実は調理師免許も持つ家電ライター「ビーラー・クラフト」が、誰でも使える最強時短鍋、圧力鍋をご紹介します~
Written By クラフト ビーラー
料理をこまごま作っていると【圧力鍋】って、けっこう憧れの存在ですよね。特にティファールの圧力鍋はブランド力もあいまって憧れる人が多いのでは無いでしょうか?>
それでもなかなか手を出さないのは、たぶん大きくて手入れがめんどくさそうで使い方が難しそうだから。じゃないかと思います(笑)
がしかし。
あると便利でしかないのはしっかりと使い方を知ってる人の感想だと思います。
チャーシューや角煮などの長時間の煮込みを必要とする料理に対してのポテンシャルに使用時間を増やし、それによって買い替え、作れるもののレパートリーを増やし、それによって圧力鍋の容量も増やしました。
今回の記事ではこのティファールの圧力鍋の使い方を解説し、ぜひティファールの圧力鍋をみじかに感じて貰えればと思います。
ティファールからは現在、
クリプソ ミニット(デュオ・イージー/パーフェクト)
ニュートリクック
エクスペリエンス
クリプソアーチ タイマー
クリプソ アーチ
アクティクックプラス II
セキュア ネオ
といったシリーズが売られています。
それぞれに特徴はありますが大まかな使い方は全部一緒。
食材を入れて、火をつけて、煮る!
以上!(笑)
もちろん料理によっては先に食材を炒めてから調味液を入れたり、いったん下処理に煮込んだりといろいろありますが基本的に使い方は同じこと。
そのほか、蒸し器としても使えたり、普通に鍋としても使えますが、ここでは圧力鍋の本望、加圧調理について説明してまいります。
使い方は簡単。
加圧時間をタイマーのプラスボタンを押して何分と指定、中火をつければ、あとはタイマーの温度センサーによって加圧調理の開始を1度目のアラームがなって教えてくれます。
この時、火力も液晶表示に従って弱火に落とします。
あとはタイマーが0になるまで放置すると2度目のアラームが鳴ります。
ここからは余熱調理と冷却のための自然放置となるわけです。
ここまで、食材の量、作りたいメニューによってタイマーの時間指定が変わってきます。
圧力鍋のクセを自分のものにするまでは付属のレシピを読みながら食材の量にあった時間を設定するようにしましょう。
全体の使い方として、説明書にも書いてありますが、ふたを閉めて加熱を始めてからの鍋の中は加圧状態。
興味本位で中を見てみたいなんて、思うことさえ危険です!
まぁそれ以前に途中で開けると加圧調理は水の泡ですけどね(笑)
加熱調理後ももちろんそんな簡単に圧力は逃げませんからある程度自然放置で冷ましてから蓋を開けるようにしてください。
ある程度冷めて蒸気が抜けたといっても、油断は禁物。
それでも、どうしても、急いで開けたいというのであれば、必殺技「鍋を水道の水で冷やす」という手があります!
ま、説明書にも書いてありますが(笑)
けっこう知らない人が多いですよね。
ガラス製品でもないし外側はテフロン加工されているわけでもないので実はじゃぶじゃぶ水をかけて冷やすことができます(タイマーにはかからないように!)。
そして外から冷やすことで中の気圧は一気に収縮するのですぐに開けることができるんですよ。
ただ、ティファールの圧力鍋に付属しているレシピでは火を止めてからも余熱での加圧調理を続けるレシピがほとんどです。
時短とは言え、まずは火を止めた後もゆっくり待てる時間の余裕を持って調理できればいいですね。
普通に鍋でコトコト調理すると煮崩れしてしまうと言われる2大食材の、圧力鍋での利点をお伝えします!
普通に煮るとどうしても煮崩れしやすい魚。
一説にはぐつぐつ煮られる振動でほぐれていくとなっていますよね。
落し蓋をすることで、(1)沸騰した煮汁が蓋に当たり、素材の上部にも煮汁が行き渡る、(2)魚を抑えて動かないようにするので煮崩れを防げる
引用元:ゼクシィキッチン
と言ったところが普通の鍋での解決方法。
やはり味をしみこませるために身をやわらかくしないといけませんし、煮込みの利点は表裏一体、その絶妙を会得しているからこそ料理屋さんの腕の見せどころ!となるわけですが。
そこで、一般家庭の味方『圧力鍋』です!
