【利用者レビュー】Easeus Data Recovery Wizardの使い方から評判まで解説!

この記事を執筆するにあたって

かつてのファイル復元ソフトは有料無料問わず決して使いやすい物ではなく、最後は利用者が目と勘と時間を使って目的のファイルを探し出す必要がありましたが、今のファイル復元ソフトはプレビュー機能等が付いていてずっと便利になっていることを知ることができました。無料で使える復元ソフトときちんと差別化がなされているのであれば、有料の製品版ソフトを買うだけのメリットが見いだせますね。

Written By HN: トゥルーデは俺の嫁

目次

Easeus Data Recovery Wizardについて紹介します

パソコンで長時間作業をしていると集中力が落ちてくることは日常茶飯事です。「疲れているけれど、休憩前に切りの良いところまで進めておきたい!」と欲張ってしまったが為に集中力が低下していた所為で本来消すべきファイルと間違って重要なファイルを消してしまったという事例は枚挙に暇がありません。
 

単にごみ箱へ削除しただけなら問題ありませんが、『Shiftキーを押したまま(ごみ箱を使わないで)誤削除』したり『重要なデータを入れたままUSBメモリをクイックフォーマットしてしまった』など大体やった直後に気づくのがお約束ですが…そんな時こそファイル復元ソフトの出番です。
 

筆者は『Recuva』というファイル復元ソフトを導入していますが、幸か不幸かあまり使用することはなく、大々的にファイル復元を行ったのは『復元』とそのままのソフトウェア名のファイル復元ソフトがシェアウェア化前ぐらいの頃です。当時の復元ソフトはファイル名まで復元できることは稀で、目的のファイルを探し出すのはかなり面倒で手探りの作業でした。
 

今回『EaseUS Data Recovery Wizard Professional(バージョン12.0)』を入手する機会が得られたので、有料の復元ソフトの威力を見せてもらおうかとワクワクしながら使ってみました。これから初めてファイル復元ソフトを触れるであろう初心者の人にも分かりやすいようたっぷりの画像を交えてライセンスコードの入手や入力方法、ソフトの簡単な使い方などを解説し、筆者が使ってみて感じた率直な感想をレビューとしてまとめてみました。
 

あと当ソフトには製品版以外に無料体験版とFree版(無料版)の二つがあります。両方とも無料という名前が付いていてややこしいので、本記事内では『スキャンだけ可能で復元できない方を無料体験版』『容量制限があるものの実際に復元作業ができる物をFree版』と表記していますのでご了承ください。
 

ちなみに記事内に表記している値段や各種情報は2018年7月現在のものです。
 

EaseUS Data Recovery Wizardの使い方を解説!ライセンスの入手方法は?

『EaseUS公式サイト』の以下ページ『今すぐ購入』と書かれたバナーをクリックするほか、Free版ソフト内のボタンなどからもライセンスコードの購入手続き行うことができます。
https://jp.easeus.com/data-recovery-software/drw-pro.html

easeus data recovery wizard ライセンス コード 評判 使い方(記事内のスクリーンショットは今回のレビューにあたり全て筆者が撮影したものです)

支払い方法として『VISA、MasterCard、AMERICAN EXPRESS、JCB』4つのクレジットカードのほかに『PayPal』や『コンビニ決済』にも対応していますので特に不便な点はないでしょう。
 

ちなみにAmazonのPCソフトページからもEaseUS Data Recovery Wizardの購入ができるようです。2018年7月現在、公式ページでの値段は『9,612円(税込)』Amazonでの値段は『9,525円(税込)』なので気持ち程度Amazonの方が安いですね。


普段Amazonをよく利用している人であればAmazonで買う方が購入者情報入力の手間が省けるので楽でしょう。
 

イーフロンティアが代理店となっているパッケージ版も販売されており、こちらの値段は6,780円~8,017(Amazon.co.jp販売)円となっていて、ソフトウェアのバージョンは9.x(10.2へ無料アップデート対応)と少々古いですがブータブルメディア作成機能がついており、中身はEaseUSのData Recovery Wizardと同じなのでバージョンより値段重視ならこちらを買うというのもアリでしょう。

