今回は、TaoTronics TT-BH07について徹底的にレビューしたいとおもいます。TaoTronics TT-BH07は2016年11月21日に発売されました。発売当初はそれほど注目されていなかったのですが、口コミ、レビューが増えると同時にその実力が注目され始め、圧倒言う間に爆発的なヒット商品と成り上りました。現在では、イヤホン好きであれば知る人ぞ知るBluetoothイヤホンであると言っても過言ではありません。
それでは実際にレビューしてきましょう!
まずは、デザインをレビューしてみましょう。
発売当初はカラーバリエーションがブラックに限定されていたのですが、現在では多色展開がなされ、ブルー、レッド、グリーン、そして最後にピンクが追加されました。ピンクはピンクピンクしておらず、どちらかというとペール調なので落ち着いた感じがあり、女性が使いやすいデザインになっていると思います。この記事を書いているのは2017年9月下旬ですが、最近ではiPhone 8/8 Plusが発売され、またiPhone Xの発売も間近に控えています。どちらの機種もイヤホンジャックは廃止になっています。これを機会にBluetoothのイヤホンを購入するという方も少なくないと思います。このTaoTronics TT-BH07もひとつの有力な候補になるのではないでしょうか。
写真左側がピンクで、写真右側がブラックです。ファッションに合わせて2色購入しました。ブラックはスポーツ時に、ピンクの方はカフェで音楽を聴きながらデスクワークをする際に利用しています。
では、もっとデザイン以外の具体的なところもレビューしていきましょう。
TT-BH07にはこれらのような特徴があります。レビューをしていくにつれ、この特徴がこの価格で購入できるというのは恐ろしいことであると気付かされます。
・イヤホンのヘッドに磁石が内装しているため、使用しない場合、右耳と左耳の頭同士をくっつけることが可能。
・首にかけるとネックレスのようなおしゃれなデザインで、 便利に持ち運びが可能
・着心地のいいデザイン、耳にしっかりフィットできるため、ランニング、サイクリング、体育訓練などの運動をしても脱落しにくく、音楽はスムーズに再生することが可能。
・CVCノイズキャンセル6.0技術が搭載されるため、外からのノイズを削減し、よりクリアのマイクロホンサウンドで家族や友達と楽しく通話できる。
・最新のBluetooth 4.1バージョンを用いて、より簡単、速くスマホ、タブレットなどBluetooth対応のミュージックデバイスと接続可能。
・aptX コーデック技術が対応のデバイスにピュア、CDのような高音質のサウンドを提供。
・全てのスマホ、タブレットと他のBluetoothミュージックプレーヤーに対応できます。一回のフル充電だけで、最大5時間連続通話・音楽再生ができ、175時間の待機時間もあり、電量不足を心配することがない。
※イヤホンの徹底レビューをする際は、公平を期すためデジタルオーディオプレイヤー (DAP) をSONYのZX-1に固定しています。
今回利用したSONY ZX-1の方がaptXコーデック技術に対応していないため、TaoTronics TT-BH07本来の良さを存分に発揮できていない状態での評価ではありますが、この価格帯 (Amazon 2017年9月25日現在 \2,999) でこれだけの音の鳴らせることが私には信じがたいです。これくらいの価格帯ですと、どうしても音全体がこもりがちになり、イメージ的には薄い膜に覆われた音、というようなテイストになってしまうものですが、TaoTronics TT-BH07はそのようなことはほとんどありません。正直、この価格でこれだけの良品を世に出されてしまうと、それに追随するメーカーがやりにくいだろうと想像してしまうほどです。
コーラスもきれいに表現する能力を持ち合わせています。低価格帯Bluetoothイヤホンの一般的な特徴として、ボーカルの声がガチャガチャしてしまうということがありますが、TaoTronics TT-BH07ではその問題が皆無です。ロックアーティストのサビのコーラスなどもきれいに解像度高く表現できます。この特徴は早いテンポの曲でも、ゆったりとしたバラード調の曲でもどちらでも体感することができます。
ほどよい重低音量だと感じます。重たすぎず、かと言って軽すぎることもなく、高音域や中音域をジャマすることのない低域です。傾向といたしましては心地よい破裂感があります。心なしか女性ボーカルのつややかさなどもこのTaoTronics TT-BH07の重低音域で一段階上がっているような感覚に陥ります。
下の写真を見てください。
耳に装着してみると意外とイヤホン本体が大きいことに気が付くのですが、シリコン素材のイヤーチップが絶妙にイヤホン本体を耳に固定してくれます。しっかりした固定感の割には長時間装着していても耳が痛くなるようなことがないので、この辺はしっかり考えて作られているのだろうと思わされます。この価格帯 (Amazon 2017年9月25日現在 \2,999) でこれだけのことが考えられていることが本当に信じられません。
ここまでややベタ褒め感がありましたが、ここでいったん気を引き締めたいと思います。遮音性は比較的優れていますが、激しいロックを大音量で聴きたいという方は場所を選んだ方がよろしいかと思います。イヤホン本体はほとんどがプラスチック製です。するとどうしても音がプラスチック面から受動拡散してしまうものなので、この点はある程度はしょうがないところであると感じます。
音質の項目では、「高域」、「中域」、「低域」すべての項目に高い評価を下しましたが、「表現力」があるかと聞かれると、普通だと思います。「音質が良い」=「表現力がある」という等式は成り立たないと私の中では考えています。
価格に似合わず解像度が高いので、これが透明感を生み出しているように思えます。ただ、上質な透明感、とまでは言い難いです。
Amazon 2017年9月25日現在 \2,999です。3,000円を切ってこのクオリティーは正直本当に信じられません。リーズナブルなイヤホンは世にあふれかえっていますが、このTaoTronics TT-BH07はその中でもひときわ輝いて見えます。コストパフォーマンス部門では間違いなく一位だと思います。このTaoTronics TT-BH07を上回るイヤホンが出てくるのが楽しみです。
今回は、ハイコストパフォーマンスをたたき出しているTaoTronics TT-BH07について徹底レビューしました。Bluetoothイヤホンでこの価格でこの音質…。日本メーカーもまったく安泰ではないなと感じました。このTaoTronics TT-BH07は自信をもっておすすめできるイヤホンです。是非、試してみてください。