LED電球/照明の寿命を解説!平均的な寿命の時間、寿命が来た時の症状など

この記事を執筆するにあたって

少しでも電気代を減らすべく、数年前から照明はオールLED。 まだ寿命が来たLED照明はありませんが、念のために情報収集を繰り返してきました。

Written By あずま ようへい

目次

LED電球の寿命について解説します

近年、省電力と長寿命による経済性の良さから、LED照明が急速に普及しつつあります。

今や外灯や信号機のランプ、自動車のヘッドライトなど、家庭用照明の枠を超えて浸透しつつあるLED照明。
家庭でもオールLED化した方は多いのではないでしょうか?かくいう筆者も、数年前に全部の電球をLEDに取り換えました。その低消費電力効果の威力はすさまじく、蛍光灯と比べると割高なLEDの価格ですが、その差を埋めて有り余るほどの電気代が安さでいまだに驚いています。
そのうえ、長寿命であり、今では10年間使用可能を謳うものも珍しくなくなってきています。
しかし、ここ最近、短時間でLED電球がつかなくなった・使用可能期間内なのにつかない・などという話も聞くようになってきました。
長寿命であるはずのLED照明。本当に長寿命なのでしょうか?本記事では、それを改めて把握していきたいと思います。

ズバリLED電球・照明の寿命はどれくらい?

実はLEDには寿命がない…!

かなりインパクトのある見出しですね(笑)。
本当に寿命が無かったら、無限に使えるんじゃ…!?となると思うのですが、確かに「原理的には」その通りです。ですが現実はそう簡単にはいきません……まずは、おおまかにLEDの仕組みを解説したいと思います。

LEDとは、Light Emitting Diode(発光ダイオード)の略で、つまりはダイオードの仲間です。ダイオード自体が分からない人も多いと思うのですが、おおざっぱに言うと、ダイオードは電気を一方向にしか流さない効果がある部品の事で、現在ではほとんどが半導体でできています。LEDも例外ではなく、半導体素子でもあります。
LEDは、電気を整流する過程で直接光を発生させる作用があります。これが、白熱灯や蛍光灯とは全く違うところで、長寿命省電力に繋がっています。

というのも、他の照明器具…例えば、白熱灯では電気をフィラメント(電球の真ん中にある細い糸のようなアレです)に流し、そこで発生する電気抵抗が熱になり、熱によってフィラメントが発光し照明となります。この時、フィラメントは数千度にもなるというとてつもない高温になり、どうしてもフィラメントの劣化(蒸発)を起こします。劣化して弱くなったフィラメントは、わずかな衝撃で切れたり、また何もなくても蒸発して切れます。これが白熱灯の寿命です。
蛍光灯の場合でも、エミッターという物質によって生まれた紫外線などの高エネルギーな光が蛍光灯の内側に塗られた蛍光物質(名前の由来です)に当たることで発光するのですが、エミッターは、電気をオンオフするたびに、わずかに劣化していきます。そのため、寿命が生まれます。
LEDにはそのような、作動させるだけで劣化していく要素がないため、理論上は寿命がないのです。

参考URL:LEDの発光原理 パナソニック

LEDの電気を直接光に変える発光原理は、そのまま省電力という特性にも繋がります。電気を光に変換する際のロスが白熱灯や蛍光灯と比べ少ないため、同じ電力当たりの発光効率が格段に高いのです。これはまた、熱の発生を抑えるという事にもつながっています。

参考URL:LEDの高い発光効率 LED照明推進協議会

ここまで書いてみると、まるでLEDは際限なく使える魔法のような照明にも感じられてしまいます。が、実際には白熱灯よりは圧倒的に長いですが寿命があります。それどころか、使い方によってはごく短時間で寿命を終えてしまうような危うい側面もあります……
次項では、そんなLEDの、いわば弱点について解説をしていきます。

