過去にバンドをやっており、ギターの練習を四六時中している時期がありました。当然騒音も気になっていたため、小さな音で練習ができる方法をいくつか試してきました。そんなギターの音を気にしなくていいよう、ヘッドホンで出力するために必要なものや注意点などを紹介したいと思います。
Written By 宮ノシタノ コトリ
ギターの練習って時間さえあればいつでもしたいですよね。日中であれば騒音などもあまり気にせず練習することができますが、夜、深夜にもなるとアンプを通した音だけでなく、生音ですら騒音になってしまうこともあります。サイレントギターでもないかぎり生音を消すことは難しいですが、エレキギターで生音は味気ない音になってしまうので、アンプを通した音で練習したいですよね。
そんなとき、ヘッドホンでエレキギターの音を出しながら練習ができる方法をお教えします!
ほとんどのエレキギターはヘッドホンを直接接続しても音を出すことはできません。ですので、ギターの音を出力できるように、ヘッドホンの間にアンプを挟んであげる必要があります。もしくは、あらかじめヘッドホン出力用のギターを使うことが必須です。
もっとも簡単な出力方法はイヤホン、ヘッドホン出力のあるアンプを使うのが最適です。普段はアンプからの出力で音を楽しんで練習しつつ、深夜などはヘッドホンを接続して騒音を少なくして練習に励むことができます。
注意したい点としては、エレキギター及びアンプの出力はステレオ標準プラグを使っている点。イヤホン、ヘッドホン用のミニジャックでは接続ができないことがほとんどですので、標準プラグの準備が必要になるので用意しておきましょう。
アンプとなると小型のものでもそこそこな大きさで場所を取ってしまいます。あらかじめヘッドホンで練習することが前提となるようであれば、ギターに接続するヘッドホン出力用ミニアンプを使うのがおすすめです。サイズも小型なものがほとんどなため場所も取らず、安心してギターの練習が行えるようになります。
難点としては、あらかじめヘッドホンをメインに使うものなので、アンプとしての機能がない、または出力が小さいといった点があります。大きい音で練習がしたい場合には不向きであると言えます。
ヘッドホンとギターの購入をセットで考えているのであれば、ヘッドホン出力が付いているギターを購入するのがおすすめです。別途アンプやミニアンプを購入する必要がないので、コストを抑えられるというのが最大の魅力です。購入予算があまりない、という場合は検討してみましょう。
欠点としては、ヘッドホン用とされているため本番用ギターとしては使えない場合や、音質があまりよくないといったギターが多いので、本番でも同じギターを使う場合は注意が必要です。
ここではギター練習をヘッドホンを使って練習する際の注意点をご説明します。ギターの使用の仕方やヘッドホンを使う場合などで注意しておきたい点を記載していますので、ぜひ参考にしてください。
ギターを接続した際は、アンプとギター本体の出力レベルに注意しましょう。大きな音がヘッドホンから出てしまい、耳に悪いです。難聴になってしまうなど、体のトラブルにもつながるためヘッドホンから出る音には注意しましょう。特にギターとの接続時などに発生するノイズも拾ってしまうため、ヘッドホンからノイズまで出力されてしまうことになります。
ギターといえばエフェクターで音のエフェクトを変えて演出を変えるという技法が主流です。生音だけで演奏をするのであれば特に気になりませんが、ギターとアンプ、ヘッドホンの間にエフェクターを複数挟むと、音が小さくなってしまうことがあります。エフェクターをたくさん使って練習がしたい場合は、ヘッドホンアンプを使わないほうが良い場合もあります。
ここではヘッドホンの種類について解説します。ギターとは直接関係がありませんが、ヘッドホンの形によっても使用感や騒音についてなどが変化してきますので、ご自身に合ったヘッドホンを選ぶ基準のひとつにしてみてください。
開放型ヘッドホンとは耳との接地面がフラットな形になっており、耳に軽く当てて音声を楽しむタイプのヘッドホンです。音の発生もその分開放的なものになります。しかし、音漏れもしやすく、外部からの音も耳に入ってきやすいため、ギターの音に集中して練習することが難しい場合もあります。
