USBメモリとは何?初心者でもわかるUSBメモリの使い方も解説!

目次

USBメモリとは?わかりやすく解説します

家電量販店のワゴンに山ほど積まれていたり、ホームセンターのOA機器コーナーに並んでいる大人の親指サイズの媒体『USB(ユーエスビー)メモリ』。
長年趣味や仕事にパソコンを使っている人にとっては知っていて当たり前のものでも、縁のない人にとってはどんな用途に使う物か知らないという方も多いのではないでしょうか。

今ではパソコン以外でも使用する場面が増えたため、コンビニや家電製品を扱うスーパーなどでも当たり前のようにUSBメモリが売られており、パソコンに興味がない人でも一度くらいは目にしていることでしょう。

そんな『USBメモリ』とはどういう物なのか、どういった用途に使うのか、筆者の独断と偏見のおすすめUSBメモリの紹介なども交えながら、初めて触れる人にも分かりやすいよう解説してみたいと思います。

USBメモリとは?どんな仕組み?

USBメモリとは何?

『USBメモリ』とは主に離れたパソコン同士のファイルをやりとりする際に用いる、記録媒体の一つです。
さらにテレビ、BDレコーダー、カーナビ、据え置き型ゲーム機などにも使われ、写真や動画、音楽、ゲームの進行記録などを保存したり再生したりする目的で使われています。

最近はスマートフォンやタブレットの小さな端子(【microUSB(マイクロ ユーエスビー)端子】または【USB Type-C(ユーエスビー タイプ シー)端子】)に接続して使えるUSBメモリも販売されています。

USBメモリの名前の由来は?

USB端子』にさして使う『フラッシュメモリ』を搭載した記録媒体なので『USBメモリ』と呼ばれています。

正式名称は『USBフラッシュドライブ』といいますが、日本国内では『USBメモリ』と一般的に呼ばれており、パソコンに詳しい上級者でも正式名の方で呼ぶ人はあまりいません。英語圏でも『thumb drive(サム・ドライブ※1)』などの俗称で呼ぶことも多いので、ネット通販サイトでジャンルを絞るとき以外は『USBフラッシュドライブ』という名前を意識することはなくても平気でしょう。

たまに略しすぎて『USB』と呼ぶ人もいますが、USBだけだと端子の規格を意味しそれを利用する機器は無数にあるので混乱のもと(あるいは冗談のネタ)になったりします。

一般的な物で例えると「コンセント買ってきて!」と言われると、コンセントを利用する物は延長ケーブルや電源タップ、ACアダプタ等々無数にあるので「何を買ってきて欲しいのかさっぱり分からない!」というような感じです。

USBメモリも混乱を避けるためには『USB』と略しすぎないよう注意しましょう。

 

※1…サムドライブを意訳すると『親指大の記録媒体』といったところでしょうか。本来【ドライブ】は『記録媒体を読むための駆動装置』という意味ですが、パソコン機器に関しては物理的な駆動部分がなくてもストレージ(保存媒体)を指す意味でも使われます。ちなみに『Thumb Drive』とはシンガポールのTrek 2000 International Ltd.の登録商標でもあります。普及に貢献した商品名やメーカー名がそのまま俗称として定着した点では、ホッチキスやシャチハタと同じようなものです。

参考元:Wikipedia USBフラッシュドライブ

参考元:Weblio ThumDrive

どんな仕組みで動いているの?

接続したUSB端子経由で電力をもらい、その電力を使って内部のフラッシュメモリにアクセスしデータの読み書きをおこないます。
USBメモリによっては通電していることが分かるようにLEDランプが付いていたり、アクセス時にランプが明滅する機能を備えたものもあります。

USBメモリとは異なる商品ですが、以下のような『microSD&SDカード用USBカードリーダー』という物があり、それにmicroSD(マイクロ エスディー)やSD(エスディー)カードを挿してもUSBメモリと全く同じように使うことができます。
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USBメモリはSDカードなどの記録用メディアと上記の様なカードリーダーが一つになった物と思ってもらえればだいたい合っています。

USB端子から電力をもらわないとデータの読み書きができないので、スマートフォンなどにさせる『micro B端子』や『USB type-C 端子』を持ったUSBメモリでも、スマートフォン側がUSB周辺機器を認識し給電する機能(※2)を備えてないと使うことができません。

 
※2…『USB On-The-Go(略してUSB OTG、『USBホスト機能』とも呼ばれる)』が認識&給電のための機能です。スマートフォンやタブレットでUSBメモリを読み書きするにはこの機能を備えている必要があります。

USBメモリでできることは?