 
仕様参考:イーフロンティア 復元 パッケージ版 by Data Recovery Wizard
 

インストール&ライセンスコードの入力方法

とりあえずEaseUS公式でライセンスを購入したことを前提として、インストール方法の説明を続けましょう。
https://jp.easeus.com/data-recovery-software/drw-pro.html
ライセンスコードの購入後は上記URLより『無料体験(Win 10/8.1/8/7/Vista/XP/Server)』と書かれたリンクより、『drw_trial.exe』というファイルをダウンロードします。
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「何故製品版を使うために無料体験版をダウンロードするのか?」というと『EaseUS Data Recovery Wizard Professional』の場合『無料体験版やFree版に取得したライセンスコードを入力することで製品版として使用できるようになる』からです。本製品の様な市販ソフト以外でもシェアウェアなどはこういった仕様になっていることが多いです。
 

「実際に復元できるかどうか分からないソフトに9,000円だすのはちょっと…」と考えているのでしたら、ライセンスコードの購入前に公式サイトから『EaseUS Data Recovery Wizard Free』をダウンロードし、それで削除ファイルが復元できそうかどうか試した後でライセンスコードを買うという方法が良いでしょう。というかむしろそちらを推奨します。「買ったけれど復元できなかった!」なんてことも往々にしてあり得る話ですからね。
 

ちなみに『無料体験版』『EaseUS Data Recovery Wizard Free版』の違いは、前者は『スキャンのみで復元はできない』、後者は『スキャン+最大2GBまで(※1)復元可能』という違いになっています。どちらもライセンスコードを入力することで製品版にアップグレードできるので「スキャンしかできない無料体験版の意義ってなんだろう?」と正直ちょっと思いました。
 

以下ページからFree版のダウンロード、および『Pro版』『Pro版+ブータブルメディア付属』『Technician版 (企業向け)』との機能比較を一覧することができます。
https://jp.easeus.com/data-recovery-software/
 


※1…公式サイトではFree版で復元可能な容量は『2GB』と表記されていますが、ソフトをインストールした直後では0.5GB(500MB)しか復元できません。ですがウィンドウ右上のシェアボタンから、各SNSを使って本ソフトの情報を発信することで『追加で1.5GBの復元容量』を得ることができます。
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ただ公式サイトの仕様一覧には『2GB』とだけ書いてあって※印などの補足説明は一切なく、500MB使い切った後とかでもテキストメッセージで「SNSに投稿すると1.5GB追加されます」という通知なども表示されないので、気づかない人が結構多いのではないかと思います。事実『freesoft 100』というフリーソフトを紹介するサイトでレビューや評判を調べなければ筆者も気づかずに『Free版の仕様に2GBって書いてあるのに500MBしか復元できない!』と間違ったバッドレビューを書いてしまうところでした。
 

EaseUSソフトウェアの広報担当さん…公式以外のレビュー回答で2GBへの容量増加方法を解説している暇があったら、公式ページの方に補足をつけるか、Free版で容量増加方法を常に表示する様に変更した方が宣伝拡散率も高く手っ取り早いと思いますよ?


 

話を戻して…先ほどダウンロードしたdrw_trial.exeを実行しインストールをすすめます。

インストールや起動時に出る以下画像のようなユーザーアカウント制御による警告はこの手のシステムなど深い部分を操作可能なソフトを動かすために管理者権限が必要なだけで、EaseUS Data Recovery Wizard Professional以外のファイル復元ソフトでも出るので特に気にする必要はありません。
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インストールに際し1点だけ注意するべきところがあります。ファイルの復元には『削除したファイルのあるドライブに新たな書き込みを行なわない』というのが基本原則です。もし新たな書き込みを行うと削除したファイルにデータを上書きしてしまい復元できなくなることがあるので『EaseUS Data Recovery Wizard』を導入するときも復元したいファイルがある場所以外のドライブ、ストレージにインストールするようにしてください。
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このソフトの利用形態やプログラムがインストール形式であることを考えると、そもそも『削除後に慌てて導入する』タイプのソフトではなく『誤削除に備えてあらかじめインストールしておく』タイプであると言えるでしょう。最悪のパターンを例に挙げると…Cドライブに復元したいファイルがあった場合『EaseUSサイト閲覧によるブラウザキャッシュの書き込み』『ダウンロードフォルダへのdrw_trial.exeの保存』『Cドライブへのインストール』『スキャン結果の保存』といういくつもの書き込みをしてしまうことになって、利用者自体がファイル復元の可能性を下げてしまうことに繋がるからです。
 

