我が家でも寒い季節は床暖房をよく使用していますが、子供たちが床に転がったり、走り回る足音が気になってラグを敷いています。 ですがラグを併用すると暖房効果が下がると知ったのはつい最近!今年の冬は暖房効果をとるか居心地をとるかで悩んでいます。
Written By mutu mama
寒い季節になるとフローリングのお部屋はスリッパや靴下なしでは歩けないくらいヒンヤリとしますよね。
そんなフローリングのお部屋を暖かく快適にしてくれると人気の床暖房。
最近では住宅に限らず学校施設やオフィスにも完備されているところが増えています。
でも、意外と知られていない床暖房のしくみ。
床暖房は、床から直接伝わる熱(伝道熱)と床から部屋全体に広がる熱(ふく射熱)の組み合わせで暖めます。
その為、床暖房の上にラグやカーペットを敷くと熱の広がりを妨ぎ暖房効果が下がってしまうと一般的には言われています。では、お部屋のインテリアのアクセントにしたり、ラグの上で寝転がって寛ぎたくても我慢した方がいいのでしょうか?
いいえ、実は床暖房に対応しているラグがあるんです。
今回は床暖房に併用できるラグ、併用できないラグの特徴、おすすめの床暖房対応ラグまで一気にご紹介いたします。
快適な床暖房ですが、低温やけどのリスクがあります。
電気式床暖房に比べ、温水式床暖房は通常40度付近の温度を保つ為、ほとんど低温やけどの心配はいりませんが、皮膚の弱いお子様やお年寄りは注意が必要。
まだ歩くことが出来ない赤ちゃん、よく寝転がって遊ぶお子様がいるご家庭でしたら、床暖房と肌が直接触れない ようにラグを敷くことによってそういった危険性を防止できます。
赤ちゃんがいるご家庭や、ペットを室内で飼われているご家庭ではラグのダニが気になりますよね。掃除機で吸ったところでなかなか退治しきれないのがダニのやっかいなところ。
ですが床暖房と併用することでダニを取り除きやすくなることはご存知でしょうか?
通常掃除機をかけてもダニの除去率は17.7%。奥に入りこんでしまったダニはなかなか取り除くことができません。
しかし床暖房を使用すると熱に弱いダニはラグの表面に出てくるのでその除去率が73.7%にまで上がるんです!ここまで違いが出るとは驚きですね。
いくら暖かくてもフローリングに直接座ったり寝転がる事に抵抗を感じる人もいらっしゃるでしょう。それにフローリングは硬いのであまり心地の良い物ではありません。
著者は腰痛持ちなのでフローリングの床に直接座ってもきっとリラックスはできないですし、長時間座っている事は出来ないと思います。
やはり床に寝転がったり座りたい場合はラグは必要!ふわふわのラグの上でしたらゆっくりと寛ぐことが出来ます。
ここまで床暖房とラグを併用する効果をお話しました。確かに暖房効率は落ちてしまいますが、それに代わるメリットも感じられたかと思います。
では、床暖房に敷くラグはどのような素材でもOKなのでしょうか。
実は冒頭でもお話した通り、ラグにも床暖房対応のものとそうでないものがあります。
これから併用をお考えの皆様や、すでに併用されているという方も、今一度そのラグが対応のものか確認してみましょう。
化学繊維を使用したラグの場合、裏面に接着剤を使用している事があります。
主に裏地がジュート(麻)のタイプのものは、表面のパイルと基布を接着剤で張り付けている為、メーカーでも床暖房非対応としているものが多いようです、
また熱に弱い素材(ポリプロピレンやアクリル、滑り止めのゴムなど)を使っているものなども注意が必要。
熱に弱い為、床暖房の熱によって溶けて床材に付着したり、有害物質を発生させるおそれがあります。
耐熱加工のされていないラグも床暖房に非対応です。
温水床暖房の温度は40度前後。ですので40度までに耐えられればOKと思いがちですが、ラグを敷いた場合その部分に熱がこもり高温になります。
非対応のものを使用すると最悪の場合火災にもつながりますので、購入時にチェックするようにしましょう。
非対応のラグの特徴でも少し触れましたが、床暖房の上にラグを敷くその部分だけが高温になります。ここで対応していないラグを敷けば、床材へのダメージは避けられません。
