最近、mono系雑誌を眺めていたり、あるいはスポーツやファッション誌を眺めていて、ちょっと気になる特集があります。
それがランニングイヤホン!
とくに近年は、ファッションやカルチャーの一部として、ランニングに取り組む人も増えています。
モバイルアプリでも、さまざまなエクササイズツールが増えており、中にはトレーニングに最適な心拍数や心地よさを演出してくれる音楽やサウンドをアレンジしてくれるものも豊富です。
・・・となれば、やはりRUNの激しい動きに対応してくれるのはもちろん、通勤通学中も最適なポジションを保って、最高の音質を届けてくれるランニングイヤホンは、気になるところ。
そこで今回は、ランニング中に最適なイヤホンを厳選してみました!
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ランニング中に最適なイヤホンの条件は、いざ購入してみないとなかなか気づきにくいもの。
こんな条件にこだわってまずは選ぶのをお勧めします!
まずランニング中に気になるのが、ケータイやプレイヤーの本体から伸びるイヤホンの線。
ここはワイヤレスイヤホンがおすすめです。
人によっては、「RUNの間はとくに軽いものがよいから、あえてワイヤレスタイプよりはライン付きの軽量モデルを」という方もあります。
ですが現在は、充電式のワイヤレスタイプのイヤホンでも、両耳で10g以下という極軽量のタイプもあります。
ちょっとお値段は張りますが、こういった中から選んでみるのもおすすめです。
とくに激しいランニングの間に絶対に起きてほしくないのが、耳からのイヤホンの脱落、そしてずれ。
カナル式は一般的にわりあいずれにくいとは言いますが、カナル式の中でもちょっとした違いがあり、その形状によっては、水分がたまりやすく「ゆっくり歩いて使っているときにはあまり気にならないのに、ランニングだと非常に水がたまりずれやすい」といったものもあります。
ランナーの動きや地面への衝撃ばかりでなく、前後走者との接触などで、せっかくこだわりぬいて購入したイヤホンを壊してしまったりすることも考えられます。
となると、重要なのがランニング中の耳へのフィット感。
量販店では店頭で、製品サンプルを試してみることができるところもあります。
また、1度や2度着用しただけでは、フィット感がわかりにくいという方には、いったん同ラインのモデルの中でもすこしリーズナブルな、非ワイヤレスモデルのエントリー機種から入ってみるのもよいかもしれません。
大手各メーカーではミドルクラス以上のイヤホンで、ライン付き(ワイヤード)タイプと、ワイヤレスタイプの両方をラインナップしているところもあります。
各製品では、内部の音色にかかわる構造などを違えて、耳にフィットする部分=具体的には筐体デザインは同じものも多いため、同ラインの中では安いエントリーモデルのライン付き(ワイヤード)タイプで、通勤通学や自宅でのPC利用などを通して、最適なフィット感かどうかを確認してみてはいかがでしょうか?
「いざ、イヤホンを購入してみてから、ランニングを始めて、体型が急変した! そしたらせっかくのイヤホンも耳に合わなくなってしまって・・・」という方は意外と少なくありません。
オークションやイヤホン下取りなどで、こうした商品もよく見かけるものです。
そこでお勧めしたいのは、豊富なイヤーピースが付属しているモデル。
特にハイエンドモデルやミドルクラス以上の大手メーカー製品や音響メーカー製品では、2タイプのイヤーピースそれぞれに複数の厚みやサイズを違えたものなどをセットしている製品もあります。
多少お値段は張りますが、量販店でのセール時期や、通販でのお得な時間帯などを狙って、こういった製品を選ぶのもおすすめです。
また、オーディオメーカーの中には、完全オーダーメイドの耳型からイヤホンを作成してくれるところもあります。
「特徴的な耳型のため、どんなイヤホンでも合わない」という方!
