音楽を聴くために、通話をするために、ゲームをするために、何気なく使用しているイヤホンですが、イヤホンにも種類がある事はご存じですか?
イヤホンジャック/プラグを異なった種類を使用していると故障してしまう可能性があります。
イヤホンの種類はどうやって分かるの?購入時に確認できる?と思っている人はいるでしょう。
ですが、イヤホンジャック/プラグの種類は簡単に確認する事ができます。
今回は、イヤホンジャック/プラグの違いやイヤホンジャックに規格の異なるイヤホンを使用した場合について、イヤホンジャック/プラグの種類などを紹介します。
イヤホンジャックのプラグに種類があるのは『音声入力や出力』で異なるからです。
詳しくは後ほど紹介しますが、イヤホンジャック/プラグはイヤホンをiPhoneやアンドロイドなどの端末に接続する金属部分の事を指します。
また、イヤホンジャック/プラグの違いというのはイヤホン先端の金属部分の区切られている数が違うという事になります。
イヤホンジャック/プラグは絶縁線と言われる細い線で区切られており、この絶縁線の数が2本ある場合は金属部分が3つに区切られているという事なので3極、絶縁線が3本ある場合は金属部分が4つに区切られているので4極となり、イヤホンジャック/プラグの種類は2極・3極・4極・5極となっています。
主に『モノラル』『ステレオ』『ステレオ+リモコン・マイク機能』『ステレオ+ノイズキャンセリング』といった形式でイヤホンジャック/プラグが異なるため、モノラル形式対応のイヤホンジャックにステレオ形式のイヤホンプラグを使用する事は出来ません。
変換アダプタなどを用いてモノラル形式をステレオ形式にする必要があります。
なお、iPhoneはiPhone付属のイヤホンがマイク機能付きのため『ステレオ+リモコン・マイク機能』となります。
起こる可能性は低いのですが、イヤホンジャックとイヤホンプラグの規格が異なっている状態で使用し続けると、ショートを起こして故障してしまう事があります。
イヤホンジャックおよびプラグが異なる形式の場合、極数により絶縁線の位置が異なるため差し込みが甘くしっかりと挿せていない状態が続くのでショートを起こす可能性が高くなってしまいます。
故障をしてしまうと修理に出すことになるので、イヤホンを使用する場合はイヤホンジャックとイヤホンプラグの確認をしてから使用して下さいね。
イヤホンジャック/プラグの違いについて簡潔的に紹介しましたが、同じステレオであっても『ステレオ形式』の3極対応のイヤホンジャックに『ステレオ+リモコン・マイク機能』の4極イヤホンプラグを接続した場合、音が出ない・片方からしか音が出ない・音が小さいといった不具合が起こります。
イヤホンジャック/プラグは絶縁線と言われる細い線の数で極が変わり、仮に3極対応のイヤホンジャックに5極のイヤホンプラグを挿すと規格が異なるため接触不良を起こしてしまいます。
接触不良を起こした場合、稀に音が出て普通に使える事もありますが、基本は音がでないので使用する場合はイヤホンプラグが何極なのかを確認しておくといいでしょう。
イヤホンジャック/プラグに1本の絶縁線がある場合は、音声の入出力がモノラル形式の2極という事になります。
2極のモノラル形式は、一つのスピーカーから音を出す仕組みで、片耳イヤホンや携帯用モノラルラジオなどモノラル音声をやりとりする場合に使用する事が多い極数です。
ステレオ出力をモノラルに変換するアダプタではこの2極となっています。
イヤホンジャック/プラグに2本の絶縁線がある場合は、音声入出力がステレオ形式の3極となり、音楽プレイヤーやパソコンなど一般的に多くのイヤホンがこの3極タイプとなっています。
iPhone7以降のiPhoneではイヤホンジャックが廃止されたのですが、LightningコネクタやLightning端子イヤホンを使用する事によりイヤホンを使用する事ができます。
また、現在発売されているiPhoneでもこのリモコンやマイク機能のない3極タイプのイヤホンを使用する事ができ、Lightningコネクタに3極タイプのイヤホンを挿しても音楽を聴く事ができます。
