あくまで筆者個人の感想ですが、多ボタンマウスの拡張ボタンにランチャー起動、コピー&ペーストを割り当てたら楽すぎて、もう二度とボタンが6個未満のマウスに戻ることはないでしょう。 9ボタンで小さくて有線で安いG300s最高すぎます。
Written By HN: トゥルーデは俺の嫁
マウスのボタン数は、左右クリックに使う『左ボタン』『右ボタン』の間に『ホイール兼中央ボタン』を足した『3ボタンマウス』が一般的ですが、『5ボタンマウス』やそれ以上の拡張ボタンを持つ多ボタンマウスも現在ではそれほど珍しいものではありません。
大抵の5ボタンマウスの2つの拡張ボタンはブラウザ(あるいはエクスプローラー)の『戻る』や『進む』が割り当てられているものが多いのですが、各メーカーが提供している専用のボタン割り当てソフトを使うことで自由にキーボードの特定のキーやキーボードショートカットなどを割り当てて使うことができるマウスとできないマウスが存在します。
どのメーカーのどんな製品が割り当て可能な機能を持っているのか、どのようなキーを割り当てると便利かなど、いくつか例を交えながら解説してみたいと思います。
キーボードショートカットを多用している人ならば、その機能をマウスの右クリックメニューから呼び出すより、早く実行できるということは既にご存じでしょう。ですがキー配置によってはその為に一旦マウスから手を離す必要があります。
ですがマウスの拡張ボタンにそのショートカットを割り当てることでマウスから手を離す必要がなくなるので、その結果時間短縮に繋がります。1回1回はほんの少しの時間短縮に過ぎませんが、何度も繰り返す作業であればハッキリとその恩恵を感じ取ることが出来るでしょう。
マクロやキー入力に時間差を設定できるタイプのゲーミング用マウスなどでしたら、その機能を生かし複数のキー入力が必要な呼び出しに手間の掛かる操作も、ボタン割り当てによるカスタマイズで簡単に呼び出すことが出来るようになります。
例えばゲームのMMORPGなどで『パーティー全体に回復系のスキルを掛ける』場合、『回復スキルを選択』>『回復対象を選択(パーティーが4人なら4人全員)』>『選択し終わったら任意のキーか画面内の実行ボタンを押す』という段階の必要な作業も、ボタン一つで簡単にできるように設定することも可能になる訳です。
一度こういった手法に慣れてしまうと元の手段でやろうとは思わなくなること間違いなしです。そういった理由から数多くの『ゲーミング用マウス』には5つ以上のボタンをもつマウスが多く、また割り当て機能に『マクロが使用できる』という特徴を持っていることも理解できるでしょう。
ゲーム以外でも『フォルダーの新規作成時の[Ctrl]+[Shift]+[N]キー』など片手では押しにくいショートカットなどを拡張ボタンに割り当てれば、簡単にその機能を呼び出せるという点はもちろん、キータッチミスを防ぐことが出来るというメリットも得られるでしょう。
Windows標準の機能を使うことで、左右のボタンの割り当てを入れ替えることはどのマウスでも行えますが、ホイールとなっている中央ボタンを含めた拡張ボタンに他の機能を割り当てるには、マウスのメーカーや型番毎に専用の割り当てソフトを使うのが一般的です。
Windows10でマウスの左右ボタンの割り当てを入れ替えるにはスタートメニューを開いた直後、左側にある歯車アイコンの『設定』から『デバイス』>『マウス』と開き『主に使用するボタン』を『右』に設定すると左右のボタンの割り当てを入れ替えることができます。
(記事内の画像はAmazon商品の紹介を除いて、全て筆者が撮影し加工したものです。説明文と画像のOSがあっていない場合もありますが手持ちOSの関係で撮影できなかったものがあるのでご容赦下さい)
マイクロソフト製マウスで、マウス側がボタン割り当てに対応しているものであれば『マウスキーボードセンター 10(統合型デバイスドライバ)』が必要になります。以下URLより32bit、64bit自分の使用しているOSに該当する方を選びます。
https://www.microsoft.com/accessories/ja-jp/downloads/mouse-keyboard-center
32bit、64bitどちらを使用しているか分からない場合は、Windows10の場合スタートメニューの左側にある歯車アイコンから『システム』>『バージョン情報』とたどることで調べることができます。
またショートカットキー[Windowsキー(窓の形)]+[Pause/Break]を押すと開くことができる、システムの情報でも知ることが可能です。インストール後の設定はスタートメニュー内にある『Microsoftマウスキーボードセンター』から行います。
ロジクールのマウスの場合以下URLから使用しているマウスの型番を検索、または使用しているマウス形状や様式の一覧から選び、『詳細』>『ダウンロード』で開かれたページでWindows10を選び、上と同じく使用しているビット数(32ビットまたは64ビット)を選択、『今すぐダウンロード』で『LOGICOOL ゲームソフトウェア』をダウンロードします。
