ズバリSSDの寿命はどれくらい?HDDとの比較や確認方法についても解説!

この記事を執筆するにあたって

SSDの動作方式を電子デバイスの観点から理解しており、また、SSDを使用しているユーザの一人として、SSDの寿命について解説できると思い、執筆しました。

Written By えどう タロー

目次

SSDの寿命について紹介します

こんにちは、えどうです。「パソコンはSSDが早くて良いよ」と聞いたことはありませんか?しかし一方で「SSDはHDDと比較して寿命が短い」と言われることもあります。

私自身も2011年からSSDを使用していますが、最初に使用したときは「早っ!」と驚いたものです。7年経過した今も同じSSDを使用していますが、少しずつ寿命が近づいているなぁ、と感じています。

いったいSSDの寿命はどの程度あるのでしょうか?この記事で解説します!

ズバリ、SSDの寿命は平均どれくらい?

では、SSDの寿命はどのくらいなのでしょうか?

SSDの記憶素子として使用されているNANDの定格P/E(プログラム/消去)値によって異なりますが、概ね、
毎日、120GB程度のディスクアクセスをしていた場合で、およそ5年半使用することができます。

詳細な計算式などは参考元の資料をご覧頂きたいのですが、
毎日使用していると概ね5年程度経つとある程度劣化してしまう。とお考え下さい。

寿命は毎日の使用状況によって大きく変化しますので、5年はあくまでも目安、とした方が良いでしょう。
(冒頭にも書いたとおり、私もSSDを使用していますが、7年以上経った今も問題なく動作しています)

参考元:HP SSDの耐久性

HDDとSSDどっちが寿命長いの?

では、HDDとSSDはどちらが寿命が長いのでしょうか?

結論から先に言うと、SSDの寿命を延ばすための技術が発達している為、一般的な利用では、あまり寿命に差はありません。
ただ、利用方法によっては、明らかにどちらかの方が寿命が長くなる、ということがあります。

HDDの方が寿命が長い使い方

  • ディスクアクセスがとても多い(動画のデータの読み書きが頻繁、など)
  • 書き込みをした後に数年間通電しない

SSDの方が寿命が長い使い方

  • ポータブル用途(使用中に物理的な衝撃がかかる場合)

HDDは衝撃に弱く、SSDは総書き込み容量が限られています。
このため、ノートパソコンではSSDの方が、動画編集用のストレージや
長期保存用のストレージとしてはHDDの方が優れていると言えるでしょう。

SSDは種類によって寿命が大きく異なります。
- SLCタイプ(1セルで1ビット)
 最も高寿命だが、高価。エンタープライズ目的で利用1
- MLCタイプ(1セルに2ビット) 主流のTLCタイプと比較すると高価だが、堅牢性が高い。
- TLCタイプ(1セルに3ビット) 今最も販売されているSSD。MLCよりも堅牢性は劣るが、実用上問題なし

1セルに収められるビット数が増加すればするほど、SSDの価格は下げることが可能なのですが、その一方で、1セルに収められるビット数が増加すると、SSDとしての寿命は短いようです。

SSDの寿命の症状

SSDの寿命が近づいてきたとき、いったいどのような現象が発生するのでしょうか?ご紹介します。

SSDの寿命の症状① パソコン起動後にフリーズするようになる

SSDの寿命が近づいてくると、SSDに保存されているシステムファイルが破損し始めます。すると、パソコン自体は起動するのですが、起動後に頻繁にフリーズするようになってしまいます。

理由無く、あまりにも頻繁にフリーズするのであれば、SSDの寿命が近づいていると考えた方が良いでしょう。

SSDの寿命の症状② パソコンが起動しなくなる

頻繁にフリーズするような状況から、SSDが更に寿命によって劣化してしまった場合、パソコンを起動するために必要なブートセクタと呼ばれる部分が破損してしまいます。

ブートセクタが破損してしまった場合、パソコンを正常に起動することができなくなってしまいます。

SSDの寿命の確認方法

SSDの寿命を確認する方法として、S.M.A.R.T(Self-Monitoring, Analysis and Reporting Technology )を確認する方法があります。

S.M.A.R.Tを確認する為には、専用のソフトをインストールするのが良いでしょう。ここでは、S.M.A.R.Tを確認する為のソフトを2つ、ご紹介します。

SSDの寿命の確認方法① Crystal Disk Info


検証:えどう

Crystal Disk InfoはSSDだけでなく、HDDのS.M.A.R.Tを確認する為のソフトです。SSDとHDDの健康状態や寿命を一発で確認することができます

上の画像は私のSSDの残り寿命を示したものです。7年ほど使用していますが、まだ54%の寿命が残っていることが分かります。

Crystal Disk Infoは常駐型のソフトですので、SSDの寿命が来た段階やHDDの故障を予知した段階で通知してくれます。

SSDの寿命の確認方法② SSD Life Free


検証:えどう

SSD Life Freeは、SSD専用の寿命予測ソフトです。

PCにつき1台のSSDという制限はありますが、「具体的にいつまでSSDが使えるのか」を知ることができます。

上の画像は私のPCで使用しているSSDの寿命を示したものです。
まだあと8年程度使用できることが示されています。

SSDの寿命が来たら、、?