耳を覆うタイプや密着するタイプのヘッドホンのことを密閉型ヘッドホンと言います。その名の通り密閉型となっているため、外部からの音を遮断してギターから出る音に集中して練習に励むことができます。しかし、外部の音に気がつきにくく、また、音も耳に集中してしまうため音量次第では耳が痛くなってしまうこともあるので注意したいところです。
ここではギターにヘッドホンをつなぐためのアンプと、使用おすすめのヘッドホンを紹介します。アンプだけでもヘッドホンだけでも通常のエレキギターの音を出力することはできないので、必ず両方の購入を検討するようにしましょう。
アンプなどをはじめとした楽器メーカーで有名なVOXで発売されているギター接続用のミニアンプです。サイズも小さく、ギターに接続した状態でヘッドホンをつなげれば大型アンプと同様な音でギターの練習ができるアイテムです。深夜などの騒音が気になる場合など以外でも、ちょっとした場所でギターの練習がしたいという場合に持ち運んでおけば周りを気にせずギターの練習ができます。ぜひギグケースなどの中に入れて持ち運ぶことをおすすめします。
Vitoosから発売されているニミアンプです。VOXのミニアンプに比べて安価に購入ができるので、購入コストを抑えたい方はぜひ検討しましょう。使用方法はVOXのものと同様で、ギターに接続し、ヘッドホンを繋げて使用するタイプのミニアンプです。こちらも持ち運びがしやすい小型なアイテムなので、持ち運びおすすめです。
ギターでも有名なフェンダー社から販売されている小型の家庭サイズアンプの紹介です。小型ですが十分な出力でちょっとした音出し練習でも活躍してくれる使い勝手の良いアイテムです。イコライザだけでなく、ギターのディストーションレベルも調整できるので、重たい音でギターの音を出したいという方にもおすすめです。また、大事なヘッドホン出力も付いているので、ヘッドホンを繋げます。ヘッドホンを繋げた場合は、アンプ自体から音が出なくなるようになっていますので、夜でも安心して使うことができますよ。
こちらからはヘッドホンのおすすめを挙げていきます。こちらはオーディオテクニカから販売される安価なヘッドホンです。値段のわりには重低音サウンドを出しやすく、ギターの音域をカバーしてくれています。十分にいい音でギター練習ができるのでおすすめですよ。
1万円台でヘッドホンを探している方におすすめができるヘッドホンです。こちらもギターの音域に合った出力となっているので、十分な音質でギター練習ができると思います。カラーリングも複数あるため、自分のお気に入りのカラーをチョイスしましょう。
DJヘッドホンで有名なテクニクスのヘッドホンです。特に重低音にこだわった作りとなっているので、ギター練習だけでなく、練習曲を流しながらギター練習を行うといった場面でも十分な性能を発揮してくれることでしょう。
深夜でもギターの練習がしたい!という方は、ギターに接続するためのミニアンプを購入し、ヘッドホンを繋げて練習をしましょう。また、アンプを使って大きな音も出して練習がしたい、という方はヘッドホン出力ができるアンプを購入するのがおすすめです。アンプを置いておく場所さえ確保ができれば、自宅でも大きな音で練習ができますよ!
ギター練習を四六時中やりたい!という方は自宅に小型アンプを置き、ギグケースにミニアンプを入れておくというのがもっともおすすめです。両方を購入することになるのでコストはかかってしまいますが、どちらにも対応ができるので便利ですよ。
室内でかつ深夜などにどうしても消音で練習がしたい、という場合はサイレントギター+ヘッドホンをおすすめします。ギターを弾く際の生音さえも小さくし、ヘッドホンからは通常通りのギターの音が出力されるので、音が気になって仕方がないという方におすすめができる商品です。
練習する時間が深夜しかない、アパートなどで隣の住人に騒音で迷惑をかけたくないという悩みはサイレントギターで解決することができるのでおすすめです。ただし、実際のライブ本番などで使うには不十分ですので、別途ギターは必要になるので注意です。