開放型のヘッドホンって何⁉その特徴とおすすめ商品をご紹介!

この記事を執筆するにあたって

高級な開放型ヘッドホンを購入したいのはやまやまですが、福沢先生の人数が心許ないので専らオーディオ専門店での試聴を趣味にしています。実感を交えた解説ができれば良いなと思っていますのでよろしくお願いします。

Written By アメ フラシ

目次

開放型ヘッドホンについて解説します

ヘッドホン 開放 型

ヘッドホンを使用して音楽を聴いていると、まるで頭の中に無数の音が広がっていくような感じがする時がありませんか?個人的にこの感覚こそがスピーカーでもイヤホンでもなく、ヘッドホンを使う最大の魅力だと思っています。

ところで、開放型(オープンエアー)ヘッドホンというものをご存知ですか?

今回はヘッドホンの中でも、開放型のヘッドホンにスポットを当てて、その特徴や魅力をなるべくわかりやすく解説していきたいと思います。

開放型ヘッドホンの特徴とは?

ヘッドホン 開放 型

音響機器について説明しようとすると、どうしても聞き慣れない単語がたくさん出てきて、話がわからなくなってしまいます。

この記事ではそうした複雑な表現をできるだけ避けようと思っていますが、それでも最低必要限使わなければいけない場合があります。

開放型ヘッドホンの特徴を説明する前に、まず構造を解説したいと思います。長く感じる方は、途中で読み飛ばしてもらっても大丈夫です。

ヘッドホンは、ドライバーユニットという振動によって音を耳に伝える装置をプラスチックなどの素材で囲んで作られています。この囲まれた部分を「ハウジング」と言います。ドライバーユニットを囲んだハウジングにイヤーパッドを取り付け、耳に直接当てて音を聴く構造になっています。

このハウジング部分は音を逃がさずに一定方向に向ける役割を持っていますが、耳に当たる部分と反対の外側がメッシュのような加工をされているヘッドホンを見かけたことはありませんか?

この、ハウジングの外側にもある程度音が抜けるように設計されたものを、開放型(オープンエアー)ヘッドホンと呼びます。

では、開放型にするとどのような特徴を持つでしょうか?

開放型ヘッドホンの特徴① コンサートホールのような音質

ヘッドホンやスピーカーをある程度の音量で鳴らし、指で触ると震えているのがわかります。人間の耳はこの振動で音を感知しています。

ハウジングを密閉して音の逃げ場をなくすと、遮音性が高まる上に内部の音も一方向に集中して音が聴きやすくなる反面、振動が起りやすくなります。特に低い音で震えやすくなります。車のウーハースピーカーのような状態です。

その反対にハウジングをある程度開放して音を拡散させることで、低音の振動が緩和され音が抜けやすくなります。

低音が主張し過ぎないことで全ての音域が聴きやすくなり、音が抜けて拡散することでコンサートホールで音楽を聴いているような広がりを体感することができます。

開放型ヘッドホンの特徴② 室内向け

ハウジングの外側をある程度開放するというのは、ドアを閉め切らないまま室内で音楽を聴いているようなものです。当然自分が聴いている音は周りに聴こえやすくなり、周囲の音も聞こえてきやすくなります。

こうした特徴から、外出先に持ち出して使うよりも室内で静かに音楽を聴くことに向いています。

開放型ヘッドホンのメリットとデメリット

ヘッドホン 開放 型

開放型のヘッドホンとは構造上の特徴であり、音質や用途などもある程度わかってきました。

ここからは、具体的にどんなメリットとデメリットがあるのかを考えてみましょう。

開放型ヘッドホンのメリット1:音の広がり

例えば、イヤホンなどはより直接的に狭い範囲で音が聴こえてくるように感じ、スピーカーでは部屋全体に音が降り注ぐような印象を受けるでしょう。ヘッドホンはその中間の特性を持ちます。この音が広がる感覚を「音場(おんば、あるいはおんじょう)」と呼びます。

開放型ヘッドホンはハウジングの外側が完全に密閉されていないことにより音が抜けやすく、密閉されたヘッドホンよりも広い音場を感じさせます。

冒頭でヘッドホンの魅力を「頭の中に音が広がっていくよう」と表現しましたが、良い開放型のヘッドホンを使うと頭の中やヘッドホンそのものまで飛び越えて、まるで空間が鳴っているような錯覚に陥ることがあるほどです。

ヘッドホン本来の音の聴きやすさに加えて、スピーカーのような広い音場を感じさせてくれるのが開放型ヘッドホンの魅力です。

開放型ヘッドホンのメリット2:高域が艶やか

ドライバーユニットをハウジングで完全に密閉しないことで低音の振動が緩和されます。

ズシンと来る迫力のある音も魅力的ですが、あまりに低音が支配的過ぎると細かな音の連なりが聴こえにくくなってしまうことがあります。

開放型のヘッドホンの魅力として「高音がきれい」とよく言われますが、厳密に言うと「余分な低音が出ていないので高音が聴こえやすい」とも言えます。

結果的に開放型の武器である音場の広さとも相まって、音の跳ね返りやエコーといった残響までも聴き取れるような、臨場感のある音を楽しむことができるでしょう。

音の点が線になり、面になってこちらに向かってくるような感覚は一度使ったら忘れられなくなります。

開放型ヘッドホンのメリット3:耳つかれしにくい

大きな音を集中的に長時間聴いていると、鼓膜が振動し続けることにより疲労が溜まってきます。ひどくなるとフラフラしたり気分が悪くなってしまう時もあり、耳を傷めてしまう可能性もあるでしょう。