インストール後『EaseUS Data Recovery Wizard 無料体験版』を起動すると以下のような画面になります。
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ウィンドウ右上の『ライセンス認証』という部分をクリックするとライセンスキーを入力する画面になるのであらかじめ取得したライセンスキーを手入力あるいはコピー&ペーストなどで入力します。
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前述したとおり実際の復元が可能なFree版『EaseUS Data Recovery Wizard Free(drw_free.exe)』からもライセンスキーがあれば製品版にアップグレードすることができます。
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EaseUS Data Recovery Wizard Professionalの使い方1 - ストレージのスキャン

EaseUS Data Recovery Wizard Professional(製品版)になった後は、復元したいファイルのあるHDDやSSD、USBメモリ、SDカードのドライブを選択しましょう。削除したファイルの位置が分かっている場合、下の『場所の指定』にてそのフォルダを指示することで、ドライブ全体を検索するより大幅に時間を短縮することができます。検索場所の指定が終わったら後はウィンドウ下部の『スキャン』ボタンを押して検索が終了するまでじっと待ちます。

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ストレージの容量によってスキャン時間は大きく変化するので、20~30分以上待つようであれば気分を落ち着けるためにお茶でも飲んでくると良いでしょう。
ディープスキャン終了後ホーム画面に戻ろうとすると、スキャン結果を保存するよう促されます。復元しようとしているファイルがあるドライブを避けて保存するようにしましょう。
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後述しますがスキャン結果は『ス』や『キ』の文字を含んだフォルダには保存できませんのでご注意あれ。

ディープスキャン終了後に保存したスキャン結果はウィンドウ右上の『セッションを読み込む』というアイコンからいつでも読み込むことができます。ただしその際にはスキャンした外部ストレージ(外付けHDDやUSBメモリなど)を必ずパソコンに接続しておきましょう。
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使用しているOSによりEaseUS Data Recovery Wizardが日本語で表示されない場合などは、画面右上アイコンから対応している言語を任意に切り替えられるので、手動で設定し直すと良いでしょう。
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EaseUS Data Recovery Wizard Professionalの使い方2 - 目的のファイルを探す

一通りのスキャンが終わると以下のような画面になります。
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ファイルに含まれる情報から復元できそうなファイルに適当な名前(タグ情報&連番)をつけて表示したり
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クイックフォーマット後などで『ファイルシステム(ストレージ内のファイル管理領域)』から削除したファイルの名前などが得られない場合、以下のようにFILExxxという連番で各種ファイル種別毎にリストアップされます。
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対応しているファイルの場合ファイル名のダブルクリックで『プレビュー(ファイル内容の閲覧や再生)』ができます。

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pdfや画像など対応しているファイルはその内容を
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対応していない場合は、以下の様なテキスト表示になります
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プレビューウィンドウ上部にある『画像』『テキスト』と書かれた部分をそれぞれクリックすると、テキスト表示とバイナリダンプ表示を交互に切り替えることもできます。(ちなみに…『テキスト』と書かれた方がバイナリダンプ表示です。ちょっと紛らわしいですよねぇ?)
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また対応しているファイルであっても関連付けで呼び出せるアプリケーションがない場合、この様なエラーがでてプレビューができない場合もあります。以下の画像で選択したファイルはdocxファイルなので、「docxに対応しているOffice2007以降のソフトがインストールされていないからプレビューできない」とエラーメッセージが出ています。
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ファイル復元後試しに元のバイナリと比較してみましたがきちんと元通り復元されることも確認できました。
ただ、削除後に改めてクイックフォーマットをしたり復元前にそのストレージに何らかの書き込みを行った場合、以下スクリーンショットの様に元通り復元されないことがありました。やはり元通り復元するためには『誤削除後そのドライブ(ストレージ)には一切の書き込みを行わない』方が良いようです。
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EaseUS Data Recovery Wizard Professionalはパーティション削除時でも復元可能

