映画鑑賞にはヘッドホンを使用しよう!どんなメリットがあるの?

目次

ヘッドホンで映画を楽しむ

映画館で映画を楽しむときに欠かせないのが、大迫力の音響です。
ものすごい臨場感のある音の響きや、背骨の奥から震えるような重低音は映画をより楽しむために無くてはならない要素です。この音響効果を一般的な室内で再現するにはサラウンドという考え方が広く普及しています。
サラウンドとは、臨場感のある音響を作りだすために考えられた、複数のスピーカーを使った音声再生方法の事で、主にステレオ以上のチャンネル数(平たく言えばスピーカーの数)で構成されます。
主に使われるサラウンドは5.1chと7.1chで、最近ではより多い9.1chで再生するシステムも登場してきました。

チャンネル数が多いほど一般的に音声は臨場感を増していきます。そのぶん用意しなくてはならないスピーカーの数も増えるのですが、金銭的に高度なサラウンドシステムを構成するのが厳しかったり、部屋のスペース的な問題でチャンネル数を増やすのが難しかったり、またはアパートなど騒音に気を使わないといけない環境でそもそもスピーカーで大音声を流せないなど、実際にサラウンドシステムを組むには敷居が高い現状があります。

この問題を解決する方法に、ヘッドホンを用いてサラウンド効果を再現するというのがあります。
本記事では、ヘッドホンを使って映画を楽しむ方法について書いていきます。

ヘッドホンで映画鑑賞しよう!メリットとは?

ヘッドホン

映画に没頭できる

映画により没入するためには音響が重要なことは前項でも触れましたが、実際に理想的な環境でスピーカーといった音響機材をそろえるのは少々ハードルが高いと言わざるを得ません。スピーカーを使わずに、周りは静かに抑えつつ大音響で映画を楽しむにほどうすれば……そんな時、ヘッドホンが真価を発揮します。

ヘッドホンならばスピーカー再生では気になる大音量のサウンドも誰にも気にすることなく楽しめますし、ヘッドホンの機種によっては広大な音場によりかなり生々しい音を楽しむこともできます。映画鑑賞にヘッドホン、実はかなりおすすめな組み合わせなのです。

予算を抑えられる

スピーカーを複数用意してサラウンド効果を楽しむにはそれなりに予算を必要とします。一般的な5.1chサラウンドシステムの場合、

  • センタースピーカー
  • フロントスピーカー×2
  • リアスピーカー×2
  • サブウーファー

といった6基のスピーカーに加え、

  • スピーカーシステム用のアンプ
  • 無線通信の場合は送信機

と、かなり大掛かりなシステムとなり、音質のいいシステムを作るとなると金額は青天井で膨れ上がてしまいます。
スピーカーを用いたサラウンドシステムが最も音質がいいのですが、実際に構築するには数万円~数十万円もの予算を覚悟しなくてはなりません。

このような物理的に多数のスピーカーを配置するサラウンドシステムの事を「リアルサラウンド」と言います。
一方で音声ソフトウェア等を駆使してリアルサラウンドに近い音響効果を持たせる技術もあり、「バーチャルサラウンド」と呼ばれています。ヘッドホンを用いるサラウンドシステムはほとんどがこの方式を採用しており、ヘッドホンという小さな再生環境でもリアルサラウンドに近い効果を実現しています。
バーチャルサラウンドでは必要な機材がヘッドホン、対応ソフトウェア(場合によってはアンプも)のみで構築できるため、低予算でも設置できる利点があります。

映画鑑賞に向いているヘッドホンとは?

デジタル無線ヘッドホン

無線通信をつかったワイヤレスヘッドホンはサラウンドヘッドホンのメインストリームとも言え、各社それぞれが開発に力をいれているジャンルでもあります。
ワイヤレスヘッドホンは主に赤外線、2.4Ghz/5Ghz帯を使った電波通信、bluetoothによって音情報をやりとりしています。各方式ごとにメリットデメリットがありますが、特に映画鑑賞といった用途ではbluetoothは不利と言えます。
具体的なデメリットについては次項で詳しく解説したいと思います。

デジタル無線方式全体だと、有線式ヘッドホンと違ってコードがないため、機動力に優れます。
コードの取り回しに気を遣う必要がないために室内で映画鑑賞をする際にどこに座るかといった問題から解放されますが、その代わりに音質面やヘッドホン本体のサイズ、重量といった部分でどうしても有線式ヘッドホンに劣ってしまいがりです。
また、無線式ヘッドホンは本体内部に駆動用の電源も組み込む必要があるため長時間の連続動作ができない弱点もあります。

有線ヘッドホン

有線ヘッドホンはこれまでのヘッドホンと同じです。無線式と比べて同じ価格ではかなり音質に優れており、コードから電源を取れるので接続している間は無制限に使える点が主な利点です。
欠点はコードの長さです。特に短いものだと取り回しに制限がつき、満足に映画鑑賞をすることができない事態も発生します。
また、ヘッドホンによってはアンプを必要とする場合もあり、別途購入する可能性もあります。