音が適度に抜けることにより、疲労感にかなりの差が出ます。お気に入りの音楽をより長く聴いていたい方には、とても魅力的なメリットです。

開放型ヘッドホンのデメリット1:音漏れ

開放型である以上、付きまとう問題で最も悩ましいのが音漏れです。特に日本では騒音問題に厳しいこともあり、開放型よりも密閉型が主流になっている最大の原因でもあります。

周囲に音が聴こえるだけでなく、周りからの音も入ってくるため外出先で手軽に使うのには注意を払わなければいけません。

使用場所が限定されやすく、使うにしても十分な配慮が必要な点はデメリットです。

純粋に音楽を聴きたいこだわり派のためのヘッドホンとも言えるでしょう。

開放型ヘッドホンのデメリット2:低音が弱い

音が拡散すると、特に低音が弱くなりがちです。品質の良くない開放型のヘッドホンを使うと、音が薄くペラペラに感じたり高音がうるさく感じてしまい、迫力ある音が好きな方は物足りないと感じることもあります。

しかし、高性能の開放型になるほど弱点をカバーするような工夫をしていて、中には驚くほどパワフルな音を鳴らすものもあります。

低音や高音の出方には好みがあるとは言え、あまりかたよった特性を持つヘッドホンには注意が必要です。

開放型ヘッドホンのデメリット3:音の粒が感じにくい

コンサートホールでの演奏は臨場感や広がりがあって素敵ですが、CDの音源と比べると音の到達時間差などによって、細かい音が聴き取りにくい場合があります。これも特に低音に起りやすい現象です。

特にはずれの開放型ヘッドホンに当たると、お風呂の中とまでは言いませんがボワンボワンして音像がはっきり掴めないことがあります。

この問題も、高品質な開放型ヘッドホンでは不思議なことに解決できています。

個人的な話ですが、良い開放型ヘッドホンかどうか決める際に「ベースの立ち上がりの音をはっきりと捉えているか」である程度当たりをつけています。

シャープな粒立ちと無限に思えるような音の広がりを両立できれば、自分にとって最高のヘッドホンと言えます。

開放型ヘッドホンはこのような人におすすめ!

ヘッドホン 開放 型

今まで語ってきたメリットとデメリットを踏まえてまとめると、室内で音楽を集中して聴きたい人や、音の迫力よりもアンサンブルを楽しめるジャズやピアノボーカル、高音の繊細な絡みが印象的なポストロックやモダンクラシックなどを好む人に開放型ヘッドホンがおすすめです。

おすすめ!開放型ヘッドホン!

AKG K701

オーストリアの音響メーカー、AKGの名機K701。特に高音が「ここまで出るか」と言うほど良く伸びます。開放型ヘッドホンにしては音の粒が細かく滑らかで非常に聴き取りやすい特徴も持ちます。

真の性能を引き出すためには別途ヘッドホンアンプを使うことをおすすめします。
難点は生産終了しているためリファレンス品が多く、個体差が激しくなりやすいところでしょうか。

beyerdynamic DT 990 PRO

ドイツの三大メーカーの一つであるbeyerdynamicのDT 990 PRO。最初試聴したとき、「これは10万円越えた」と確信したあと価格を聞かされ、文字通り耳を疑ったモデルです。そういった意味ではコスパ最強と言えるかもしれません(個人的に)。

音の特性がややドンシャリ(低音と高音が両方出て中音がややひっこんでいること)で、低音の迫力も素晴らしいです。

音の広がりについては「もっと飛んでもいい」と感じる人もいるかもしれません。個人的にはこれぐらいナチュラルな方が好きでした。

Sennheiser HD800

「プロが本気を出したらこんなことになる」というのが良くわかるSennheiser HD800。正直これ以上は好みや趣味の世界であるとも言えます。

音場の広さは誇張抜きで無限に感じられ、「聴いている」というより自分が音の中に漂っている感じさえしました。

使い込むことで音に味が出てくる名機ですが、ここまでのものを鳴らそうとするとスマホなどでは性能を発揮できない点が難点です。

まとめ

ヘッドホン 開放 型

今回は開放型のヘッドホンについて特徴やメリットデメリットを解説し、最後に主観も踏まえておすすめの開放型ヘッドホンをご紹介しました。

特徴を分かりやすく説明するため、やや高額なヘッドホンにかたよってしまいましたが、安くても良いものはまだまだたくさんあります。

皆様もぜひ開放型の醍醐味を知ってよりヘッドホンを活用してみて下さい。

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アメ フラシ
初心者の方でも分かりやすいような記事の作成を心がけています。
家電を購入する際、私自身がインターネットで入念に情報を調べたいタイプです。ユーザー目線に立った時に欲しい情報、知りたいポイントなどを、なるべく多くの方にわかりやすく解説することを心がけていきますので、よろしくお願いします。

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