一般的には帽子を洗濯機で洗濯するのはやめたほうがよいとされています。しかし実は帽子を自宅で簡単に洗う方法があります。洗濯機で帽子を洗う方法は2種類あり、洗濯機で洗う方法と、手洗いをする方法です。どちらで洗うにしろ帽子は大変デリケートな品で注意が必要です。特に消費者庁の提示する「家庭用品品質表示法に基づく繊維製品品質表示」はそのデリケートな帽子を洗ってよいかどうかを判断する重要な指標になっているため無視は出来ません。また、仮に洗濯をすることが可能な場合も手順をしっかり守る必要があります。手順は大きく分けて洗う前の準備、洗い方、干し方に分けられますが、この手順を間違えると帽子は簡単に型崩れをおこし、使い物にならなくなってしまいます。しかし、逆にいえば手順さえしっかり守れば帽子も洋服とおなじように洗濯機で洗うことができるということでもあります。しっかりと手順をしり、大切な帽子をいつまでも硬くずれなくきれいに使いたいものです。
Written By アテ ワン
帽子を洗濯機で洗えたら、なんておもったことがないでしょうか?帽子はお洒落なファッションである上に、夏の強い日差しからも、冬の木枯らしからもあなたのことを守ってくれる大切なパートナーです。しかしながら洗濯をするとなるとその複雑な形状ゆえに躊躇してしまいがちです。何年も被った帽子は当然ながら皮脂やほこりが溜まりやっぱり不衛生です。大切なパートナーだからこそ洗ってあげたい。そんな悩みを解決いたします。
洗濯機で帽子を洗いたいけれども、本当に洗ってよいのか心配になったりします。そんなときは消費者庁ホームページ「家庭用品品質表示法に基づく繊維製品品質表示規程の改正について」に記載されている基準を頼りに洗濯の可否を判断しましょう。
参考:消費者庁
洗濯機で洗える帽子は基本的に素材で決まっています。あなたの被る帽子の素材と照らし合わせて洗濯が出来るのかどうかもみていきましょう。
この3種類は洗濯機で洗濯することができる帽子です。もしご自身の使っている帽子がこの3種類に該当しているか心配ならば帽子のどこかについているタグを確認してください。そこにある洗濯の基準表示を見てみましょう。桶のマークに罰がついていなければ手洗いをしてもよい商品となります。一方で罰マークがついていたら洗濯をしてはいけない帽子になるので注意しなければなりません。
では一般的に、どんな帽子が洗濯をしてはいけない要注意の商品に該当するのでしょうか。以下の素材を使っている帽子は選択することが出来ないとおもって良いでしょう。
これらの素材は残念ながら洗濯機を使って洗うことが出来ません。これらの素材の帽子も、心配な場合は商品基準表をみて判断しましょう。
洗濯機で帽子を洗うにはどうしたらよいでしょうか。大変便利な洗濯機ですがデリケートな帽子には少々刺激が強いのも事実。ですがしっかりと手順とポイントを守れば恐れるに足りません。要点を抑えて帽子をきれいに洗濯しましょう。
まずは、洗おうとおもう帽子の装飾品をはずしましょう。装飾品の代表例はリボンやワッペン、バッジなどその帽子と素材の違うものははずします。
また、ファッションとしてニューエラなどの帽子の場合シールをつけていますが、それもはがして大丈夫なようです。剥がしていると粘着力が落ちますが、再度接着剤などで張りなおしてケアをすることが出来ます。
ポイントで汚い部分の汚れは落としてしまいましょう。これをすることで、洗濯機で洗う時間を減らせるので帽子のダメージを軽減することが出来ます。方法は簡単です。
ある程度目立つ汚れを落とすことが出来たら洗濯機で洗う準備をしていきましょう。
洗濯機で洗うために洗濯用のネットを準備しましょう。大きさは洗う帽子よりも一回り大きいとよいでしょう。大き目のネットを使うことでこれから説明するメリットがより活きてきます。洗濯ネットを使うことで帽子には以下のようなメリットがあります。
洗濯ネットを使うことでデリケートな帽子のダメージを軽減出来るうえ、ほかの洗濯物との絡みや色移りといった洗っている最中のさまざまなリスクを軽減する意味があります。帽子を洗濯機で洗う場合にはネットの使用が必然といっても過言ではありません。
