東芝と言えば、Librettoのような小型ノートパソコンが印象に残っています。当時はいつか買えたら良いな、と憧れたものです。 その後、特に思い入れがあった訳ではありませんが、dynabookを購入しました。10年以上ぶりのノートパソコン購入です。東芝にはかつての勢いはなくなってしまいました。でも、これも時代の流れなのでしょう。
Written By 八色 さかえ
東芝のノートパソコンは、「dynabook(ダイナブック)」というブランド名で展開しています。
実は東芝は、世界で初めてノートパソコンを作ったメーカーです。
かつては、世界シェアの5位にランクインしていました。
しかし、現在は経営的に不振で、良い話がなく評判も落ちているのではないでしょうか?
そんなことから、東芝のdynabookを選ぶのを躊躇している人も少なくないと思います。
確かにこんな状況下で、買っても大丈夫なのか心配です。
では、実際に東芝のdynabookを使ってみた人がどんな感想や意見を持っているのか、東芝のノートパソコンはどうなのか。。。
ということで、今回は東芝のdynabookの評判について紹介します。
撮影:つーろっぷ
店頭販売モデルだけで、これだけ豊富なラインナップをそろえており、なおかつ全国的に販売している国内メーカーは、今のところ東芝だけです。
2018年4月現在、dynabookの個人向けモデルのラインナップは大きく分けて3種類あります。
スタンダードなノートパソコン
dynabook T75/BW(画像をクリックすると、Amazonに移動します)
持ち運びやすいモバイルノート
dynabook RZ63/FS(画像をクリックすると、Amazonに移動します)
2in1のコンパーチブルモバイルノート
dynabook VZ82/FS(画像をクリックすると、Amazonに移動します)
各シリーズごとに、最低でも3モデルは展開されています。
用途に合わせて細かく選ぶことができるのは、買う側にはうれしいことです。
各シリーズにはオンラインショップ限定モデルもあり、こちらの方が価格が安くてお得です。
ちなみに、東芝が現在のように経営不振に陥る前は、もっとたくさんのモデルがありました。
ネットでの評判を参考にしようにも、種類が多すぎて参考にしずらかった記憶があります。
参考元
- 東芝 dynabook.com(ダイナブックドットコム)
東芝のノートパソコンは、NECや富士通といった国内の他のメーカーに比べて価格が安いです。
もちろん、LENOVOやDELLのような海外メーカーと比べると、価格では負けます。
しかし、海外メーカーはサポート要員が中国人だったりすることもあり、評判が今一つなところがあります。
初めてパソコンを買う人には、少しハードルが高いかもしれません。
ノートパソコンは、ユーザーが自分でケースを開けてメンテナンスできる部分があまりありません。
よって、部品の交換が難しく、基本的にはメーカー頼みになります。
だからこそ、ノートパソコンを買う場合は、メーカーのサポートが大事です。
その点、国内メーカーならば、サポートも日本語で対応してくれるので、安心感があります。
東芝のノートパソコンは、海外保証が付いているモデルであれば、日本国外でもサポートが受けられます。
対応エリアは30以上です。
中国以外は、日本に送って修理します。
保証期間内であれば、輸送費はかかりません。
日本語対応はしていませんが、確実に修理できるという点では安心感があります。
このサービスがあるので、出張や駐在をする人には評判が良いです。
参考元
- dynabook.com | サポート情報 | ILW 相談/修理申し込み窓口
先ほどは評判と特徴を見てきましたが、今度は「良い評判」に絞って見てみましょう。
前項と重複していますが、東芝のノートパソコンの評判では、最も良く聞くことです。
国内他社のノートパソコン比べると、価格が安いです。
特にオンラインショップではウェブ限定モデルを販売しており、店頭販売モデルよりもさらに安くなっています。
それでも、DELLやHPのような海外メーカーよりは高いです。
しかし、東芝は中国の自社工場で一貫生産していることもあり、高品質という評判もあります。
国外でも設計から生産までを自社で行うメーカーは、案外ありません。
サポート面を考慮して国内メーカーのノートパソコンが欲しいけど、なるべく安く買いたい人にはその点に関する良い評判があるのておすすめです。
