調理中の圧力鍋の温度は何℃?種類別による温度を調べてみた

目次

普通の鍋よりも高い温度で調理できる。それが「圧力鍋」!

「短時間で簡単に料理ができる!」、「高温で一気に調理するから美味しい!」など様々な謳い文句で宣伝されることが多い『圧力鍋』。

筆者も仕事の都合で単身赴任を余儀なくされた折、『圧力鍋』には非常にお世話になったのですが・・・そもそも何故、短時間で調理できるのか?その理屈については、あまり良く理解しておりませんでした。

そこで本記事では圧力鍋の原理を確認すると共に、キーポイントとなる『温度』について調べていきたいと思います。

圧力鍋の温度はどのくらいになるのか?

圧力 鍋 温度

普通の鍋で水を沸騰させてお湯にすると、その時の温度は約100度になります。一方で圧力鍋を使えば、沸騰時の温度を100度以上にすることが可能です。

その秘密はズバリ『圧力(気圧)』にあります。一般的に我々が居住するようなエリアでの大気圧は「1気圧」となり、その環境下で水は約100度で沸騰します。ところが圧力鍋はふたで密閉することにより、鍋内の圧力を上げることができるのです。

例えば「ティファール圧力なべ」。この圧力鍋の内部は65kPa(約0.6気圧)が加算された「約1.6気圧」の状態になります。そして、1気圧より高い環境では水の沸点は上昇します。そのため圧力鍋の中では沸騰時の温度が100度以上になる…ということなのです。

つまり圧力鍋では水を使って調理をする時、普通の鍋よりも高温で調理する(茹でる・蒸す)ことが可能になるのです。そして、いつもより高温で調理ができるということは、いつもより短時間で調理を終えることにも繋がります。「時間短縮」が圧力鍋のメリットとも言われていますが、それには鍋内の『温度』が関わってくる、ということなのです。

そこで気になってくるのが「鍋の材質によって圧力鍋内の温度が変わるのかどうか?」ということです。引き続き、確認していきたいと思います。

「ステンレス製圧力鍋」の温度

「パール金属 片手 圧力鍋 3.5L IH対応 ステンレス 圧力切替式 H-5435」は本体の材質がステンレスです。「作動圧力」は高圧で約2気圧、低圧で1.6気圧。温度は高圧時は約120度、低圧時は約113度となります。

「アルミ製圧力鍋」の温度

「パール金属 アルミ 圧力鍋 4.2L IH対応 ワンタッチレバー 内面 フッ素加工 H-5390」は本体の素材がアルミです。「作動圧力」は高圧で約2気圧、低圧で1.6気圧。温度は高圧時は約120度、低圧時は約113度となります。

それぞれのスペックで比較する限り、本体の材質による鍋内の温度差は無いように思えます。単純にその圧力鍋が「どの気圧まで耐えられるように設計されているか?」ということで、鍋内の温度が決まってくるようです。

もちろん材質という面でステンレスとアルミの「熱伝導率(熱伝導による熱の移動のしやすさ)」は異なります。一般的に、ステンレスの方がアルミよりも熱を伝えにくい性質を持つようです。そういった意味では鍋の材質によって温度を保つ「保温性」が違ってくるとは言えそうです。

この他にも温度差の原因となりそうな要素があるので、それぞれ見ていきます。

圧力鍋の蓋の種類による温度の違いは?

