近年のヘッドホンブームもあり、日本メーカーのみならず海外からの黒船ヘッドホンも多く出回っており、今では、プロレベルの高音質を体感できるものも増えてきました。せっかくの高音質ヘッドホンであっても、イヤーパットが劣化してしまい装着感がいまいちになってしまったり、破れてしまっていてフィットしないとせっかくの使いやすかったヘッドホンも台無しです。
また、使い慣れたヘッドホンであっても、イヤーパットを交換するだけで、新品並みにリフレッシュして、新しいヘッドホンを買った気分になり使用寿命も長くなるというもの。
そこで、ここではヘッドホンのイヤーパット交換をテーマにお届けしたいと思います。
直接、体(耳)に当てるイヤーパットは、消耗品と考えてよいでしょう。体に直接当てるということは、少しずつながらも汗などの体液も浸み込んでいきますし、当てる(=こする)を繰り返すことで、経年劣化で敗れてきたりしてしまいます。
冒頭でも書いた通り、やはりイヤーパットが破けてしまったりすると、それだけで装着感は落ちてしまい、ヘッドホンを使った音楽環境もがた落ちです。
では、どれくらいの頻度でヘッドホンのイヤーパットは交換すべきなのでしょうか?
破けてしまったり、装着感が悪かったりしたら即時ですが、普通に使っている場合は、2年ほどで破けたりなどボロボロになったというクチコミが目立つので、2年が一つの目安となるでしょう。
ただ、 使用頻度が高い場合の交換頻度の場合は、使用頻度が高いということで、よりイヤーパットの寿命も短めとなります。目安とするのは、1年です。ヘッドホンの多くが、メーカー保証期間が、基本1年間というものが多いのも、やはり1年程度は使用頻度が高くても快適な状態で使えるという事になります。使用開始から1年たったころ、新品の頃とリスニング環境はどうなっているか確認してみると良いでしょうね。
ヘッドホンのイヤーパットは、スポンジやビニールでできているものが多く、高級なものだと革製の場合もあります。いずれにせよ湿気が大敵です。水分を多く含んでしまう事で劣化しやすくなってしまい色が落ちたり、破けたりして交換のタイミングを早めてしまいます。
ヘッドホンは1日のうち、使っている時間より使っていない時間のほうが長いはずです。そこで、使用していないときの置き場所を考えておきましょう。屋外に置くなどはもちろん厳禁ですが、部屋内でも加湿器をかけているようなところや、バックの中でも汗をかくような冷たいペットボトルなどと一緒に置いておくと、湿気むんむんのところに置いてある環境と同じになります。
防水タイプのヘッドホンなどもあり、雨の日でも気兼ねなく音楽がどこでも楽しめるようになっています。雨の日で使用の場合、イヤーパットを濡らさないようにしていても、どうしても雨で湿気が高いので、多少なりとも濡れてしまうのは仕方ありません。雨の日での使用が多い場合は、イヤーパットの寿命は短いと考えて、早めに交換の時期をみておきましょう。
長時間ヘッドホンを着用していると、べったりとまではいかないまでも、多少汗で湿っていると思います。夏場などはもちろん冬など寒い季節であっても、ヘッドホンに密着した耳から汗は放出されます。使用後、カバンの中にいれっぱなしなどの環境だと、しっかりイヤーパットが乾かずに寿命を短くてしまう要因に。できれば使用後は、空気がしっかり通る風通しの良い場所に置いて乾かすとベターでしょう。
おしゃれには欠かせないピアスやイヤリング、イヤーカフなどの装飾品。ただ、なかには尖っているような形状をしているものも少なくなく、イヤーパットがひっかかり傷が付いてしまう事も珍しくありません。ほんの小さな傷であっても、そこが元で徐々に傷が広がってしまい、しまいには大きな傷となり取り返しのつかない状態にまでなってしまう事も。ピアスなどを付けているときは、いつも以上にそっとヘッドホンを付け外ししましょう。
一概には言えないものの、高級モデルのヘッドホンのほうが、耐久性の良い革製のイヤーパットの場合が多いです。そもそも高価なヘッドホンのほうが、意識的にも大事に使おうとする気持ちが芽生えますので、上記のような注意をしっかりすることになります。そのため、高価なヘッドホンは色んな意味でおすすめです。なかでも、リーズナブルに高価なヘッドホンを手に入れる方法としては、一つ前の型落ちモデルを探すこと。新しいモデルが出ると、型落ちモデルは急激に値段を下げたり、セール対象になります。もちろん型落ちでも使用しているイヤーパットなどの備品はそのままですから。リーズナブルに高級ヘッドホンが手に入りやすくなります。