床暖房に対応しているラグは、暖房の通常使用時の温度だけでなく、ラグを敷いた際の温度の上昇にも対応できるようになっています。
ラグと床材の間に熱がこもるのを防ぐため、通気性が良く熱を逃がす素材、もしくは織り方をしているものが床暖房対応のラグに多く見られます。ウィルトン織り等の織りタイプのラグは滑り止めなどの特殊な加工がされていない限り、ほとんどのものが床暖房対応と思って良いでしょう。
また、通気性が良ければ床暖房から発せられるふく射熱もラグに遮られることなく部屋にいきわたりますので、暖房効果の低下を最小限に抑えられます。
思わず寝転がりたくなる超高密度マイクロファイバーのさらさらの触り心地。接着剤を使用していないので、床暖房の熱によるラグの変質や悪臭の心配もありません。
軽量でお洗濯も楽々。
カラーだけでなく柄も豊富ですので、お部屋の雰囲気にピッタリのものが見つかります。
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丸いラグは四角いラグに比べると面積が少なく、床暖房のふくしゃ熱の妨げを最小限に抑えてくれます。
毛足の長さ35㎝のふわふわとした肌触りが気持ち良く、カラーバリエーションも豊富でインテリアのアクセントにもなります。
滑り止め付、しっかりと耐熱加工も施されていますので、お洒落さだけでなく機能性も抜群です。
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味わいのあるデザインが素敵なベルギー製のラグです。通気性の高いウィルトン織りカーペットですので、ラグの上にいても床暖房の暖かさを感じられます。
毛足の短いラグですので、ゴミが取りやすくお手入れも簡単。
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一人暮らしのお部屋や、ちょっとだけ床に座るスペースが欲しい人におすすめのお一人様サイズ。
面積の少ない円形なうえに小さ目のサイズですので、ラグによる暖房効果の低下もそれほど気になりません。
折りたたむ事も出来ますので、使わないときは収納しておくのもgood。
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寝心地、座り心地を優先したい場合はこちら。
床暖房対応のものでは珍しい25㎜の厚みのあるラグです。
小さなお子様がいるご家庭は足音が気になりますよね。このラグは低反発ウレタンをたっぷり使用しているので、ふかふかの弾力性で足音も吸収してくれます。
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もし床暖房対応のラグか見極める事ができない時は、ラグの裏地のタイプである程度見分ける事もできます。
ラグの裏地は大きく分けて不織布・ジュート・織りの三種類。
そのうち不織布と織りのラグは接着剤を使用していないので殆どのものが床暖房に対応できます。
ですが、例外として滑り止めが付いていたり、織りの補強として接着剤をしようしている場合もあるので、どうしても見分けがつかない場合は避けるほうが無難です。
また、床暖房対応のラグにも厚みのあるものと薄めのものがありますが、もし床暖房の暖房効果を優先させる場合は薄めのものを選びましょう。床暖房にラグを敷く場合、どうしても敷きっぱなしの状態が続くと床材の変色のリスクが高まります。薄手のものでしたら軽量ですので移動もしやすくお手入れもしやすいのでおすすめですよ。
ここまでご覧になってまだ床暖房とラグの併用に不安を感じた方は、畳床暖房へのリフォームも選択肢の一つに入れてみてはいかがでしょう。
和室でなくてもリビングの一角を畳床暖房にすることも可能です。畳の柔らかさからじんわりと伝わる暖かさで、家族の寛ぎの空間になること間違いなしです。
参考サイト:MIGUSA SEKISUI TATAMI-積水成型工業HP
いかがでしたか?
床暖房にラグを敷くと暖房効果が下がるというデメリットが目立ちますが、実際にはそれに代わるメリットがある事もおわかりいただけたかと思います。
もしラグを敷きたいけど床暖房だからダメかも…と諦めてしまっていた方は、これを機に床暖房対応のラグを探してみてはいかがでしょう。