世界遺産に登録されているアンコール・ワットなどで有名なカンボジア。
カンボジアへの旅行や出張の際、気をつけておきたいことは電圧とコンセント事情です。
日本から持ち込んだ電化製品の使用や、携帯電話、iPhone、デジカメなどの充電ができるか心配ですよね?
今回の記事では、カンボジアのコンセントのプラグと形状、カンボジアのコンセントに変圧器が必要か、カンボジアのコンセントはiPhoneに対応しているかについて解説したいと思います。
また、おすすめの変圧器と変換プラグについてもご紹介いたします。
カンボジアのコンセントプラグの形状は、一般的にAタイプとCタイプです。
日本のコンセントはAタイプなので、そのままの形状で使用できる場合と、変換プラグが必要な場合があります。
地域や施設によっては、Bタイプ、Oタイプ、BFタイプ、B3タイプ、O2タイプも混在しているため、Cタイプの変換プラグまたはマルチ変換プラグを持っていくことをおすすめします。
■Aタイプのコンセントの形状
日本ではお馴染みの平型のピンが縦に2つ並んだタイプです。
日本以外では北米や中米、アラスカ、カナダ、ハワイ、グアムなどで用いられています。
■Cタイプのコンセントの形状
2本の丸形のピンが2本並び、丸いピンの直径は4mmです。
ヨーロッパのコンセントプラグの形状はCタイプとSEタイプが主流です。
ヨーロッパではほぼ全土で使用できるほか、韓国やシンガポール、マカオ、インドなどで用いられています。
また、Cタイプのコンセントのプラグは「ユーロプラグ」とも呼ばれています。
こちらNIERBO社の「海外変換プラグ」は、Cタイプ、Aタイプ、Oタイプ、BFタイプの4種類のコンセントに対応した変換プラグで、カンボジアをはじめ世界150カ以上の国に適用しています。
ACコンセントとUSB口の一体型で、3つのUSBポートおよびTypeCポートを内蔵しているため、これ1つでノートPCからスマホやタブレットなどを同時に充電可能です。
使い方は、画像のようにボタンを押しながら使用したいプラグの出し入れを行います。
なお、記事の後半で商品をご紹介をしておりますので参考にされてください。
参考元:MEGA EGG、ビックカメラ.com、CDL
カンボジアの電圧は220V(ボルト)です。
日本の電圧は100Vなので、カンボジアで日本の電化製品を使用するには変圧器が必要です。
カンボジアの周波数は50Hz(ヘルツ)です。
日本の周波数は、富士川(静岡県)と糸魚川(新潟県)を境に、東エリアは50Hz、西エリアが60Hzとなっています。
東エリアで使用している電化製品の周波数はカンボジアと同じなので問題ありません。
西エリアで使用している電化製品で、周波数が「60Hz」と定められているものは、カンボジアで使用すると不具合が出る恐れがあります。
例えば、冷蔵庫、扇風機、エアコン、掃除機、洗濯機、電子レンジ、乾燥機、蛍光灯などです。
変圧器とは、電圧を変える装置で「トランス」と呼ばれています。
発電所で作られた電気は高圧で、オフィスや家庭などのコンセントに届くまでに変圧器で電圧を100Vまで下げています。
また、電子レンジやテレビなどの電気機器にはあらかじめ変圧器が付属されています。100Vの電圧を、電気機器が必要な電圧に変換することから「電源トランス」と言われています。
海外旅行をする際、日本と同じ電圧の国は少なく、変圧器で電圧を変える必要があります。変圧器で電圧を上げることを昇圧(アップトランス)、電圧を下げることを降圧(ダウントランス)と言います。
カンボジアは電圧が220Vなので、日本の100Vにするため変圧器による降圧(ダウントランス)が必要です。
カンボジア旅行に行く際に必要な変圧器とは、日本の100Vとカンボジアの220Vに対応する変圧器、すなわち100V〜220Vの範囲で使用可能な変圧器となります。
変圧器は、必要な場合と不要な場合があります。事前準備として、宿泊先のホテルのアメニティの確認、持ち込む予定のある家電製品の電圧を調べて、必要であれば準備しましょう。
参考元:北川電機株式会社
電圧は、お手持ちの電化製品の本体やアダプター、電源の裏側、もしくは取扱説明書に記載されています。
「INPUT:◯◯V」または「入力電圧:◯◯V」
例えば、電圧100V-240Vの場合、100Vから240Vまで利用可能なので、220Vのカンボジアで使用できます。
