USBメモリのデータを完全に消去する方法を解説!復元ツール対策!

この記事を執筆するにあたって

電子技術者である経験や知識を持ってUSBメモリの仕組みを説明してみました。

Written By えどう タロー

目次

USBメモリのデータを完全に削除する方法を解説します

こんにちは、えどうです。データの受け渡しに便利なUSBメモリ、皆さんは使っていますか?

色んなデータをUSBメモリを使ってやりとりしますが、「昔書き込んでいたデータが見られてしまったら、嫌だなぁ」と思ったこと、ありませんか?

今回は、そもそもUSBメモリってどんな仕組みなの?という原理も含めて、USBメモリのデータを完全消去する方法についてご紹介します。

USBメモリの『削除』はデータを完全に削除できている訳ではない

USBメモリ上でデータをゴミ箱へ移動して、削除、という行為は厳密にはUSBメモリから完全にデータを削除しているわけではありません。

「データの削除」は「ファイルがあると言う情報を消している」だけ

パソコンのデータは、一般に下記の二つの情報があります。
- インデックスと呼ばれる「どこにどんなファイルがあるよー」という情報
- ファイルのデータ部分「ファイルの中身はこうだよー」という情報

パソコンから「データを削除」とやると、一般には「インデックスが削除」されるだけで、データ部分の削除までは行われません。

このため、復元ツールを使用すると、データの復元が簡単に行えてしまいます。

ファイルの復元ってどうやるの?

正しくデータが削除できているか確認したいという方のために、実際にファイル復元ソフトを用いて、ファイルの復元方法を紹介します。間違えてファイルを消してしまった場合は、この方法で復元することができますよ!

今回は、Recuvaというソフトを利用してファイルの復元を試みました。
ダウンロードURL:https://www.ccleaner.com/recuva/builds


検証:えどう

Recuvaを開くと、こんな画面が出ます。
まず、どんなファイルを復元したいか?と問われますので、
「All Files」を選択しましょう。


検証:えどう

すると、このような画面になりますので、
「In a specific location」を選択し、USBメモリのドライブを指定して下さい。


検証:えどう

もしも、ファイルの実態が削除されていないデータがあれば、このように「復元可能なデータ」として表示されます。
復元したいファイルにチェックを入れて、Recoverをクリックすると、ファイルが復元されます。

・・・と、こんなに簡単に削除したはずのファイルが復元されてしまいます。

何で復元できてしまうの?

なぜ復元できてしまうのか?というと、殆ど全ての記憶メディアは上からデータを上書きされない限り、古いデータを保持し続けるという特徴があるためです。

このため、何度もデータを上書きして、新しいデータをそのファイルが記憶されていた領域に上書きしない限り、古いデータを復元することができてしまうのです。

なお、復元できなくする方法はこの記事の下の方に記載されています。

USBメモリのデータを完全に削除することのメリット

USBメモリのデータを完全に削除することができたら、どのようなメリットがあるのかどうか、ご紹介します。

① USBメモリを人に渡したときに不必要なデータを渡すリスクが無い

USBメモリを人に貸したり、中古品として販売したときに、USBメモリを手に入れた人が、データ復元を試みて、データを復旧することを防ぐことができます。

必要なデータだけを渡したいとき、USBメモリを手放す際に必要最低限のデータのみ、ないしUSBメモリ内に何も入っていない状態でUSBメモリを渡すことができます。

② 個人情報の流出を防ぐ

データの完全削除をすることによって、不必要なデータが一切含まれていない状態でUSBメモリを相手に渡すことができるので、
必要なタイミングだけで個人情報のやりとりができ、個人情報のデータのやりとりが不必要なタイミングでの個人情報の流出を防ぐことができます。

USBメモリのデータを完全に削除することのデメリット

では、USBメモリのデータを完全に削除するデメリットはないのでしょうか?データとUSBメモリの寿命という二つの観点で解説します。

① 完全に削除したデータは戻ってこない

一度完全に削除してしまったデータは、二度と戻すことはできません。(とはいえ、完全な削除の時点で、「誤って削除」ということは無いと思いますが・・・。)

