実際に浄水器を使っていて「えっ、こんなに違うの!?」という体験をしたことがある為、その体験を元に、今回、この記事を執筆させて頂きました。
Written By えどう タロー
こんにちは、えどうです。皆さんは、浄水器を使われていますか?
ポット型浄水器、蛇口一体型浄水器、据え置き型浄水器といろいろな種類がありますが、「そもそも効果があるの?浄水器の必要性って本当にあるの?」と感じることも少なくはありません。
私は自宅で蛇口一体型浄水器を使っていますが、浄水器交換のタイミングで「えっ!?こんなに違うの!?」と効果に驚くこともあります。
今回は、浄水器の効果や必要性について解説します。
まずはじめに、浄水器を利用している人はどれくらいの割合なのでしょうか?調べてみました。
浄水器協会によると、浄水器を使用している人の割合は2017年で36.2%だそうです。およそ3家庭に1家庭が浄水器を利用していることになります。
出典:浄水器協会
皆さんはこの数字を見て多いと思いましたか?それとも、少ないと思いましたか?私は「意外と多いな」と思いました。
先ほど、浄水器を使用している人の割合は36.2%である、とお話ししました。つまり、63.8%の方は浄水器を使用していません。なぜなのでしょうか?
浄水器を使わない人はこんな意見を持っているようです。
- そもそも水道水を飲むことが無いから不要
- 飲用の水はミネラルウォーターを買ってきている
- 水道水が綺麗だから不要
- 建物が新しいから浄水器は不要
日本の水道水は、国が定めた水質基準があり、この基準は水道水を一生涯飲み続けたとしても健康に影響が出ない水準です。
このため、水道水をそのまま飲み続けたとしても健康への影響はありません。
ただ、綺麗な水道水を飲めるのは、いくつかの条件があります。
一軒家で築年数が経っていない場合、
共有部分の水道管から、比較的新しい水道管が家の中まで通っていますので、綺麗な水道水が飲めると言って良いでしょう。
貯水槽を使用していない築年数が浅いアパート・マンションについても共有部分の水道管から、比較的新しい水道管が家の中まで通っていますので、綺麗な水道水が飲めると言って良いでしょう。
蛇口に繋がっているのが上水道ではなく、井戸水などの場合、十分な浄化がされていない可能性があります。
このため、上水道と比較すると、塩素などが含まれていない分、細菌が繁殖している可能性があり、綺麗な水道水、とは言えないでしょう。
築年数の経った建物(築30年以上)は水道管の交換をせずに使用し続けている場合、建物内部の水道管が劣化している場合があります。
水道メーターまでは水道管のチェックなどが行われているのですが、水道メーターから住居側は住居側の設備として扱われるため、住民側で水道管を交換しない限り、新しい水道管になることはありません。
最悪の場合、赤さびが水道管内に大量に発生して、俗に言う「赤水」になってしまう可能性もあります。築年数がかなり経過している建物の水道を利用する場合は気をつけなければなりません。
このような築年数の経った建物に住んでいる場合は効果がかなりありそうです。
古いアパートや古いマンションなどにある小さな貯水槽を使用している場合、貯水槽の洗浄が長期間行われていない場合、貯水槽で雑菌が繁殖する可能性があります。
小さな貯水槽を使用している場合は、定期的な点検が義務付けられていないため、貯水槽のメンテナンスが放置されてしまうことがあります。
長期間貯水槽のメンテナンスを放置してしまうと、貯水槽内で細菌やサビ、カビが繁殖してそれを各家庭の水道に流してしまうことになります。
なお、大規模な貯水槽(10立方メートル以上)については、保健所への提出や、定期的な点検が義務付けられているため、築年数が経っていても、貯水槽周りの水道水の綺麗さは確保されています。
浄水器に含まれている活性炭によって、
- 水道水に残っている残留塩素
- 水道水内の僅かなアンモニアと塩素が反応することによるカルキ臭
- 水道管内のカビに起因するカビ臭
- その他水道水内に含まれている有機物(トリハロメタン)
を除去します。
浄水器に含まれているろ過膜によって、
- 大腸菌などの一般細菌
- カビ菌
- 水道管に起因する赤さびなどの微粒子
を除去します。
いわば、「水道水を作り出したあとに家庭まで水道水が送られる段階で発生してしまったもの」や残留塩素を除去すると考えるとわかりやすいかもしれません。
このため、浄水器を利用することで、より綺麗な水を飲むことができます。
参考元:一般社団法人 浄水器協会