なお、日本製の電化製品は国内使用を前提に作られているため定格電圧は100Vです。「100V」としか書いていない製品の場合は変圧器が必要になりまするのでご注意ください。
取扱説明書や本体に記載してある対応電圧を確認し、カンボジアの電圧に対応していない製品には変圧器が必要です。
なお、「海外対応、海外仕様」として販売されている製品であれば変圧器の必要はありません。
大きな電力を使用するドライヤーなどは、変換プラグにつなげて使用したところ電源がショートしたり壊れるといったケースが報告されています。
カンボジアのホテルに完備されているドライヤーを使用した方がトラブルの心配がなく安全ですし、フロントでのレンタルも可能です。
携帯電話やデジカメ、パソコンの充電器のほとんどが240Vまでの電圧に対応しています。
iPhoneの純正充電器(Apple 5W USB電源アダプタ)は「100-240V、50-60Hz対応」につき、世界中で使用が可能です。
製品本体またはパッケージ、充電器の裏に記載してある対応電圧に「INPUT:100-240V 50-60Hz」と記載があるものは対応が可能です。
ただし、日本国内で販売されているiPhoneの純正充電器はコンセントプラグの形状がAタイプのため、カンボジアで使用する場合は変換プラグが必要になる場合もあります。
念のため、充電器の裏に記載してある対応電圧には目を通しておきましょう。
参考元:Apple公式サイト
カンボジアでは、ファーストクラスのホテルであれば変圧器をレンタルできるところもありますが、ミドルクラス以下のホテルでは期待できません。
必要であれば、旅行前にメールで確認し、必要であれば予約しておくとよいでしょう。
海外旅行者の多い観光地では、英語のできるスタッフが常駐しているホテルが多いので、カンボジア語(クメール語)ではなく、英語での会話を試みた方が無難です。
英語で変圧器は「transformer」、または「step-down transformer」や「stabilizer(スタビライザー)」でも通じます。
ホテルのフロントに聞いてみましょう!
■変圧器を借りてもいいいですか?
May I borrow a transformer(stabilizer)?
カンボジアでは、一般的にカンボジア語(クメール語)が使われています。
観光客が多いプノンペンやシェムリアップでは、英語が通じるショップもあります。
カンボジアで変圧器は「stabilizer」や「voltage stabilizer」を訳した 「stavol」といった電圧安定器を意味する製品表記が多いので探してみるとよいでしょう。
ちなみにカンボジア語で変圧器は「ស្ថេរភាព」といいます。
■私は「変圧器」が欲しい。
I want a step-down transformer.
I want a stabilizer.
店舗で変圧器を見つけたら…
■これを買いたいです。
英語:「I'll take this.」
ベトナム語:「クニョム チョン テンニュ ニッ」ខ្ញុំចង់ទិញនេះ
■カンボジア語の挨拶
こんにちは:「チョムリアップ スオ」
いくらですか:「トライ・ポンマーン」
さようなら:「リア・ハウイ」
プノンペンのイオンモールに、日本の家電量販店「ノジマ」があります。日本人スタッフまたは日本語ができるスタッフがいるので言葉に不自由なく買い物ができます。最新の家電を揃えていますが、輸入につき価格はやや高めです。
住所:AEON MALL 1FL,#132, Street Sothearos, Sangkat Tonle Bassac,Phnom Penh,Cambodia
参考元:AEON MALL Nojima
カンボジアの通貨単位は「Riel(リエル)」です。観光地を中心に米ドルも流通しているので、米ドルでも支払いが可能です。
ただし、米ドルの偽札が出回っている背景から高額紙幣は受取を拒否されることも。
買い物の際は、小額の米ドル紙幣を使用しておきましょう。
参考元:DeNA
カンボジアに対応した変圧器は、ダイソーなどの100円ショップでは取り扱っていませんが、Cタイプの変換プラグは購入できます。
また、カンボジアのホテルではコンセントの数に限りがあります。
デジカメや携帯を同時に充電させたい時に、1箇所のコンセントから延長コードで2口使用すると便利です。
延長コードもダイソーなどの百円ショップで揃えておくとよいでしょう。
