電気系技術者として、マウスの動作について解説可能できます。また、普段からマウスを分解して掃除しており、マウスの動作原理からなぜ掃除が必要なのかを解説します!
Written By えどう タロー
こんにちは、えどうです。
「使っているマウスの反応が悪い!」とか、「マウスが、左右は上手く動くんだけど、上下がきちんと動かない」などのトラブル、遭遇したことはありませんか?
忙しいときに限ってこういう状態になって、イライラしますよね。
今回は、マウスを分解して掃除する方法について解説したいと思います。
マウスを分解というと大げさですがそこまで完璧にバラバラに分解するのではなく、掃除をするためにバラす程度です。
とはいえマウスを分解するのは掃除のためだけでなく興味深いので、マウスの掃除目的以外の方もよかったらみてみてくださいね。
筆者が実際にマウスを分解した画像付きで解説しています。
少し古いタイプのパソコンに最初から付属しているマウスはボールを使用しているトラックボール式のマウスと言います。
撮影:えどう
見分け方は、上の写真のように裏返しにしたときに、穴が空いており、ボールのようなものが見えたら、このタイプのマウスです。
トラックボール式のマウスは、中にボールが入っており、マウスを動かすと、動かした距離の分だけ、ボールが動きます。そのボールの動きを検知することで「どれだけマウスを動かしたか」を検知しています。
マウスを動かせば動かすほど、ボールが動くため、マウスを使用する机の上やマウスパッドが汚れていたりすると、どんどんと汚れがボールや、ボールの移動検知用のセンサーについてしまいます。
このため、定期的に分解して清掃が必要です。
(1ヶ月に1度〜3ヶ月に1度程度の頻度で)
スクロールなどに使用するセンターホイールというホイールがついているマウスがあります。このセンターホイールも、中でどれだけ回転したかを検知するセンサーがついており、ゴミが溜まると突然画面をスクロールしてしまったり、センターホイールを回転させても反応しないことがあります。
このため、センターホイールも1年に1度程度分解して掃除することをおすすめします。
一回しかクリックしていないはずなのに、ダブルクリックになってしまっている時や、クリックの反応が悪い場合も、分解清掃が必要です。
こちらは、調子が悪くなったときにマウスの掃除する程度の間隔で問題ありません。
※ 必ずしも分解して掃除すれば治るとういわけではないので注意してください。
またこちらの記事では勝手にマウスがダブルクリックしてしまう現象を解説しています。
このような現象に悩んでいる方はこちらの記事も参考にしてみてください。
これらがあるとスムーズに分解して掃除をすることができます。
検証:えどう
まずは、トラックボールの蓋を開けます。書かれている矢印と反対方向に回して開けましょう
取り出したトラックボールは中性洗剤を使って洗いましょう
検証:えどう
少し水や中性洗剤で湿らせたティッシュでトラックボールのセンサー部分(写真のマウス内部のゴミがついている棒の部分)を掃除しましょう。
少し湿らせているくらいの方が簡単に掃除できるはずです。
検証:えどう
縦・横・斜め(ここだけ白い色です)のセンサー部分を掃除できればOKです。
蓋を閉じましょう
検証:えどう
センターホイール・クリックスイッチの分解掃除をする場合は、まず、マウスを完全に分解します。ドライバーなどで裏側にあるねじを取り外しましょう。
マウスによっては滑り止めの下やシールの下などにねじが隠れている場合があります。
ので、ねじが取れた!と思っても力をかけてカバーを取り外さないようにしましょう。
検証:えどう
ねじが外せたら、マウスの後ろ(画像だと右側)を持ち上げた状態で、右側に引き抜きましょう。すると、カバーが外れます。
検証:えどう
センターホイール部分のゴミや、見えるゴミを取り払って下さい。
クリック用のスイッチ
(黒いカバーで白いスイッチ部分が少しだけ見えている部分、白いスイッチを押すと「カチッ」というクリック音がします。)
は、エアーダスターを吹きかけておくと便利です。
このとき、勢いが強く、センターホイールの部品が飛んでしまうことがあるので、ノズルをマウスの外側に向けて使って下さい。
画像をクリックするとAmazonに移動します。
検証:えどう
一通り綺麗に掃除できたら分解掃除の完了です。
今回は、マウスを分解して掃除する方法についてご紹介しました。しかし、「分解掃除をしても直らない!」という場合もあります。
特に、マウスのクリック部分の不具合は、スイッチ内部にゴミが入ってしまっている場合、直らない可能性が高いでしょう。
このため、掃除しても直らない場合は、買い換えをお勧めします。
トラックボール式をご利用の方で、「分解掃除をするのが面倒!」と感じる方は、光学式やレーザー式のマウスに乗り換える、と言うのも良いかもしれません。
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ただし、ガラステーブルの上でマウスを使いたい場合などは
トラックボール式マウスでないと利用できないので、注意して下さい。
この記事ではマウスを分解して掃除する方法についてご紹介しました。
マウスの分解掃除については画像を交えてわかりやすく書いたつもりでは居ますが、まだ疑問点が残るかもしれません。
疑問点が残ってしまった場合は、問い合わせフォームからお問い合わせ下さい。
記事の修正や追加執筆の対応をさせて頂きます。
この記事では、マウスの分解清掃の方法についてご紹介しました。要点をまとめます。
トラックボール編
- 手順① トラックボールを取り外す
- 手順② トラックボールのセンサー部分を掃除する
センターホイール・クリック編
- 手順① マウス裏のねじを外す
- 手順② センターホイールやクリックスイッチのゴミを除去
この記事が皆さんのお悩みを解決する手助けになれば幸いです。
文中にも登場しましたが、こちらの記事では勝手にマウスがダブルクリックしてしまう現象について解説しています。
掃除のための分解ではなく、実際に壊れてしまって困っている場合はこちらの方が参考になるかもしれません。
またマウスには寿命があります。分解までしてすぐ壊れたらどうしようという方はこちらの記事でマウスの寿命について読んでみると良いかもしれません。