② USBメモリの寿命を縮める

実は、USBメモリは書き込みできる回数というものが決まっています。

通常の削除では、最小限のデータ書き込み回数で済むのですが、データを完全に削除することは、データが存在していた部分を新たなデータで書き換えなければならないため、書き込み回数が増えてしまいます。

このため、通常の削除で使用している場合と比較してUSBメモリの寿命を縮めてしまいます。

USBメモリのデータを完全に消去する方法

では、実際にUSBメモリのデータを完全に消去する方法をご紹介します。

今回は、完全にデータを削除するため、「ディスク消去ユーティリティ」というソフトを利用して完全に削除します。

ダウンロードURL:http://www.vector.co.jp/soft/winnt/util/se500811.html

なお、USBメモリのデータを完全に消去する方法は、USBメモリ全体のデータを完全に消去することしかできません。部分的な完全消去はできないので気をつけて下さい。

手順① ディスク消去ユーティリティでデータの削除を行う


検証:えどう

開くと、このような画面が出ます。
データを完全に削除したいUSBメモリのドライブを指定し、
「消去」をクリックすると、データが完全に消去されます。

確実にデータを消去したい場合は、データ消去方法を「米国家安全保障局(NSA)推奨方式」にしてください。

手順② エクスプローラ上からフォーマットをする

「コンピュータ」を開き、USBメモリのドライブを右クリックし、「フォーマット」からフォーマットをしてください。
この際、データは完全に消去されているため、「クイックフォーマット」にチェックを入れてフォーマットをしてしまって問題ありません

必要に応じて、データの復元を試みて、
下記画面が出ることを確認して下さい。


検証:えどう

USBメモリを破棄する場合は完全破壊がおすすめ

USBメモリを破棄する場合、
ソフトウェア上でデータの完全消去をすることもおすすめですが、データ容量が多ければ多いほど、データの完全消去に時間がかかってしまいます。

このため、USBメモリを破棄する場合は、ハンマーなどでUSBメモリを叩き、物理的に破壊することをおすすめします。
中に入っている黒い横長の部品が割れる程度に破壊できると完璧です。

USBメモリのデータの完全消去について疑問が残ったら

この記事では、USBメモリのデータの完全消去について、
データの復元方法も含めてご紹介しました。
USBメモリのデータ完全消去、の観点ではある程度細かいところまで解説できたと自負していますが、まだ足りない部分もあるかもしれません。

「こういうところが知りたい」などのご意見があれば問い合わせフォームからご連絡頂ければと思います。
今後の記事修正の参考にさせて頂きます。

まとめ

この記事では、USBメモリのデータを完全に消去することについて解説しました。

要点をまとめます。

USBメモリの『削除』はデータを完全に削除できている訳ではない

  • 「データの削除」は「ファイルがあると言う情報を消している」だけ
  • 専用ソフトを使うとファイルの復元は簡単

USBメモリのデータを完全に削除することのメリット

  • ① USBメモリを人に渡したときに不必要なデータを渡すリスクが無い
  • ② 個人情報の流出を防ぐ

USBメモリのデータを完全に削除することのデメリット

  • ① 完全に削除したデータは戻ってこない
  • ② USBメモリの寿命を縮める

USBメモリのデータを完全に消去する方法

  • 手順① ディスク消去ユーティリティでデータの削除を行う
  • 手順② エクスプローラ上からフォーマットをする
  • USBメモリを破棄する場合は完全破壊がおすすめ

この記事が皆さんの情報セキュリティ対策に一役立てば光栄です。

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この記事を書いた人

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えどう タロー
ガジェット大好き技術屋さんです。
電気系の研究者として勤務している傍ら、フリーライターとして活動しています。 様々な電子機器に触れることが多い電気電子系の技術者としての観点を交えながら、 皆様にわかりやすい記事を提供できるように心がけております。

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