冬は暖かいこたつで温まるのが一番。
筆者はこたつを使用していますが、冷えた足を温めようと、こたつの電源を入れて待っていたところ全然暖かくならない…。これはおかしいと思って確認したところ、こたつの電源がつかないことに気づき、対処に慌てた経験があります。
今回の記事では、こたつがつかない原因とその対処法について詳しく解説したいと思います。
また、こたつがつかないことを防ぐ日々の使い方とメンテナンスについてもご紹介します。
こたつがつかない原因として考えられるのは、コードの断線です。
こたつの電源コードが断線していたら通電しないので電源は入りません。
こたつの電源コードが椅子や机、こたつの足などに踏まれていたり、こたつに出入りする際に電源コードを引っ掛けたりすると、電源コードに負荷がかかり断線の原因になります。
また、電源コードにねじれがあると、コードに負荷がかかり続けるため断線しやすくなります。
ペットがこたつの電源コードをかじってしまったという報告もあるので、飼い主さんは注意が必要です。
コードが断線していない場合、ヒーターの故障が考えられます。
こたつは使用時間が長いほどヒーター部分の劣化が生じやすくなります。
また、ヒーター部分にホコリが付着したまま使用することで、ヒーター部分が加熱して故障の原因になります。
こたつを使用していない時は電源を切るようにしましょう。
こたつには、温度ヒューズが内蔵されています。
温度ヒューズとは、一定の温度以上になると自動的に通電部分が溶けて通電しないようにするための安全装置です。温度調節機能(サーモスタット)が壊れて温度が上がりすぎた場合、温度ヒューズが落ちることで、こたつの電源を落としています。
ファンが回っていてもヒーターがつかない場合、ホコリなどが付着して過熱したことによる温度ヒューズ切れが考えられます。
その他に、ヒーターの寿命がきたことが考えられます。
一般的に、こたつのヒーターの平均寿命は約10年といわれています。
丁寧に使用していても寿命が訪れるため、①②③の原因ではない場合、ヒーターの寿命がきたため、こたつの電源がつかないことが考えられます。
こたつの寿命については、詳しくまとめているこちらの記事をご参照ください。
参考元:いい寝研究所
こたつの電源コードが断線していた場合、新しい電源コードに変える必要があります。
電源コードは多くの種類が売られいるので、どれを買ったらよいのか迷われると思います。
まず、お使いのこたつのコネクタのタイプを確認します。
コネクタのタイプとは、大きく分けて2ピンと3ピンの2種類があり、どのメーカーのものでもほぼ互換性があります。
・2ピン:スイッチを入れるだけのタイプ
・3ピン:コードに温度調節機能のリモコンが付いているタイプ
次に、こたつの消費電力の確認をします。
一般的に、日本の家庭の電圧は100Vなので、250Vと125Vのどちらでも使用することが可能です。例えば、電源コードの裏に「125V 、7A」といった電流、電圧の記載がありますが、耐圧電圧は「7Aまで」、最大電流は「250Vまで」ということになります。
こたつの消費電力の詳細は、取扱説明書またはメーカーの公式ホームページに記載されていますので、事前に確認しておきましょう。
コードを取り替えても電源が付かないようであれば、ヒーターの故障が考えられるため交換が必要です。
ヒーターの寿命は平均で約10年ですので、10年以上経過したこたつや10年に満たないけれど長時間使用しているこたつは、ヒーターを取り替えることをおすすめします。
電気こたつはヒーターユニットだけの交換も可能です。新しいヒーターにする場合は、現在使用されているものと同じヒーターを購入しましょう。
温度ヒューズが切れていた場合は、新しく交換しましょう。
こたつの中央部分に熱源になるユニットがあり、その近くに温度ヒューズが取り付けてあります。
温度ヒューズには、ネジ止めするタイプと圧着するタイプがあり、どちらも交換が可能です。
温度ヒューズの適合温度は、ユニット内に貼ってあるか温度が刻印されてますので、確認して同じものを購入しましょう。
長い期間使用していなかったこたつを出して、すぐに使い始める前に点検することが大切です。
電源コードが切れていないか、スイッチは入るかなど部品や動作の点検を行うようにしましょう。
特に、使用年数の長いこたつや機種の古いこたつは部品の劣化があるため、サーモスタットやヒューズの安全機能が壊れている可能性があります。
ヒーターの表面にホコリがたまっていると、ヒータによってホコリが発熱し、ヒーターの故障の原因となります。時には発火して家事の原因にもなってしまい危険です。
こたつを使用する前に、掃除機でヒーターの周囲や表面に付着したほこりをしっかり吸い取りましょう。
ヒーターの内部にたまったホコリは、エアダスターを使うとホコリを吹き飛ばすことができます。
また、使用中もこまめに掃除することをおすすめします。
こたつの天板をはずしたり、こたつ布団がない状態で使用すると、サーモスタットが適正に作動せず、常にヒーターが通電状態となり、温度ヒューズが切れてしまいます。
ヒューズ切れを起こさないためにも、取扱説明書の記載通りに正しい使い方をしましょう。
参考元:kurasso
こたつがつかない原因がヒーターの故障だった場合、メーカーの相談窓口に連絡するほか、自分で交換することも可能です。ヒーターの取り外しができるこたつであればドライバー1本で交換が可能です。
ヒーターの取り替え方法をご紹介します。
こたつの天板を傷つけないように、平らな床の上で毛布やマットを敷いて行います。取り外しの際、外したネジがなくならないように注意しましょう。
ヒーターを取り外すと、ホコリがたまっています。ざっと掃除機で吸い取り、ぞうきんで水拭きしてきれいにします。
ビスを仮止めして、コードの出る位置を確認したら、ビスをしっかり締めて新しいヒーターを取り付けます。
ヒーターを取り付けた後は、電源コードのスイッチを入れて、こたつの電源がつくか確認します。
メーカーの修理窓口を通すよりも、新しいヒーターを手配して自分で取り付けた方が時間も費用もかからずに早く済むことがあります。
また、交換できないこたつの場合は買い換えとなりますので、こたつのおすすめの買い替え時期についてはこちらの記事をご参照ください。
参考元:いい寝研究所
今回の記事では、こたつの電源がつかない原因は、コードが断線している、ヒーターが故障している、温度ヒューズが切れている、ヒーターの寿命がきた時であることが分かりました。
こたつがつかない時は原因を確認し、電源コードを新しくする、ヒーターを取り替える、温度ヒューズを交換するなど、それぞれの原因に合った対処法を試してみてください。
また、こたつを長時間使用することで、電源コードやヒーターなどの部品の寿命が縮まるため、こたつの電源はこまめに切るように心掛けましょう。
お使いのこたつを長く安全に使うためにも、部品の点検や定期的な掃除をおすすめします。