こんにちは、maggyarです。
音楽は普段からよく聴いていて、洋楽邦楽問わず幅広く聴きます。
イヤホンに対するこだわりはそこまでないので、できるだけフラットな視点からの評価を心掛けています。
今回ご紹介するイヤホンは、2017年 7月15日にSONYから発売されたMDR-EX155です。
価格は2000円弱で、非常に手に取りやすいイヤホンだと言えます。
カラーバリエーションも10種類と豊富なので、イヤホンにあまりこだわりが無い人にはぴったりの商品です。
低価格帯とはいえ仮にもSONY製のイヤホンということで、ある程度の音質は保証されている点も嬉しいですね。
MDR-EX155の高音域については、それなりといったところです。
全体的にシャリシャリした感じの音で、シンセやギターの音が少し煩わしく感じます。
特にシンバルの音が耳に刺さり、長時間聴いていると聴き疲れしそうです。
主張は強めで、低音域・中音域に比べ一番聴こえやすいと思います。
ドンシャリ系が好きなら良いですが、そうでない場合は不満に思うかもしれません。
MDR-EX155の中音域については、主張に欠けるというのが第一印象です。
MDR-EX155は全体的に高音域が強いため、ドラムやギターの音でボーカルが埋もれがちになることが多々あります。
少しざらざらとした音が鳴る印象で、ノイズが入ったように聴こえます。
バラードやアイドルソングなど、ボーカルメインの楽曲にはあまりおすすめできません。
MDR-EX155の低音域帯については、正直言って微妙だと感じました。
同じ楽器でも、低音部分だけ多少音量が下がったように感じることがあります。
音自体も綺麗ではなく、多少割れているような気がします。
ただ、全体的な音のバランスから見て丁度良い強さで、主張が強くない分他の音域の邪魔をしていない点は評価できます。
MDR-EX155の音の透明感については、あまり綺麗な音ではないと思います。
全体的にくぐもったような、ラジオから流れてくる音をもう少しクリアにしたような音で聴こえます。
また音質以上に気になるのがやたらと大きいノイズキャンセリングの音で、曲が流れている間ずっとサーッという音が聴こえます。
落ち着いた曲だと顕著で、どうしても気になってしまいます。
MDR-EX155のコストパフォーマンスは高い方だと思います。
価格が2000円弱と非常に手に取りやすく、この価格帯のイヤホンであれば十分な音質です。
特別な機能はありませんが、1000円未満のイヤホンだと安すぎて少し不安、といった場合には選択肢に入れることも十分考えられます。
ただ低価格帯にありがちな典型的なドンシャリ系のため、シャリシャリするのが嫌いな方にはおすすめしません。
ハッキリ言って良い音ではないため、あくまで価格相応と割り切って使うのが無難です。
MDR-EX155のデザインについては、正直なところチープさが否定できません。
イヤホン部分はメッキ加工がされており、光沢のある綺麗な仕上がりになっています。
しかし、見た目に関して褒められる部分はその程度でしょうか。
イヤホンジャックからコード、イヤホン部分に至るまで全て単色で構成されており、変化に乏しいです。
その上、細めのコードにやたらとコンパクトなイヤホン部分のせいでどうしても安っぽく見えてしまうのです。
MDR-EX155の装着感はそれなりに良いです。
イヤーピースのサイズは4種類あり、耳へのフィット感は従来の製品と大差ありません。
しかし、イヤホン部分とコード部分共にコンパクトで重みがほとんどないため、耳にかかる負担が少ないです。
ただ、インナーイヤホン特有の圧迫感は多少あるため、長時間使用していると耳は痛くなりがちです。
高音域が少し強めなため、音量にもよりますが長時間の連続使用で聴き疲れする場合もあるかもしれません。
MDR-EX155のオリジナリティについては、あまり特徴と呼べるものはありません。
音質は標準的な低価格帯イヤホンにありがちなドンシャリ系です。
デザインに関しても、シンプルな見た目で使いやすくはありますが、少なくともおしゃれではないと思います。
カラーバリエーションの豊富さについても、MDR-EX155の低価格帯のイヤホンも割と豊富な場合が多いため、長所と言えるかは微妙です。
MDR-EX155は、ごくシンプルな有線イヤホンです。
マイクもついていませんし、音量や曲飛ばしの機能もありません。
その代わり、イヤホンとしての余計な部分を一切省いたとてもコンパクトなつくりになっています。
イヤホン部分は約1cmで、筆者の人差し指の爪よりも小さいです。
コードを巻くなり束ねるなりすれば小さめのポケットにも十分収納可能で、携帯性は非常に高いです。
MDR-EX155の遮音性は、インナーイヤホンとしては標準的だと言えます。
音楽を流していれば外の音が気になることはほとんどありません。
電車やバスの中でも不自由なく使用することができると思います。
イヤーピースのサイズも4種類あり、サイズが合わなくて遮音性が低くなることもあまりないでしょう。
音漏れに関してもほとんどしないため、大音量での使用も安心です。
MDR-EX155を使用する際におすすめのシーンとしては、外出時が挙げられます。
MDR-EX155は非常にコンパクトで携帯性が高いです。
使わなくなった時にはサッとしまえますし、柔軟性が高いため変形を気にする必要もないです。
また遮音性がそれなりにありますので、騒音のある場所でも使いやすいと思います。
逆におすすめしない利用シーンとしては、家での使用が挙げられます。
残念ながら音質は良いとは言えないため、静かな場所で使用すると音の粗さが目立ちます。
MDR-EX155を使用する際におすすめのジャンルとしては、ギターメインのロックが挙げられます。
MDR-EX155は高音域の主張が強く、他の音域が埋もれがちです。
ギターの乾いた音やドラムはそれなりに映えるので、ロックの楽曲であれば割と良い感じです。
筆者がMDR-EX155を使用する際は、andymoriやサカナクションなど、やはりロック中心に聴いていました。
MDR-EX155の総合評価としては、価格相応のイヤホンであると感じました。
MDR-EX155には特徴らしい特徴はありません。
イヤホンとしての最低限の機能を詰め込んで、最低限のコストで生産されているという印象です。
肝心の音質もそこまで悪くも良くもなく、2000円弱であれば十分だと思います。
見た目に関しても非常にシンプルで、他のイヤホンと比較してこのMDR-EX155を選ぶ決め手にはなりかねます。
イヤホンに対するこだわりが低く、音質もそこまで求めていない場合であれば購入を考えてみても良いと思います。