自宅にいながらストレートや巻き髪にしたり、好みのヘアスタイルを作れるのがヘアアイロンですよね。
筆者はよくヘアアイロンを使用するのですが、ドライヤーよりも高温なので火傷しそうになったり、付けっ放しにしたりもしくは置き場所が悪くて火事になりそうで心配…。
実は、ヘアアイロンのつけっぱなしで火事が起きていることをご存知でしょうか?
今回の記事では、ヘアアイロンのつけっぱなしで火事になるのか、火事にならない対処や注意点について解説したいと思います。
また、つけっぱなしでも火事になりにくいおすすめのヘアアイロンについても詳しくご紹介します。
こちらの記事ではヘアアイロンの置き場所について解説しているので、置き場所がきになる方はこちらも参考にして見てくださいね!
●2013年10月21日(秋田県)
ヘアアイロンによる火災。当該製品及び周辺が焼損する火災が発生した。調査の結果、当該製品のコントローラー基板と電源端子接続部の接触不良により出火したものと推定されるが、基板の一部が焼失していることから、事故原因の特定には至らなかった。
●2013年12月18日(大阪府)
ヘアアイロン(充電式)から出火し、当該製品及び周辺を 焼損する火災が発生。
参考元:消費者庁(平成24年1月26日)
このように、実際に火事になった事例があります。
また、火事の原因が「ヘアアイロン」と判定された結果ですので、実際には火事まで至らないボヤなどの事例もあると推測します。
最新のヘアアイロンには、つけっぱなしやそれによる火事を防ぐために自動で電源をオフにする機能を搭載した製品が多くみられます。
また、火事対策として耐熱ポーチが付属品につく製品もみられます。
ヘアアイロンはドライヤーよりも高温での使用となるため、メーカー側も火事への配慮をしていることがわかります。
製品にもよりますが、ヘアアイロンは約200℃近くまで高温設定ができる製品が多く、自動で電源がオフになるまでの間にヘアアイロンのそばに引火しやすいものがあって火事になったらと考えると怖いですよね…。
やはり、製品の安全装置に頼らずに、使う側の火事への注意も必要です。
参考元:パナソニック公式サイト ヘアーアイロン
ラインアップ機能一覧表
朝、急いで使ってそのままヘアアイロンの電源を切らずつけっぱなしにして出てきてしまった…。
突然の外泊などで家を空けることになったけど、ヘアアイロンをつけっぱなしにしていることに気づいた場合はどうすればいいのでしょう?
火事になるかもしれない危険性があるので、以下の対処を行いましょう。
実家暮らしの人は、ヘアアイロンのつけっぱなしに気付いたら、家にいる家族や同居人に連絡をして電源を切ってもらうようにお願いしましょう。
一人暮らしの人は、ヘアアイロンのつけっぱなしであることを大家さんに連絡しましょう。もしくは、借りている物件を管理し、部屋の鍵を持ってる不動産屋または管理会社に連絡してください。
そして、物件にセキュリティ設備が完備されている場合、気付いた時点ですぐに契約しているセキュリティ会社に連絡して対処してもらうことをおすすめします。
賃貸物件のセキュリティ契約では、空き巣や不審者だけでなく火事にも対応している契約が多いです。
例えば、セコムの場合は、室内に設置された火事センサーが火事の発生をブザーと音声で知らせるとともに、異常信号を会社に送信する仕組みとなっており、必要に応じて110番通報も行います。
参考元:セコムホームセキュリティ公式
とはいえ一人暮らしの方はなかなか外部の方に声をかけづらいですよね。。
火事になるよりはましだと思って勇気を出して連絡して見ましょう!
ホテルのフロントに連絡をして、ヘアアイロンのつけっぱなしであることを伝えましょう。ホテルなどの宿泊施設では、24時間体制で対応してくれるところがほとんどです。
ヘアアイロンは100度以上の高温に設定できるため、ドライヤーよりも高温で本体が冷めにくいです。付けっ放しじゃないからと言っても、冷めるまで待つ間に火事が起こりにくい場所に置くことが大切です。
引火しない素材として、コンクリートや陶器、ガラスや木材の上に置くことをおすすめします。
一般的に、コンクリートは不燃性で、ガラスは400℃~500℃でも燃えません。また、陶器は800℃以上、木材は種類にもよりますが250℃程度で発火するといわれています。
これらの上に置いてあれば火事になりにくいでしょう。
その他に、難燃プラスチックの塩ビ樹脂は、燃焼による放熱量がポリエチレンやポリプロピレン、ポリスチレンなどと比較して非常に小さいので、万が一燃焼しても近くの他の材料に延焼しにくい性質があります。
ただし、塩ビ樹脂でも可塑剤(かそざい)を多く含む軟質塩ビ製品は引火しやすいので注意してください。
参考元:塩ビ工業・環境協会、サンワカンパニー、RICOH公式サイト、中島硝子工業、物質の引火点・発火点
ヘアアイロンの高温にも対応しているのが耐熱ホルダーや耐熱ポーチです。
ヘアアイロンの高温でも燃えにくい素材でできたもので、ヘアアイロンの使用中でも、本体が冷める前に収納しても火事にならないので安心です。
置くタイプから立てかけるタイプ、持ち運びもできるポーチタイプなど様々なタイプが市販されています。
洗面台や化粧台の上に置く人もいるかと思いますが、ヘアアイロンのそばに化粧用のコットンやティッシュ、オイルなどの燃えやすいもの、ヘアスプレーやマニキュアなどの引火しやすいものが置かれていませんか?