湿気が多い場所によく置いていた、汗をかきやすい体質などイヤーパットの大敵である湿気が多いと特に破けやすくなります。はじめは、ほとんど気付かない程の小さな傷であっても、徐々に傷は広がり、やがては装着感にかかわるほどの傷になってしまいます。やはり、イヤーパットに傷があることで、密着感が重要なヘッドホンの装着感が明らかに落ちてしまい、ストレスを感じる環境になってしまいます。
食べ物でも好き嫌いが人それぞれなように、イヤーパットの装着感も人それぞれです。なかには、購入した当初からいまいち装着感が合わないなんて場合は、イヤーパットが合わない可能性があります。全く同じように見えるイヤーパットでも材質の違いやスポンジの量などで装着感は変わってきますので、一度イヤーパットを交換して装着感を試してみましょう。
汗などが溜まっていってしまうと、徐々に臭いが気になってしまう場合も考えられます。特に革製ではなくビニール製の場合は汗が浸み込みやすいので特に汗っかきの人の場合、1年ほどの木になるレベルになる場合も。やはり、ヘッドホンを付けると臭いが気になるようになると、せっかく集中して音楽を楽しめるヘッドホンなのに台無しです。臭いが気になったら即イヤーパットを交換しましょう。
イヤーパットだけの交換なら比較的安価で済みます。イヤーパットを交換するだけで、まるで新品ヘッドホンに交換したようにリフレッシュできますので、予算をかけずとも新しいヘッドホンを買ったような気分にしたいときにもイヤーパット交換がおすすめです。なかにはオーソドックスなブラック以外のカラーのものもあり、イヤーパットを変えただけでまったく違いヘッドホンのように様変わりしますよ。
イヤーパットを交換するだけなら特に準備品はありません。しっかりとした時間とスペースがあれば十分です。ただ、せっかくめったに取ることはないイヤーパットを取るので、せっかくだから内部もリフレッシュしましょう。そこで、準備品としては、
・エアダスター
・プラスドライバー
イヤーパットは、ケースのすき間に挟まれているだけなので、一部をめくるように剥がすと全体も取れます。
イヤーパットで覆われていた部分が剥がすことで丸出しになります。長い間使っていたらいるだけ、内部にもホコリなどが溜まっているので、まずはエアダスターでホコリを飛ばして下さい。それでも汚れが目立つ場合は、ドライバーを使って備品を外して内部の内部までクリーニングをしましょう。その際に細かい部品などをなくさないように、広いスペースは確保しておきましょう。
新しいイヤーパットをケースのすき間に逆にはめていく作業となります。やりやすいやり方としては、イヤーパットの内側に指をいれてはめ込むと比較的簡単にはめることができます。
すき間にはめ込む際に、最後までしっかり入れられていないと、装着感がいまいちになるだけでなく、いつの間にかどこかにイヤーパットを紛失してしまうなんてことになりかねません。新しくイヤーパットを付け直したら、一度引っ張ってみて、きちんと付けられているか確認しましょう。また、すべてのイヤーパットが自分のヘッドホンに装着できるとは限りません。できれば純正のもの、そうとでなくても適応サイズなどを見て対応できているか購入前に確認しましょう。
業者に依頼する場合、イヤーパットの部品代は1000円もしませんから、かかる費用の大半は人件費(作業代)となります。業者により価格は異なってきますが相場としては、
自身で交換する場合は、基本イヤーパット代のみなので、1000円前後、高級なものでも3000円~5000円程度で十分良質なものが手に入ります。あとは、上記のようなクリーニングも行っても、エアダスターなどを加えても5000円はしないくらいで十分です。
作業自体の時間は10分ほどなので、業者に依頼する場合は待ち時間がどれくらいかという問題になります。繁忙期か閑散期かによっても変わりますが、1週間前後を目安とすべきでしょう。
自分で行う場合は、はじめてイヤーパットの交換を行う慣れていない場合でも10分程度で、2回目以降慣れてくれば5分もあればできる作業になります。
「イヤーパットを交換してヘッドホンをリフレッシュ!」をテーマにお届けしました。1000円程度のイヤーパットを交換するだけで何万円もするヘッドホンもリフレッシュされ新品ヘッドホンを買ったような気分に。おしゃれな人はイヤーパットのカラーを変えて自分だけのオリジナルヘッドホンにしても良いですね。