腕時計は2つ程しか所持していないのでメンテナンスも怠りがちではありますが、ふと気が付いた時の汚れって凄く気になりますね。 楊子や綿棒で掃除してみたり超音波洗浄機に入れてみたり、時計の汚れはどうするのが一番良いのか。
Written By 田奈 修
今回は、腕時計に関して書いていこうと思います。
腕時計と言っても、どんな腕時計が良いかという事では無く腕時計の掃除に関しての記事となります。
毎日身につけて使用する物なので、気がつくと結構な汚れでどうしようか悩んだという人も多いと思います。
今回は、汚れの原因や掃除を含めたメンテナンス方法などを解説していきますので是非参考にして下さい。
それでは、実際に腕時計の掃除方法はどのようにしていけば良いでしょう?
もちろんパーツや素材によってその掃除方法も注意が必要となってきます。
ここでは、腕時計の一般的なパーツごとに掃除やお手入れの方法を解説して行きます。
まずは基本となるベルトパーツの掃除から。
自身が使っている時計もこのタイプですが、革製のベルトは水や汗だけでなく乾燥にも気を遣わねばいけないなど取り扱いは思う以上にデリケートです。
普段から出来る掃除やお手入れとしては乾いた柔らかい布で拭上げる程度になってしまいますね。
あまりに汚れや臭いが気になる場合には、文字盤からベルトを外して水洗いを行う事も出来ます。
ただし、革製品である事を考慮して幾つか注意点があります
この様に、汚れなどを水洗いして乾燥させたら大丈夫です。
掃除後に乾燥のしすぎなどが気になる場合は、革製品用の保湿クリームなどを塗っても良いと思います。
続いて金属製のベルトに関しての掃除方法です。
革製品に比べれば金属製のメリットとして壊れにくいという点がありますが、逆に錆びなどの問題も出てくるもの。
掃除の仕方やメンテナンスの基本的な流れは次の通りとなります
金属だからとは言え、乱暴に扱うのはやはりNGです。革ベルトと同じく優しく取り扱うのは一緒ですね。
本体の文字盤も意外に汚れは溜まっていきます。
防水仕様の腕時計も最近は多いと思いますが、基本的に時計内部への水の浸入は故障の原因となってしまいます。
その為文字盤などの掃除は出来るだけ乾いた状態で行うのがおすすめです。
- 本体裏面やリューズの隙間などは歯ブラシを使って汚れを落としましょう
- 文字盤のガラスは、細かい傷などが付いてしまうことがないように柔らかい布などで拭き上げます。
基本的にはこのような流れで掃除を行いますが、文字盤裏などあまりに汚れや細かい傷が目立つ場合には金属磨きクロスなどで磨き上げをするのも効果的です。この際にはガラス面をこすってしまう事が無いように注意して作業を行いましょう
汚れと言ってもその内容は様々です。まずは、腕時計に付着する汚れの原因を考えてみましょう。
汚れの原因が分かれば的確な掃除方法を考えるきっかけにもなりますので、汚れの種類などを解説しながら進めたいと思います。
まず一番に、時計の汚れの原因となるのがこちらだと思います。
時計の材質にかかわらず、時計を長時間装着している手首はどうしても汗などで蒸れてしまいがちです。
また、長い時間装着しているのでより一層、皮脂や油汚れは時計に蓄積されていくことになります。
文字盤の裏側やベルトの隙間などに、膜のように付着しているのを見ることも少なくないと思います。
空気中には微細なホコリも多く含まれています。
外出先は勿論のこと、電車の中や会社の中。家の中に至るまで普段生活している環境では大なり小なりホコリがありますので、こういったホコリなども腕時計の汚れの原因となります。
汗や皮脂汚れでべたついた所にホコリが吸着されるとその汚れも一層ガンコに。
バックルの裏などにも溜まりやすくて困りものです。
ここでは、実際の腕時計掃除に使えるグッズをいくつかご紹介していきます。
身近な物から【こんなのも使えるんだ】と言う物も幾つかありますので、メンテナンスのグッズとして目を通してみて下さい
上記の掃除の仕方にも記載をしましたが、細かい部分の汚れを掻き出すのには歯ブラシはまず必需品です
毛先が硬すぎても傷の心配が出るので、柔らかめで歯茎に優しいと謳っている物などがおすすめしやすいです。
また、毛先の太さも極細と普通の太さの物で幾つか用意しておくと細かい場所の対応もしやすくなると思います。
歯ブラシでは掻き出せない汚れを取り除くのには爪楊枝がおすすめです。
竹タイプと白樺で作られた木のタイプがありますが、木タイプのようじのほうが柔らかく傷が付きにくいです。
太さなどは殆ど変らないと思うので、時計掃除用に買わずとも普段家で使っている物があればそちらでも良いと思います。