① 離れたパソコン間でのファイルのやりとり

USBメモリの主用途としてはやはりコレが一番に挙げられます。
古くはフロッピーディスク(FD)、光磁気ディスク(MO)、光学メディア(DVD-RやDVD-RAM)など、現在ではSDカードやmicroSDカードを使ってデータのやりとりをおこなえますが、どれも読み書きするためには専用のドライブやカードリーダーなどの読み取り装置が必要となるため、送り先にも共通の装置を備えている必要がありました。

しかしUSB端子であれば現在販売されているほぼ全てのパソコンに標準で搭載されていますし、OSもWindows98SE以降全てのWindowsで標準対応しています。

② OSのインストール

市販されているパッケージ版Windows10のインストールメディアにはUSBメモリが採用されています。
最近増えている薄型軽量ノートパソコンやタブレットとしても使えるノートパソコンには光学ドライブ(DVD等を読み込む装置)が付いてない物も多く、そういったパソコンでもインストールできるように配慮された結果、従来のDVDメディアからUSBメモリへと変更されたのでしょう。

Microsoftが配布しているWindows10インストールメディア作成ツールを使えばDVD-Rでインストール用メディアを作ることは可能ですが、DVD-Rを用いた場合読み込みがUSBメモリに比べると遅いためインストールが終わるまでに掛かる時間が長くなります。

筆者はWindows10に乗り換える際、試しにUSBメモリとDVD-R両方のインストール用メディアを作ってみましたが、DVD-Rの方は一番最初のインストール選択画面になるまで結構時間がかかったので、すぐにキャンセルしUSBメモリを使ってのインストールに切り替えました。

③ 緊急時のブートデバイス

WindowsPEやubuntuなどのOSをUSBメモリにインストールしておけば、パソコン内部のHDDやSSDから起動できなくなったとき、USBメモリからOSを起動し、立ち上げに必要な領域を修復したり、生きているデータがある場合にはそれらを救出することができます。
またバックアップからHDDを以前の状態に戻したり、パソコンの状態を診断するソフトなどを一緒にUSBメモリに入れておけば復旧に繋がる選択肢を増やすことも可能です。

その他にも何らかの事情でそのパソコンに使用履歴を残したくない場合などにもUSBメモリにインストールしたOSを起動する形ならパソコン内の記憶装置に影響を与えることはありません。

④ 大容量が必要のない大切なファイルのバックアップ

パソコン内HDDに存在する全てのデータのバックアップ…というような用途ではなく『ドキュメント』『ピクチャ』『アプリケーションデータ(C:\Users\ユーザー名\AppData)』など限られたもののみバックアップをとる場合などでしたらUSBメモリでも充分です。

ただフラッシュメモリは書き換え回数に限度があり『その上限=寿命』となっているのであまり容量のないUSBメモリに頻繁に書き込みをおこなうことは短命に繋がる要因となります。
大きなファイルや、非常に多くのファイルを毎日バックアップするなどの用途には外付けHDDを導入した方がよいでしょう。

⑤ コンビニプリンターでの利用

最近のコンビニプリンターはWi-Fiを使った無線転送に対応しているのでスマートフォンなら物理的に接続しなくても端末内のファイルを印刷することができますが、全ての人がスマートフォンやタブレットを持っているとは限りません。

自宅のパソコンなどから写真や文書を印刷する場合には何かの媒体にデータを入れてコンビニまで持っていく必要がありますが書き込みソフトを使ってDVD-RWなどにコピーするよりも、USBメモリなら短い時間で書き込むことができケースに入れなくてもそのまま持って行けるので非常に楽です。
 
コンビニのプリンターだけでなく家庭用プリンターでもUSBメモリを挿して内部のファイルを印刷できる物も多いので、他人から頼まれた写真類をUSBメモリに保存、自宅のプリンターにつなげて写真を印刷する、なんてこともできたりします。

usb メモリ と は

⑥ 重要なデータの持ち運び

SDカードの『Rockスイッチ(書き込み防止スイッチ)』と同じように、書き込み禁止のロックをかけられるUSBメモリも存在します。そういったUSBメモリを使えば、間違って重要なデータを消してしまうということをある程度防ぐことはできるでしょう。