S.M.A.R.Tを確認して、寿命が近づいている、と確認できたら
SSDを買い換えましょう。限界まで使用してしまうと、新しいSSDへのデータ移行で問題が発生してしまいますので、
「代替処理済のセクタ数」の値が変化したあたりで新しいSSDへ置き換えることをお勧めします。

なお、これ以上そのPCを使用しないのであれば、PCの廃棄を検討することをお勧めします。

SSDの買い換えをする場合、目安として今まで使用していたSSDと同じかそれ以上の容量のSSDへと買い換えるのが良いでしょう。

「まだ寿命があるから大丈夫」と思って使い続けてしまうと、突然劣化具合が酷くなってしまい、あっという間に寿命が尽きてしまうこともありますので気をつけて下さいね。

SSDの寿命の長いSSD

ここまででSSDの寿命や寿命が近づくとどのようなことが起きるかを解説しました。
では、SSDの寿命が長い商品をご紹介します。

SSDの寿命の長いSSD① Samsung 860 EVO

サムスン Samsung SSD 860 EVOシリーズ 250GB(ベーシックキット) MZ-76E250B/IT
画像をクリックするとAmazonに移動します。

堅牢性の高いMLCタイプのSSDであるSamsung SSD 860 EVOです。
総書き込み量が150TBと高寿命です。SSDに対して安さだけで無く、しっかりとした信頼性が欲しい、と言う方はこちらのSSDをお勧めします。

SSDの寿命の長いSSD② Transcend TS256GSSD360S

Transcend SSD 256GB 2.5インチ SATA3 6Gb/s MLC採用 3年保証 TS256GSSD360S
画像をクリックするとAmazonに移動します。

こちらも堅牢性の高いMLCタイプのSSDを利用しているTranscendの
TS256GSSD360Sです。
総書き込み量の定格開示はありませんが、MLCタイプのSSDである為、かなり高寿命であると推測できます。

SSDの寿命対策

SSDの寿命対策① SSDにページファイル指定をしない

OSには、高速処理をするためのページファイル、という仕組みがあります。メインメモリの中の、使用されていない容量部分を一時的にHDDに収納することで、メインメモリの空き容量を増やすことができる機能です。

ページファイルを設定したドライブは大量に書き込みが発生し、SSDの寿命を縮めてしまう恐れがあるため、SSDドライブに対してページファイルを設定することはお勧めできません。

SSDの寿命対策② SSDでデフラグをかけない

デフラグは、HDDにおけるデータの離散化(1つのデータを構成するパーツがHDDのあちらこちらに散らばってしまっていること)を解消する手段として用いられます。

HDDの場合は一つのデータはできる限り固まった場所に置いてあればディスクアクセスが早くなるため、デフラグすることが効果的なのですが、SSDの場合、最初からディスクアクセスが早いため、デフラグをする意味がありません。

また、デフラグを行うと、SSDに対する読み書きが大量に発生してしまうため、寿命を縮めてしまうのでお勧めできません。

SSDの寿命対策③ 大容量のデータの作業用ディスクとして使用しない

SSDは書き込めるデータ量があらかじめある程度決まっています。
このため、大容量のデータの作業用ディスクとして使用してしまいますと、あっという間に寿命を迎えてしまう可能性があります。

大容量のデータの作業用ディスクとして使用する場合、「どうしても速度が必要」と言う場合を除いて、HDDを使うようにしましょう。

【コラム】というかそもそもSSDって何か本当にわかってる?HDDとの違いは?

SSDはSolid State Driveの略です。直訳すると、「半導体素子ドライブ」という意味です。

一般的なHDDは磁気ディスクを使ってデータを記憶しますが、SSDは電気信号としてデータを記憶します電気信号としてデータを記憶していた方が読み出し、書き込みが早いため、「HDDよりもSSDの方が早い」のです。

データを磁気データとして記憶しているHDDと比較して、電気信号として保管しているSSDは、使用の度に徐々に劣化していくことや、一部の故障が全データの抽出不可能に繋がるため、長期信頼性が要求される用途には利用されていません。

まとめ

この記事ではSSDの寿命と、寿命が来たときの症状について解説しました。
要点をまとめます。

ズバリ、SSDの寿命は平均どれくらい?

概ね使用して5年経ったらSSDの寿命を確認しましょう

HDDとSSDどっちが寿命長いの?

利用方法によりますが、概ね差はありません。

SSDの寿命の症状

  • ① パソコン起動後にフリーズするようになる
  • ② パソコンが起動しなくなる ####SSDの寿命を確認する為には
  • Crystal Disk Info ・・・SSDを始めHDDの健康状態・寿命を確認
  • SSD Life Free・・・SSDの寿命を予測 ####SSDの寿命が来たら、、? 「代替処理済のセクタ数」の値が変化してきたあたりで、新しいSSDへの買い換えをお勧めします。 ####SSDの寿命対策
  • ページファイルを作成しないようにする
  • デフラグをしない
  • 容量のデータの作業用ディスクとして使用しない

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他にも気になる家電製品の寿命について解説している記事がいくつもあるので、気になった方はぜひ読んで見てください。

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えどう タロー
ガジェット大好き技術屋さんです。
電気系の研究者として勤務している傍ら、フリーライターとして活動しています。 様々な電子機器に触れることが多い電気電子系の技術者としての観点を交えながら、 皆様にわかりやすい記事を提供できるように心がけております。

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