時計の掃除の半分は拭き上げや磨きの工程です。
その際には柔らかく傷が付きにくいものである事が重要となってきます。
おすすめなのはセーム革で作られたクロスです。
柔らかく傷を付けにくいのと合わせて静電気が起きない為、ホコリを寄せ付けてしまう心配も軽減されます。
用意が難しい場合は眼鏡拭きの様な物でも代用は可能ですので1つ用意しておくと良いでしょう
ステンレス製のベルトなどで、「汚れがガンコで中々落ちない」と言う時にはこちらもおすすめです。
コップなどに容量を守って錠剤を溶かしたらベルト部分だけをうまくつけ込み洗浄します。
もちろん、革製品のベルトなどには使えないので誤って使ってしまうことが無いようにご注意下さい。
くすんできた金属ベルトを磨くのに使います。
ステンレス製のベルトなどを磨くときには、ステンレススチール用の磨きクロスもアクセサリーショップで販売されていたりするので手軽でおすすめです。
液体やクリーム状などの金属クリーナーを使う場合には、汚れが落ちるかどうかも重要ですがベルトの素材に使用可能な物かは使う間にしっかり確認しておきましょう
日頃のメンテナンスも大切ですが、駄目な場合には気持ちを切り替えて専門業者に頼む事も大事です。
しっかり綺麗にしたいけど時間が無い人や、高級時計なので壊してしまったらと不安があるという人も居ると思います。いくら掃除をしても綺麗にならずに諦めていたなんて場合も業者に頼めばすっきりと綺麗に仕上げてくれるかも知れません。
幾つかの業者を紹介しますので、興味がある人は是非検討して見て下さい
全国対応の時計メンテナンス業者になります。
クリーニングの基本料金は時計の種類によりますが、¥3,000~¥6,000程度と比較的低価格で頼みやすい価格帯なのも嬉しい点です。
また、掃除や洗浄だけではなく時計の電池交換やくすんでしまった金属部分の研磨といったメンテナンスも対応可能なので昔使用していた時計を復活させたいなんて人にもおすすめだと思います。
目安となるクリーニング日数は3~5日程度ですが、もちろん混雑具合などにより変動する事も考えられるので依頼をする前には自分のスケジュールと合わせて問題が無いか納期の確認なども行っておきましょう
公式サイト:時計クリーニング.com
こちらは東京都内に支店を持つ腕時計メンテナンス業者です。
持込が難しい人や遠方の人でも郵送により全国対応が可能となっているので安心して利用が可能です。
クリーニングと言うよりも、オーバーホールや修理などを専門に行って居る業者となりますので、定期的なクリーニングより長期間使い込んだ時計を綺麗にして貰う意味合いが強めです。
料金は、外装磨きで¥10,000程度~となっていますが、作業内容で料金は変動しますので事前の見積もりをしっかりとってもらうのがおすすめですよ
また、こちらの業者独自のポイントとして自分のIDを使用して専用ページにログインする事で現在の修理状況の確認も行えます。どれくらいで返ってくるのかなと気になる人には嬉しいサービスではないでしょうか
公式サイト:ウォッチ・ホスピタル
こちらも都内を中心として店舗を構える時計修理業者になります。
もちろん、持込修理だけではなく宅配修理も対応しているので遠方の方でも安心して利用することが出来ます。
リーズナブルな料金での作業を売りとしていて、オーバーホールの料金も1万円代からと低価格。
電池交換が¥1,800なのに対し、【電池交換+パッキン交換+洗浄+防水試験】まで行い¥4,000と電池交換と併せてのオプション的な位置づけではあるものの洗浄サービスも行って居ます。
WEBサイトからは、そもそもオーバーホールが必要な状態なのかどうかも含めて無料で見積もりを行う事が出来る他、腕時計の豆知識と言った情報も記載がある為サイトを見るのも楽しくておすすめ出来ると思います
公式サイト:時計修理工房ネオスタンダード
今回は腕時計のメンテナンスについて書いてきましたが参考になりましたでしょうか?
最近は腕時計を付けない人も多くなったと聞きますが、やはり身だしなみの1つとしても大事な物ですし使い込んだ腕時計はなんとも言えない深い味わいもあると思って居ます。
大事に長く使うためには日々のお手入れも非常に大切です。
【基本となる重要点は】
もちろん、これ以外にも注意すべき点などはあると思いますし、腕時計の素材が何かによってはそのお手入れの方法も異なってきます。自分でのメンテナンスに不安を感じたら素直に業者に依頼をするのもおすすめだと思います。興味が出てきたら是非腕時計の清掃や磨き上げ等、記事を参考に行ってみて下さい。自身も、お気に入りの時計が今後も長く時を刻んでくれるようにと、早速メンテナンスを行いたいと思います。