プレイステーション3を購入した際にアース線を接続するタイプのコンセントプラグがついていたがコンセントが2口タイプのものだったためアースの重要性は理解していたが断念。
Written By Tanaka Ray
大型家電やゲーム機、パソコンなどのコンセントプラグに緑色と黄色のコードがついているこがありませんでしたか?実はそれ、アースと言って身の危険を守る重要な役割をもっているのです!アース線が持つ役割をしっかりと理解しましょう。
アース接続とは設置接続を意味し、アースの名前の通り、地球、そのなかでも大地(地面)へと電気の流れ(電路)をつくり、大地へと電気を流すことができるようになる仕組みのことをいいます。つまり、電気の逃げ道を作ることをいいます。
水漏れや機械の故障、コンセントにプラグがしっかりと刺さっていない場合などに発生する「漏電」の際に電化製品に触れてしまうと、アース接続をしていない場合、電気の逃げ道がないので身体中を電気が通り感電を起こしますが、アース接続をしていればアースの電路へと電気が流れるため、感電を防ぐことができます。
感電防止以外にもアース線を接続するメリットはあります。それが電磁波から機器を守る効果です。ほぼすべての電化製品から電磁波が発生していますが、それらの干渉を防ぎ、ノイズの発生などをけいげんしてくれます。
避雷の効果もあるといわれていますが、アースが機能するのは一般家庭で使用されるレベルの電圧の範囲でしか機能しないので避雷の効果はほとんどありません。避雷対策を行う場合にはコンセントからプラグを外しましょう
これならつけなくても大丈夫そう・・・と思う方もいらっしゃるかもしれませんが、アースは基本的に緊急時に重要な役割を果たすものなので、いざという時に備えましょう。
いざアース接続をしよう!と思ってもすべてのコンセントでアース接続ができるわけではありません。アースが接続できないコンセントとアースが接続できるけど種類の違うコンセントが存在します。ひとつづつ見ていきましょう。
名前の通り3つの口があるコンセントです。このタイプであればアース接続が可能ですが、この端子に接続できるプラグには決まりがあります。コンセントプラグが3Pといって3つあるタイプでなければなりません。コンセントプラグに黄色と緑色の線がついているタイプの場合2P→3P変換プラグを購入する必要があります。
こちらは一般的な2口のコンセントの下にアースを接続するアースターミナルと呼ばれるものがついているタイプです。写真はエアコンを繋いでいますが、多くの家庭でこのコンセントがついている場合が多く、コンセントプラグに緑と黄色の線がついたもの、端子がクワガタ端子のものであれば接続可能です。
2口のみのコンセントの場合アース線は取り付けられません
取り付けが必要な場合は工事が必要なのでお近くの電気屋さんに相談しましょう。
アース線のタイプを説明してい行きましたが、実際に取り付ける場合に必要なものと取り付け方法を見ていきましょう。
感電を防ぐという重要な役割があるアース線ですが、すべての製品についているわけではありません。洗濯機や冷蔵庫、エアコン、テレビなどの大型家電についていることがほとんどです。プラグが3口のものとプラグに緑と黄色の線がついているものはがアース接続可能なものになります。
3口タイプのものは差し込むだけで接続が完了するので、ここではアースターミナル付きコンセントの場合の取り付け方法を説明していきます。アースターミナル付きのものでも取り付け方法はいたって簡単なので、すぐに実践できるかと思います。
コンセントプラグ差込口の下に「アース」と書かれた蓋がついているのでそれを開けます。
蓋を開けると中にネジがあるのでプラスドライバーを使ってネジを軽く緩めましょう
ネジを緩めたら端子をネジに挟み込みます。アース線はクワガタ端子になっているのでしっかりと差し込みましょう。
端子をネジに差し込んだらネジをしっかり締め、蓋を締めれば接続完了です。
もしアース線に接続したいのに近くにアース端子がない場合、ホームセンターや電気店で売っている長いアース線を購入し、付属のアース線とつけかえることができます。付け替えることはできますが、つなぎ合わせて延長するとうまくアース線の効果を発揮しないので、長さを変えたい場合にはアース線を交換するようにしましょう。
アース線の長さを変えても取り付けできない、そもそもアース端子のあるコンセントが全くないという方は、取り付けに工事が必要なのでお近くの電気屋さんに問い合わせましょう。
取り付け費用は15000円程度が一般的です。
アース線を取り付けたいけど賃貸だから無理という方も、アース接続は本来するべきものなので、諦めず、まずは大家さんや管理会社に相談してみましょう。
3口タイプなのにコンセントプラグの形が違う、ターミナル型なのに形が違うという方はそれぞれプラグをコンセントの形状にあったものにする変換プラグがあるのでそちらを使いましょう。
いかがでしたでしょうか?あなたの家にも、アース線がついているのにターミナルに接続できていないコンセントプラグがあるかもしれません。危険から身を守るために、もう一度自分の家のコンセント周りを確認しましょう。
アース線はつけなくても大丈夫と思っている方もいらっしゃるかと思いますが、万が一漏電してしまった場合、身体に重大な被害がでてしまうので、コンセントプラグにアース線がついていたらしっかりと利用するようにしましょう。