イヤホンジャック/プラグに3本の絶縁線がある場合は4極のイヤホンとなり、マイクやリモコン機能の付いた『ステレオ+リモコン・マイク機能』のイヤホンとなります。
3極にマイク機能を追加したイヤホンなので、現在のiPhone付属イヤホンはこの4極タイプのイヤホンとなっており、スマートフォンでもマイクやリモコン付きイヤホンが使用できる場合はこちらの4極となります。
ですので、4極対応イヤホンジャックに3極のイヤホンプラグを挿しても問題なく使用する事ができます。
ただ、注意が必要で、4極は『OMTP』と『CITA』という2種類の規格があり、この種類を間違えるとマイク機能が使えない・認識しない・音が出ないなどの不具合が起こる場合があります。
それぞれのイヤホンプラグの先端からの順番は以下の通りです。
『OMTP』は、Left | Right | マイク | Ground
『CITA』は、 Left | Right | Ground | マイク
となっており、互換性はありません。
『OMTP』は海外モデルに多く、2011年頃までのXperiaがこの規格となっており、『CITA』は日本では主流でiPhoneはこちらの規格となっています。
ですので、iPhone付属のイヤホンをアンドロイド端末に挿しても使えないといった状況になるのです。
しかし、4極タイプのイヤホンでもCITA規格かOMTP規格かは表記されていない場合が殆どで、大体の場合は『iPhone対応』などと記載されているのでiPhoneはCITA規格、と覚えておくと良いでしょう。
イヤホンジャック/プラグに4本の絶縁線がある場合は5極タイプのイヤホンという事になり『ステレオ+ノイズキャンセリング』のイヤホンとなります。
3極にノイズキャンセリングを追加したイヤホンのため、5極対応イヤホンジャックに3極のイヤホンプラグを挿して使用する事ができますが、3極対応イヤホンジャックに5極のイヤホンプラグは使用できないので気を付けて下さいね。
この5極タイプのイヤホンはSONYのウォークマンといったノイズキャンセリング対応のプレイヤーなどで使用されています。
イヤホンジャック/プラグの種類が2極・3極などと異なると音が出ないなどの不具合が起き、最悪の場合は故障してしまうのでイヤホンジャックおよびイヤホンプラグの確認は必ずして下さい。
また、4極であってもOMTP規格とCITA規格の2種類あり、リモコン・マイク機能付きイヤホンならどれでも使えるという訳ではないので注意してくださいね。
どちらの規格かは記載されていない場合が殆どですが、OMTP規格は海外モデル・古い端末で多く、iPhoneや日本の主流となっているのはCITA規格で、現在OMTP規格の製品が少なくなっています。
ですが、念のためリモコン・マイク付きイヤホンを購入する際はパッケージをよく見て規格の確認をして下さい。
また、イヤホン購入時にパッケージによってはイヤホンプラグが見えない場合もあるので注意が必要です。
以上、イヤホンジャック/プラグの違いやイヤホンジャックに規格の異なるイヤホンを使用した場合について、イヤホンジャック/プラグの種類を書いていきましたが、
イヤホンジャック/プラグの種類は2極・3極・4極・5極
2極は『モノラル形式』
3極は『ステレオ形式』
4極は3極にリモコン・マイク機能を追加した『ステレオ+リモコン・マイク機能』
5極は3極にノイズキャンセリングを追加した『ステレオ+ノイズキャンセリング』
4極は『OMTP規格』と『CITA規格』の2種類あり互換性は無く、iPhoneは『CITA規格』
規格の異なるイヤホンジャックおよびイヤホンプラグを使用すると音が出ない・片方のみ音が出るなどの不具合および故障の原因になる
以上がイヤホンジャック/プラグの注意点を含めた種類の違いとなります。
何気なく使用しているイヤホンですが、数種類の規格があり、確認をせずに使用すると故障の原因になる場合もあります。
2極なのか3極なのかは記載されておらず、購入時に自分でイヤホンプラグを確認する必要があるため少し面倒ですが、イヤホンジャック/プラグの違いを知っておく事で自然と確認できるので頭に入れておくといいでしょう。