iPhoneやAndroid端末を所有している1ユーザとしての知見と、電気系技術者としての見地からスマホの故障について解説できると思い、執筆しました。
Written By えどう タロー
こんにちは、えどうです。スマホを落として壊してしまったり、ある日突然スマホが使えなくなってしまった、というのは、誰にでもある経験だと思います。
どのボタンを押してもスマホがウンともスンともいわない、というのは不安になりますよね。
私もポケットの中に入れていたスマホが、気がついたらとても熱くなっており、どのボタンを押しても反応しなくなっていた、という経験があります。
今回は、「スマホが故障したかも」と不安になっている皆様向けに、スマホの故障について解説を行います。
「スマホが故障したかも」と感じたら、まずは再起動を試してみましょう。
iPhoneであっても、Androidスマホであっても、電源ボタンを数秒間押すと、メニューが出てきますので、「電源を切る」を選択しましょう。
その後、再度電源を入れて、症状が再発するようであれば、初期化などを検討された方が良いでしょう。
ボタンを押しても反応しない!という場合は2つの原因が考えられます。
①の場合、スマホを充電して、暫くしてから電源を入れてみましょう。
②については、強制的に再起動する方法があります。
「スマホの故障、というよりはスマホの動作が重い」という場合、
- スマホのストレージの空き容量が足りない
- スマホの空きメモリが足りない
のどちらかが考えられます。空きメモリが足りない場合は、再起動によって解消されますので、再起動してもスマホの不調が続く場合、スマホの空き容量が足りない可能性があります。
スマホのストレージの空き容量が十分あるか、確認して下さい。
空き容量が無い場合は、アプリの削除や写真の削除によって、ストレージの空き容量を作りましょう。
具体的にスマホが故障するとどのような状況に陥るのでしょうか?
スマホの故障症状として考えられる1つが、「電源が入らない」です。
などなど、多数あります。原因としては
スマホの故障症状として良くある症状の1つが、「充電ができない」です。充電コードを正しく挿していても、充電ができない場合がこれに相当します。
原因としては、
- ①(意外と多いです)充電ケーブルが断線している
- ②ACアダプタが故障している
- ③フリーズしていて充電を受け付けていない
- ④スマホ側の充電コード挿入口にゴミが詰まっている
- ⑤内部基板の破損
が考えられます。
①、②の可能性もありますので別のACアダプタやモバイルバッテリー、そして別の充電ケーブルを使用して充電できるかどうかを確認して下さい。
撮影:えどう
スマホを常にポケットなどに入れておく方が意外と陥るのが、充電コード挿入口にゴミが詰まっている場合です。写真のように、充電コード挿入口はスマホ本体から引っ込んでいるため、ゴミが入り込んでいるかどうかを確認することが難しいです。
撮影:えどう
爪楊枝を使って充電口の中を軽くなぞってみて下さい。
(金属では無く、必ず爪楊枝のような絶縁物を使って下さいね)
綿ゴミなどが入っている場合、どっさりとゴミが取れるはずです。
ゴミを取っても、直らない場合は、残念ながら④の可能性が高いでしょう。
スマホを落としてしまったりして最も陥りやすいのが、このタッチパネルが反応しない、でしょう。
原因としては
- ①フリーズしていてタッチパネル操作を受け付けない
- ②タッチパネルセンサーが動作していない・故障している
の2つが考えられます。画面が割れてしまっている場合は、②の確率が高いでしょう。①についてはスマホを再起動することで解消することが可能です。
②になってしまった場合でも、Androidスマホの場合、操作が完全にできない、というわけではありません。USBホスト機能を搭載しているスマホであれば、下の写真のようなUSBマウスを接続することで、操作を行うことが可能です。
撮影:えどう
microUSB変換アダプタにUSBマウスが刺さっている
microUSBにUSBマウスを接続するためのアダプタがこれです。
(ただし、USBホスト機能を搭載していないスマホは使用しても無意味です。)
「スマホが故障したのかな?」と感じた場合であっても、実はバッテリーの故障の場合もあります。バッテリーの故障の場合はバッテリーを交換することで修理可能なので、バッテリー交換を検討して下さい。
(一部の防水端末などは電池交換が難しい場合もあります)
「以前と比べて明らかにバッテリーの消耗が激しくなった」という場合は、バッテリーの劣化や故障が疑われます。
特に、「使い方は変わっていないのに、バッテリーの減りが早い」であったり、「直前まで数十%あった電池残量が突然0になる」、というようなことがあれば、バッテリーの劣化や故障とみて良いでしょう。
長時間充電をしても電池残量が増えなかったり、長時間充電した後に見かけ上は100%になっても、直ぐに電池が無くなってしまうような場合は、電池の劣化や故障が疑われます。
充電しても電池残量が増えない場合の注意点として、ACアダプタや充電用ケーブルが故障している場合もあります。
いつもと違う充電器と充電ケーブルの組合せでも電池残量が増えないようであれば、スマホのバッテリーの劣化や故障とみて良いでしょう。
スマホが故障してしまったときはどうすれば良いのでしょうか?