加熱時間を短くできる最大の利点を利用し、さらに余熱での加圧調理によって火を通して身をやわらかくできるのでぐつぐつ煮込む時間が少なく、煮崩れをおこしにくいんです。
さらに加圧時間を図りやすいティファールのタイマー式を選べば最短の時間で毎回調理することができるので魚料理には本当にありがたいですよね。
逆に同じモデルが手放せなくなるのでモデルチェンジが怖かったりもしますが(笑)
個人的には下処理として加圧して身を柔らかくし、蓋を開けてから調味液を入れて強火で炊いて完成とするのですが、最初から魚と調味液を全て入れて一気に時短調理!も可能です。
その場合は調理法上、調味液の水分が飛びにくいので、砂糖と醤油は少し濃いめにしておくのがポイントだと思ってます。
あとアルコールの入るみりんは少なめ、もしくはいったん調理を終えて蓋を開けたのちに振り入れて火をつけて飛ばすのがいいでしょう。
これはみなさんの味によって量が変わると思いますので慣れるまで試行錯誤が必要ですね。
圧力鍋の天敵、じゃがいも!
煮崩れのボスと言っても過言ではないじゃがいもを攻略するためには、まず食材を選ぶ時点からひとつ。
男爵系のじゃがいもは使わない!これが大前提ですっ(笑)
最近はじゃがいもの種類が増えすぎて大変なんですが、男爵の系統のほくほく系のじゃがいもだといくら天下のティファールと言えども、かなり難しい。
できればメークイン系のじゃがいも、と言うかむしろメークインを選びましょう。
どうしても肉じゃがなどでほくほくのじゃがいもを使いたい時は、
・素材は大きめにできるだけ均一になるように切る
・水からゆで始める
・加圧時間は短めに
が鉄則ですね。
それでも難しいとは思いますが。
あと、カレーなどに使う場合は最初に炒める時に油を多めにひいて揚げ焼きのように表面をコーティングしてしまうのもありです。
その油は多いようであればキッチンペーパーで吸い取るでも、他の野菜などが多く油を吸うようであればそのまま料理してしまってもいいですし。
肉じゃがもこれを利用して今までのイメージとは違った肉じゃがも作れますよ。自分は結構好きですが、アリかどうかはあなた次第です(笑)
一度試してみてはいかがでしょうか?
ちなみに、我が家のカレーのじゃがいもはあえて男爵系、きたあかりなどを使って残さず完全に溶け込ませます。
圧力鍋で完全にルゥに溶け込ませたでんぷんのうま味、みなさんにも一度味わっていただきたいですね。
チャーシュー、ローストビーフ。
家で作れるのは一種夢と言ってもいいかもしれません。
大丈夫、その願い、圧力鍋で叶いますからっ!
簡単に説明しますね。
まずはローストビーフ。
こちらは基本蒸し料理になります。
牛肉ブロック(赤身のもも肉が基本ですね)
を鍋の中で炒め、焼き色を付けたら食材、調味料を入れて加圧調理開始!
だいたい高圧で4,5分、そのあと余熱で15~20分蒸らして火を通せば食べることができます。
チャーシューの場合は豚肉ブロック。
こちらは煮込みです。
まずはやはりこちらも炒めて焼き色を付けます。
ただ脂が多いのでフライパンでやるのが一般的。
焼き色を付けたら下処理。ティファールの圧力鍋に水と日本酒、生姜、白ネギの頭の青い部分を入れて蓋を閉め、4分加圧。
火を止めたら冷めるまで余熱で柔らかくしていきます。
20分ほど放置したのち、蒸気もでないようであれば蓋を開け、生姜と長ネギを取り出し、各種調味料を入れて蓋を閉め二度目の加圧。
チャーシューの大きさにもよりますが10~15分ほど加圧して火を止め、余熱放置。
見事完成!となります。
ローストビーフは手間もかからずサクッとお店と同等のものが出来上がり、
チャーシューはさすがに手間はかかりますが、それでも鍋一つでやるよりははるかに時間短縮!
それでいてとろとろの出来上がり!
これが楽しめるのも時間を正確に測れるタイマー機能や、まず大容量の肉の塊を調理できるティファールの
圧力鍋の容量あってこそ!