とくにランニングの激しい動きに対応するなら、オーダーメイドのイヤホンも、候補リストの中に入れておくのもよいかもしれません。
あまりランニングをしながらのイヤホン使いをしたことがない方が見落としがちなのが、ランニング中の耳回りや頭部からの発汗。
実はかなりの水分が、凹凸も大きな耳回りにたまりがちです。
そこでMUSTで気にしておきたいのが、イヤホンの防水性。
イヤホンと耳の密着度次第で、ある程度は汗による水分の侵入を抑えることはできますが、やはりそれでも、汗の水蒸気など気にしなければいけないことは多くあります。
RUNの間に頻繁にイヤホンをつけはずしするというのも現実的ではありません。
もちろんランニング中の急な降雨などにも対応できますので、防水性能についてはできれば高いものが望ましいでしょう。
防水等級を表すIPXでは0~8までのランクが存在します。
この中でIPX0は防水なし。完全防水はIPX8。
IPX4以上であれば、様々な角度からの散水に耐えることができ、IPX5以上であれば、シャワーなどの様々な角度からの圧力の高い水流にも耐えられます。
ランニング中からシャワータイムまで、ご機嫌な音楽やサウンドとともに過ごしたいなら、このあたりの数字を目安にして、選ぶのがよいでしょう。
やはりランニング中、耳に違和感を感じたり、頭や体の重さを感じやすいイヤホン。
それ以外にも、重量が重いほど、耳との間でずれを生じやすく、ランニング中のサウンドの雑音にもつながりやすくなります。
ランニング中の衝撃も拾いやすくなり、故障にもつながりやすくなるなど、イヤホンの重量は意外とあらゆる部分に影響を及ぼします。
そのため、できるだけ軽量であること、ライトウエイトの製品にこだわって選ぶことをお勧めします。
ランニングイヤホンは、特に初めて使う方では、走行時の癖や不注意で、断線させてしまうこともあります。
初めからケーブルのないタイプのイヤホンを選ぶほか、ケーブル自体が簡単に取り外して交換しやすい機種を選べば、いつまでも長く使用することができます。
とくにランニングイヤホンビギナーは、この断線が非常に多いもの。
イヤホンの修理費は場合によっては本体価格を超えてしまうこともあり、ランニングイヤホンだけでなく、通勤通学に使用するイヤホンでも、ケーブル部分のセレクトは、かなり重要なポイントとなるかもしれません。
意外と多くの方が忘れがちなのが連続再生時間、そして充電時間。
とくにランニングの間は、周囲のノイズも多い車道やほかのランナーの電波やモバイル機器などの利用も多いエリアを走行します。
実際にランニングイヤホンを使ってみて「バッテリー性能的には、カタログスペックと同じ程度の時間は持ちにくい」という感想を持つ方が多いことからも、自分のランニング時間より、すこし余裕を持たせた製品を選ぶのがおすすめです。
また、ワイヤレスタイプでは、充電スピードも大切。
夜寝ている間に丸一日分をカバーできるバッテリー性能のものを選ぶか、あるいはランニングや通勤通学の直後に、充電用ケースにかならずセットして、昼休みや帰宅時までに充電が間に合うかどうかで選ぶかなど、自分の利用方法やライフスタイルとのバランスにあわせてしっかりと選びたいものです。
いくら耳にフィットしたイヤホンだといっても、ランニング中には、汗が流れてきたりといった事情で、急に激しくずれてしまうことなどもあります。
イヤホン選びの時に外れにくいイヤホンを選ぶことはもちろんですが、同じイヤホンでもちょっとした工夫で外れにくくすることができます。
ランニング中のイヤホンのずれは、実はコードに伝わる振動から、かなり多く発生しがち。
片耳掛けでコードレスタイプなどを選べば、ずれは比較的少なくすることができますが、かなりの軽量モデルに限られるうえ、音質にこだわるなら両耳+左右のイヤホンをつなぐケーブルがあるタイプのほうが、コスパ的にもお得なことが多いもの。
まずイヤホン選びの時に、同じタイプでオーバーヘッド式とネックバンド式があるなら、ネックバンド式を選ぶのがおすすめです。
動きによってずれが発生しやすいオーバーヘッド式よりも、首の後ろの姿勢を固定して走ることも多い部分をまわせば、それだけコード周りへの振動も少なく済みます。
ですが、下にご紹介する方法で装着できるかをまず確認したほうがよいでしょう。
ランニング中のイヤホンのずれは、コードの振動から多く発生することから、耳回りの中でもボディとの間でずれにくい外耳まわりにコードを伝わせて装着すれば、それだけずれにくくなります。
ということで、コードを耳上にしてかける「シュア(SHURE)掛け」がおすすめ。
もし首回りで衝撃が発生しても、外耳の後ろ側から耳上に回している部分で、いったん衝撃を吸収してからヘッドフォン位置に伝わります。だから衝撃自体がかなり減衰した状態となり、ずれにくくなります。
コードレスタイプのランニングイヤホンだけでなく、通常のライン付き(ワイヤード)タイプのイヤホンを利用している方でも、例えば左右の耳を変えてSHURE掛けすることで、ずれにくくなるケースなどもあります。
現在利用しているイヤホンで、いろいろ研究してみるのもよいでしょう。
さて、ここまでの内容を反映して、おすすめのイヤホンを厳選してみました!
