はじめまして、「しん」と申します。
私は音楽に精通しているわけではないのですが、イヤホンによって再現される音に違いがあることを知ってから自分に合ったイヤホンを探しています。
今回は2017年6月に発売されたaudio-technica(オーディオテクニカ)社のBluetoothワイヤレスイヤホン「ATH-CKR35BT」について徹底レビューしたいと思います。
オーディオテクニカは、日本の音響機器・映像機器メーカーです。
音響機器・映像機器に詳しくない方でも一度は聞いたことがあるメーカーかもしれません。
ATH-CKR35BTの箱を開けるとこのような感じです。
カラーバリエーションはブラック、ブルー、ゴールド、ピンク、レッド、シルバーの6色で、私はブルーを選択しました。
充電用Micro USBケーブルはブラックのみです。同梱品は以下のとおりです。
・ATH-CKR35BTイヤホン本体(出荷時にMサイズのイヤーピースが装着されています)
・携帯用ポーチ
・クリップ
・充電用Micro USBケーブル
・イヤーピース(XS、S、M、Lサイズ)
・クイックスタートガイド
・取扱注意ガイド
・Bluetooth通信をより快適にお楽しみいただくために
・保証書
ATH-CKR35BTには詳細な取扱説明書は同梱されていません。
詳細な取扱説明書(PDFファイル)はオーディオテクニカのWebサイトの以下のURLからダウンロードできます。
https://www.audio-technica.co.jp/atj/support/manual/manual_list.php?modelId=2940
通信方式:Bluetooth標準規格Ver.4.1準拠
RF出力:0.4mW EIRP
最大通信距離:見通しの良い状態で10m以内
使用周波数帯域:2.4GHz帯(2.402~2.480GHz)
変調方式:FHSS
対応Bluetoothプロファイル:A2DP、AVRCP、HFP、HSP
対応コーデック:AAC、SBC
対応コンテンツ保護:SCMS-T方式
伝送帯域:20~20,000Hz
型式:ダイナミック型
ドライバー:φ9.8mm
出力音圧レベル:102dB/mW
再生周波数帯域:5~24,000Hz
インピーダンス:16Ω
型式:エレクトレットコンデンサー型
指向特性:全指向性
感度:-44dB(1V/Pa,at1kHz)
周波数帯域:100~10,000Hz
電源:DC3.7Vリチウムポリマー電池(内蔵式)
充電時間:約3時間
使用可能時間:連続通信(音楽再生時):約7時間、連続待ち受け:最大約200時間
質量:15.5g
使用温度範囲:5~40℃
私が普段聞いている音源はCDから最小サイズのビットレート(128Kbps)で取り込んだMP3ファイルで、音質にはあまりこだわりがありません。音質を判断する音源が既に圧縮されていることをあらかじめご承知おきください。
音質を評価するために今回はスマートフォンに収録している曲をランダムに聞いてみました。
ATH-CKR35BTの音質はどの音域とも音の再現性がとても高く感じました。
音の表現として適しているかわかりませんが、硬めな音も柔らかめな音もとてもバランス良く聞くことができました。
高音域の音は他の音域の音に影響されることなくほどよくバランスが取れている印象を受けました。
高域の音の再現性は高いと思います。
中音域の音は聞き取りやすく、とてもはっきりと聞こえました。
中域の音の再現性は高いと思います。
低音域では音の存在がしっかりと感じられ、他の音域の音と区別して聞くことができました。
とても明瞭にクリアに感じられました。どんな曲も音がこもるということがなくスッキリと聞くことができました。
ATH-CKR35BT のコストパフォーマンスは、機能面と音質の点を考えるとBluetoothワイヤレスイヤホンとしては標準的ではないかと思います。(実売価格が5,000円以下であればうれしいところではありますが……)
ATH-CKR35BTはイヤホン部のメタリックな配色とケーブルの色が統一されていてデザイン性が高いのですが、首の後ろにあたる部分のバッテリーケースに存在感があり、やや全体のデザインを損なっているように思えます。
バッテリーケースが質量の大半を占めると思われるので左右の重さのバランスを取る上ではベターな配置ではないかと思います。
ATH-CKR35BTには4サイズ(XS、S、M、Lサイズ)のイヤーピースが付属しています。
イヤーピースの耳の穴へのフィット感は良いのですが、左右のイヤホンを繋ぐケーブルが短いことと、右耳イヤホン側のコントロール部の重みで頭を左右に振ると右耳のイヤホンが外れてきてしまいます。
耳の穴からイヤホンを外れにくくするためには、普段よりもワンサイズ上のイヤーピースを付けたほうが良いと思います。
イヤホンのつけ心地は長時間つけていてもあまり痛みや疲れは感じませんでした。
ATH-CKR35BTのオリジナリティは、首の後ろにあたる部分のバッテリーケースにクリップを装着して服に挟むことによりイヤホンの紛失・脱落を防止することができる点です。
ATH-CKR35BTは、右耳イヤホン側のコントロール部の中央のボタンで電源のオン・オフ、Bluetooth接続、音楽の再生、停止、再開が操作でき、左右のボタンで音量調節、曲の前後スキップの操作ができます。
通話品質はイヤホンの遮音性が高いので相手の声が聞き取りやすいです。
マイクは右耳イヤホン側のコントロール部に内蔵されていると思うのですが、詳細な取扱説明書(PDFファイル)にも記載はありませんでした。
ハンズフリー通話は非常に便利ですが、他者からは電話をかけているようには見えず独り言を呟いているように見えるかもしれません。ご自宅でのパソコンを使いながらの通話や、お料理をしながらの通話などに向いているのではないかと思います。
遮音性が非常に高く、中くらいの音量で音楽を聞いていると周りの環境音はほとんど聞こえません。逆に音漏れは、スマートフォンの音量を最大にして再生しても歌詞が聞き取れないくらいに漏れる程度です。
機能性は高いのですが、右耳イヤホン側のコントロール部の位置がイマイチ悪く、ボタン操作がしづらく感じました。
ATH-CKR35BTは、屋内でも屋外でも周りの環境音を気にせず音楽を楽しむことができます。
イヤホンの遮音性が非常に高いので小さめの音量での使用をお勧めします。
オフィスや図書館などで集中して作業したい時に耳栓代わりに使うという使い方もできると思います。
レビューを書くにあたって色々な曲を聞き比べてみましたが、ATH-CKR35BTは音の再現性が高いのでどのジャンルの音楽にも向いていると思います。
ATH-CKR35BTは、音楽を楽しむのに適したイヤホンだと思います。
音源から数メートル離れると音が途切れることはBluetoothワイヤレスイヤホンでは仕方ありませんが、Bluetoothの通信環境をあまり気にすることなく使用できました。
しかし、音質と機能性は高いのですが、イヤホンの装着感と右耳イヤホン側のコントロール部の位置にやや難点があります。
総合評価は音質と機能性の高さを考慮して星4つとしたいところでしたが、難点の分だけ差し引いて星3つとしました。