■価格.com
この値段でこのスペックには大満足です。
比較的安かったので、コストパフォーマンス面では高い評価をしています。
参考元
- 安くていいPC
■Amazon
値段安い割にとても性能が高いし、大満足です。
低価格なのでダメ元でしたが充分満足です。
安くてとてもいい買い物をしたなと思っています
参考元
- Amazon
東芝のノートパソコンは、一部のモデルで保証期間が2年付いてきます。
これは法人向けモデルをベースとしているためで、従来の個人向けモデルよりも品質も性能も高いものになっています。
対象モデルは海外での保証も2年になっており、国外でもサポートが受けられます。
要するに、2年は確実に使えます。
東芝のノートパソコンは当たりハズレが激しいという評判もありますので、保証期間はなるべく長い方が安心かもしれません。
参考元 dynabook Quality|東芝PC dynabook(ダイナブック公式)
人によっては、電話のサポートでは説明しきれない場合や、即日で修理したいこともあります。
そんな時に直に対面で受け付けてくれるサポート窓口があると、助かります。
東芝は秋葉原にサポート窓口を設けており、このようなニーズに対応しています。
基本的には有料のサービスがほとんどですが、無料でできることも結構あります。
例えば、メモリの増設作業。
ユーザー自身でメモリ増設をするのが難しいモデルについては、無料で行っています。
しかも、メモリは持ち込みOKです。
バッテリパックの無料診断サービスもあります。
このように、無料でも意外に活用できることがあります。
初めてパソコンを買う人や、仕事で使う人などを中心に評判が良いです。
国内メーカーの強みとも言えます。
普通修理って数週間かかるのが当たり前なんですけど、翌日(午前中に連絡して部品があれば即日修理も可能だそうな)にできる
問題が根深くなかったとはいえ、早い!!! 安い、とはいえないけどありがたい! 東芝さん、ありがたいーほんとうに助かりました!
苦手な方は人にお任せてしてしまうのも、1つの手だと思います。
参考元
- 東芝PC工房にてキーボード新品交換
それでは最後によくない評判を見て見ましょう。ノートパソコンなどのPCや家電を選ぶときはネガティブな評判をしっかりと確認しておくことがとても大事です!
東芝のノートパソコンは、確かに自社工場で一貫生産しています。
しかしその一方で、出来栄えにムラが多いという評判を良く聞きます。
同じモデルでもハズレを引いてしまうと、故障続きでどうしょうもない状態になってしまうこともあるようです。
■Amazon
いきなりぶっ壊れた
(中略)
耐久性悪すぎる
もう買いません商品到着後、初期設定してWindows10にアップグレードする際、なかなか再起動せずメーカーに問い合わせしたところ初期不良との事。ババ掴まされました。おすすめは出来ません。
セットアップ終了後 初期不良が発覚 メーカー修理行きとなりました。交換対象外です。
買って半年でマウスパッドが壊れた
参考元
- Amazon
■価格.com
購入して一年の間に3回も修理に出しました。
買って二週間で少し位置をずらそうと画面を少しつまんだら、破損しました。
(中略)
しかも保証の対象外とのことで修理費に4万6千円もかかりました。
参考元
- 最悪
メーカーパソコンなので、仕方ないことなのかもしれませんが、それでもやはり多すぎると思います。
私自身も、買ってすぐにプリインストールソフトの大半をアンインストールしました。
ネットの評判でも、この点について指摘する意見が散見されています。
個人でインターネットとメールを使うぐらいなら、Windowsに標準で入っているソフトで十分事足ります。
法人向けモデルを買えば、プリインストールソフトはありません。
東芝dynabookの法人向けモデルは、Amazonなどでも売っていますので、個人でも購入が可能です。
しかし、リサイクルマークが付きませんので、ノートパソコンを処分する時が面倒です。
個人的にはいい加減、この手法を止めてほしいと思います。
■価格.com
要らないソフトが多過ぎて削除するのが大変
必要のないソフトもあるので消してしまいました。(年賀状ソフトなど)
参考元
- 遅すぎて話にならない
保証期間が2年あるので、東芝のノートパソコンを選んだという人は結構います。
しかし、サポートの質はそれほど良いとは思えません。
過度に期待しない方が良いでしょう。