通常の削除やクイックフォーマット以外にも,パーティションを削除(解放)した場合でも復元できるとのことだったので、Cドライブを分割してDドライブを作成し、そこに適当なファイルを放り込んでパーティション削除を行ってみました。
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上記画像のようにパーティション未割り当ての状態でEaseUS Data Recovery Wizardを起動すると、以下のように削除パーティションが検索対象として新しく表示されています。
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『紛失したパーティション』を選択しスキャンを開始すると、パーティション容量が2GBと少なかったこともありすぐに目的のファイルが見つかりました。mp4はプレビュー対応メディアなので、ファイル名をダブルクリック(あるいは右クリックメニューから『プレビュー』を選択)すると内蔵プレイヤーにて再生可能です。ゲームプレイ時に撮影した神業プレイ動画やお宝動画などを間違って削除しても安心ですね!
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静止画もプレビューを見る限りオリジナルファイル名と合わせて復元できそうです。
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『パーティションの誤削除』を想定したテストでは、問題なく全てのファイルを復元することができました。
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ちなみに未割り当てパーティションに再度割り当てを行った場合、ファイル名などの情報は失われますがファイル自体の復元は可能なようです。ファイル数が多いと目的のファイルを探すのが大変そうではありますがね。
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さきほどの動画もファイル名は失われ適当な名前が割り当てられていますが、復元自体は可能でした。
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その他機能

検索結果が一覧表示されている画面の右上に、検索窓があります。スキャン結果の復元候補があまりに多い場合は、ファイル名やファイルの種別などをヒントに検索窓からファイルを絞り込むと良いでしょう。
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画像表示時はプレビュー画面の最下部のアイコンをクリックすることで全体表示と実寸表示を切り替えることが可能です。
全体表示
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実寸表示
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画像編集にて大本の画像や編集後の大小混ざったファイルを一緒に削除してしまい、大本の解像度の大きい画像を探したい場合などに役立つかもしれませんね。
 

EaseUS Data Recovery Wizardの評判は?

少しネットを見た限りですが「使い物にならなかった!」という声もあれば「きちんと元通り復元できた!」という声もあり、正直評判は分かれていますね。そもそもファイル復元に最も重要な『復元したいファイルのあるドライブに絶対(あるいは極力)書き込みを行わない』という要素を復元ソフトを使う人が把握しているかどうかによっても、復元確率やレビューが変わってくるのですから。
 

その事を知らずにEaseUS Data Recovery Wizardを使い、結果復元できずバッドレビューを書いている人も間違いなくいるでしょう。また使用環境や状況が全く記されていないレビューも多いため、ただ「使えなかった」と書かれているレビューは気にする必要はないでしょう。筆者もそういうレビューを参考にすることはまずありません。
 

他には『EaseUS Data Recovery Wizard(イーフロンティア版含む)』がダメで『ファイナルデータシリーズ』の方ならOKだったというレビューも散見できました。ただ使用する環境の違いによって『あちらがダメでもこちらがOK』というのはなんにでもありますので(例:PowerDVDとWinDVD、NECとBuffaloのWi-Fiルーター等々)、この部分だけを抜粋して評判の良し悪しを断言するのは難しいでしょう。事実ファイナルデータの方のレビューにも「EaseUS Data Recovery Wizardを買って試したら復元できた」という書き込みがありました。
 

長くなりましたが結局は「利用者の環境は千差万別なのでソフトを起動してみないと復元できるかどうかは分からない(≒評判はあてにならない)」と筆者は断言します。幸いEaseUS Data Recovery Wizardには無料で復元可能なFree版もあるので、購入前にFree版を適切に導入して使ってみるのが一番だと思いますよ。
 

レビュー参考:Amazon.co.jp イーフロンティア版 EaseUS 復元 by Data Recovery WizardAmazon.co.jp EaseUS Data Recovery Wizard Professional ダウンロード版Amazon.co.jp EaseUS 復元 by Data Recovery Wizard (最新) | Windows対応|オンラインコード版Joshin 楽天市場店価格.comfreesoft 100
 

【使用者レビュー】EaseUS Data Recovery Wizardは結局どうなの?