またパスワードを打ち込まないと内部に保存したデータを読み出せないようにすることもできます。そういった対策を取っておけば、もし紛失したとしても内部のデータを見られたり流出したりするという心配とは無縁になります。

これにはパソコンのプログラムで暗号化するタイプ(ソフトウェア実装)と、USBメモリ自体に暗号化機能があるタイプ(ハードウェア実装)の2種類があります。パソコンのプログラムで暗号化するタイプは安価な既存のUSBメモリでも利用でき、暗号化ソフトはUSBメモリとソフトのメーカーが異なっても利用可能なものがあります。

USBメモリ自体に暗号化機能があるタイプはより強固なセキュリティを得られますが、普通のUSBメモリは16GB容量のものを2,000円弱程度で買えるのに対し、 USBメモリ自身で暗号化するタイプは16GBで8,000~10,000円弱と非常に高価です。
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一般人が使う程度であればパソコンのプログラムで暗号化するタイプ(ソフトウェア実装)でも充分でしょう。

【初心者でもわかる】USBメモリの使い方

手順① パソコンのUSB端子に挿す

デスクトップパソコンなら前面か最上部、ノートパソコンなら大抵本体の脇にUSB端子があります。一体型デスクトップにはノートパソコン用マザーボードが使われているので、ノートと同じように本体(モニター画面)の脇に端子があることが多いようです。

高速に読み書きできるUSB3.0に対応したUSBメモリは、中の端子が青い場所あるいはUSB3.0と書かれている場所に挿さないとその効果を得られません。
usb メモリ と は

挿す場所はパソコン本体のUSB端子、あるいはパソコンに接続したUSBハブ(下記写真のようなもの)の端子どちらでもかまいません。裏表があり逆向きだと入りませんので無理矢理挿さないよう注意して下さい。

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1回挿そうとして抵抗が強かったので止めてひっくり返したら全くささる気配がなく、USBメモリの端子を覗いたら最初の向きで正しかったとか、パソコンに慣れている人でもUSB端子の裏表を間違えるのは日常茶飯事です。落ち着いて挿しましょう。

手順② USBメモリ内を表示する

Windows10ならUSBメモリを挿したら自動再生機能が働き、自動的にUSBメモリ内を表示してくれます。

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Windowsの設定によっては差し込まれたUSBメモリに対して、どういった操作をするのか確認のメッセージが出ます。(Windows10なら右下)

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その確認メッセージをマウスでクリックすると以下のようなメニューが表示されます
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『フォルダーを開いてファイルを表示』を選べば、エクスプローラーがUSBメモリ内を表示してくれます。

メッセージが表示されなかった場合や挙動を変更したい場合は『コントロールパネル>ハードウェアとサウンド>自動再生』にて変更することができます。

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手順③ ファイルのコピーや編集をする

後はいつもおこなっている方法でファイルの『コピー』『移動』『削除』などの操作をして下さい。DVD-Rなどの様に読み書きや消去のために専用のソフトを使う必要はありません。

パソコン内に保存されているファイル同様、USBメモリに保存したWordやExcelのドキュメントなども直接編集することは可能です。

手順④ USBメモリを抜く

USBメモリの中にあるファイルをWord、写真閲覧ソフト、メディアプレイヤーなどで使用している場合はUSBメモリを抜く前に、(必要があれば保存し)USBメモリ内のファイルを使用しているソフトをいったん終了させる必要があります

USBメモリ内のファイルを使用しているプログラムがないことを確認した後は、Windowsの右下『タスクトレイ』のアイコンを左クリックし、出てくるリストから目的のUSBメモリを指定することで取り外しの手順を進めることができます。

usb メモリ と は

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上記2つの写真はWindows10のもの。
Windows8.1を含む古いOSでは以下のようにアイコンの形が異なります。
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アイコンを左クリックすると以下写真の様にUSBに接続されている機器が一覧で表示されるので、外したい機器を選択します。
多くのUSB機器を接続するとどれがどれだか分からなくなることもあるので、各ドライブのプロパティからボリュームラベル(判別用の名前)を付けておくと分かりやすくなります。(筆者はUSBメモリのメーカーと容量を名前に付けています)
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無事取り外しの準備が終わると以下のようなメッセージが出ます。このメッセージが出た後ならUSBメモリを取り外してOKです。
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ちなみにUSBメモリ内のファイルを使用(上記写真内では音楽ファイルを再生)している状態で取り外そうとしても…

