電子レンジの温度について解説!温度センサーや解凍時の食材の温度は?

目次

電子レンジの温度について解説します

ボタンの1回押すだけ…あるいはダイヤルを一度ねじるだけ…

これだけの作業で簡単にアツアツな料理をつくってくれる電子レンジには何度もお世話になっています。筆者が使っている電子レンジはシャープの安いものですが、それでもかれこれ10年間は元気に動いてくれていて、ホント感謝しかありません…

そんな電子レンジですが、そもそもどうやって食品の温度を上げているのでしょうか?
ふと気になった事なのですが、そういえば電子レンジってどういった理屈でモノをあたためているのか、一体何℃くらいまで熱することができるのでしょうか?
意外とこれ、知らない人が多いと思います。

ですので、本記事では電子レンジの温度や加熱の仕組みについてちょっと解説をすることにしますね。

電子レンジの庫内の温度は実はあまり変化しない

電子レンジは「水」をあたためる

電子レンジという家電製品は、1940年代の後半に、アメリカで発売されました。マイクロ波という電磁波の一種を使って水分子にエネルギーを与えて、振動させることで熱を生み出す仕組みは、この最初の製品から現在の電子レンジまでずっと変わらない基本原理となっています。

水分子を直接温めるため、ほかの加熱調理器具のように熱くするのに時間がかからず、ごく短時間で加熱できる特徴は電子レンジの大きな利点です。しかし、水は基本的に温度が100℃を超えると気体(水蒸気)になってしますため、どんどん蒸発していきます。

よく、肉まんなどを長い間電子レンジで温めると、カピカピになって乾いてしまった…なんて経験がある人も多いと思います。
これは、水を直接加熱する電子レンジならではの現象だったのです。
このように、水に対して作用するマイクロ波の性質状、どうしても水の沸騰温度が加熱温度の上限になってしまいます。例外もあるのですが、原理的には、100℃が電子レンジの最高加熱温度になります。

条件次第では高温になることも

ただ、加熱する食材の種類や、食材の状態によっては100℃以上になる事もよくあります。

代表的なのは卵の破裂ですが、これは殻という頑丈な壁と固まった白身によって内部の水分が外に出ることができず、このような状態では浴びせられるマイクロ波によって生まれた熱が外に逃げ出すことができずに、100℃以上の環境になるようです。

また、水分の少ない食品や、油が含まれる食品はさらに高温になることがあり、仕組みとしては電子レンジから出るマイクロ波は主に水を加熱させるのですが、水以外の物質も加熱させる効果があるからです。
特に有機物にふくまれる炭素は発火点をはるかに超える温度まで加熱させる場合があるため、水に対する加熱効果が低いからといって長時間マイクロ波を浴びせるのは危険です。場合のよっては火が出ることも…

電子レンジによって食材の温度はどうかわる?

100度に達しない食材や料理

食材を100℃以上に加熱させるのは水以外の物質(主に炭素をメインとした有機物)のため、逆に言えばほぼ水でできた食材や食品なら100℃以上にはなりにくいことになります。
スープ類などがそうですが、対流(お味噌汁でよく見る、温度差で中の液体が移動する現象)が起こりにくい流動性の低い食品などは、内部に熱がこもりすぎてしまい、「突沸」と呼ばれる、爆発的に沸騰してしまう危険な状態になることがあるため、そのような食品を加熱するときには十分注意する必要があります。

100度以上になってしまう食材や料理

水分の少ない食材や炭素分の多い食材、油分が多い料理などは100℃以上になることがあるようです。
例をいくつか挙げると、サツマイモやジャガイモなどの芋類や野菜全般、肉まんや中華まん、春巻きのような熱がこもりやすい食品、チーズやバターを多く用いた料理などがこれに該当します。

