スマホを外で聴く際にはマストアイテムであるイヤホン。最近はデザインやカラーも多種多彩になってきていて、選ぶ楽しみが出てきていて、個性が出るアイテムですよね。
最近は高価なイヤホンも多くなってきていますが、どうしても日々持ち歩いて使うものだけに、故障しやすいもの。断線は、業者に修理に出さないと直せないし、そもそも修理不可能なんて思っている人も多いですが、プラグ付近の断線は、ホームセンターなどで売っている身近なものだけで修理可能なのです。
そこで、ここではイヤホンのプラグ付近の断線をテーマにお届けしたいと思います。
イヤホンのプラグ付近の断線、もし保証が利いて無償で修理ができるなら、自力で直す前に保証対応で修理したいものです。イヤホンのプラグ付近の断線では保証は使えるのでしょうか?
まず、購入した際の保証書は絶対に必要となります。メーカーによっても異なりますが、イヤホンのメーカー保証期間は1年間のものが多いです。もちろんその保証期間内であることも無償修理には絶対条件です。また、家電量販店によっては、お店独自の保証延長サービスに購入の際入ることもできます。また、保証書とともに、このお店で買ったとすぐ分かるレシートもあると、よりスムーズに進むので、できれば保証書とレシートをセットに保管しておきましょう。
全ての断線(故障)で保証対象内となるわけではありません。いわゆる「自然故障」と言われる、日常的に使用していて、どこかで引っ張ってしまって断線したとか、経年劣化で断線したなど故意的行為がない自然的な故障の場合は、保証がきく場合となります。
対して、例えば、犬などに噛まれた、無理に引っ張ってしまったなど、日常的な使用以外で、故意的な行為により破損(断線)した場合は、補償対象外となり保証期間内でも有償対応となる場合が多いです。
イヤホンが断線したというと、自分で直す事など考えてもいない程不可能と思っている人も多いですが、手先がそこまで不器用ではない限り、日曜大工のように自分で修理をするのも意外と難しくありません。そこで、ここからは、具体的にイヤホンのプラグ付近の断線の修理方法について伝授していきたいと思います。
・はんだこて
中学校の実習以来触っていないという人も多い「はんだこて」。様々なアタッチメント(こて先)がセットになったものでも、Amazonなどのネットショッピングやホームセンターでは1,000円台から売っています。一度ハマるとクセになる人も多い「はんだこて」、イヤホンのプラグ付近の断線修理後も使えますから、一家に一台あると便利です。
・ステレオミニプラグ(イヤホンジャック)※プラグカバーがセットなもの
断線する箇所は大体イヤホンジャックの根本付近のことがほとんど、そのため、プラグごと交換してしまうのがベターです。ネットショッピングやイヤホン専門店などでは、数百円と安価でステレオミニプラグの頭部分だけで販売しています。
・ニッパー
ケーブルを切る際などに使用します。
・ライター
・紙やすり
まず断線してしまったケーブルと、プラグを切り離しましょう。ハサミなどで切ることもできますが、ハサミをダメにしてしまう可能性もあるので、ニッパーがあるとスムーズで綺麗に切ることができます。
切って残ったケーブルの外側のカバーを剝ぎ取り、中の銅線を剝き出しにして下さい。なかには、赤色や金色や緑色の銅線が入っていますので、約3cmほどむき出しにするとその後の作業がやりやすいです。
むき出しになった銅線をライターなどで軽く火で炙り、その後紙やすりをかけましょう。各色が分からなくなるまでやるのはやりすぎになるので、色は分かる程度に紙やすりをかけて下さい。
ステレオミニプラグ(イヤホンジャック)を購入の際に付属しているコードを保護するプラグカバーをコードに通して下さい。これを使わないと、コードむき出しのままだと、またすぐに断線してしまう要因になってしまいますからね。
銅線とプラグをハンダ付けを行いましょう。まず最初にはんだ付けを温めてから始めないと上手く溶けずに綺麗にくっつきません。プラグには、基本L線、R線、GNDの3カ所つなぐところがあります。それぞれ、L線=青色コード(緑色の場合もあり)、R線=赤色コード、GND=金色コードを繋いでください。
プラグカバーを回してはんだ付けしたところも覆えば完成です。2回目からは、基本プラグ部分(イヤホンジャック)だけ買えばよいので、数百円で修理が可能となります。
・火傷に注意!
中学のころなどもやったから大丈夫という感覚で行うのではなく、初心者だったら、YouTubeなどにはんだ付け動画は多くあるので、それを参照に火傷に気を付けて作業を開始してください。
・先付けをする!
プラグ部分と、コード部分、つまりはんだ付けを行う部分に先にはんだを付けておくと、綺麗に付けることができます。
・はんだを付けすぎない!
余分に多くはんだを付けてしまうと、他の他の部分に接触してしまったり、プラグカバーより大きくなってしまいカバーが入らないなどの失敗の原因となります。はんだの付けすぎには気を付けましょう。
・換気を行う
はんだ付けを行うと、金属蒸気というものが発生します。市販のはんだでは、金属蒸気が発生しても安全なようになっているので大丈夫なのですが、体の良い蒸気ではありませんので、換気はしっかり行いましょう。
保証対象外だったりなどで修理を依頼する場合は、メーカーにより基準が異なりますが、修理代自体は自力で直すのと同じ原理なので、1,000円もしません。あとは、作業代(人件費)となるので、クチコミなどを見ると、3,000~5,000円程度が相場なようです。
業者に依頼する場合、特に販売元に修理に出すと、プラグも純正のものが付いてくる、間違いなく修理が可能といったメリットがありますが、価格は自力で直すよりは割高になるのは致し方ないでしょう。
自分で修理を行う場合、だいたいの概算は以下の通りです。
・はんだこて=2,000円前後
・プラグ(イヤホンジャック)=500円前後
・ニッパー=100~500円
・紙やすり=100~200円
・ライター=100円
100円ショップで揃えられる場合も多く、だいたい3,000円前後にて自分で修理することが可能です。2回目からは、はんだこてなど既に持っているものがほとんどになるので、500円程度で自力修理が可能です。
・メーカー
日本のメーカーや、中国などでも日本に支店があるメーカーの場合、ほとんどが郵送などで送ると修理可能になります。ただ、多くの場合、若干割高な場合が多いのと、それなりの期間を要するデメリットがあります。
・購入先
家電量販店など購入先に修理を依頼することもできます。お店によっては、ポイントカードでの購入履歴で、お店の保証を受けることができる場合もあります。価格はメーカーに出す場合と大差ないです。
・イヤホン専門修理店
「e☆イヤホン クリニック」のような宅配修理サービスを行っているところなど、イヤホンの修理・買取などを専業に行っている会社もあります。専業で行っているので修理期間が早く、価格の比較的抑えめになっている場合が多いです。
いずれの場合でも、故障状況によっては、もしくはイヤホンの購入価格によっては、修理に出すより新しいものを買ったほうが安くなる場合もありますので、修理を依頼する際に、目安となる金額を聞いて了承の上、お願いするようにしましょう。
「イヤホンのプラグ付近が断線した!自力で直そう!」をテーマにお届けしました。毎日のようにイヤホンを使っている人だとプラグ付近のイヤホン断線は日常茶飯事になることも。1回やり方をマスターすれば数百円で済みますから、覚えておいて損はないですね。