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この様にエラーメッセージが表示され、取り外し処理を続けることができません。

取り外し処理を完了させるためには、USBメモリ内のファイルやフォルダを使用、参照しているプログラムを全て終了させる必要があります。

WordなどでUSBメモリ内のファイルを編集中に上記手順を踏まずそのまま引っこ抜いたりする様なことは止めておいた方が良いでしょう。最悪の場合使用していたファイルなどが破損する可能性があります。

きちんと手順を踏んだのに何度試してもエラーメッセージが表示される場合、パソコンの電源を切った状態なら、安全にUSBメモリを抜くことができます。

手順 番外編

USBメモリを扱えるスマートフォンも同様に取り外し用のメニューが存在します。各製品毎に異なりますので、説明書を参考に正しい手順で取り外すようにしましょう。

ちなみにミニコンポやカーオーディオ、テレビやゲーム機でもUSBメモリを使う場合がありますが、取り外しメニューのないそれらの製品の場合は、電源を切った状態であれば安全にUSBメモリを抜き差しする事ができます。

USBメモリとSDカードとの違いとは?

SDカードとは?

『SDカード』とはデジタルカメラやビデオカメラをメインに、スマートフォンやデジタルオーディオプレイヤーなど様々な電化製品で扱うことができる記録媒体です。

  • 主にデジカメなどで使われている、通常サイズの『SDカード』
  • 旧来の携帯電話(そのなかでも古い機種)で使われていた、やや小さめの『mini(ミニ)SDカード』
  • スマホやタブレットなどに使うことができる、親指の爪サイズの非常に小さい『micro(マイクロ)SDカード』

の3つが存在します。

小さい物は大きい方のアダプタを噛ませることにより、代用することも可能です。

SDカードもUSBメモリも、内部にはフラッシュメモリが使われています。

違い① 容量による互換性の有無

SDカードには容量による互換性の有無があり、『SDメモリーカード』なら2GBまで
『SDHCメモリーカード』なら32GBまで、
『SDXCメモリーカード』なら2TBまで対応しています。
 

SDHCメモリーカード対応のデジタルカメラなら、SDカード、SDHCカードは使うことができますが、SDXCカードは挿しても認識しません。パソコン側のカードリーダーも同様で対応した規格は後方互換(あるいは上位互換)となっており、その規格に対応した物かそれより古い規格の物でないと読み書きができません。
 

「フォーマットにexFATを用いることでSDXCカードをSDHC対応機器で読み込むことができた!」といったレビューも結構見られますが、本来動作保証外の方法であることは知っておくべきでしょう。
 

逆にUSBメモリには、容量ごとの規格という概念はありません。挿して認識すれば使用できますが、機器やOS毎に認識できる容量に限界があることはSDカードと変わりありません。

USB端子とその周辺機器には前方互換性と後方互換性(※3)両方がありますので、USB3.0の端子にUSB2.0のUSBメモリを挿してもUSB2.0の端子にUSB3.0対応のUSBメモリを挿しても普通に読み書きすることは可能です。(USB3.0の登場初期はその互換性が確保されていないものもありましたが)
 

SDカード、USBメモリどちらもパソコンで使用する場合NTFSやexFATでフォーマットすることにより、一つで4GBを越える大きなファイルを保存することが可能になりますが、引き替えにパソコン以外の機器やWindowsXPより古いパソコンなどでの読み書きはできなくなります。特別な理由がなければFAT32でフォーマットしておきましょう。
 

※3…『後方互換性』とはその機器より前に発売された機器との互換性があり使えることで、反対に『前方互換性』はその機器より後に発売された製品との互換性が保たれていて使えることを指します。

違い② 自力で読み書きができるかできないか

USBメモリにはパソコンから受け取ったデータを内部のフラッシュメモリに書き込み、要望があれば読み出すためのコントローラーチップが搭載されています。そのためパソコンのUSB端子にさすだけでストレージデバイス(データを保存できる媒体)として認識されます。

一応パソコン側にも認識&動作させるためのドライバーが必要なのですがWindows98SE以降から標準搭載されており、最近のパソコンならBIOS段階でも認識できるので特に意識する必要はありません。

SDカードの場合そういった読み書きをおこなうのはカードリーダー側の役目で、カードリーダーが標準で付いていないことが多いデスクトップパソコンなどで使うためには下記写真のようなカードリーダーを購入する必要があります。

usb メモリ と は

違い③ 起動用デバイスとして標準対応しているか

USBメモリの場合、ここ5~6年以内に発売されたほぼ全てのパソコンでUSBメモリにインストールしたOSを任意に起動することができます。
SDカードでもできないことはないのですが、ブート可能かどうかはカードリーダーにその機能が搭載されているか、パソコン側のBIOS(UEFI)でそのカードリーダーをブート用ドライブとして使えるかどうかの設定が可能かによって異なります。

USBメモリと外付けHDDとの違いとは?