蛇口取り付け型の浄水器の場合、取り付ける蛇口が温水対応の場合、温水を浄水器を通すことができます。しかし、温水は湯沸かし器などを経由して送られてきており、通常の水道の経路とは異なります。このため、浄水器の寿命を縮めてしまいかねません。
私は新築の賃貸アパートに引っ越して最初の月に浄水器を設置したのですが、
誤って浄水器に温水を流してしまったところ、一瞬で浄水器がダメになってしまったことが有ります。
(おそらく、まだ温水管をあまり使っていなかったため、温水管に細かい微粒子がたくさん入っていたのでしょう。)
また、温水を浄水器に流してしまうと、せっかく浄水器内で確保した雑菌などを浄水器内で繁殖させてしまう可能性があります。
このような使い方をすると効果を下げてしまうことを覚えておきましょう。
なお、元々温水を通すことを前提として製造されている温水浄水シャワーヘッドはこの限りではありません。
浄水器はどのような形の浄水器であっても、指定の交換のタイミングというものが存在します。この交換のタイミングを守らないまま浄水器を使い続けると、浄水器内に雑菌が繁殖してしまい、浄水効果を下げてしまう可能性があります。
朝一番の水や暫く水道を使用しなかった後の水は水道管内で雑菌が繁殖している可能性があります。
このため、暫く原水で水を流してから浄水器を利用しましょう。
こうすることで、水道管内で雑菌が繁殖していた場合、その雑菌を浄水器のフィルターにかけること無く、一度捨て、その後の水道水本来の状態で浄水器のフィルターを利用することができます。
浄水器はあくまでもフィルターで不純物を除去しているに過ぎません。このため、適正なタイミングでフィルターを交換することが浄水効果を正しく発揮する使い方です。
浄水器は設計上、あまり温度の高い水に対応することができません。
また、温度の高い水を浄水器に通してしまうと、浄水器内で捉えた雑菌が浄水器内で繁殖する可能性があります。
このため、浄水器に温水を流すことはやめましょう。
ここまでの解説を元に、浄水器として効果の高いお勧めの浄水器をいくつかのタイプで紹介します。
効果が高いかどうか、という判断基準としてより多くの化学物質を除去できるかどうか、という点を重視しました。
ポット型、蛇口取り付け型、据え置き型全てにおいて、フィルター数の多いものを効果の高い浄水器、として判断しています。
ポット型の浄水器でありながら、中空糸膜のフィルターを搭載している製品です。このため、たとえ赤サビが発生している水を入れたとしても、浄化することが可能です。(活性炭フィルターしか搭載していないようなポット型の製品の場合、赤サビを取り除くことはできません)
除去可能な物質は家庭用品品質表示法で定められた13物質と浄水器協会で定められた2物質の計15物質です。
蛇口取り付け型の浄水器として、活性炭、中空糸膜、イオン交換膜の3種類のフィルターでしっかりと浄水機能を発揮する浄水器です。
除去可能な物質は家庭用品品質表示法で定められた13物質と浄水器協会で定められた2物質の計15物質です。
据え置き型の浄水器、と言うよりもPHを操作することができる整水器なのですが、家庭用品品質表示法で定められた13物質と浄水器協会で定められた4物質の計17物質を除去可能という浄水性能の高さを持っています。
洗顔用の弱酸性の水から、ミルク用の中性の水、そして飲用のアルカリ性の水を作り出すことが可能です。
この記事では、浄水器の効果や必要性について全てを解説できたわけではありません。
例えば、私は新築の賃貸アパート(前住居者無し)に引っ越して直ぐに浄水器を蛇口に取り付けましたが、最初のカートリッジは2週間と保たずに真っ黒になってしまいました。これはおそらく、住居を建築してから各水道の蛇口で暫く水道を流していなかったため、水道管内に残留した僅かな汚れが全て浄水器に入ってしまい、直ぐに浄水器がダメになってしまったのだろうと推測しています。
このように、「綺麗な水が飲める環境だから」と高をくくって浄水器を使わないよりは、一度安いものでも良いので、浄水器を取り付けてみて、ご自身の家の水道がどの程度綺麗なのか、浄水器の必要性を改めて確認してみてはいかがでしょうか?
まだまだ、浄水器に関して質問がある方は問い合わせフォームよりご連絡頂ければ記事の修正や追加執筆の対応をします。
この記事では、浄水機の効果や必要性について解説しました。
主な内容をおさらいします。
浄水機を使用している人は全体の36.2%でした。
この記事が皆さんの浄水機の必要性について検討する参考になれば幸いです。