https://support.logicool.co.jp/ja_jp/category/mice-and-pointers#2main-a
インストール後はスタートメニューから『Logicool ゲームソフトウェア』またはタスクトレイのアイコンからマウスボタンの割り当て変更が可能です。
以下URLより『エレコムマウスアシスタント』をダウンロードします。旧ソフトウェアである『エレコムマウスカスタマイザー』と互換性があるので対応マウスであるなら最新のソフトウェアで問題ありません。
http://www.elecom.co.jp/support/download/peripheral/mouse/assistant/
こちらもインストール後、スタートメニューなどから上記同様マウスボタンの割り当てを行います。
バッファローの5ボタンマウスの多くはブラウザの『進む』と『戻る』しか使えず、割り当てソフトが存在しない新旧マウスが結構あります。
現行製品では『Premium Fitマウス』か
http://buffalo.jp/download/driver/supply/premiumfit.html
『NEOFITマウス』しかマウスボタンの割り当てを行うことができないのでご注意下さい。
http://buffalo.jp/download/driver/supply/neofit.html
上記二つのリンクからそれぞれのマウス用設定ソフトウェアをダウンロードし、インストールや設定をおこないましょう。
こちらはある意味分かりやすく、現行製品のマウスでボタン割り当て機能を持ったものは少なく、以下URLから参照できる数種類に限られます。以下URLに張られているリンクから各マウスの製品ページへ行き『ダウンロード』リンクからOSに合わせた専用のドライバソフトウェアをダウンロードして、インストールしましょう。
https://www.sanwa.co.jp/support/faq/kaito.asp?qa_id=3412
メーカーによっては.exeファイルの実行形式ではなく.zip書庫形式で配布されている場合もあります。(エレコムなど)そういった場合は、デスクトップなど適当な場所にフォルダを作成、その中にzipファイルの中身を展開して、中に入っているセットアップ用exeファイルを実行することでインストールを開始できます。
スタートメニューからインストールしたソフトウェア、あるいはタスクトレイに常駐したマウスのコントロールソフトウェアを起動し、それらソフトウェアを通じてボタンの割り当てを行います。
(画像はLogicoolのG300を例にしています)
画像のG300のようなゲーミングマウスの場合、マウス自体の中に割り当て設定を保存することでパソコンの初期化やOSのクリーンインストール後でも設定を失わないようにしたり、ゲームやソフトウェア毎に自動的にマウスの割り当てを切り替えるようにできるものもあります。
左右のボタンの割り当てを変更するだけなら、Windows7でもWindows10同様OSの設定で変更が可能です。スタートメニューのコントロールパネルを開き『マウス』の『ボタン』タブ内にある『主と副のボタンを切り替える』にチェックを入れることで左右ボタンの割り当てを入れ替えることができます。チェックを入れた瞬間から有効になるのでチェックを外すときは逆の右ボタンで解除しましょう。
Windows7等の場合、Windows10同様ショートカットキー[Windowsキー(窓の形)]+[Pause/Break]を使うか『コントロールパネル』を開き『システム』で表示される画面からOSが32bitなのか64bitなのかをまず調べましょう
それ以外はWindows10と手順は同様で、各メーカーサイトから『Windows7用』の『32bit』あるいは『64bit』の対応した方のマウスドライバー兼設定用ソフトウェアをダウンロードしインストール、後は設定ソフトを起動してWindows10編で解説したのと同じように設定をおこなうだけです。
ただしMicrosoft製マウスの場合Windows7の標準だと.NET Framework 4がインストールされておらず、『マウスキーボードセンター』の起動が出来ません。起動させるには以下リンクよりお好きな方を選んでダウンロードし、インストールを行いましょう。既に.NET Framework 4あるいは4.5.xが導入済みなら必要ありません。
.NET Framework 4 webインストーラー (インストールに要ネット接続)
.NET Framework 4 オフラインインストーラー
さらに使用しているマウスが旧タイプの場合は『マウスキーボードセンター』では設定できない場合があるので、そういった場合は以下リンクより旧ソフトの『IntelliPoint』をダウンロードしましょう。
