スピーカーの配置を確認しよう!適切な場所に置いて音質を向上させよう!

目次

スピーカーの配置

スピーカー 配置

ここ数年、Bluetoothスピーカーやプラグドタイプでも新技術を駆使した製品が多数リリース。

非常に名品が多く販売されているスピーカーなどのオーディオ製品。

新たにオーディオビジュアルの世界に目覚めたという方も少なくありません。

ですが、そんな中でも直接わたしたちを楽しませてくれるサウンドの発信源「スピーカー」は設置や取り扱い方が非常に難しいもの。

マニアの中には、このスピーカーの取り扱いだけで、数十年間という長い道のりの、オーディオ試行錯誤を繰り返したという方も多いようです。

専門的な知識が豊富な方にも難しく、もちろんマニアにとっても非常に難しく、広範な知識が必要とされるスピーカー・・・

そこで今回は、このスピーカーの配置や取り扱い方に注目して、初心者のためのスピーカー設置のポイントやTIPSをまとめてみました。

まずはスピーカーについて知ろう!

スピーカー 配置

スピーカーの設置について知る前に、まずスピーカーとはどんな仕組みであるか、そのためどんな点に気を付けたらよいかについて知る必要があります。

スピーカーはどんなふうにして音を出すのか?

電源から来た電気を使って、音楽プレイヤーからの信号を、アンプで拡幅し、電気信号を大きくしたものをつかって、スピーカーの中にある振動板などの振動する機構部分によって、ヒトの耳に聞こえる音をつくる装置が「スピーカー」です。

ですが人の耳に届くときには、スピーカーからの直接の音は全体の30~50%程度。残りは部屋の各部からの反射反響によって作られる音なのです。むしろ設置場所や部屋全体から得られる音のほうが大きく感じらるのですね。

スピーカーから出てくる音は低音・中音・高音の周波数によって、通常はそれぞれおとの広がる向きや性質(=指向性)が違います。

そのため、1台のスピーカーから複数の周波数の音を出すタイプのものをつかうときには、それぞれの性質に配慮したバランスを探りつつ配置することが必要。

もちろん、スピーカー自体が素晴らしい品質であることは大切ですが、スピーカーの設置場所を整え、その置き場所自体の硬さや向きなどのコンディションを整えてあげるだけで、劇的に音質は改善しやすいのです。

スピーカーを取り扱うにはどんなことに気を付けたらいいの?

スピーカーの取り扱いに際しては、いくつか気を付けなければいけないポイントがあります。

本体の内部や外部にある一部機構が振動するため、本体全体が頻繁にずれたり、振動に伴って本体自体が振動してしまってはNG。

比較的硬めの台などの上に設置し、音を出すための振動に際して不要な振動が起こらないように、スピーカー足元のバランスや、スピーカーの筐体上にウエイト(=重り)を設置してバランスを取ります。

またスピーカー内部には、振動板の役割をするさまざまな繊細なパーツが含まれています。微細な振動で細やかな音色を再現するため、当然、ちょっとした衝撃などで故障や傷、壊れが発生しやすいもの。

傾きや衝撃などには十分注意しながら、ていねいに取り扱う必要があります。

振動部分も通電により発振する構造のパーツなどが多いためその分磁気を帯びやすく、帯びた磁気がスピーカー間やアンプ、コード類との間で影響を与え、音の聞こえにかなりノイズなどを発生させるケースもあります。

スピーカーケーブルの配置でも、電気を通し、かつそれぞれの線同士が磁気を帯びたり異なるタイミングでの信号をやり取りすることから、これらもノイズをスピーカーに伝える原因となり、位置関係には注意が必要です。

スピーカーの間違った配置とは?

