当サイトをご覧いただいている方の中には、イヤホン選びに悩んでいる方も少なくないかもしれません。
なんといってもいま、非常にイヤホンの品ぞろえが豊富。
世界各国の特徴的な味付けやクリアなサウンド、あるいはカスタマイズも自在なものや、睡眠時にも使える静寂性などの機能など、さまざまなイヤホンの中から何を選ぼうかと途方に暮れてたどり着いた方もあるかもしれません。
ですが、最初に気合を入れて、あまり使わないイヤホンやヘッドホンから見直して。結果あまり使わない死蔵品に・・・などとなってしまえば非常に残念ですよね。
今使っているデバイス各種の中でまず最初に検討すべきは、普段使いのスマホや携帯用音楽プレイヤーのもの。
今回は、そんな中でも、素晴らしい音質でともにユーザー評価も高く、Wづかいのユーザーも多い「ウォークマンとiPhoneのイヤホン」について、調べてみました。
ウォークマンとiPhone・・・よく見るとプラグの形がかなり違うような気がしませんか?
ですが、たとえば、アダプタなどを使って接続すれば、使用できそうな気はします。
ですが例えば故障や、ノイズが入ったり音ノリが悪かったりといった音質的な相性、向き不向きなどはあるのでしょうか?
最近のiPhone8までのモデルでは、Lightning端子搭載のものでも、ミニプラグとの変換コネクタが付属しています。そのため、ミニプラグ型の端子のイヤホンやヘッドホン、スピーカーなら何でも一通り、差し込んで音を鳴らすことはできます。
さて、実は、ミニプラグ型iPhone6までだけに限定して見た場合でも、その中でミニプラグ型の部分は2種類あることはご存知でしたか?
iPhoneの場合対応しているのは、3極型と4極型で、3極はイヤホンだけのもの。4極はそれにマイクがついたものです。
ちなみにこの3極と4極、プラグの一番太い部分の太さは変わらないのですが、先端から樹脂の根元までが少しずつ太さを違えた段になっていて、3極ではプラグに2本の樹脂の線が、4極では3本の樹脂の線、5極では4本の樹脂の線がそれぞれ入ります。下の商品画像を、順に参考にしてみてください。
それぞれの極部分で信号を違えていて、再生用の音や、マイクで入力する音用にそれぞれ割り付けていると考えればわかりやすいでしょう。ちなみに、現在はあまり使われることはありませんが、モノラルは2極です。
【5極】
【4極】
【3極】
【2極】
もともとiPhoneに付属しているイヤホンマイクのようなタイプを使うことを想定しているモデルです。
【ライトニング for iOS】
それより後のモデルでは小さく平べったいLightning端子採用。ですが前述の通り、本体にはミニプラグとの変換アダプターが付属しています。iPhoneX世代以降では、この付属変換アダプターがなく、Lightning端子の差し込み口だけとなっています。
変換アダプターは家電量販店などでも購入でき、数百円程度。今後値段が下がることも予想されていますので、変換部分の調達では、あまり心配はなくなってくるかもしれません。
対して、ウォークマンでは、モデルにもよりますが4極タイプと5極タイプのものがあります。
この一部で、ノイズキャンセリング機能を持たせているので、見た目はどちらも同じ穴にはまるプラグですが、電気的な仕様を変えています。
基本的にSシリーズイヤホンでは、現行モデルはノイズキャンセリング機能が付いたものがほとんど。旧機種ではいろいろ異なる仕様の製品もあります。
そんな中で、もしSシリーズイヤホンのノイズキャンセリング機能タイプをiPhoneに差し込んでも、一応普通に音は出ます。
ですが気を付けたいのは、リモコンやマイク、ノイズキャンセリング機能自体は、iPhoneでは機能しないこと。
さらに、旧タイプの4極タイプなどを中心に、そもそも電気的な仕様が異なります。長期間の使用などによって、iPhone本体やウォークマン付属のイヤホンともに、不調や故障を起こさないとは言い切れません。
使用はできますが、この点はしっかり理解しておくこと。
基本的にはミニプラグタイプのiPhoneでは、3極プラグのイヤホンであれば、どれでも音楽は快適に楽しめます。
基本的にiPhoneで3極ステレオミニプラグタイプの一般的な聴くだけのステレオイヤホンは、問題なく使用できます。
ですが4極タイプや5極タイプにマイクとノイズキャンセリングがそれぞれ割り当てられている機種もあるほかのシリーズはどうなのでしょうか?