筆者は同様のファイル復元ソフト『Recuva』をインストールしてはいるものの、幸い使う機会がなかったので、ファイル復元ソフトというジャンルがどの程度進化しているのか把握するために『EaseUS Data Recovery Wizard』以外もいくつかのファイル復元ソフトをダウンロードしたり引っ張り出して比較しながら使ってみました。
 

テストしたパソコンの環境はこんな感じです。
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通常の『スキャン』はファイルシステムの残滓から、『ディープ(詳細)スキャン』はメディアなどのヘッダーやフッターを頼りに各個ファイルを探しているようです(※2)。他の復元ソフトも同様な拡張子別の詳細スキャン機能を持っていることから、メディアファイルのヘッダーやフッターにあるメタ情報(例:MP3音声ファイルのタグ情報)などを利用するのが、現在のファイル復元ソフトでは主流なのかもしれません。
 


※2…あくまで筆者の推測に過ぎません。ディープスキャン後に出される結果が拡張子別(ファイル種別ごと)に分けられていること、復元ソフトによっては特定のメディアファイルしかディープスキャン対象にならず、人間なら一目で分かるがパソコンにとっては始まりと終わりの区別の付きにくいプレーンテキストファイルがディープスキャン対象ではないことが多いことを考えるとあながち外れてないとは思うのですが…。


 

筆者が今回試した限りでは『EaseUS Data Recovery Wizard』の機能は必要に充分、通常の削除からの復元はもちろん、クイックフォーマット後、パーティション削除からも問題なくファイルが復元できることを確認できました。もちろん小さく量の多いファイル以外も、大きな単一ファイル(Windows10のインストール用isoイメージ 約3.5GB)も削除直後なら問題なく復元でき、元のファイルと内容(ハッシュ)が一致していることも確認できました。
 

論理障害や物理障害の出たストレージは今回試せなかったので、そういった状況でどうなるかは未知数です。機会があれば試してみたいですね。
 

ちなみにファイルがあった領域にランダム書き込みをすることでファイルやその痕跡を完全削除するタイプのソフト(筆者が使用したのはフリーソフトのEraser)を使用した場合は流石のEaseUS Data Recovery Wizardでも復元できませんでした。
 

閑話休題…プレビュー機能もなかなかに便利でプレーンテキスト(.txt)やリッチテキスト(.rtf)ファイルの内容確認はもちろん静止画や動画、音声ファイルの閲覧&再生も可能です。対応しているファイルに関してはプレビューに関して特に制限はないようですが、『非対応のファイル形式に関してはプレビューは100MBまで』という制限はあります。
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それでもバイナリダンプで100MB分も確認できれば充分でしょう。DiskDiggerの様にzip書庫内に含まれているファイル一覧も見られたのであれば更に良かったのでしょうが、バイナリダンプでもzipやlzhやcabならヘッダー確認で書庫内に含まれる先頭ファイル名ぐらいは見られますので、一覧表示がなくても復元したいファイルのあたりを付けることぐらいはできるでしょう。
 

ただ『Recuva Portable版』や『DiskDigger』など、本来インストールの必要なくUSBメモリなど他に影響を与えない独立したストレージに入れて使用できるソフトの方が削除したファイルが存在するフォルダに書き込みを行う可能性を下げられる(≒ファイル復元確率を上げる)点で『ファイル復元ソフト』としてははるかに実用的です。
 

筆者の様に事前にファイル復元ソフトを用意しておくような神経質な人間は別として、大抵の人が「ファイルを復元したい!」と思うのはファイルを削除してしまってからです。その点を考えるとインストールの必要があり、USBメモリなどに入れておくことを前提とされていないEaseUS Data Recovery Wizardはどうしても減点せざるを得ないでしょう。
 

あとパソコンが起動できないときに使用が想定されている『ブータブルメディア(の作成機能?)』が別売で、別途購入すると7,344円(税込)もするのが足元を見られているようで若干気になります。WinPE仕様のブータブルメディア同梱版の値段は12,506円(税込)らしいので、ブータブルメディアが欲しい場合は最初から同梱版を買った方が良いでしょう。このブータブルメディアを使えば『Recuva Portable版』や『DiskDigger』の様な内蔵ストレージに書き込みを行わないような運用も可能ではあると思うので、イーフロンティアのパッケージ版のように最初からセットにしておいて欲しいところです。
 