スピーカー 配置 NG

さて、テレビのCMやドラマなどで見る個人宅のAVコーナーでは、スピーカーが秩序だってきれいに並べられています。ほとんどのケースではスピーカーは、聞き手に向けられているように見えますが、実は単に聞き手のほうにむけられているだけではNG。

スピーカーのみならず、AVルーム全体を丁寧に測定、観察、判断して、適切な位置にスピーカーなどを配置する必要があります。

そのNG例を見てみましょう。

視聴位置とスピーカーが均等な距離でない

AVルームやAVコーナーでは、自分が鑑賞するときのシート位置に対して、各スピーカー対称に置かれているのが理想的。

特にモニター用やバス用といった特殊な用途のスピーカーを除けば、ほとんどのスピーカーは「2台以上の偶数個1組で設置」して何セットかを組み合わせていますが、その「2台ないしはそれ以上のスピーカーの対」をシートに対して対称な距離に設置しなければなりません。

椅子からの距離がぴったり合っていなければ、回り込み音も含めて、左右のずれが大きく感じられてしまいNGです。

スピーカーが視聴位置を向いていない

スピーカーは基本的に、その本体から正面方向に広角で音の振動を送っています。そのほかにも、本体自体の振動や、あるいは搭載されているメインの音以外のためのツイーターやウーファーなどの部分は、一般的に、スピーカーの正面に対してどちらの方向にどんな周波数帯の音~すなわち振動をふりわけて、音を生き生きと立体的に見せるのかという設計がなされています。

そのため、AVルームやAVコーナーで自分が視聴する位置に対して、距離だけではなく1対をなすスピーカーの向きも正面向きになるように設置し、さらに左右対称であることが求められます。

このほかにも、たとえば、一対のスピーカーを台や壁面の素材材質や角度などの条件の違うところに設置する、振動が近距離で回折して干渉しがちな部屋の角に設置する、壁から2、3フィートを超えた遠い範囲内で極端な吸音や極端な反射のある天井面や壁面すぐ近くに設置する、壁に対してスピーカーの正面や側面を向けて設置する(壁面自体もスピーカーの延長の振動板~主として反射による~として使えるよう設置するのがBetter)・・・などなど、ここではご紹介しきれないような様々な「設置NG例」が存在します。

スピーカーの適切な配置

スピーカー 配置

さて、スピーカー設置に際してのNG例が分かったところで、どんなふうに配置するのが望ましいのでしょうか?

諸説ある中で、初心者にもわかりやすく、すぐにでも取り組みやすい「適切なスピーカー設置のポイント」をご紹介します。

部屋全体に均一に音が届く場所

まず部屋全体に均一に音が届くような、壁面や、重量のある棚などの近くは、余計な振動が発生しにくくおすすめ。

低音がしっかりと際立つようにクリアに聞こえるのは、壁面から2、3フィート(約60~90センチ以内)に設置すること。低音が弱い時には、そこから少しずつ壁面に、スピーカー背面を近づけていくとよいでしょう。

スピーカーによっては、バスサウンド全体が後方にもかなり抜けるタイプで臨場感の高いものなどもあります。

こういったものでは、これよりも一般的に距離を開けつつ、できればスピーカースタンドなどを併用するのが良いでしょう。

回折が多いまた部屋の隅を避けて、スピーカー背面が平らな壁面に向くように設置すれば、部屋全体に均一に音がいきわたりやすく、キレイで豊かに響く音が楽しめます。

スピーカーの向きと高さ

先ほどまでご紹介したようなスピーカーの特徴を生かして、向きや固定する位置を決めたら、もう1つ高さを意識して設置すれば、いい音でサウンドを楽しむことができます。

スピーカーの中でも、高音を担当するツイーターは、通常まっすぐの向きに音が広がるもの。

そのため、耳の高さぴったりに合わせることで、より、クリアな音が楽しめます。

また、スピーカー自体を固定するときに、ぶれないようにしっかりと固定。スピーカー自体に足がついているケースや、金具がついているときには、それを使って、音が出た時に無駄な振動が発生しないように固定します。置き型の場合には、スピーカー本体の重量のほか、重りをつかうのもよいでしょう。