docomo、ソフトバンク、auといった通信キャリアで修理を依頼する事ができます。携帯電話の補償サービスを通信キャリアで申し込んでいる場合は実質負担額を少なく、修理をすることができます。
ただ、通信キャリアでの修理を依頼した場合、スマホのデータは全消去されますのでご注意下さい。
(私も何度かやりましたが、おサイフケータイとか契約していると、結構面倒です・・・。)
故障したスマホが古くて、かつ補償サービスの契約をしていない場合は買い換えも選択肢として検討すると良いでしょう。
修理をした場合は、修理に数日かかるため、代替機の貸し出し、修理機の返却とちょっとした機種変更を2回するのと同じ手間がかかります。
しかし、故障を機に買い換えをした場合は、乗り換え作業は1度で完了するため、スマホのセットアップが面倒だと感じる方は買い換えをお勧めします。
docomo、ソフトバンク、auといった通信キャリアとは別にスマホ修理を専業としている業者さんが居ます。
このような業者さんに修理を依頼すると、画面割れであれば当日中に修理完了、などとても魅力的なサービスを提供してくれます。また、修理箇所によっては、データ初期化をせずに修理してくれます。
ただ、通信キャリア以外で修理を実施した場合、以後の通信キャリアでのサポートが受けられなくなりますので注意してください。
一方で、購入後の端末サポートが切れているのであれば、このような業者さんを利用するのも効果的だと思います。
スマホの調子が悪い!と感じたならば、バックアップを取ることをお勧めします。
特に、スマホの充電ができなくなってしまった場合は、即座にバックアップを取るようにしてください。外出先であれば、帰宅するまで一度スマホの電源を切って置いて、バックアップのためだけに電源を入れるのが良いでしょう。
バックアップはクラウドへのバックアップや、Androidの場合はSDカードへのバックアップ、iPhoneであればPCを使ってitunesでのバックアップなど様々な方法があります。
ご自身に合ったバックアップ方法でバックアップを取って下さい。
「そもそもスマホの故障って何が原因なの?」と思われる方も多いと思います。
スマホの故障の原因は様々なものがあります。
防水対応していないスマホは水の中にスマホを落とすだけでショートしてしまい、故障してしまいます。なお、防水対応のスマホであっても、購入してから年月が経ってしまうと、防水性能が劣化するため、水没による故障リスクは0ではありません。
スマホの画面やタッチパネルの故障する原因で最も大きいのが落下による破損でしょう。スマホの画面は高強度ガラスを採用していますが、それでもある1点だけに力が集中してしまうと、ひび割れやガラス割れが発生します。
microUSBやLightningコネクタはスマホのメイン基板に半田で実装されており、そう簡単には基板から外れないようになっています。
しかしながら、電源ケーブルの抜き差しを乱雑に取り扱ったり、電源ケーブルをスマホに挿した状態で乱雑に取り扱うと、コネクタ部分が簡単に破損してしまい、スマホ故障する可能性があります。
microUSBやLightningコネクタ部分の発煙の原因になるのが細かな塵の混入です。スマホをポケットや鞄の中に入れているときに、自然とスマホのコネクタ部分に塵や毛くずが入り込んでしまうと、電源ケーブルを挿したときの発煙の原因となり、スマホ故障の原因になります。
スマホでかなり負荷のかかる作業をすると、スマホの内部の温度は数十度まで温かくなります。しかし、それを氷点下の環境で行うと、スマホの極端な加熱と冷却が繰り返され、内部基板の破損に繋がります。
寒暖差によるスマホ故障は仕方ない面もありますが、気をつけたいところです。
またこちらの記事では寿命について詳しく解説しています。きになる方はこちらの記事を読んで見てください。
スマホの電池に使用されているリチウムイオン電池はガスが出ないように密封構造になっています。しかし、スマホの電池を充電しながらスマホゲームをするなど、スマホに負荷のかかることをすると、バッテリーにとても負荷がかかってしまい、バッテリー内部にガスが溜まってスマホ全体が膨らんでしまうことがあります。
バッテリー部分にガスが溜まると、スマホの見栄えが悪くなるほか、バッテリーの劣化が進行してしまいます。
この記事では、スマホの故障について解説を行いました。
要点をまとめます。
スマホの調子が悪いと感じた段階でバックアップを取りましょう
この記事が皆さんの悩みの手助けになれば幸いです。
文中にも出てきましたがこちらの記事ではスマホの寿命について解説しています。
そもそも故障なのか寿命なのか判断がつかない場合などはこちらの記事を読んで見てください。