自宅では羽毛布団を毎冬に使用して、暖かくなってきたら自宅の洗濯機で洗濯しています。以前は羊毛を使っていたこともありましたが、使い勝手から羽毛に切り替えて、とても満足しています。そんなお布団の洗濯事情をお伝えできればと思いますので参考にどうぞ。
Written By 宮ノシタノ コトリ
冬、寒さが身に染みる頃になると恋しくなるお布団。寒い間は毎日お世話になるアイテムなので、当然汚れは溜まっていきます。寝ている間にも人はコップ一杯の汗をかくと言われていますし、その汗をお布団は吸収していることになります。その他にもお布団に棲みつくダニなどの微生物が生まれては死んでいくため、いろいろな汚れが入っているといっても過言ではありません。
クリーニングに出せれば手間もかからずいいですが、どうしてもコストがかさむ…。できれば自分でお布団を洗濯したいですよね!この記事でお布団を洗濯できるかどうか、洗濯する方法はどんなものがあるかを紹介するので、ぜひ参考にしてみてください。
ここではまず洗濯機でお布団を洗う際、最初に確認しておくべきことを紹介します。布団の大きさや洗濯表示など、洗う前にしっかり確認しておきたいポイントを押さえましょう。
お布団の洗濯表示マークの確認を必ず行いましょう。洗濯機が使用可能か、また水温はどの程度の温度で良いか、そもそも洗えるのかどうかが洗濯表示のラベルで確認ができます。おつかいのお布団が洗濯できるかどうかを見てみましょう。
各マークの中に数字が書いてある場合、洗濯するのに適切な水温の表示になります。40と書いてあった場合は、水温40度までの温度であれば、お布団の素材を傷めずに洗濯ができるということになります。
洗濯表示マークに×印が記されている場合は、その方法での洗濯が不可能ということを表します。四角い洗濯機のようなマークに×印が書いてある場合、洗濯機を使用しての洗濯ができないということになります。手洗いやドライクリーニングを使用する方向で検討をするのが良いでしょう。
布団の大きさはどのくらいでしょうか?洗濯機に入りそうなシングルサイズのお布団であれば、洗濯表示によっては自宅での洗濯機を使用したお洗濯は可能です。洗濯機に入らないようでは洗濯が行えませんので、クリーニングやその他方法を検討しましょう。
洗濯機のサイズで立てる目安としては、7kgサイズの洗濯機であればダブルサイズの敷布団などが洗えることが多いです。洗濯機によっても左右されてしまいますので、あらかじめ確認をしておくと良いでしょう。逆にシングルサイズのお布団であれば、5kg程度の洗濯機サイズでも洗うことができるでしょう。
いくら洗濯機が大きく満足に洗うことができたとしても、干す場所が満足に確保できないと洗濯するのは難しいでしょう。自宅のベランダなどのサイズを確認しておき、洗濯した布団を干すことができるかどうかは必ず確認しておきましょう。
水浸しのまましっかり干せない場合、カビなどの発生を助長してしまうことにもつながりますので気を付けましょう。
ここではお布団の素材に合わせて洗濯機の使用が可能かどうかを解説していきます。お布団の洗濯表示などを参考に、お布団の生地が何でできているかなどの情報もしっかり押さえておき、失敗しないよう努めましょう。
素材が綿のお布団はほとんどの場合洗濯することができます。洗濯機のサイズやお布団の洗濯表記をしっかりと確認して、自宅で洗濯をしましょう。また、洗濯する際は生地同士がこすれて痛まないよう、大きいサイズの洗濯ネットを使用するのがおすすめです。
羽毛布団も基本的には洗濯機での洗濯ができることが多いです。同様に洗濯機のサイズやお布団の洗濯表記を参考に自宅洗いすると良いでしょう。ただ、注意したいのは布団自体の生地が痛みやすいものでないかは確認しておきたいところです。シルクやカシミアなどの素材は水に弱いという性質があるため、洗濯前に素材の確認は必須です。
羊毛布団は基本的に洗濯機で洗濯するのは難しいです。理由としては羊毛自体が水と衝撃に弱く収縮してしまう場合が多いので、乾燥させた際に洗濯前の状態に戻すのが難しいためです。水洗いは生地や素材を痛める大きな要因になることがほとんどですので、水に弱い素材を洗濯することはおすすめできません。
羊毛布団は水には弱いですが、洗濯機の回転がなければ収縮してしまうことを抑えることができます。ですので、お風呂の浴槽などに水を張り、手や足で押し洗いを行うのがベターです。その場合、もみ洗いにならないように注意してください。
アクリルやポリエステルといった化学繊維で作られているお布団の場合、基本的には自宅での水洗い、洗濯機使用は問題ないでしょう。天然素材よりも水に強いという特徴がありますので、洗濯表示やお布団のサイズを確認したら、洗濯機で丸洗いしてしまいましょう!