LED電球の寿命が短くなってしまう原因と対処法

LEDの寿命を縮める原因は熱

LEDを長持ちさせるにあたって最大の壁は熱です。LED…特に家庭用照明に使うものでは、電球内部に家庭用電源に合わせるよういくつかの部品が組み込まれている場合がほとんどですが、これらの部品が熱に弱いものが多く(電解コンデンサなど)、また、LED本体(発光素子)は通常周りに樹脂でできた層に包まれているためこれも熱により劣化します。
LEDは高効率で電気を光に変えますが、それでも使われる電力の70%は熱になるといわれます。

参考URL:LEDを知る、学ぶ 大塚商会

このように、LEDといえど熱を全く出さないわけではなく、その上、構造上熱に弱いため。LED照明はかなり熱に対して敏感な照明器具となります。これは白熱灯や蛍光灯にはない明確な弱点です。
この特性のために、通常LED照明は放熱に気を配って設計されています。放熱はLED照明の寿命に直結するといってもいいくらい重要な要素で、放熱能力の優劣がほぼ寿命を決めるといっても過言ではありません。
また放熱が大切ということは、LED照明を使用するシチュエーションによっても大きく寿命を左右する事を意味しています。

白熱灯同様衝撃にも弱い

LED照明は電子機器であり、繊細な部品がいくつも使われている精密機器でもあります。
素子自体は衝撃に強いものの、LEDを補助する電圧調整部品や電流調整部品は繊細な作りの物がおおいため、強い衝撃がおきるような環境で使用される前提のもの(LED懐中電灯やヘッドライトなど)のような製品でない限り、なるべく衝撃を与えないようにするのが無難です。
次項では、そんなLED照明を長持ちさせるにはどうすればいいかを解説していきたいと思います。

LED ライト

LED電球の寿命を長くするには?

とにかく熱をため込ませない

前項ではLEDの弱点ともいえる熱に対する弱さについて話しました。LED照明は白熱灯や蛍光灯に比べて非常に熱に弱いため、長寿命を生かすにはなんとしても熱をため込ませない必要がでてきます。せめて、製品にある耐用限界温度以下にはさせたいところです。

まず手っ取り早いのが、そもそも高温になりがちな所にはLEDを使わないとう事です。
たとえば、キッチンや暖房器具のすぐそばなど、熱が発生しやすい場所はどうしてもLEDには不利な環境なので、このような場所にはLEDほどではありませんが長寿命が期待できる蛍光灯を使ったほうが、トータルのコストが安くすむ場合もあります。
また、照明器具の形によってはLEDから発生する熱をため込むようになってしまいがちなので、密閉されたライトやかさ高いコップのような形のシェード、上部に放熱用の穴があいていないシェードなどはLEDにとっては厳しい環境となります。

このような状態だと熱くなりすぎてしまい、短時間で寿命を終えてしまい暗くなる場合もあるので、シェードの形をかえるなどの工夫が必要となります。
またLED照明自体も放熱のためヒートシンクとよばれる金属の放熱部分が主に根元部分についているのですが、このヒートシンクの性能も発売時期やメーカーによってばらつきがあうようです。
できれば、照明器具側でも放熱ができるものを使用したい所です。

振動や衝撃を与えない

前項に書いたように、LED照明は繊細な電子機器でもあります。そのため必要以上に振動を与えたりするのは故障の原因になります。どうしても衝撃や振動を与えてしまうような環境の場合は、そのような環境に強い耐衝撃機能のある製品を使うか、最初からLED以外の照明を使用することをオススメします。

使用条件に合ったものを使う

照明器具と一言いってもさまざまな形態のものがあります。密閉型のスタンドや調光機能付きのもの、天井に埋め込む断熱型のものもあるでしょう。LEDは適切な使用条件以外の環境に弱く、きちんとした条件でなければ意外と簡単に故障してしまいます。
LED照明の突然の故障に多いのは特に調光機能つき照明器具に関するもので、製品の説明書や表示はよく読みましょう。

長時間連続点灯しない

省電力長寿命がLED照明の長所ですので、つい長時間つけっぱなしにしたくなるものですが、点灯時間が長くなればなるほど、蓄積される熱も大量になっていきます。本当に長い事LED照明を使いたいのであれば、あまり長い間つけっぱなしにするのは控えたほうがいいかもしれません。
もちろん、きちんと放熱対策をしたものであれば、

LED電球の寿命の見分け方!寿命のサインは??