また、カーテンやシーツ、布団や洋服、雑誌などの燃えやすいものの近くにヘアアイロンを置くのも危険です。
ヘアアイロンの熱で引火しやすく、火事の原因になるので注意が必要です。
燃えにくいといわれる木材フローリングの床に置く際にも注意が必要です。
床には髪の毛やホコリなどの燃えやすいものが落ちていることがあります。
ホコリなどは発火元となりやすいこと、アイロンに髪の毛が挟まったままだと髪の毛が焦げることで本体に引火するなど、火事の原因になります。
参考元:物質の引火点・発火点
ヘアアイロンは置き場所だけでなく、取り扱いにも注意が必要です。
アイロンの電源コードは巻き付けやねじれに弱いです。
使い終わった後にコードをアイロン本体に巻いたり、きつくまとめることで、コードが断線することがあります。
電源を入れたのに温度が上がらない、反対に温度が高くなりすぎるなど、いつもと違うなと感じたら取扱説明書などをみてトラブルかどうか確認してください。
もしかしたらコードの断線などが考えられます。
そのまま使用を続けると発火することもあり、火事の原因になるので注意が必要です。
ヘアアイロンのコンセント部分にホコリが溜まっていると、それが原因で発火することがあります。こまめに掃除をすることが大切です。
またアイロンのプレート部分に髪の毛やホコリが付着していないか、使用前に確認をするようにしましょう。
お子さんのいる家庭ではヘアアイロンの置き場所には注意が必要です。
ちょっと目を離した隙にお子さんが勝手に電源を入れてしまったり、燃えやすい場所に動かしてしまったりすることがあります。
また、火事だけでなく火傷などの怪我や事故にも繋がってしまいます。
ヘアアイロンはお子さんの手の届かない場所に収納するように心がけてください。
参考元:ALSOK公式サイト
ヘアアイロンを使用して火事にならないためにも、自動電源オフ機能を搭載した製品を中心に選びました。
検索は「ヘアアイロン 自動 電源オフ」、「ヘアアイロン 安全装置」という検索ワードで探しました。
また、アイロン操作中に火傷などしないような工夫がある製品、Amazonのレビュー数が多くて良い評価の多い製品を中心に選んでいます。
カールヘア専用のヘアアイロンです。
32径なので巻きやすく、自然なカールが楽しめるのでおすすめです。電源を切り忘れても、約30分後に自動で電源がオフになるので安心です。また、耐熱ゴム付きスタンドが付属されているので滑りにくく、安全に収納できて便利です。
画像をクリックするとAmazonに移動します
ストレートとカール両用タイプのヘアアイロンです。約30分後に自動で電源がオフになるので安心です。また、ストレートプレートを使用する際、火傷防止シリコンカバーを搭載しているため火傷しにくいです。360度回転電源コードにより、コードのねじれが少なくなるので断線予防になるのでおすすめです。
画像をクリックするとAmazonに移動します
「比較的火事を起こしにくそう」とはいえ気をつけなくても良いというわけではありません。
必ずヘアアイロンを使用する際には火事ならないような気配りを常にしてくださいね!
ヘアアイロンをつけっぱなしにした際の電気代っていくら位になるのか気になりませんか?
ヘアアイロンの電気代は、消費電力(ワット数)を元に計算します。
【消費電力の計算式】
消費電力(ワット)÷1000×◯分÷60分×電気料金単価22円
※電気料金単価は各家庭により異なります
例えばヘアアイロンを10分使用したとすると…
400ワットのヘアアイロンを1時間つけっぱなしにすると8.76円。12時間つけっぱなしで約105円になります。
もちろん、ワット数の高いヘアアイロンを使えば電気代は高くなります。
火事にならないためにも、ヘアアイロンのつけっぱなしには気を付けましょう!
ヘアアイロンの消費電力についてはこちらの記事もご参照ください。
いかがでしたでしょうか?
今回の記事では、ヘアアイロンのつけっぱなしで火事が起きていることが分かりました。
置き場所は、陶器やガラス、木材の上のほか、耐熱ホルダーや耐熱ポーチを使うことで火事の危険性はぐんと低くなるのでおすすめします。
また、日常生活のちょっとしたところに火事の原因になる危険が潜んでいることも分かりました。置き場所や取り扱いには注意されてくださいね。
火事を予防するためにも自動電源オフ機能のヘアアイロンはおすすめできる製品です。ただし、製品の安全装置に頼らず、使う側も注意することが大切です。
ヘアアイロンのつけっぱなしで火事になるか知りたい人にとって、この記事が参考になればと思います。
火事にならないためにも適切な置き場所にヘアアイロンを置くことはとても大事です。
下記の記事ではヘアアイロンの置き場所について解説しているので合わせて読んで見てください。
またヘアアイロンだけでなくこたつの火事の危険性についてはこちらで解説しています。