象印の1万円台の5.5合のIH炊飯器として、極め炊きNP-VN10があります。
NP-VN10の発売は、2015年7月ですが、2013年、および2014年には、NP-VN10と同等のNP-VD10および NP-VL10がそれぞれ発売されていました。
NP-VN10のあと、2016年7月には、NP-VN10とほぼ同等のNP-VQ10が発売されています。ここでは、NP-VN10に焦点を当てて、その特徴と購入した理由、および後続のNP-VQ10との違いについて説明します。
写真1.NP-VN10の外観
象印 極め炊き NP-VN10の特徴には、次のことが挙げられます。
IHの高火力で炊き続けます。これにより、うまみを引き出し、芯までふっくらしたごはんを炊き上げます。
保温に優れています。うるつや保温と高め保温の2種類が選べます。うるつや保温では、最適温度コントロールで、30時間まで保温が可能です。高め保温では、少し高めの温度で、12時間まで暖かいご飯を維持できます。
熟成炊きができます。通常の炊飯よりも時間をかけて炊くことになります。米を40℃で浸し、芯まで吸水させる工程が入ります。米の甘味成分が増えておいしくなります。特に玄米に対しては、玄米を活性化することで栄養素の一つであるガンマーアミノ酪酸を増やす作用をします。
釜内部での熱の対流がよいといえます。黒まる厚釜と呼んでいますが、釜の厚さが1.7㎜と厚く、かつ丸みがあるので、対流がしやすい構造です。
写真2.NP-VN10の内部
メニューが豊富です。白米、玄米の他、白米熟成、玄米熟成、白米急速、エコ炊飯、炊き込み、すしめし、おかゆ、雑穀米、パン発酵、パン焼き、ケーキをボタンで選択できます。パンは、発酵から焼き上がりまで出来ますので手作りパンが楽しめます。また、ケーキは材料を入れてボタンを押すだけで出来上がります。
内ぶたを外せます。内ぶたセットの止め具を外せば、内ぶたが簡単に外せて手入れがしやすくなります。
写真3.NP-VN10の内ぶたを外したところ
炊き始めと炊き終わりにメロディが鳴ります。炊き終りのメロディに合わせて、保温に切り替わります。これでご飯をほぐす時を報せてくれます。
予約タイマーを二つ持っています。二つの予約時刻を入れることが出来ます。
炊きあがりまでの目安の時間が表示されます。炊きあがりまでの残りの目安時間を、あと何分、というように表示します。
写真4.NP-VN10の表示部
私は2016年の1月に象印 極め炊き NP-VN10を電気量販店で購入しました。発売から半年たっていました。私がなぜ象印 極め炊き NP-VN10を選んだのか、すなわち購入の理由を以下に整理してみましょう。
5.5合炊きである。これは家族構成から必須です。
圧力は不要である。圧力炊飯器に越したことはないでしょうが、圧力炊飯器は価格が高く、値段を考えると、そこまでは要らないのではないかと思いました。コストパフォーマンスのよい方にするという考えです。
IHである。現在はほとんどがIH、すなわち誘導加熱方式の採用です。熱の循環が違うと思いました。
価格は2万円までが望ましい。安いに越したことはありませんが、一応の目安をおきました。何年かに一度の買い物だから、豪華にしたい、あるいは毎日使うものだから立派なものがよいという考えがあるでしょうが、それはそれで、日常品はそんなに豪華であることもないでしょうという思いです。
メーカーは、日立、パナソニック、象印くらいにしたいと思いました。特に決めてはいませんでしたが、この道の売れ筋を考えに入れたわけです。
以上の理由から、かなり機種が絞れました。メーカーは、値段の高さから、日立とパナソニックは外れました。パナソニックのおどり炊きには、ちょっと気が惹かれました。結局、象印にしました。
象印の豪勢沸騰は、目を引く文句でした。
厚釜は魅力でした。釜は厚い方がよいといわれていましたので、厚めを選びました。もっと厚いのもありましたが、値段が高くなります。ただし、白金コートまでは不要にしました。
内ぶたが取り外し可能であることには気に入りました。手入れがずっと楽になります。
値段で、大体予算内という感じでした。
次に、象印NP-VN10とNP-VQ10との違いを見てみましょう。
発売年が異なります。NP-VN10は2015年で、NP-VQ10は2016年です。
価格が異なります。NP-VQ10がNP-VN10より1年新しい分、価格が数百円高いです。価格.comのデータでは、最安値でNP-VN10が13,480円で、NP-VQ10が13,900円になっています。
参考元: 価格コム
NP-VQ10はNP-VN10からマイナーチェンジをしています。内容的には、内ぶたの外しかたを外しやすくしています。具体的には、部材に色をつけて分かりやすくしています。
NP-VN10とNP-VQ10とで、仕様上は異なるところはありません。年度ごとに旧モデルを使い勝手上でマイナーチェンジをし、名称を替えます。2013年モデルはNP-VD10、2014年モデルはNP-VL10、2015 年モデルはNP-VN10、2016年モデルはNP-VQ10、そして現在は2017年モデルでNP-VJ10となっています。
象印 極め炊き NP-VN10の特徴は、第一にメーカーが豪勢沸騰と強調しているように、IHの高火力で炊くことにより、うまみを引き出して、芯までふっくらしたごはんを炊き上げることです。
さらに保温に優れていることが挙げられます。
価格が1万円台であることで、圧力炊飯器と差別化されることになります。使い勝手の面からは、メニューを選ぶことで、熟成炊きができたり、パンやケーキまでこなせたりすることができるところは、魅力の一つと言えましょう。
片付けの際に、内ぶたを外せるのもありがたい設計です。NP-VQ10は、NP-VN10の後続の製品で、仕様上はNP-VN10とほとんど違いません。一部で使い勝手を良くしているマイナーチェンジが施されている程度です。