以下はレビューとは少し外れるのですが…
スキャン結果を保存する際、保存するフォルダ名、あるいはフルパス名のどこかに『ス』や『キ』という文字を含んでいるとスキャン結果の保存に失敗するというバグを見つけました。
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スキャン結果を保存する際、自分にとって参照しやすい場所に『EaseUS DRW スキャン結果』とフォルダを作成し保存しようとしたら何回やっても失敗するので「ダメ文字があるのかな?」と半角スペースや英語、日本語部分を分けて原因を探っていたらどうやら『ス』と『キ』がダメ文字であることが判明しました。
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MS-DOSからWindows95~98への移行期にはソフトによっては半角スペースを含んでいるとダメだったり、2byte目が0x5c(バックスラッシュまたは\マークのコード)を持つ2バイト文字を使っていると正しく処理できないという例は筆者も知っているのですが、調べてみた限り『ス (0x83 0x58)』『キ (0x83 0x4c)』共に0x5c問題とは関係ないようですし、そもそもEaseUSシリーズのソフトウェアを開発しているCHENGDU Yiwo Tech Development Co. Ltdは中国四川省成都に本社をかまえるソフトウェアメーカーです。英語はもちろん地元の中国語を用いて開発&チェックを行っているでしょう。中国語は日本語と同様にパソコンではマルチバイトで表されるので特定文字で処理に失敗するって考えられないのですが、こういう小さい不具合でも何が切っ掛けでデータ損失に発展するか分からないので、少し慎重に判断した方が良さそうですね。
これ公式サイトに報告したら改善されますかね?
 

ちなみに削除したファイルを復元する場合にファイル名に『ス』や『キ』などの文字が含まれている場合に関しては問題なく復元でき、ファイルの同一性も確認できました。どうやらスキャン結果を保存する場合のみに発生する不具合のようですが、原因が特定できなかったのは少し気になりますね。
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上記諸々から判断した『EaseUS Data Recovery Wizard Professional』の点数は?

  • ファイルを復元する確率を上げるためにはあらかじめパソコン内にEaseUS Data Recovery Wizardをインストールしておく必要がある(削除ファイルのあるドライブに書き込みを行わない独立ストレージ運用がしにくい)という点で-15点

  • 上記スキャン結果保存に関わる不具合で-10点

  • ブータブルメディア機能を追加で買おうとすると高い!で-5点

以上の点から『EaseUS Data Recovery Wizard Professional』の筆者評価は100点満点中『70点』といたしました。
復元機能自体には不満が無いので機能のみに絞って採点するなら(不具合分-10点で)90点でも良いような気がしますね。プレビュー機能かなり便利ですし。
 

減点するほどではないけれど、筆者個人が非常に気になったアレコレ(難癖とも言う)

接続ストレージが多いほど起動に時間がかかります。他の復元ソフトは同じ状況でも数秒で立ち上がりますが、EaseUS Data Recovery Wizardだけ圧倒的に遅いです。復元可能なストレージの容量やパーティションチェックをするだけにしては一般的なパーティション操作ツールよりも時間がかかっているんですよ。
 

あと一般的なソフトウェアよりウィンドウを閉じてもプロセスが残り続ける時間が長いようで、一見終了したように見えても30秒~1分ぐらい後にもう一回起動しようとすると
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こんな感じでエラーを吐きます。終了に時間がかかる仕様ならプロセスが生き残っている間は『終了処理をしています…』などのメッセージが欲しかったですね。ただそれでも「ウィンドウ閉じて1分以上プロセスが残り続けるのっておかしくね?」と思ってIntel Core i3のノートパソコンでも試してみましたが同様に終了までの時間は長かったです。スキャン結果保存バグも同様に再現されました。
 

今回検証のために『EaseUS Data Recovery Wizard Professional(以下EaseUS DRW Proと省略)』と比較したソフトは以下の通りです。
筆者が感じたざっくりとした違いもオマケで載せておきます。

  • Recuva
    不要ファイル削除ツールCCleanerやハードウェア情報表示ソフトのSpeccyなどのフリーソフトを提供しているPiriform製ファイル復元ソフトです。USBメモリなどに入れて運用できるポータブル版も配布されており、発見したファイルを上書きし完全削除する機能も持っています。『Recuva Professional』はシェアウェアとなっており2,500円(税込)です。

  • RecoveRx
    Transcend製ストレージを購入したときにダウンロードできるおまけソフト扱いの、昔ながらのシンプル(低機能)なファイル復元ソフトです。