洗濯機には水量の少ないコースからしっかりと大容量でも洗えるコースまでさまざまなコースを選択することができます。それらの中から手洗いコースを選択しましょう。手洗いコースと呼ばれる水の少ないコースで洗うことによって2つのメリットがあります。
水量が多いと帽子の天敵でもある皺が出来やすくなってしまいます。水量を少なくすることでその皺を軽減することが可能です。さらに、脱水時間が短いというメリットもあります。脱水時間が長ければ、洗濯機の中で振り回される時間も必然的に長くなり、ダメージの蓄積につながります。手洗いコース(あるいは水量の少ないコース)を選んで洗濯をしましょう。
洗濯機で帽子を洗うコツは手間をかけて、より帽子にダメージを残さない気配りです。出来る限り手作業で落ちる汚れは落としてしまいましょう。さらに洗濯ネットを使って外部との摩擦を極限まで減らします。すこし大き目のネットを使うことでより効果を発揮します。そしてもちろん装飾品ははずして洗濯することが絶対条件になります。これらのポイントを気をつけることで最大限にまでダメージを減らすことが出来ます。
洗濯機できれいに洗えたのもつかの間。干し方を間違えるとせっかくきれいに洗えたお気に入りの帽子が型崩れを起こし台無しになってしまいます。そんなことにはならないように、帽子の干し方も気をつけたいものです。帽子をうまく干す方法を解説していきましょう。
洗った帽子は形が崩れやすいものです。クリーニング屋さんなどでは専用の型が存在するようですがご家庭で用意するのは難しいものです。そんなときに役に立つのがなんと調理用のザルだそうです。ざるに帽子をかぶせれば通気性もよく、型崩れもせずに干すことが出来ます。100円均一ショップでも簡単に手に入るのでかぶせてみても良いかも知れません。
帽子は繊細なので、日焼けを起こして色が簡単に変わってしまいます。それを防ぐためになるだけ干す場所は日陰を選びましょう。日陰でかつ風通しの良い場所で干せばしっかり乾いて型崩れも起こさずにすみます。
干した跡に皺が気になる場合はアイロンをかけましょう。キャップやハットの場合は大きさのあう調理用のボウルにかぶせてあげ、その上からアイロンをかけるとうまくいきます。ニット帽の場合はスチームアイロンを軽くあててあげることでうまくいきます。
ニット帽を洗って干す場合、気をつけなければならないのは、つるして干してしまうの伸びてしまう可能性があるということです。ですのでなるべくは専用のネットを使い干すように心がけると良いでしょう。
洗濯機で洗うほうが楽ですが、大切な帽子を洗うときは手洗いをするのもひとつの手段です。万が一にも傷をつけたくないような大切な帽子を洗うときは洗濯機ではなく手洗いで洗ってみましょう。
手洗いで洗うときの手順をご紹介します。
手洗いで行うときもまずは気になる汚れを固形石鹸と歯ブラシを使いお湯ですすいで落としましょう。その後、風呂桶に40度のお湯を用意し、選択用洗剤を溶かします。溶かした中に帽子を漬け込み、押し洗いで洗っていきます。洗い終わったら、洗濯用のネットに移して洗濯機の一番弱い設定ですすぎと脱水を行いましょう。
帽子をきれいに洗い、干せたなら保管にも気をつけることでより一層あなたの帽子は長持ちするでしょう。具体的には日陰の風通しの良い場所で保管することです。カビや、虫の発生は防止の天敵です。また蛍光灯などの紫外線に問う時間当てることでも帽子の色が変わってしまうことがあるので注意しなければなりません。
帽子は大変デリケートな衣類ですが、しっかりと手順を守れば洗濯機を使って洗うことも可能です。また、洗濯をしても大丈夫かどうかの判断は素材ですることが出来ますが、判断が難しい場合は消費者庁の記載している商品の基準表に書かれている桶マークを頼りに判断すれば間違いありません。大切な帽子を傷つけないために、しっかりと気をつけて長く清潔に付き合っていきたいものです。