外付けHDDとは?

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『外付けHDD』とはUSBケーブルでパソコンと接続し、データのバックアップやパソコン本体に収まらないファイルの保存に用いるHDDの事を指します。最近ではパソコンだけでなく、Blu-rayレコーダーや録画機能付きテレビに接続し、録画した番組を保存したり、据え置き型ゲーム機と接続しサブストレージとしても使われるようになりました。

内部に3.5インチサイズHDDを採用した物はACアダプタなどで給電が必要ですが、2.5インチサイズHDDのものはUSBからの給電を利用し、コンセントなどを使わなくても動作する品が多くあります。

2.5インチの方はコンセントやACアダプタなどがなくても動作し、その事を含めて3.5インチの物より持ち運びにも適していることから『ポータブルHDD』とも呼ばれます。

違い① 容量と容量単価

USBメモリは容量が8~32GBのものが主流で、500~2,000円程度、外付けHDDは1TB(1000GB)~4TB(4000GB)が主流で、7千円~2万円程度で売られています。

16GB1000円のUSBメモリを10本(1万円分)買っても160GBの容量しか確保できませんが、外付けHDDなら1万円出せば2000GB(2TB)容量の物が購入できておつりが来ます。

  • USBメモリは1GBあたりの単価が40~60円
  • 外付けHDDは1GBあたりの単価が4~5円程度

となっており、容量単価は圧倒的に外付けHDDの方が安いです。

違い② 速度

それぞれの一般的な製品を同じUSB3.0で接続した場合、小さく大量のファイルを読み書きするならUSBメモリの方が早い事が多く、大きな単一ファイルの読み書きはHDDの方が早い傾向にあります。(ただしフラッシュメモリにMLCを採用した高級なUSBメモリは除く)

違い③ 持ち運びやすさ

持ち運びやすい2.5インチサイズのポータブルHDDでもポケットに入れて持ち運ぶには少し大きすぎます。対してUSBメモリは手の平に収まる大きさで、ポケットにも楽々入りますのでありとあらゆる場所へ持って行きやすい記録媒体です。

最近のカーナビやカーオーディオはUSB端子を備えているものもあり、USBメモリやポータブルHDD内に記録した音楽も再生することができます。USBメモリは端子に挿せばそのまま固定されるので問題ありませんが、ポータブルHDDは置き場所もそうですが、運転中の大きな振動(事故や悪路走行時)が故障の原因にならないとは言い切れないので正直あまりおすすめしません。

同じUSBを介して使う記録媒体ですが、持ち運びやすさ&どこでも使える点ではUSBメモリの方が上でしょう。

USBメモリのメリットとは?

メリット① 安い

品質や容量を問わなければワンコイン(500円)で買える品も多く、DVDメディアの代わりにデータを入れて受け渡しに使うということは特別珍しいことでもありません。

メリット② 持ち運びに便利

親指と同程度のサイズなのでポケットに入れて持ち運ぶことはもちろん、大抵のUSBメモリにはストラップ穴がついているので、紛失防止のために首から下げるなどの方法でも持ち運ぶことが可能です。

メリット③ セキュリティを高めた製品がある

首から下げるなどの紛失対策を取っていたとしても人間が扱うのですから、なくす可能性をゼロにすることはできません。

そういったときのためにパスワードを入力しないと中のデータを参照できないようにできるUSBメモリもあります。SDカードにはあまりありませんが、USBメモリや外付けHDDには暗号化して内部のデータを守るためのソフトウェアをオマケで付けているメーカーも多いです。

メリット④ 落としても壊れない

外付けHDDは落としたり強い衝撃によって、外装が破損したりHDDの駆動部分などが故障することもありますが、USBメモリは軽くて物理的に動作する部分も少ないため、落としたぐらいで破損することはありません。外装が金属でできているタイプのUSBメモリなら、落とした後に踏んでしまったとしても外装も中身も壊れることはまずないでしょう。

USBメモリのデメリットとは?