Microsoft IntelliPoint 8.2 Mouse Software for Windows - 64 bit (WindowsXP~7まで)
Microsoft IntelliPoint 8.2 Mouse Software for Windows - 32 bit (WindowsXP~7まで)
5ボタンマウスでも割り当てが不可能でブラウザやエクスプローラーの『戻る』と『進む』としてしか機能しないマウスもあり、割り当て機能が無く、その為のソフトウェアが使えないマウスも多々あります。ちなみにそういったマウスに他社割り当てソフトを使用しようと試みても、以下画像のように割り当てを行うことはできません。
ですが『X Wheel NT』というフリーソフトを導入すればボタンの割り当て機能の無い5ボタンマウスの拡張ボタン2つを自在に割り当てて使うことが可能です。2002年が最終更新の古いソフトではありますが、筆者が確認した限りではWindows7~10でも一応動作しました。ちなみに64bitのWindowsには非対応なのですが、制限があるものの一応動作はします。
まずは以下のどちらかのサイトで『X Wheel NT』をダウンロードします。『X Wheel』という同じ機能を持ったソフトもありますが、そちらはWindows95~Meなどの非NTカーネルWindows用です。Windows NT 4.0やXP以降(Vista、7、8.x、10)の場合『X Wheel NT』が必要なので間違ってダウンロードしないように注意しましょう。
X Wheel NT作者の個人サイト
http://www5b.biglobe.ne.jp/~hokko2nd/Windows/
Vector
https://www.vector.co.jp/soft/winnt/util/se247913.html
ダウンロードした『XW_NT1047.zip』を展開し『XW_NT1047.msi』をダブルクリックするとインストールが始まるので画面の指示に従いインストールを終えて下さい。
インストール後はコントロールパネルのマウスの設定に『X Wheel NT』に関する設定項目(タブ)が増えているので、まずは[追加]ボタンからプロファイルを作成します。そして使用したいプログラムを(ゲームなどはフルスクリーンではなくウィンドウモードで)起動します。
画面右上の『ファインダーツール』アイコンをドラッグ&ドロップで目的のウィンドウに投げ込むとそのプログラムのフルパスが取得できます。その後はそのプログラム使用時に割り当てたいボタンや組み合わせを実際に押す形で『拡張1』『拡張2』に割り当てれば、そのプログラムの動作時のみ割り当てたボタンが動作するようになります。上手く動作しない場合『デフォルトの動作をキャンセル』部分にチェックを入れると動くようになる場合もあります。
最後は『ログオン時にX Wheel NTも起動』にチェックを入れれば終了です。Windows起動時にX Wheel NTがタスクトレイに常駐されれば割り当てが機能するようになります。チェックを入れてもタスクトレイにX Wheel NTのマウスアイコンが出ない場合は、『C:\Program Files\Absurd Technology Lab\X Wheel NT』フォルダにあるプログラム本体(X_WheelNT.exe)のショートカットを作り、スタートアップフォルダに入れて下さい。
スタートアップフォルダは以下の場所にあります。
C:\Users\ユーザー名\AppData\Roaming\Microsoft\Windows\Start Menu\Programs\Startup
エクスプローラーで見ると以下のように表示されている場所です。WindowsVista~10なら大体この位置にあるはずです
『X Wheel NT』は64bitOSではマウスのプロパティに設定用タブが追加されない仕様です。64bitOSで使用するには作者さんのサイトのX Wheel NTのダウンロードページと同じページ内にある『設定ダイアログ呼び出しツール』を別途ダウンロード後、適当なフォルダに展開し中にある『config_launch.exe』を使用して設定後『C:\Program Files (x86)\Absurd Technology Lab\X Wheel NT\X_WheelNT.exe』を起動しタスクトレイに常駐させて初めて割り当て機能が有効になります。
1回X Wheel NTを起動し、設定用プログラムも起動すると64bitOSでもマウスのプロパティ内に設定用タブが出現しますが、パソコンを再起動するとまた消えてしまいます。さらに64bitOSで使用するときにはもう一つ制限があり、『64bitで動作するアプリケーション』には対応していません。それを無視して割り当てるとマウスの右クリックが一切動作しなくなりフリーズしたような症状になるので充分ご注意下さい。(キーボードのCtrl+Alt+Del同時押しでログアウトすればフリーズ状態から抜け出ることが出来ます)