照明が寿命を迎えるとき、白熱灯や蛍光灯ではそれぞれ特有の症状がでますが(突然切れる、チカチカと点滅したり青緑に色が変わったりするなど)、LED照明にも特有の症状が発生します。
LEDというものは、点灯した瞬間から徐々にに劣化を始めるのですが、劣化するにしたがってだんだんと暗くなっていくことが知られています。そのため、(社)日本照明器具工業会によって元の明るさの70%になった時が、そのLED照明の寿命だとするルールが決められました。

参考URL:LEDの寿命 パナソニック

LED照明が暗くなっていくペースは、熱にさらされるほど速くなっていくので、いかに高温にさせないかが重要になってきます。
このように、LEDはゆっくりと暗くなっていく特性があるため、突然白熱灯のように切れる場合は、寿命ではなく故障が考えられます。
あるいは、単に取り付けが悪かったり緩まった可能性も考えられるため、突然LED照明がつかなくなったときは一度取り付け直してみるのも手です。

寿命の長いLED電球

現在では大手家電メーカー各社の出しているLED電球は、スペック的にはどれも横並びになっており、現在出せる性能は出し切っている感じは否めませんが、そのなかでもひときわ特徴があり、耐用温度の高い製品をいくつか紹介したいと思います。

まずは東芝の、高温環境にも対応したミニクリプトンタイプのLED電球です。

断熱施工器具と密閉型照明器具の両方に対応しており、熱に対する耐性は高いと言えます。
定格寿命は4万時間と標準的なものとなっています。

他にも、同じ東芝からはこのような照明も発売されています。


実はLEDは演色性というものが低いです。
演色性とは、光がものに当たったときに、その物の色が正しく反映されているかどうかを測る指標のようなもので、LEDは特性上狭い範囲の波長の光しか出さないため、この演色性が良くありませんでした。
このLED電球はその演色性を良くすることに特化しており、白熱灯に近い色再現率があり、特に食卓に向いていると言えます。食品などを鮮やかに見せるには最適なLED照明です。

他にも東芝はLED照明に5年の保証期間を設けているため、万が一の不具合が起こった時にも安心できるというのは大きな魅力です。
パナソニックのLED電球にも同様の保証制度があります。

アイリスオーヤマからは人感センサーつきのLED電球が発売されています。

普段は消灯し、人の体温を感知して自動で点灯するので、LED照明の強みである省電力性がさらに強化されています。
また、点灯時間は5分のため、連続点灯による加熱は小さいとみられ、長寿命化に貢献していると思われます。
なお、アイリスオーヤマのLED電球も5年間の保証期間がついています。

まとめ

一見敵なしの完璧な照明器具に見えたLED照明ですが、意外と繊細で弱点も多いものであったことが今回の記事で分かったかと思います。しかし、弱点さえ把握してきちんとした対策をすれば、LEDの特性に見合った凄まじいまでの高価が実感できることでしょう。
特に、白熱灯から買い換えた場合はあまりの消費電力の違いに感動すら覚えるほどです。

では、あらためて本記事の要点をここにまとめたいと思います。

  • LED電球は基本的に省電力、長寿命。しかしその性能は適切な環境下でつかってこそ発揮される物。
    • LEDは特に熱に弱いので、なるべく熱がこもらないように対策すること。また強い衝撃を与えるのも控えるべき。
  • LED照明の寿命が来た時のサインは、前より暗くなったかどうか。突然切れる白熱灯のような寿命の尽き方は基本しない。
  • 大手家電メーカーの出すLED照明はどれもほとんど横ばいのスペック。

以上、LED照明の寿命についての記事でした。参考にししていただけると幸いです。

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他にも気になる家電製品の寿命について解説している記事がいくつもあるので、気になった方はぜひ読んで見てください。

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2018/08/03関連記事の更新

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あずま ようへい
かゆい所に手が届くような記事を書いていきたいと思っています。

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