ヘッドホンで映画鑑賞をするのにBluetoothがおすすめで無い理由

bluetooth

bluetoothは音楽のワイヤレス再生する用途としてすっかりおなじみの形式になりました。
しかし、映画鑑賞をするために使うワイヤレス方式としてはbluetoothはあまりオススメできる形式とは言えません。その理由を以下に説明します。

映像と声にズレが生じる

bluetoothを使ったワイヤレス環境で映画鑑賞をする時に無視できない問題点として比較的大きな遅延があります。
bluetoothは形式としてプロファイルというbluetoothでつながった機器同士の通信手順が決められており、一部のプロファイルで約0.2秒もの遅延が発生する事があります。0.2秒というとかなり短い感じがするのですが、映画などの動画を音声と合わせて鑑賞する場合に違和感となって表れてしまいます。動画などは一般的に1秒に30コマか60コマで再生しますが、0.2秒というと3~12コマのずれが生じる事になります。これは無視できない大きな差で、映画鑑賞をする上で大きなデメリットとなってしまうのです。

これを解消するには遅延の少ないプロファイルを用いたbluetooth機器が必要になります。

映画鑑賞用のヘッドホンの選び方

有線であればケーブルが長いもの

有線式のヘッドホンで映画鑑賞をする場合、まず確認したいのはコードの長さです。
ポータブルヘッドホンのような携帯する事を考えて作られた機種はコード長が短いものが多く、映画鑑賞には向きません。
最低でも1.2m、できれば3.5m以上の長さがあるものを選びましょう。
室内で音楽鑑賞をする用途を想定したヘッドホンはコードが長いものも多く、映画鑑賞にも向いています。

バーチャルサラウンドに対応しているのか

バーチャルサラウンドという技術ですが、実はソフト面の工夫によって再生しています。つまり、ヘッドホン側に特別な機構を用いなくても鑑賞できるのです。

無線式サラウンドヘッドホンの場合は、ヘッドホン側にもバーチャルサラウンドに使う音声信号を最適化するための機構が一部の製品にありますが、これがないとサラウンド環境が再生できないということはなく、適切に音声信号を処理するソフトかそのような回路を持つ機器(AVアンプなど)に接続すれば一般的なヘッドホンでもサラウンドを楽しめます。
つまり、ヘッドホンでバーチャルサラウンドを再生するには必要なソフトかAVアンプをそろえる必要があります。

密閉型と開放型で選ぶ

ヘッドホンは主に密閉型と開放型という二つの形式に分かれています。それぞれ音の特性に違いがあり、得意な部分と不得意な部分があります。

密閉型の場合、閉じられたハウジング内の反響を利用した力強い低音が売りのモデルが多く、迫力ある音の再生に向いていると言えます。

音漏れも開放型より小さい場合が多く、より大音量で映画を鑑賞したいときには密閉型は有利です。
開放型は、ハウジングが文字通り解放されているため不要な反響が少なく、質の高い中高音を特徴とするモデルが多いです。また開放型は音場が広いモデルも多く、臨場感では密閉型にも劣りません。
このような違いがありますが、ヘッドホンの機種ごとの差の方が大きいので、実際に試聴して選ぶことをオススメします。

おすすめの映画観賞用ヘッドホン

SONY MDR-1AM2 

MDR-1RMK2はハイレゾヘッドホンとして高い評価を得ていたMDR-1Aの後継機に当たるモデルです。先代ゆずりの高い音質を引き継ぎつつ、イヤーパッドを改良し本体も軽量化したことでより長時間のリスニングを可能としています。映画鑑賞にも高い適正をもっており、低域が強めなので迫力のあるバーチャルサラウンドと相性も良いです。価格や2018年9月3日現在で約3万円となっています。

ULTRASONE PRO750 


ウルトラゾーンのエントリーモデルに当たるPRO750は元々音楽鑑賞を前提に作られたヘッドホンではありませんが、独特な重低音を筆頭に全域にわたって不思議な音のなり方をする面白いヘッドホンです。解像度も高く、アクション映画のような激しい音響によく合います。好き嫌いの分かれる音質のため、ぜひ試聴してみる事をおすすめします。

ヘッドホンで映画鑑賞を楽しもう!

大迫力の音響で楽しむ映画ほど素晴らしいものはありませんが、大型のスピーカーを用意して爆音を響かせるのは金銭的にも環境的にも難易度が高くなりがちです。
そんな時に大活躍するのがヘッドホンです。工夫しだいではかなりのクオリティで音響効果を楽しむことができます!

まとめ

迫力の音響を楽しむのに必要なサラウンドシステムは、なかなかハードルも高く、特にアパートといった周りに気を遣うような環境では満足に映画を楽しめません。ですが、ヘッドホンを使ったバーチャルサラウンド環境では周りを気にすることなく大音響で映画を堪能することができます。金銭的にも安くしやすいためサラウンド入門にもヘッドホンはおすすめです。

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この記事を書いた人

Written By
あずま ようへい
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