は、ご飯がそんなに好きではない人。
これはもう根本的な問題ですので、持っていても仕方がありません。
パンが好きなら、ホームベーカリーやトースター、オーブンを買った方が良いです。
つまるところ、炊飯器はなくてもどうにかなります。
極論を申し上げると、空き缶でもご飯は炊けるのです。
なのでこれらの条件に当てはまる方は無理に炊飯器を買う必要はありません。
一般的に使われているのは電気炊飯器でしょうが、一人暮らしならば電子レンジ炊飯器と言う選択肢もあります。
水とお米を入れてレンジでチンするとお米が炊けると言う便利な代物で、一度に1~2合程度しか炊けないのが難点ですが、安価なものは1000円以下で購入することができます。
電気炊飯器と比較して一長一短なので、どちらが適しているかは個人の食事事情に合わせて適した方を選択するのが良いでしょう。
電子レンジ炊飯器についてもっと詳しく知りたいと言う方は下記の記事をご参考にしてください。
保温状態でご飯を放置して、気がついたら黄色く変色して硬くなってしまった・・・
そんな経験をしたことが、一人暮らしなら誰でもあると思います。
では、何時間までなら炊飯器で保温できるのでしょうか?
お米を専門的に取り扱っているお店では、炊飯器でご飯を保温してから5時間から6時間経つと味の劣化が進んでいくといわれているそうです。
全国農業協同組合連合会、通称全農では保温時間が4時間を超えるとお米の味が落ちると、より厳しい時間を挙げています
簡単にまとめると、おいしく食べたいのであれば保温時間はざっくり4時間以内。
それ以上保温するのが見込まれる場合は、手早く冷凍してしまうのがよろしいでしょう。
詳しくは下記の記事をご参考ください。
炊飯器は本当に色々なものがあります。
今回、テーマごとに一人暮らしの人におすすめの炊飯器を紹介しましたが、それはごく一部にすぎません。
大手家電メーカーの炊飯器になると、現行で販売されているものだけで10を越えるところもあります。
炊飯用土鍋も、通販サイトで探すと本当にたくさんあります。
だから、どれが良いのか迷ってしまうのも、よくわかります。
ただ、自分がどんな炊飯器が欲しいのか、その条件を具体化できると、探しやすくなります。
一人暮らしの場合、まとめて炊いて保存したいのか、食べる分だけ炊きたいのか、決めるだけでも良いのです。
ここを決めるだけで、炊飯器の容量が絞り込めます。
炊飯器には、「大は小を兼ねる」的な考えは当てはまりません。
容量の大きな炊飯器で少量のご飯を炊いても、おいしく炊けません。
服と同じで、自分の食生活にフィットする容量を選ぶことをおすすめします。
一人暮らしと一言で言っても、状況は人それぞれ違います。
ただ、なるべく家事に時間を取られたくない人が多いのは、確かでしょう。
私もそうです。
家事は毎日のことだから、なるべく楽にこなさないと辛くなるばかりです。
ということで、今回紹介した炊飯器は手入れが簡単そうなものを特におすすめしています。
しかし、いくら手入れが簡単でも、価格が高くては手が届きません。
なので、価格もあまり高いものは極力選んでいません。
ただ、IHや圧力IHの炊飯器については、ほとんどが1万円以上になってしまいます。
ここはご勘弁ください。
更新日時 | 更新内容 |
---|---|
2018/06/14 | 表現を修正、変更 |
2018/06/20 | 一人暮らしでの炊飯器の必要性についての解説、保温や電子レンジ炊飯器などの豆知識を追記 |