  • DiskDigger
    シンプル軽量、そのままポータブル運用も可能なシェアウェアのファイル復元ソフトです。無料で復元もできますが『ファイル1つにつき5秒待ってからボタンを押さないと復元ができない』という制限があります。対応メディアファイル(ディープスキャン対象)はEaseUS DRW Proより少ないですが、こちらも対象ファイルのプレビュー機能が付いているので便利です。


  • 起動速度
    『Recuva』=『RecoveRx』=『DiskDigger』>>『EaseUS DRW Pro(接続ストレージが多いほど起動に時間がかかる、プロセスの完全終了に1分以上時間がかかる場合がある)』

  • 復元正確性
    『EaseUS DRW Pro』=『Recuva』=『RecoveRx』>『DiskDigger(未登録状態で使っているからかmp3のタグ部分だけ差異が出る)』

  • 利便性
    『EaseUS DRW Pro(プレビュー有り)』≒『DiskDigger(プレビュー有り)』>『Recuva(プレビュー無し)』>>>>>『RecoveRx(便利な機能は一切無し・一括復元のみ)』

  • 運用のしやすさ
    『DiskDigger(ポータブル運用可)』>『Recuva(ポータブル版別途配布)』>『EaseUS DRW Pro(ポータブル運用不可・有料でブータブルメディア有り)』>『RecoveRx(ポータブル運用不可)』

  • 値段
    『Recuva(無料/有料版は2,500円)』>『RecoveRx(1000円未満で買えるTranscend製USBメモリのおまけ)』>『DiskDigger($14.99=1,670円 今回は未登録状態で使用)』>『EaseUS DRW Pro(9,612円)』


EaseUS DRW Pro以外は機能検証のために少し使ってみただけで細かくチェックすることまではしませんでした。ですのであまり公正な比較とは言えません。あくまで参考程度だとご了承ください。
 

もう一つ…性能や機能とは全く関係ないところに気になる点がありまして「なんでEaseUS Data Recovery Wizardのプログラムはリソース(※3)にBMPとPNGを混在させるの?」ということです。
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※3…『リソース』とはソフトウェアの構成に使用するデータ(効果音、言語ファイル、背景画像、アイコンなど)を指します。プログラム本体(exeファイル)に全てのリソースを含めたり、1つのデータファイルに格納したり、種類別にフォルダに入れたりとソフトウェアによってその配置方法は異なります。


 

リソースを使用するライブラリにPNGの読み込みをつけるのが面倒くさいということでBMPで統一するのなら理解できるのですが、PNGを読み込める仕様なのに何故非圧縮のBMP画像をリソースに使うのか…純粋にその理由が知りたいです。全部PNGに統一すれば圧縮によるファイルサイズ低下により『インストールに必要な容量』も削減できますし、透過処理だって仕様が統一されている分PNGの方が使いやすいと思うのですがねぇ…。
 

昔『EaseUS Todo Backup Free』を便利に使わせてもらっていた頃も、たまたま興味を持ってプログラムフォルダを覗いてみたら「GUI構成リソースのほぼ全て(文字も含めて)PNG画像を使っている!」という、内容に正直驚きました。筆者は現在プログラムを組むことはありませんが、ソースや挙動をシンプル且つ軽くするために処理は関数を使って使い回せるように、文字列リソースは画像ではなくテキストで構成、画像はインストール容量を削減するために圧縮する…というのが基本だと思っていたので衝撃を受けました。
 

プログラムの設計図(ソースコード)がグチャグチャの物を『スパゲッティソース(※4)』と呼び「よくコレで動いてるなぁ」とネタにされることは今も昔も変わりませんが、リソースが整理されておらずグチャグチャというのはソフトの動作には全く影響がないとしても、筆者みたいな神経質な人間にとっては割と気になるものだったりします。
 

※4…スパゲッティのように絡み合って判読が難しいソースコードの例え
 

EaseUSの他の製品は?