割り当てをしたいプログラムが32bitで動いているか、64bitで動いているかの見極め方法は『ファインダーツールを目的のプログラムウィンドウにドラッグ&ドロップして、プログラムのフルパスが取得できたら32bit動作』『出来なかったら64bit動作』となっています。あとは[Ctrl]+[Shift]+[Esc]の同時押しでタスクマネージャーを起動し、[プロセス]タブで動いているプログラム一覧にてWindows10なら『(32ビット)』、Windows7なら『*32』と書かれていれば32bit動作、それ以外は64bit動作と判別できます。
この様に制限こそありますが『X Wheel NT』を上手く用いれば、拡張ボタンの割り当て機能(あるいはソフト)を持っていない安価な5ボタンマウスもボタン割り当てを変更することができます。
実は最新のWindows10にも64bitで動作しているアプリケーションにも対応しているマウスボタン割り当てソフトで『X-Mouse Button Control』というソフトがあります。フリーソフトで多機能&高機能な非常に素晴らしいソフトではあるのですが…直接ボタンを押して任意のキーを割り当てることが出来ず利用者自身が設定されている記述方式を用いて手動で設定する方式なので初心者向けではなくソフト内で説明されている用語を理解しないと使いこなせません。
という訳で本命のツールではあるのですが、あくまで番外編として最小限に解説してみます。
まず以下公式URLより『X-Mouse Button Control』をダウンロードします。
http://www.highrez.co.uk/downloads/XMouseButtonControl.htm
『Latest version』は最新バージョン『Portable version』はインストール不要のバージョンです。
ダウンロードした実行ファイルからインストール、あるいはポータブルバージョンなら適当なフォルダを作成して、zip書庫内の『32bit (x86)』『64bit (x64)』の二つのフォルダからOSのbit数に合わせた方の中身を全てコピーします。
(中身一覧)
[XMouseButtonControl.exe]を起動するとタスクトレイにマウスアイコンが表示されるのでアイコンを右クリックしSetupを選んで設定画面を出します。
画面左下のSettingsボタンで共通設定画面を出し[Language]タブで言語を『日本語2(Japanese2)』に設定します。『日本語(Japanese)』の方でも良いのですが一部未翻訳の部分があります。
OKボタンで元の画面に戻りApply(適用)を選んで設定を保存します。設定画面を一度閉じ、タスクトレイをもう一度開くと日本語で表示されているので設定を開くと、設定画面に日本語が適用されているのが確認できます。(ここまでが第1段階)
タスクトレイのアイコンから再度設定画面を開き設定したい拡張ボタン(ボタン4、ボタン5)を選び『キー・シミュレーション』を選択し、表示されている解説を元に手動で記述します。
例えばコピー(Ctrl+C)を割り当てたいのであれば上記画像のように『{CTRL}C』と入力し(コピペでも可)『表示テキストの上書き』にどのボタンを割り当てたかを分かりやすいよう『コピー(Ctrl+C)』など入力しておきます。(後者は入力しなくても構いません)
あとはOKボタンを押して元の画面に戻り、他の割り当てを行いたいボタンも同様に設定し終えた後、画面右下の『適用』ボタンを押せば完了です。決して難しくはないのですが手間は掛かります。
マウスのスクロール量の変更、マウス側が対応していれば中央ホイールのチルトにも設定可能ですが、多機能すぎて本記事内で全ての機能の使い方を解説するのは無理です(T-T )。それでも『X-Mouse Button Control』を使いこなせるようになれば、各メーカー専用ソフトウェア以上の細かい挙動を設定することも不可能ではないでしょう。
値段もAmazon.co.jpなら1680円と安く、ロジクール製品で2年間の保証も付いているため非常に実用的なマウスとなっています。9ボタンマウスで左右の2つを除いた最大7つ(中央ホイールやプロファイル切り替えボタンを残すなら5つ)まで任意のキーを割り当てることができるため、多ボタンマウスの中でも多めの操作を割り当て可能なのが特徴です。
値段も安く、有線なのでバッテリーの心配も必要なく、それなりに丈夫とコストパフォーマンス的にこれ以上のものはなかなか無いでしょう。強いて言えば、拡張ボタンが珍しい位置にあるため、他の多ボタンマウスを使用していたりすると慣れるのに少し時間がかかるというのが難点でしょうか?