無駄な振動がなくなることで、1ランク上のスピーカーの様な良質なサウンドが楽しめます。

視聴位置とスピーカーで三角形を意識する

一般的なモニタスピーカーサイズのスピーカー2台(=1対、俗にいう2chステレオ)と1名の座席なら、その3者間で正三角形を作り、その1辺を9フィート(約270センチ)程度にとると、響きが最適になるように設計されているスピーカーは多いようです。

2台のスピーカーの間隔が人との間に対して広すぎれば、左右のスピーカーのステレオ音がつながらず、遠くのちょっとずれた音を自分の耳でひろってきて脳内でつなぐ作業が発生し、リアリティからは程遠くなります。

スピーカーの間の距離はあくまでも、そのスピーカーの設計やサイズ、音の大きさなどにもよりますので、正三角形を配置を基本として、自分で最適な1辺の長さを追求したほうが良いでしょう。

三角形のうち、1対の辺に対してスピーカー2台を平行に設置(並行セッティング)するのではなく、ほんの少し内側で、鑑賞者の位置に完全に正面に向けないのもポイント。この角度を「スピーカーの振り角」といいます。

ジャズやロックなど、ややアグレッシブでビシビシと飛び込んでくる躍動感のある音を求めるなら、並行セッティングに比較して、内側に2台とも正面を向けるようにします。2台のスピーカーの中心から正面方向に線を描くと並行セッティングでは2つの線が交わりませんが、この振り角を付けたセッティングでは、鑑賞者の位置からはるか後ろで2線が交わります。

こうすることで、この3角形の間では、体の前と後ろでそれぞれ、しっかり音が身体に回り込んで、よりリアルでクリア。立体的な音で迫ってくるように感じられます。

6台など複数スピーカーからなるシステムの5.1chタイプや、2.1ch、6.1ch、7.1ch、9.1ch、フロントサラウンドなどのタイプでは、その製品によって、設計時に想定されている配置のスタイルも異なります。

音の干渉を防止しながら豊かなサウンドのリアルさを演出するため、スピーカー自体の形状や振動向き、高さなどを微細に変えているものも多く、各製品の説明書をしっかり読んで配置しましょう。

良音!スピーカーを本棚など高い位置に配置する

スピーカー 配置 OK 良い 音

どれだけ音のために最適な建材を使って建てられた部屋でも、人が生活する高さには、書籍や内部が空洞になっている家具などさまざまな密度の違いがある物体が存在し、それぞれの表面反射も異なります。

音は振動のため、こういったあらゆるものにぶつかったり回り込んだりしながら、視聴者のもとに届きます。

ぶつかった分、音は多少もとの状態とは、音そのものもタイミングもずれてしまうことから、音の通り道に対して障害物ができるだけ少ない高い位置に設置するのが理想的だとされています。

スピーカーの配置に一工夫!10円玉を使って良音に

スピーカー 配置 10円 10円玉 硬貨 金

さて、先ほどスピーカーの固定や振動防止、浮きなどを防いで硬く平らなところに設置することや、本体上部に重りを置いて、全体の重量バランスを整えることなどを簡単にご紹介しました。

通常は、鉄のあまり含まれないながら重量のあるタイプの砂を、多層化した布袋などに入れ、それを重りとして、スピーカー上部に置いたり、重り同士をひもで結んでスピーカーからぶら下げるなどの方法をとります。

ですが、なかなかずれやすいうえ、扱いも大変。

人によっては砂自体が発する非常に小さな音が気になるという方などもあります。

ですがこれよりももっと簡単で、音楽に合わせて頻繁に重りの位置を変えたりなどが自在な、身近なグッズがあることをご存知でしたか?

それが10円玉。

スピーカーに使う「重り」や「脚のサポート」として、10円玉をつかうことが多いなんて、皆さん、ご存知でしたか?