プロユースの製品も多く、音質の面では妥協のないBose。
完全ワイヤレスイヤホンのこちらの製品も、重さ18 gのイヤホンの中では、他社をしのぐサウンドの質&便利な機能各種で人気です。
Bluetooth接続が高品質で、ほぼ途切れることのない安定した信号。音量に合わせてもっともフィットした音のバランスを整えてくれるイコライザーとデジタル信号処理。
StayHear+ Sportチップで非常に耳にフィット。
また、SiriやGoogle Assistantとの接続や、イヤホンを紛失した場所をBose Connectアプリ特定など、非常に便利な機能がそろっています。
通話時の入力品質が非常に高い点も、ランニングに使えるこのタイプのイヤホンとしては非常に特徴的なところです。
「あのJBL」とアンダーアーマーがコラボした、音質とアスリートが求める多機能がギュッと詰まったワイヤレスランニングイヤホン。
心拍センサーとトーンセンサーを搭載するほか、防水機能ではIPX5を実現。心拍センサーは設定いらずで、走行中にも音声で計測データをアナウンスしてくれる実力派。
独自のイヤーチップ「ツイストロックテクノロジー」を採用して、非常に耳から外れにくくなっています。
音量調整、曲の操作、通話もマイク付3ボタンリモコンで簡単に切り替え可能。
2時間の充電で最大連続約5時間のワイヤレス再生が可能という、急速充電タイプ。
朝、昼休み、帰宅時と、1日3回ランニング派にもおすすめできる、軽量22gのランニングイヤホンです。
ランナー憧れのワイヤレスランニングイヤホンといえば、やはりJaybirdではないでしょうか?
アメリカトライアスロン協会の公式トレーニングヘッドホンにも選ばれているため、初めてのワイヤレスランニングイヤホンならまずJaybirdという方は少なく有馬園。
こちらの製品は国内では最高のオーディオ・ビジュアル・アワード「VGP 2018」に輝いたモデル。
6.8gという各メーカーの中でも最軽量タイプでありながら、たった5分の充電で、約1時間再生できるクイックチャージ機能。そして1充電で4時間、付属ケースでさらに8時間の音楽再生も可能。
加えて、音域設定を本体に記憶させて、自分好みの設定でいつも最高のサウンドを楽しむこともできます。
豊富なイヤーピースで、どんなうごきでもぴったりフィットする点も魅力的です。
ランニング中だからこそ、イヤホン選び、そして使うときにも気を付けたいことがあります。
ランニング中、つい、大きな音量になってしまう方は多いようです。
RUNの間の骨伝導による音が気になるので、その音が気にならなくなるまでボリュームを大きく設定するという方も。
ですが、長くその状態で走ることで、耳のマヒだけでなく、身体全体の疲れにつながることもあります。
理由は、耳から入る音の刺激と、走行によるボディや血流による刺激が脳で処理しきれなくなったり、あるいは複合的に過剰な刺激となるため。
最初は小さな音でスタートして、徐々に疲れにくい最適な音量ポイントを探すようにしたいものです。
ランニング中のイヤホンでは、密着度からくる外れにくさやノイズのなさを目指しすぎて、周囲の音が全く分からないといったものも存在します。
ランニングイヤホンとして開発されたハイエンドからミドルクラス以上の製品では、外部からの音を適度に取り込むことをうたっている製品も多くあります。
そのうえで、適度にノイズを抑えてくれるイヤーピースや、自然な減衰があるノイズキャンセラーなどを備えた製品もあります。
こういった部分は、人によってかなり感じ方には差が出るもの。
カタログやユーザー口コミレビューをしっかりとチェックしておきたいものです。
いかがでしたか?
ランニングイヤホン選びに際して気を付けたいこと。そしておすすめのランニングイヤホンをご紹介しました。
今回は大手ブランド品中心でしたが、音質や丈夫さなどにこだわらず、使い捨てだと割り切れば、かなり安いイヤホンも、量販店から通信販売などまで幅広くラインナップがあります。
自分の予算と、譲れない機能、性能などを事前にしっかりとリストアップして、最適なランニングイヤホンを選びたいものです。