生産終了後よく似た形のコピー商品が出るほどに愛された名マウス『Microsoft IntelliMouse Explorer 3.0(IE3.0)』が、リニューアルされて帰ってきました。エルゴノミクスデザインなので右手専用ではあるものの、長時間使っても疲れにくいフィット感、Microsoft製故のOSとの親和性…と当時のそのままを再現できれば良かったのですが、リニューアル後販売価格帯は変わっていないのにもかかわらず、保障が旧製品の3年間から1年間に減っているのです。
上記根拠から以前ほどの耐久性を含めたコスパは期待できないかもしれません。ですがゲームなどに用いるのでなければ、値段相応のいたって普通のマウスだと思います。今にして思えば旧製品(IE3.0)のコスパが異常すぎただけなんだと思いますよ。
記事参考:Microsoft Classic IntelliMouse製品仕様
Classic IntelliMouseに似ているのも当然、IE3.0クローン(製造終了後の代替品)として作られた経緯があります。IE3.0のクローンマウスはそれなりの数出ていますが、その中で生き残っていることが製品の出来を物語っています。またRazer Synapseというクラウド型統合管理ソフトで他のRazer製品と一括管理できるのが特徴的です。その機能を使うのにアカウントを作成する必要があるのがちょっとだけ面倒ですかね?
筆者の記憶が確かならRazer製品を一つでも持っていれば『Razer Surround(ヘッドホン用7.1ch疑似サラウンド化ソフトウェア)』を無料でPro版(税抜2428円)にアップグレードできたような気がします。筆者はその仕組みが確立される前にPro版にしてしまったので、断言できない点はご容赦下さい。
記事参考:Razer DeathAdder Elite 商品ページ
割り当ては『エレコムマウスアシスタント』を使って行うのですが、コレ…ゲーミングマウス向けの割り当てソフトとは違ってマウスジェスチャー(※)も設定することができるのですよね。「もっと様々な割り当てを行いたくてもボタンの数が足りない」なんて場合でもジェスチャーにその機能を割り当てることでボタン割り当て以上に様々な機能を簡単に呼び出すことができる訳です。ゲームには向きませんが、一般作業などにはなかなか重宝しますよ。
※…マウスジェスチャー、インターネットブラウザなどに搭載されている特定の動作を素早く呼び出すための操作機能。マウスの右ボタンを押したまま↓→とマウスを動かすと現在のタブを閉じたり…等々上手く使えばボタン割り当て以上に便利です。
仕様参考:エレコム M-XG2DBSV仕様ページ
普通に考えるならパッドよりマウス操作の方がプレイしやすいゲーム(Divinity: Original SinやGal*Gun: Double Peaceなど)に用いるのが一番ですが、ゲームやプレイヤーによって便利だと思う割り当ては千差万別なので、ゲームは割愛して紹介します。
筆者は割り当てをやっていませんがGal*Gun: Double Peaceなら『ママキタ画面』のボタンを割り当てるのが「とっさの時にすぐ押せるので良いんじゃないかなー(棒読み)」と思います。
5ボタンマウスならこれがもっともおすすめです。文書作成、画像編集、動画編集、ほぼ全てのソフトウェアで共通のショートカットとなっている『コピー(Ctrl+C)』『貼り付け(Ctrl+V)』を拡張ボタンに割り当てることで、キーボードに手を伸ばしたりプルダウンメニューを呼び出すことなくコピー&ペースト作業が行えます。
筆者はArtTipsというランチャーを使用していますが、このソフトに限らずお気に入りのランチャーソフトの起動用ショートカットを登録すれば、プログラムの起動、各種システム機能の呼び出しなどを素早く簡単に呼び出すことができるようになります。
ランチャーなどを使用していない人の場合、大抵はデスクトップにいつも起動するプログラムのアイコンなどが並んでいるのではないでしょうか?それらを起動するときは他のウィンドウを最小化するなどして一度デスクトップを表示しなければなりませんが、拡張ボタンに[Winキー]+[D]を割り当てておけば、開いている各種ウィンドウを一瞬で最小化しデスクトップを瞬時に表示することができます。