薄手でしっかりとした重量があり重りとして使いやすいほかに、スピーカーの4隅それぞれの高さ調整のため下にかませるにも便利に使えます。

何よりも銅ベースではありますが硬貨ということもあって、ほぼ均質なサイズに仕上がっているため、重さの面でも厚みの面でもサイズ調節がしやすい点が非常に便利です。

準備品

  • 10円玉 数十枚

  • (以下は好みに合わせて)

  • 振動防止ゴムシート(薄手)

  • 絶縁(ビニル)テープ

  • 自己融着テープ

  • (片面接着 薄手)フエルト

手順①スピーカーの足元の高さ調節に使用する場合

スピーカー本体を設置した台や床の上で、ちょっとした隙間がある位置や、微妙に高さを持ち上げたい位置の下、スピーカーの筐体の下に、10円玉を挟み込みます。

量はお好み。

振動や接触は発生しやすくなりますので、台や床などが硬質の時には、間にゴムシートやビニールテープ、フエルトなどを挟む方もあります。

横一列に硬貨が並ぶ際には、硬貨同士が振動する恐れがあるため、十分に間を開けるか、先ほどのシート類を間に挟んで使用します。

手順②スピーカーインシュレーターの代わりに利用する場合

スピーカーと床の間の振動をできるだけなくす目的でつかわれるスピーカーインシュレーターも、実は10円玉で代用できます。

スピーカーと床や台の間に、4隅に1枚ずつ10円玉を入れるだけで、かなり音質が改善します。

手順③スピーカーの重りとして使用する場合

とくに天然木スピーカーや、安価で薄手のプラスチックスピーカーの場合、使用しているうちに、特定の音の周波数などによって、スピーカーの一部が余計な振動を生むことがあります。

こんな部分のポイントポイントに10円玉を乗せていき、振動を抑えるといった方法があります。

スピーカー 配置 NG

図の右側の様な要領で縦に10円玉を1~数十枚重ねたものを乗せていく方法のほか、テープなどで10枚ずつ程度を固定して、それを先ほどのシート類などを敷いたスピーカー筐体の上に乗せていきます。

あまり高級なスピーカーにはお勧めできませんが、経年劣化などでスピーカーのカバー等が浮いてビビるという時にも、10円玉を張り付けることで振動を抑えることができます。

注意

スピーカーの筐体の下に挟み込んで高さ調整に使う時も、また重しとして使う時にも、長い間同じ個所に10円玉を入れておけば、位置によっては帯磁し、さらにスピーカーや10円玉自体の自重から、筐体をゆがめてしまうこともあります。

使用しないときは10円玉を外し、フラットな状態にスピーカーを置くようにしておけば、長く変形などもなく、スピーカーを使用することができます。

まとめ

スピーカー 配置 OK 良い 音

いかがでしたか?

実は、さまざまなAVルームを設計施工してきたオーディオのプロたちの目から見ると「高価なスピーカーなどの家電を入れ替える前に、いったんAVルーム内のスピーカーの配置を整えるだけで、感じられる音色は数倍改善する」などとも盛んに言われます。

プロのつくったAVルームと今すぐ同じ音空間に・・・とはいきませんが、せめて今回ご紹介したようなポイントをおさえた「スピーカーの再配置」を行ってみれば、自宅のAVルームがこれまでにないほどの最上の空間に生まれ変わるかもしれません。

思い立ったら吉日!この週末や連休にでも、一日腰を据えて、スピーカーの配置や各種調整に取り組んでみませんか?

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ミラーボール ツルピカハゲ丸
いつあの世に行ったのかわからない、そんな緑の紋付です
もともと、髪の毛が薄く、いつも地肌がほんのり光っている・・・なよ竹のミラーボール・ツルピカハゲ丸を勝手に襲名しようと思っていたら、本家がどこかに行ってしまいました。 ジジィ、はえーよ。 小さなころから家電豊富な家庭に育ち、今も現役のパソピアIQやカセットビジョンから新製品には縁のある環境。新製品も一通り押さえていますが、レトロ家電も捨てずに現役で使えるコンディションにあるのが自慢です。 製品選びのこだわりをお伝えできればと考えています。

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