ここでは洗濯機を使って実際にお布団を洗う方法を紹介していきます。洗濯する際に必要なアイテムや準備しておくもの、洗濯する際の手順をまとめていますので、洗濯をする前に確認して準備を行っておくことをおすすめします。
以上の準備を行っておきましょう。上記の準備が整えばお布団を洗濯しても困らないと思われますので、洗濯の手順に移りましょう。
まずは布団につけてあるカバーを外しましょう。布団本体だけを洗うことができるようにしておくと良いでしょう。カバーや敷きパッドなどは別途洗うことで洗濯回数は増えてしまいますが、洗濯機サイズを圧迫せずに済みます。
洗濯する際はお布団用の大きい洗濯ネットにお布団を入れていきましょう。中の空気を抜くようなイメージで端から巻いていきながらネットに収めるのがコツです。空気を抜いていくことでサイズを小さくできるため、洗濯しやすくなります。
綿素材などは、洗濯した際に偏ってしまうことがありますが、3つ折り程度にした布団を紐で軽く縛り、まとめ上げてから洗濯ネットに入れるといった方法がおすすめです。
お布団を洗濯機に入れる前に、洗濯機の中に水を張り、洗濯洗剤を適量あらかじめ溶かしておきましょう。全自動洗濯機の場合、先に布団と洗剤を入れてスイッチをONにしてしまいそうですが、お布団のサイズによってはその方法では水に洗剤が十分に行き渡らず洗いにムラができてしまう恐れがあります。ですので、洗濯機に水を張って、先に洗剤を溶かしおく。その後にお布団を入れて洗濯を行うといった方法がおすすめです!
また、先に洗剤を溶かす方法は、ドラム式洗濯機ではできないので注意してください。
水温に関しては特に指定がない場合冷たい水でも良いですが、おすすめは40度前後の温度のぬるま湯です。皮脂などの汚れがお布団についている場合、冷水では汚れを浮かしにくいため、ぬるま湯で溶かしやすくすると良いでしょう。また、逆に50度以上のお湯は使わないように注意しましょう。生地や羽毛などは特に温度の高い水に弱いことが多い為です。
お布団を通年で使っている場合、半年に1回程度の洗濯を行うのがおすすめです。布団カバーをしている場合であれば、カバーが汚れや汗を代わりに吸収してくれているので、お布団本体はそこまで汚れたりはしません。日々のお手入としては、天日干しで布団の中に溜まった湿気などを逃がしてあげる程度で良いでしょう。
布団カバーをして使用している場合、寝ている間の汗などを布団カバーが吸収してくれています。お布団自体が汚れないようにするためのカバーですので、カバー自体は消耗していきます。しっかり毎週洗濯を行ってケアしてあげると良いでしょう。
ここまで、自宅でも洗濯してお布団をお手入する方法をまとめてきましたが、洗濯機サイズや干す場所などが確保できない場合は無理に洗濯しないことをおすすめします。布団がしっかりとケアできなければ、その分お布団の寿命が縮んでしまうことにもつながりますので、無理せずにプロのクリーニング業者にお任せしてしまいましょう。
洗濯機を使ってお布団を洗濯する場合は、しっかりと洗濯表示を確認の上、お布団を入れ込むことができる洗濯機であるかどうかをまずチェックしましょう。羽毛布団であればだいたいのお布団は洗濯ができますので、自宅でケアして大事に使ってあげましょう!
洗濯する前に干す場所にも気をつけて、十分に干せる場所を確保しておきたいですね。その際は通気性にも気を配れると、お布団をしっかり乾燥させて、カビの発生などを防ぐことができますよ!