筆者の主観ではありますがEaseUSの出しているソフトウェアの中では『EaseUS Todo Backup Free』がもっとも有名ではないでしょうか?Free版は無料で使用できるソフトで、OSを含んだイメージバックアップを取るためのツールです。
 

筆者もバージョンが4.0前後だった頃使用していました。結構前に日本語化されLinuxやWinPEベースのブータブルディスクを作成できる様になっていたのですね。一般家庭向けの『EaseUS Todo Backup Home』を始め、ビジネス向けモデルのサーバー対応品、ワークステーション対応品が出ているのは知りませんでした。
 

EaseUS Partition Master Free』はWindowsの管理ツールではできないパーティション操作や、ストレージのクローンなどを作ることができるソフトウェアです。HDDからSSDへクローンを作る際、アライメントを正しく修正してコピーしてくれる機能を持っていたので、上のイメージバックアップと同様に良くおすすめされるツールの一つでもあります。
 

以前は無料で使えるパーティション管理ソフトの選択肢がそれほど多くはなかったので、候補としては頭の中にありましたが実際に使ったことはありません。現在も代表的なのはEaseUSかMiniToolか…最近だとAOMEIもありますね。関係ない話ですがAOMEI製イメージバックアップソフトの初期UIがEaseUS Todo Backupのパク…そっくりだったのには苦笑いしたものです。
 

ファイル復元ソフト『EaseUS Data Recovery Wizard』は有料版(Professional)でないと復元容量制限があるため、有料版を買う必要性もそれなりに高いと思いますが、上記二つは一般人が使う用途だとどちらも無料のFree版で事足りてしまうので「有料版を買う必要性は薄いかなぁ?」と筆者は個人的に思っています。
 

イメージバックアップソフト『EaseUS Todo Backup』の場合は『差分バックアップが取りたい人』、パーティション管理ソフト『EaseUS Partition Master』の場合『OSドライブのGPT MBR相互変換』『WinPEを利用したブートディスクの作成』といった機能が必要であれば、有料版のライセンスコードを買うと良いでしょう。
 

まとめ

色々と難癖もつけましたが『EaseUS Data Recovery Wizard』が歴史の長い復元ソフト『ファイナルデータ』シリーズと並ぶ程度の評判と機能を持っていることは間違いないでしょう。ですが軽微ながら不具合があることとリソース配置の仕方からプログラム構造に一抹の不安があることは確かです。これからEaseUS Data Recovery Wizard Professionalのライセンスコードを購入しようか迷っている人には知ってもらっておいた方が良い事前情報だと思ったので、厳しめのレビューになることは承知の上であえて不安な点、悪い点はハッキリと記しました。
 

ですが筆者が今回試した限りでは本来の機能『様々な状況で失われたファイル復元』には全く問題がなかったことも事実です。ですのでファイルの誤削除であわててEaseUS Data Recovery Wizard Professionalのライセンスコードを購入するのではなく、まずは復元したいファイルの存在するストレージに書き込みを行わないよう、無料で2GBまで復元できる『EaseUS Data Recovery Wizard Free版』を試用し、復元が可能であるかどうかを目的のファイルなどで実際に試してみて、それでもなお2GB以上の復元容量が必要であればその時に改めてライセンスコードを買って製品版へアップグレードするという使い方がおすすめだと思います。
 

どうやってもインストールの際に削除ファイルの存在したストレージに書き込みをしてしまいそうな状況なら、ブータブルメディアとセットのライセンスを買い、他のパソコンで『EaseUS Data Recovery Wizard』を含んだブータブルメディアを作成し、それを利用して復元に臨むのが良いでしょう。

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HN: トゥルーデは俺の嫁
製品紹介はなるべく間違った情報を伝えないよう製品の説明書などで下調べをし、レビューはキッチリ使い込んだり比較してから書き始める派なので基本遅筆です。疲れたときの癒やしは飼い猫達をなでることです。
家電やガジェット好きの趣味が高じて、文章書き(パソコン関連ソフト&ハード、白黒家電、ガジェットなどの紹介記事、購入製品のレビュー etc...)をやっています。 広く浅くがモットーなので、それほど深い知識はありません。 なるべく正しい日本語で書けるようにIMEにATOKを使い、長い文章は少しでも誤字脱字が減るようにVOICEROIDに音読させて確認してから公開するようにしています。 違う目的の為に買ったVOICEROIDが思わぬ役に立っているので、もう一人買い足そうかと目論んでいます。 やっぱり弦巻マキの相棒といったら結月ゆかりですよね?

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