デメリット① 落としたりなくしやすい

ポケットサイズと言うことで、財布などと一緒にポケットにしまった場合、財布を出した拍子に落としてなくしてしまうなんて事がよくあります。例え落とさなくても、使用した先で挿しっぱなしにして忘れたりなんてこともありえます。

デメリット② 書き込み回数制限(寿命)がある

USBメモリに使われている『フラッシュメモリ』というのは『記録を繰り返すと徐々に劣化していく』という性質があります。
そのためデータを記録する際はフラッシュメモリ全体をまんべんなく使って、劣化を抑える工夫などがなされますが、容量の小さいUSBメモリやSDカードは、大容量の物に比べると相対的に寿命が短くなりがちです。

また内部に使われているフラッシュメモリにも違いがあり、SLCと呼ばれるものはデータの記憶容量が小さい代わりに劣化しにくく、MLCは中間、TLCは安価で容量を確保しやすい代わりに劣化しやすいメモリとなっています。
SLCのUSBメモリは現在探してもなかなかないでしょうから、書き込みを頻繁にするUSBで信頼性も欲しいのであればMLCのUSBメモリを探すと良いでしょう。

本当に重要なデータなどはUSBメモリだけでなく外付けHDDやDVD-Rなど複数のメディアに分けて保存しておくことをおすすめします。

参考元:Wikipedia フラッシュメモリ

デメリット③ 品質にばらつきがある

USBメモリは様々な会社から販売されており、その品質はまちまちです。

自社でフラッシュメモリを開発しているSanDiskや東芝あたりなら誰にでもお勧めできますが、ある程度品質の一定しているメーカー、時期によって搭載するフラッシュメモリをころころ変えるメーカーなど、玉石混交でメーカーによっては『おみくじ(同型番の製品でも明確な当たり外れがある)』などと揶揄されることもあります。

USBメモリやパソコン周辺機器のメーカー傾向に詳しい人でなければ、どのメーカーのUSBメモリを買っていいか分からないことも多いはずです。一応販売されている値段を目安に一定の質は保証されますが、SONYなど製品の耐久性と値段がイコールではないメーカーもないわけではありません。

初めての購入におすすめのUSBメモリ

買っても使うかどうか分からない物に大金をかけるのはどうかと思うので、最初は安価なワゴンセール品でいいと思います。
頻繁に使うものだと判明したのであれば、きちんとしたメーカーのものに買い換えるとよいでしょう。

とは言え品質も仕様も低い商品をおすすめするのは筆者の流儀に反するので、『低価格でありながらそれなりの性能と品質を備えたコストパフォーマンスの高いUSBメモリ』を4つほど、『人によっては欲しい機能を備えたUSBメモリ』を3つ、紹介したいと思います。

トランセンド TS16GJF790KPE 16GB USB3.1&USB3.0対応

【Amazon.co.jp限定】 Transcend USBメモリ 16GB USB3.1 & USB 3.0 スライド式 ブラック (無期限保証) TS16GJF790KPE (FFP)
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ワゴンセール品のUSBメモリの大半は『容量8~16GB』『USB2.0対応』『価格480~980円』といったところでしょう。
Transcendの『TS16GJF790KPE(JetFlash 790)』はメーカーとしての信頼度はワゴン品より1ランク上(中の上くらい)、『容量は16GB』『USB3.0&3.1対応』『価格1,080円』とワゴン品とさして変わらない値段にもかかわらず品質や性能も充分実用的なレベルに達しているUSBメモリです。

スライド式USBメモリなのでキャップをなくしそうだと心配することはなく、値段も安いので気軽に使えるコストパフォーマンスの高いUSBメモリです。スライド部分はロックがかかる仕組みなので、USB端子に挿すとき、ずっと押し続けている必要はありません。
(筆者は同様の商品でロックがかかることに1年以上気づかなかったうっかりさんです)

仕様引用:Transcend公式

東芝 UNB-3A032GW 32GB USB3.0/2.0対応

TOSHIBA USBメモリ 32GB USB3.0/2.0対応 キャップ式 ホワイト 1年保証 (国内正規品) UNB-3A032GW
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容量は32GBと十分にあり、USB3.0に対応、キャップもUSBメモリの後ろ側につけられるタイプなのでキャップをなくしにくいUSBメモリとなっています。