手に入れたらぜひ試していただきたい、家庭ではなかなかできないダイナミックな料理です。
それではここからは経験も含め時短料理を紹介していきます。
時短、と名がついてますからひたすらずぼら…もとい、時短を目指して作りましょう!
≪4人分≫
じゃがいも…中5個(500gほど)
玉ねぎ…大1個(200~300gほど)
にんじん…1本(150gほど)
牛肉バラ…300g
水…3/4カップ(150cc)
だしの素…小さじ一杯
砂糖…大さじ3
みりん…大さじ2
しょうゆ…大さじ4
塩…少々
普通のお鍋だとひたひたくらいまで水を入れて炊きだしますが、
ティファール圧力鍋は水分の蒸発が少ないので水は少な目で大丈夫です。
じゃがいもはできるだけ均等の大きさに、中1個だと半分ぐらいの大きさでしょうか。
牛肉は5cmほど、玉ねぎはくし切りに、にんじんは乱切りです。
食材が切り終わったら、鍋に水とだしの素を入れ、じゃがいもを全体に敷き、続いてにんじん、たまねぎ、を入れ、そのうえに牛肉をほぐしながら均等に敷き、そして調味料を回し入れます。
これで準備オッケー。
ティファール圧力鍋に付いているタイマーを10分に、蓋をして中火で着火。
加圧調理が始まったアラームが鳴ったら弱火にして10分様子見。
もう一度アラームが鳴ったら火を止め、15分ほど待ちます。
蒸気に気を付けながら蓋を開け、味が染みわたるようにゆっくり上下をひっくり返して冷めるまで味を浸透させます。
できあがりー!5分で食材を切れたなら30分で完成まで。普通に作ると沸騰してからの灰汁取りやそのあとの煮込み作業など、1時間はかかるところ。
しかも半分の15分は火を止めての余熱調理なので心配なく放置できていいですね。
切る以外何もしなくていい究極のず・・・時短メニューですっ!(笑)
続いてはちょっとだけ手のこんだオシャレスープを。
材料 (4人分)
トマト…2個
キャベツ…1/2個
ベーコンブロック…200g
マッシュルーム…100g
ジャガイモ…中2個(200gほど)
玉ねぎ…大1/2個(100~150gほど)
にんにく…ひとかけら
オリーブオイル…大さじ1
コンソメ…大さじ2
トマトケチャップ…大さじ2
ブーケガルニ…1束
水…1L
岩塩・黒コショウ適量
トマトはさいの目切りに。
にんにくはこまかく刻み、キャベツは芯の部分を取り、玉ねぎはくし切り、ベーコンブロックは8等分に、じゃがいもは半分に、マッシュルームは石突を取って半分に。
用意ができたら圧力なべに油を入れて熱し、にんにくとたまねぎとベーコンを炒める。
たまねぎが透明になってきたらじゃがいも、マッシュルームを入れて少し炒める。
いったん火をとめ、キャベツを入れて水を注ぎ、さいの目のトマト、ブーケガルニとコンソメ、トマトケチャップも投入。
蓋をしめてふたたび中火に。タイマーを10分にセットしてアラーム後弱火にして加圧。
加圧終了後火を止め、自然放置してからふたをあける。
全体的に混ぜてから岩塩・黒コショウで味を調えて完成!
分ける時にキャベツはナイフですっと切れるはずです。
野菜から染み出た水分とトマトの酸味が全体に広がるはず!
このスープも普通の鍋だと野菜からしっかり水分を出したり、火加減を見たり、ずっとついてないといけませんが、ティファールの圧力鍋だと火を入れてからのお仕事はアラーム任せ!
上品な高級スープがあっという間にできあがります。
煮込みもスープも、加圧からのプラス5度で時間も短く味もワンランクアップ!
圧力鍋の取り扱いが不安だと思う人はティファールの圧力なべだとレシピブックもあって入門には安心です。
レシピとタイマー機能を使ってティファールの圧力鍋の特性を体に慣らせると自分の応用もやりたいようにできるようになります。
また、場所を取るところもありますから最初は小さいサイズから始めてみてもいいかもしれませんね。
まぁ肉の塊!とか普段扱わないサイズの食材を使えるのも圧力鍋の魅力とも言えますが(笑)
チャーシューはさすがに手間がかかるんですが…書いてたら作りたくなってきました。いや、気分は角煮かな!?
まずはバラ肉ブロック、買ってきます~(笑)