そして目的のプログラムを起動した後、もう一度拡張ボタンを押せば最小化したウィンドウを一瞬で元に戻すことが出来ます。Windows7以降ならタスクバーの一番右をクリックすれば同じ事が出来ますがそれが面倒な人にはオススメです。
従来からAlt+Tabキーで現在動作しているプログラムを任意に切り替えることができますが、Windows10のタスクビュー機能([Winキー]+[Tab]がショートカットキー)は過去に遡って開いていたファイルやサイトなどを同様に開き直すことができます。「あの作業の続きを行いたい」「あの資料がやっぱり必要だった」という場合も、わざわざエクスプローラーやファイラーを用いて目的のファイルのあるフォルダを開き直す必要なくボタン一つで過去に編集したファイルや閲覧したサイトを見ることができます。従来のAlt+Tabキーのタスク切り替えより、ウィンドウ内部の情報が大きく見えるのもメリットです。
こちらもタスクバーの左下に常設されている『タスクビューボタン』を押せば同じ機能を使うことができますが、指定のアイコンまでカーソルを移動させるの意外に手間なんですよね。タスク切り替えと履歴閲覧をタスクバーを用いずにすぐ行えるのはなかなかに便利です。
マウスボタンの割り当てを行うにはマウス側にその機能があり各メーカー毎に専用のドライバー&ソフトウェアを導入するのが前提となっていて『X Wheel NT』などのソフトを利用するのはあくまで例外的対応策に過ぎません。『Mouse Manager』という海外製ソフトもあるのですが、無料版の制限なのか筆者の環境依存なのか同時押しが割り当てできませんでした。
需要を考えるともう少し同様のソフトがあってもよさそうなんですが、無い物を欲しがっても仕方ありません。筆者個人としては、2002年12月を最後に更新が途絶えている『X Wheel NT』が最新のWindows10や制限付きでも64bitOSで使えるのが判明し、手間は掛かるけれど多機能な『X-Mouse Button Control』というソフトの存在を知ることが出来たので、この記事を書いた甲斐が充分にありました。
個人的にはエレコムがマウスジェスチャーにも対応している割り当てソフト『エレコムマウスアシスタント』を提供していることが正直意外でした。逆にBUFFALOはあんなにいろんなマウス出しているのに割り当て機能を持ったマウスが少ないことにも驚きました。
『X Wheel NT』『X-Mouse Button Control』の二つがどうしても使用できない場合MouseGestureLなどのマウスジェスチャーツールなどを利用して、特定操作のショートカットを実装するなど別のアプローチを試してみるのが良いかもしれません。操作の簡便化という目的ならマウスボタンの割り当て変更だけにこだわる必要はないのですから…。
以上が今回のまとめとなります。筆者も本記事を書く前は「マウスの拡張ボタン割り当て変更なら、きっと多くのソフトや手段があるだろう」と楽観視していたのですが、実際に調べてみたら意外にハードルは高いようで、結論としては『最初から拡張ボタンの割り当て変更可能なマウスを買う』というのが一番の近道だと認識しなおしました。
LogicoolとMicrosoftならマウスボタンの割り当て変更が可能なものが多く、次点のエレコムは手に入れやすさ(パソコンショップ以外でも売っていて安価)という点で優秀です。前者二つなら保証期間が2~3年というものもあるので長く使いたいのであれば保証期間の長いものを購入するのがおすすめです。ゲーム目的や耐久性を求めるならLogicoolの値段の高いモデルやRazerなどを、そうでないのならエレコムなどでも充分です。
そしてどんな良いマウスでもいつかは生産終了を迎えます。そういうマウスに限って後継機種が出ないなんて事も良くある話ですので、お気に入りの多ボタンマウスでしたら生産終了に備えて予備を買っておくことをおすすめします。