ちなみにAmazonのレビューで勘違いされている人もいるようですが【国内正規品】というのは「Maid in Japan(日本製)」ということではなく「日本国内で正規に販売されているもので、購入した後にきちんと保証が受けられる製品」という意味です。

仕様引用:東芝公式

サンディスク SDCZ33-032G-J57 32GB USB2.0対応

SanDisk Cruzer Fit USBフラッシュメモリー 32GB [国内正規品] SDCZ33-032G-J57
参考価格:1,180円/画像をクリックするとAmazonに移動します

1,180円と値段が手頃で、フラッシュメモリメーカーとして信頼の高いSanDisk製USBメモリです。
非常に小さいのでノートパソコンなどに挿しっぱなしでも邪魔になりませんが、小さすぎて抜きづらいという声も聴きます。小さなストラップなどをつけて、抜きやすい工夫をするとよいでしょう。

パスワードで重要なファイルを保護できるソフトウェアも同梱しており、データの持ち運び用としてはなかなか良いですがUSB3.0には対応していないので、読み書きの速度には期待しない方がよいでしょう。

頻繁に使うようでしたら、このメーカーのワンランク上の『SDCZ800-064G-J57』などを購入すると良いでしょう。紹介した物よりサイズも値段もアップしますが信頼性や読み書き速度も段違いです。

仕様引用:SanDisk公式

トランセンド TS16GJF720S 16GB USB3.0/2.0対応

Transcend USBメモリ MLC採用 16GB USB3.1 & USB 3.0 キャップレス シルバー 耐衝撃 防滴 防塵 2年保証 TS16GJF720S
参考価格:1,790円/画像をクリックするとAmazonに移動します

頑丈なUSBメモリが欲しいのであればアルミ筐体を採用しているこちら。内部のフラッシュメモリにもMLCを採用しているため、TLCフラッシュメモリを採用している安価なUSBメモリより寿命の面でも期待できます。キャップレスでキャップを無くす心配もなく、『耐衝撃』『防滴』『防塵』で少々乱暴に扱っても壊れることはまずないでしょう。

Transcendは『確率の低いハズレ品を引かなければコストパフォーマンスの高いメーカー』かつ『Amazon.co.jp販売なら定期的に割引クーポンが発行される』ので、筆者はこのメーカーの品を愛用しています。

仕様引用:Transcend公式


上ではコスパの良いもの(ある程度の品質が約束されているメーカーで安価な物)をおすすめしたので、以降は機能に重点を置いたUSBメモリを紹介してみます。
性能的におすすめ…というわけではありませんが、こういう物もあると知っていれば目的に合ったUSBメモリを探しやすくなるでしょう。

アイ・オー・データ U3-IP2/16GK 16GB USB3.0/2.0対応 iPhone/Android/パソコン用

I-O DATA USBメモリー 16GB U3-IP2/16GK iPhone/Android/パソコン用
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アイ・オー・データの『U3-IP2/16GK』は『Lightning端子を持つiOS機器(iPhoneやiPadなど)』『microUSB端子を持つAndroidスマートフォンやタブレット』そして通常の『USB-A端子を持つパソコンやその他機器』に接続可能なUSBメモリです。

こういったキワモノは品質重視のメーカーはあまり作りたがらないので、見つけるとちょっと胸がときめきます。

USBメモリにしては少しお高めですが、値段の内1,000円位はLightning端子の認証料を払っている所為だと思います。逆に考えればきちんとAppleの認証を受けた製品なので安心して使えるという事ではないでしょうか?

Android端末で使用するためには端末側が『USB OTG(USBホスト機能)』に対応している必要があります。

仕様引用:IO DATA公式

アイ・オー・データ U3C-HP16G 16GB USB3.1 Gen1 Type-C⇔Type-A 両コネクター搭載

I-O DATA USBメモリー USB3.1 Gen1 Type-C⇔Type-A 両コネクター搭載 16BG U3C-HP16G
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こちらはパソコンとUSB Type-C端子を使っているスマホやタブレットなどに接続することができますが上記商品と同様にAndroid端末で使用するためには端末側が『USB OTG(USBホスト機能)』に対応している必要があります。