電子レンジの使用は食材の温度と容器の耐熱温度と相談を

温める前に容器の耐熱温度の確認を

電子レンジは特性上急激に食材を加熱するため、食材を入れる容器には激しい温度変化が加えられます。
特に、ガラス容器などは耐熱仕様となっているものでないと割れたりヒビが入る原因になります。また、最近流行りの電子レンジで簡単に蒸し物ができるシリコン容器なども、電子レンジ使用可のものを使ってください。

金属類はあたためできない

電子レンジはマイクロ波をつかってモノをあたためるため、その性質上マイクロ波を通す物質でしか中の食材を温めることができません。少し難しい説明になるのですが、金属には自由電子というものがあり、これがマイクロ波と作用を起こします。

陶器のお皿のようにマイクロ波を通さない代わりに、反射を起こしたり、また金属の形によっては火花放電という強力な放電現象を起こすことがあるためとても危険です。
火事にも直接つながる危ない現象なので、くれぐれも金属類の容器は使用しないでください。

参考URL:電気安全に関するQ&A 東京電気管理技術者協会


 

耐熱仕様でないガラスやプラスチック容器も危険

これはよくありがちなのですが、陶器や磁器が大丈夫だからといって普通のガラス容器を電子レンジに入れると、中身との温度差で割れてしまうことがあります。同様に、プラスチック類(ペットボトルなど)も基本的に熱には弱いので、ちゃんと耐熱になっているものを使う必要があります。

【コラム1】電子レンジの"解凍"で食材の温度はどのくらいになるの?

電子レンジの多くに「あたため」と「解凍」の機能があると思います。

両者の大きな違いはマイクロ波の強さで、加熱するときは定格出力分の強力なマイクロ波を浴びせるのですが、解凍時はマイクロ波の強さを調整して弱くしたり、間欠的にマイクロ波を出すようにしてなるべく温度を上げないように加熱させます。

したがって、場合にもよりますが、いかに解凍といってもあまりに長時間(数十分のような)の連続加熱だと温度があがりすぎてしまい、「あたため」と同じような状態になってしまうことも考えられます。
ですが基本的には、「解凍」ではそれほど食材の温度は上がりません。
中にはこの製品のように、センサーを使って食品の温度を指定できるようなものもあります。

参考元:過熱水蒸気オーブンレンジRE-V90A-W SHARP

【コラム2】電子レンジは食材の温度をどう測ってるの?

高級な電子レンジには、食材の温度を測るために複数のセンサーを内蔵したものがあります。
大まかには、以下の三つのセンサーによって温度を計測しているようです。
- 温度センサー:いわゆる温度計です。主に電子レンジ庫内の温度を計測して、食品の温度を推定しているようです。
- 蒸気センサー:食品が加熱された時に出てくる水蒸気を計測します。湿度センサーと同義で、出た水蒸気の量から食品の加熱具合を判断します。
- 赤外線センサー:わかりやすく言うと、サーモグラフィーです。人間の体温がカタチとして見える映像を見たことがあるでしょうか?赤外線センサーもそれと同じで、食材から発せられる赤外線を直接計測します。高級な電子レンジに搭載されることが多いようです。

電子レンジの温度について疑問が残ったら

ここまで電子レンジの温度について書いてきましたが、温度についてすべて網羅できたわけではありません。
というのも、食材の種類や材質によって生まれる温度は簡単に左右されるからです。

電子レンジは原理的には水の沸騰温度…100℃が発生できる最高温度なのですが、前項にも書いた通り例外はたくさんあります。
そのため、少し専門的になりますが、より詳しく解説されているサイトを以下に紹介します。

マイクロ波加熱の特徴 山本ビニター株式会社食品熱操作工学研究室 東京海洋大学

まとめ

以上、電子レンジの温度について解説をしていきました。
この記事が参考になれば幸いです。

関連リンク

文中にも出てきましたが、電子レンジで使用できるボウルの見分けかたについてこちらの記事で解説しています。気になる方はぜひ読んで見てください!

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この記事を書いた人

Written By
あずま ようへい
かゆい所に手が届くような記事を書いていきたいと思っています。

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