とくに旧機種中心に、Aシリーズのイヤホンは、使用を避けたほうが良いといわれています。
理由は、現行の多くのモデルに見られる5極タイプのノイズキャンセリングのほか、4極タイプのノイズキャンセリングがあるから。
この極の割り付けの違い=流れる電気の違いが、iPhone本体とイヤホン本体に影響を与えやすいからと考えられています。
もちろんウォークマンなら使えるリモコンやマイク、ノイズキャンセリング機能自体は、iPhoneでは機能しないことにも注意が必要です。
タイプが合えば、マイク部分などは使用できることもありますが、4極ノイズキャンセリングタイプのウォークマン付属イヤホンでは、トラブルが発生する可能性が高いと考えられています。
さて、毎日学習や会議に、そして街へのお出かけにと活躍してくれるウォークマンとiPhoneのイヤホンを兼用にすると、どんなメリットがあるのでしょうか?
兼用にすると、いくつものイヤホンを持つ必要がなくなります。
毎日のお出かけにも荷物が少なくなり、管理しやすく軽量になる点は便利ですね。
兼用で所有するイヤホンを減らせるからこそ、1本にお金をかけることもできます。
だから普段よりちょっと高級なイヤホンをセレクトしたり、あるいはイヤーピースなどでしっかり自分の耳にフィットしたものにしたりといったアレンジも可能。
イヤホンへのこだわり、思い入れも強くなりますね。
ウォークマンのイヤホンについて、仕様や技術面でのトラブルなどは先ほど説明したとおりですが、それ以外にもデメリットはあるのでしょうか?
先ほどの3極、4極、5極問題もありますが、また、iPhoneプラグ形状とウォークマンのプラグ形状が合わないことで、プラグ部が浮きやすくなっているといったこともあります。
そのため電気的なノイズが入りやすいといわれています。
これが直接の音質への大きな影響部分です。
また同様に、3~5極のプラグ部と、差し込み口によってはプラグ部の接触が悪いので、組み合わせや使用中の端末のあたりによっては、片耳からしか音が出ないといったこともあります。
この点は、ライトニングへの変換コネクタなどを使っていても同じように発生。
そのため、イヤホンの仕様や、使用に伴うイヤホンとiPhone本体のプラグ部の微細な変形などによっては、むしろ3極プラグを使ったほうが、はるかに音が良いともいわれています。
せっかく本体とセットでつかえば、ご機嫌でいい音が楽しめるウォークマンイヤホンですが、残念ながらそのままiPhoneに差し込めば、このように必ずしもいい音でとは言い切れません。
この、プラグ側と本体側の極(俗にピン配置という)や、形状的な浮きもあり、ちょっとした動きでもノイズが混じること、電気信号の性質が違うので本体が傷む可能性もあること、片耳からしか音が出ないことなどは、イヤホンと本体の組み合わせ次第ではどうしても避けられません。
このうち、一部のトラブルについては、4極タイプのイヤホンを3極に変換するアダプターで解決するケースもあります。
こういったものを使えば、快適に、問題なく「聞く部分では」いい音が楽しめる可能性が高まります。
故障の可能性も減らせるため、自分の使っているモデルのプラグ次第では、こうしたパーツの利用はお勧めできます。
いかがでしたか?
今回はSONYウォークマンの付属イヤホンはiPhoneに使用できるか、またその仕様などについても簡単にご紹介しました。
ウォークマン、iPhoneともに続々仕様は変わっており、SONYのウォークマン付属の現行機種の多くのノイズキャンセリングイヤホンの多くは5極型に。iPhone自体はライトニング端子だけに、徐々に置き換わりつつあります。
プレーヤーとして周波数帯など音質で非常に優れているのは、やはりデジタル損失の少ないウォークマン側ですが、iPhoneのアンプによる味付けもなかなか広がりがありよい音。
自分の普段聞いている音楽や用途、好みにあわせて、最適な納得のいく選択をしたいものですね。