圧力 鍋 温度

圧力鍋の蓋にも色々と種類があるようですが、大きく2つに分けられます。

①「落としぶた方式」
鍋の内側から蓋でふさぐことにより密閉する方式です。

②「かさねぶた方式(スライド式)」
鍋の上に蓋をかぶせる方式です。蓋を回転させてスライドさせることによってロックする「スライド式」のものもあります。

①だと「NOVIA VITAMIN 圧力なべ ノビア・ビタミン 3.5L / 5L」が該当します。本製品の「作動圧力」は低圧と高圧の2段階です。具体的な圧力表記は見受けられませんでした。但し、その数値が他商品と同じくらいだと仮定すれば、鍋内の温度は約113度~約120度になることが推測されます。

②だと「パール金属 圧力鍋 クイックエコ H5040」が該当します。本製品の「作動圧力」は高圧で「約2気圧」、低圧で「1.6気圧」です。鍋内の温度は高圧時は約120度、低圧時は約113度となります。

今回は上記2製品だけでの比較になりますが、「蓋の種類(方式)」と鍋内の温度は、あまり関連性が無いように思われます。

モードによる圧力鍋の温度の違いは?

引き続き、圧力鍋自体が持つ「機能(モード)」ごとの温度差を確認していきます。

モードにも色々と種類があります。ティファールの「クリプソ ミニット デュオ」のように“普通の鍋と圧力鍋を切り替えられるもの”や、パール金属の「クイックエコ」のような“低圧と高圧で圧力を調整できる機能を有したもの”など、市場には多くの製品が出回っています。

中にはティファールの「クリプソ コントロール」のように「野菜モード」や「肉モード」といった“調理対象によって圧力を合わせる”ことができる製品もあるようです。

それぞれ、詳しく見ていきます。

野菜モードがある圧力鍋の場合の温度

野菜料理をはじめ、煮魚などを調理する時に使用するモードのようです。圧力は低圧。圧力の具体的な数値は記載されてなかったのですが、仮に「1.6気圧」だとすれば圧力鍋内の温度は約113度になることが推測されます。

肉モードがある圧力鍋の場合の温度

肉料理(煮込み)を調理する時に使用するモードのようです。圧力は高圧。こちらも圧力の具体的な数値は記載されてなかったのですが、仮に「2.0気圧」だとすれば圧力鍋内の温度は約120度になることが推測されます。

その他モードの圧力鍋の場合の温度

圧力鍋でも「電気圧力鍋」となれば、「白米」「玄米」「おかゆ」「おこわ」「魚介類」「豆類」など様々な食材に対応したモードを備えている製品もあるようです。

「圧力をかけずに鍋内を約85度で保ち、沸騰させず調理する」といった電子制御ならではのモードもあります。煮くずれさせずに食材をやわらかくしたい時や、冷めた料理を温め直す際などに利便性が高そうです。

まとめ

「本体の材質」や「鍋蓋の種類」、「機能(モード)」によって圧力鍋内の温度が変わるかどうかをここまで色々と調査してきました。

圧力 鍋 温度

結論から述べると、圧力鍋内の温度を決定する要素として重要なのはあくまで「作動圧力」です。圧力鍋自体の材質や鍋蓋、モードでは温度はほとんど影響を受けないとも言えます。

例えば一般的に「熱伝導率が低い(熱を伝えづらい)」といわれるステンレス。それを本体の材質に使った圧力鍋であっても、「作動圧力」が「1.6気圧」であれば圧力鍋内の温度は約113度となります。

一方で「熱伝導率が高い(熱を伝えやすい)」といわれるアルミ。それを本体の材質に使った圧力鍋でも、同じく「作動圧力」が「1.6気圧」であれば圧力鍋内の温度は約113度になる、ということなのです。

ご自身で既に圧力鍋を持っている方も、これから圧力鍋を購入しようと考えている方も。圧力鍋でスペックにこだわりたい時は、その「作動圧力」に着目されてみることをオススメします。

参考:ティファール圧力なべ

参考:気圧差による温度の加減「高圧」98kPaゲージ圧(約120℃)、「低圧」59kPaゲージ圧(約113℃)

参考:パール金属 片手 圧力鍋

参考:パール金属 アルミ 圧力鍋

参考:ノビアビタミン圧力鍋(落とし蓋方式)

参考:クイックエコ(スライド式)

参考:ティファール

参考:siroca(マイコン電気圧力鍋)

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