私も一度だけサポート窓口に電話をかけたことがありますが、なかなかつながりませんでした。
不具合ではなく、購入前の相談をしたくてかけてみたのですが、それでも待ち時間が長いのですから、その程度なのでしょう。
私と同じような体験をした、という評判もたまに見かけます。
もうこうなると、電話よりもウェブの問い合わせフォームから問い合わせた方が良いでしょう。
小売店で購入したのなら、そちらのサポート窓口で対応してもらった方が早いです。
■価格.com
- 土日はもちろん平日でさえも1時間待ちはあたりまえです。
参考元
- まあまあ普通です。
撮影:つーろっぷ
私は2014年にdynabookを購入しました。
自分用ではなくて、家族用に私が選んで買いました。
老眼なので、なるべく大きな画面のノートパソコンが欲しいという家族の要望を受け、17インチのものを探しました。
税込で10万円しなかったです。
当時はまだ東芝が経営不振になる前でしたが、現在同様に国内メーカーとしては全体的に価格が安かったです。
国内メーカーで安いと言えば、マウスコンピューターがあります。
しかし、電源系統のトラブルが多いという評判を良く聞いていたので、避けました。
ただ、東芝もここまで価格が安いのには、それなりに理由がありました。
サポートが貧弱です。
実際、私は購入前にサポート窓口に在庫を問い合わせたのですが、今ひとつはっきりしない回答をもらってモヤモヤした経験があります。
買ったノートパソコンの感想としては、値段のわりに外見に安っぽさがないのは良いですね。
しかし、キーボードは打ち心地がフニャフニャしており、余分な力が入りやすく疲れます。
また、プリインストールソフトが山のように入っているのには、閉口しました。
その他は可もなく不可もなく、ごく普通だと思います。
問題は耐久性です。
買って2年ほどで、動画再生など負荷がかかる作業をすると、内部が高温になりすぎているという警告ダイアログが表示されるようになりました。
ホコリが溜まっているのかと、排気口を掃除してみたりもしましたが、症状は改善しませんでした。
サポートに問い合わせようかと思いましたが、すでに保証が切れているので、あきらめて買い替えました。
今は予備機として、たまに使う程度です。
ということで価格に関する評判もサポートに関する評判もその通りと言ったところでしょうか。
ここまで東芝のノートパソコンの評判について解説してきましたが、これは評判のごく一部に過ぎません。
あくまでも意見として比較的良く聞くことをまとめたものであり、これがすべてという訳ではありません。
実際には東芝のノートパソコンを使っていても、表立って意見を言わない人の方が多いのではないでしょうか。
意見を言うとしても、人によって評判の良し悪しを決める基準は異なります。
例えば、今回の記事では東芝のノートパソコンはラインナップが豊富なことが良い評判としてあげました。
しかし、種類が多すぎて選びにくくて嫌だ、という人もいるでしょう。
Appleなどは種類が多すぎないため、逆にシンプルで良いという評判を聞くこともあります。
さらに、私自身はプリインストールソフトが嫌いですが、色々なソフトがあって便利だと思う人もいるはずです。
とはいえ、パソコンの使い方は人それぞれで異なるのですから、当たり前です。
ですので、自分のパソコンの使い方に合っている意見であれば、参考程度に頭の片隅に入れておけば良いと思います。
逆に他人の評判が最もらしく聞こえても、それが自分の使い方に合わなければ意味はありません。
東芝のノートパソコンの特徴を端的に言うと、「ラインナップが豊富で安い」ことです。
国内メーカーのノートパソコンが欲しいけど、予算がそれほどない人には良いと思います。
ウェブ限定モデルなら、店頭販売モデルよりもさらにお安くなっています。
ただ、安い海外メーカーとの競争にさらされ、コストダウンした影響なのか、当たりハズレが激しいです。
私が買ったdynabookも、2年程度で不調になりました。
使い方にもよるので、一概には言えませんが、それでも昔よりもヤワになっている印象は否めません。
サポートの質もそれなりで、良い評判が少ないです。
安さと質のどちらに重点を置くのかで、判断は分かれると思います。
こちらの記事では同じノートパソコンでもASUSのノートパソコンの評判について解説しています。
比較的安めの価格帯のノートパソコンなので、よかったら目を通して見てください。