なお、カンボジアではコンセントの変換プラグは1個ではなく複数個を購入して持って行かれることをおすすめします。
カンボジアの220Vの電圧を100Vに変換する変圧器で、変圧器・変換プラグ・電源タップ・USB充電器・アダプタの5役を1台に収納。
定格消費電力1875Wで、ドライヤーなどの電化製品も使用できます。
USBポートが4箇所あり、スマホやタブレット、モバイルバッテリーなどデジタル製品の同時充電が可能なので便利です。
240Vまでの電圧を100Vに変換する変圧器。最大消費電力1500Wにつきヘアアイロンやケトル、パソコン、タブレット、携帯電話、デジタルカメラ、モバイルバッテリに使用できます。
カンボジアをはじめ150カ国以上の国で使用できるマルチ変換プラグ付きで、海外旅行が多い方にはおすすめです。
日本の家電製品で電圧100V(50/60Hz)を、カンボジアの電圧220Vに変換して使用することができます。
本体はCプラグにつき、カンボジアのCタイプのコンセントに直接差して使用できます。
1100Wまでのドライヤー、炊飯器、掃除機など消費電力の大きい日本製品が使用できるため、1台あると便利です。
Cタイプ、Aタイプ、Oタイプ、BFタイプの4種類のコンセントに対応した変換プラグです。カンボジアをはじめ、ヨーロッパ、スイス、フランス、韓国、イギリス、香港、シンガポール、オーストラリア、ニュージーランド、中国、米国など世界150カ以上の国に適用しています。
ACコンセントとUSB口の一体型で、3つのUSBポートおよびTypeCポートを内蔵しているため、これ1つでノートPCからスマホやタブレットなどを同時に充電可能です。
PUSHボタンを押しながら使用したいプラグの出し入れを行うだけの簡単さ。手のひらサイズの収納ケースと替ヒューズ付き。
短期間の旅行や出張の場合、基本的には変圧器は不要です。
ドライヤーやヘアアイロンなどは、海外対応の製品を持ち込んで使用されることをおすすめします。
カンボジアでは、日本に比べて電化製品の種類は少なめですが基本的なものは手に入ります。
家電製品はアジア各国からの輸入品が主で、大手日本メーカーのタイ製や中国製もあります。ローカルな電気屋では中古品も多く出回っているため、購入時にはよくチェックした方がよいそうです。
カンボジアではドライヤーやヘアアイロンは現地で調達した方が無難です。帰国後に使用しない場合は、電気屋などで買い取ってくれるので利用するのもよいでしょう。
参考元:クロマーマガジン
カンボジアのホテルではコンセントの数が限られているため、日本から延長コードを持ち込むことをおすすめします。
延長コードがあれば複数同時に充電できるので便利です。ただし、消費電力が少ない電気機器で利用する方法なので、消費電力が大きいドライヤーなどを使うことは絶対に避けてください。
カンボジアの首都プノンペンは、詐欺やひったくり被害が多数発生しています。現地の人でも夜の出歩きを避けるそうなので、夜間はホテルに留まっている方が安全です。
また、アンコールワットのあるシェムリアップは、観光地ですが田舎なので、プノンペンよりも物価がやや高いです。
夜間に変圧器が必要になった場合、外に買い物に行かずに、まずはホテルに相談してみましょう。
旅行前の変圧器やコンセントプラグの準備をしっかり行うことをおすすめします。
参考元:
阪急交通社
いかがでしたでしょうか?
カンボジアのコンセントはAタイプとCタイプが主流で、地域や場所によっては他のタイプも混同しています。
日本のコンセントはAタイプにつき、カンボジアではそのまま使用できる場合とできない場合があります。Cタイプまたはマルチ変換プラグを持っていくことをおすすめします。
なお、消費電力の大きいドライヤーなどの電化製品を使わなければ、基本的には変圧器は必要ないです。
変圧器は現地で購入すると高くてサイズが大きく、母国語以外でのコミュニケーションが難しいです。
万が一の備えとして、持ち運びに抵抗がなければ日本で変圧器を買って持っていくと安心です。
カンボジアのコンセントの形状や、コンセントに変圧器は必要か知りたい人にとって、この記事が参考になればと思います。
また他にも様々な国のコンセント事情について執筆しています。気になる方はぜひ合わせて読んでみてください。
更新日時 | 更新内容 |
---|---|
2018/07/29 | 関連リンクの更新 |