仕様引用:IO DATA公式

バッファロー どっちもUSBメモリー RUF2-KR16GA-BK 16GB

BUFFALO USB2.0 どっちもUSBメモリー 16GB ブラック RUF2-KR16GA-BK
参考価格:1,334円/画像をクリックするとAmazonに移動します
裏表どちら向きでもさせるUSBメモリです。USBメモリを挿すときいつも裏表を間違える人におすすめの一品です。

残念ながらUSB2.0までしか対応していないので、転送速度は期待できませんが挿し間違いでイライラすることはなくなるでしょう。

というかこのメモリ…わざと裏表間違えやすいデザインにしていませんかねぇ?
USB規格の端子は抜き差しの耐久性を維持するためあの形状になっているので、独自に端子の形を変更したこの商品の場合、抜き差し耐久性の低下に繋がらないか少し気になるところです。

仕様引用:BUFFALO公式

USBメモリについて疑問が残ったら

USBメモリをNTFSやexFATでフォーマットすると何故他の製品でデータが読めないか、USBメモリ標準のFAT32フォーマットだとボリュームラベル(デバイスの名前)に11文字までしか使えない理由などは初心者向きではないので割愛しました。

まずは安物でもいいので買って使ってみることが大事です。紹介したUSBメモリの中から選んでもいいですし、たくさんUSBメモリのベンチマーク(読み書き速度の比較)などを載せている個人サイトのおすすめUSBメモリを購入するのもありでしょう。
 

私事ですが…筆者が一番最初にSanDiskのUSBメモリを購入したのもレビューが切っ掛けです。

日本国内での知名度は低かったのですが、海外を含めた各所レビューでSanDiskの製品評判が高く、日本での販売価格も他メーカーの製品と比べて高くはなかったので購入に至りました。まだ壊れておらず今でも使用できます。…まぁこの記事の冒頭写真に使うとは思ってもみませんでしたが。
ちなみに現在SanDiskは超有名ブランドで、扱う品も高品質高性能で値段も高い物が多いので最近は手が出せません。
 

そうそう、LED付きUSBメモリは取り外し処理やパソコンの電源を切った後は基本的にLEDは消灯するのですが使用しているパソコンによっては消灯しない場合もあり、マザーボードの仕様やスマートフォンやデジタルオーディオプレイヤーなどの充電用に常時USB端子に電気が流れる様になっていたりすることなどが原因です。

usb メモリ と は

最初にアレを見たときは「あれ?取り外し処理をしたのにLEDがついたままだ…何でだろう?」と不思議に思いました。ちゃんと『取り外し可能』のメッセージが出た後、もしくはパソコンの電源を切った後ならLEDがついた状態でも抜いて大丈夫ですので心配することはありません。

まとめ

色々伝えたいことを記事に詰め込んだため、やや読みにくかったかもしれませんが、USBメモリとはどんな物なのか、基本的な扱い方などは分かっていただけたかと思います。
 

たとえ一流ブランドのUSBメモリでも初期不良の可能性はゼロではないので、初めてUSBメモリを買うのであれば初期不良品を引いてしまってもスムーズに交換のできるお近くの家電量販店か、Amazon.co.jp販売品のUSBメモリを買うのが良いかと思います。
 

最後に…
SanDiskと東芝の記録用メディア(SDカードやUSBメモリ)は偽物が存在しますので、判別に自信がないようでしたら『並行輸入品』と書かれている物には手を出さないほうが賢明です。
Amazon.co.jpが販売、発送』の『国内正規品』と書かれた物であれば間違いなく本物ですので、購入の際は参考にして下さい。

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HN: トゥルーデは俺の嫁
製品紹介はなるべく間違った情報を伝えないよう製品の説明書などで下調べをし、レビューはキッチリ使い込んだり比較してから書き始める派なので基本遅筆です。疲れたときの癒やしは飼い猫達をなでることです。
家電やガジェット好きの趣味が高じて、文章書き(パソコン関連ソフト&ハード、白黒家電、ガジェットなどの紹介記事、購入製品のレビュー etc...)をやっています。 広く浅くがモットーなので、それほど深い知識はありません。 なるべく正しい日本語で書けるようにIMEにATOKを使い、長い文章は少しでも誤字脱字が減るようにVOICEROIDに音読させて確認してから公開するようにしています。 違う目的の為に買ったVOICEROIDが思わぬ役に立っているので、もう一人買い足そうかと目論んでいます。 やっぱり弦巻マキの相棒といったら結月ゆかりですよね?

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